Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ありふれた木曜日

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珍しく、仕事が定時に終わった。というか、確認したら今年(今月)に入ってから初の定時上がり。やれやれ以外の言葉が出てこない。
相方は残業中か。昨日、体調が悪いと言っていたからなあ。「残業中? 体調はどう」とLINEを送る。
暫くしてから「残業しているから、帰宅は8時頃になる」と返信が来る。

ということは、だ。俺が晩飯を作る日が来たということか。相方に「俺が晩飯を作る」とさらにメッセージ。相方から「お願いします」を意味するスタンプが来る。
冷蔵庫を開ける。玉葱が沢山ある。これに豚肉を足して生姜焼きだな。卵も沢山ある。ということは、これは魚肉ソーセージ入りの玉子焼きを作る流れだ。ほうれん草があるが、これはきっと相方が何かに使うつもりで残しておいた奴だろう。これに手をつけるのはやめておこう。椎茸は気が向いたら、味噌汁に入れよう(結局入れ忘れた)。

スーパーに出掛けて、味噌汁の具に豆腐と油揚げを選択。俺が味噌汁を作る時は、ほぼ99%、豆腐と油揚げの味噌汁だ。何故かって? 俺が好きだからだ。
生姜焼き用に豚肉を400グラム。豚肉と玉葱だけだと色合いが寂しい。ということで、ピーマンと豆苗を追加。これで緑は充分だ。玉子焼き用に魚肉ソーセージも購入。俺はどれだけ魚肉ソーセージ入りの玉子焼きが好きなのだろうか(前にも書いたな、そういえば)。

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これでおかずが2品、味噌汁が決定。あと1品あったほうが良いか。ま、男の晩飯だ。そこまで気合を入れる必要もあるまい。ここはスーパーだ。お惣菜を買えばいい。
豚肉の生姜焼きがメインなのに、カツや唐揚げを買うのは違う気がする。緑があったほうがいい。と、「タラの芽の天ぷら」発見。これはいい。今夜の目玉になるんじゃないだろうか。そう思ったが、実はこれが地雷で死ぬ程不味い天ぷらだった。スーパーの天ぷらは注意が必要だ。

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最初に魚肉ソーセージ入りの玉子焼きを作る。俺はいつも、玉子焼きを上手く作れない。毎回相方に訊くと「火力が強すぎるんだよ」と言われる。その度に「あ、そうか」と納得するのだが、次回作る時は綺麗さっぱりその忠告を忘れている。毎度、炒り玉子が出来上がる寸法だ。

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豚肉の生姜焼きは最初に材料だけ切っておいて、相方が帰宅してから炒める。早くに作ると冷めてしまう。豚肉400グラムに対して玉葱を2玉、ピーマン2つ入れる。切っている最中で、玉葱が多過ぎる事に気づくが、もう手遅れだ。
だが、いいじゃないか。玉葱の量が多過ぎるからといって、誰も不幸にはならない。

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8時過ぎに相方が帰宅し、俺は生姜焼きを作る。俺のメニューはワンパターンだ。相方もそれは判っている。だが、それでも相方が文句を言う事はない。何故なら、仕事をしている人間がご飯を作る大変さを相方は知っているから。相方はその当人である。
そして俺も、毎日仕事をしているのに、毎日ご飯を作っている相方が大変なのも判っている。なので俺は平日も週に1度くらいは外食に誘い出すようにしている。問題は相方が健康オタクなので、「外食だと、野菜が…(不足する)」と気にするところだ。
いいじゃねえか、野菜なんか2日や3日摂らなくても死にはしねえよ(とは言わないけれど)。

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相方は体調不良のようで、食事の後は風呂に入って早くに寝てしまった。
「休めないのか?」と訊くと「この時期に体調悪いって言うと、逆にやばいんだよね(コロナだと疑われる)。だから休めない」という答えが来る。

皿を洗い、次いで風呂掃除を片付ける。相方が風呂に入っている間にゴミを捨てに行く。外に出て夜空を眺めながら「毎日毎日ご飯を作るお母さんて偉大だよなぁ」としみじみ思う。
ましてや、相方はフルタイムで働いているのだ。主婦業は年収1,000万円に相当するという言葉も大袈裟ではない。

風呂から出て久しぶりにピアノを弾いたら、コードの押さえ方のルールを綺麗さっぱり忘れていた。これは土曜のピアノレッスンで先生に確認だ。

仕事をして晩御飯を作って、その後に趣味のピアノを弾く。優雅なんだか、そうじゃないのか、よく判らない一日だ。