Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京で一人暮らしを開始。2020年10月に神奈川に移り住む。生々流転の日々。

雪国のニュースを見て、雪国にいた頃を思い出す

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「この三連休は雪掻きに追われた」という内容のblogをここ2、3日多く読んだ。雪国は大変だよなぁと他人事の感想を持ち、ふと思い出した。
そういや俺だって2年前は同じだったじゃないか。2年前は札幌で雪掻きに追われていた事をすっかり忘れていた。
人間というのは、喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物なんだなあと今更ながらに思う。

札幌を離れて関東での2回目の冬。去年の今頃は東京のボロアパートで独り暮らしをしていた。あの時は寒かった。いや、比喩で言っているのではない。木造アパートの角部屋だったので部屋の気密性が低く、この季節は滅法寒かった。
おまけに心情的な意味でも寒かった。独りで暮らしていたから碌な食事も摂れず、酒ばかり飲んでいた。去年の今頃は仕事が暇だったのが唯一の救いか。
今は仕事は変わらずの地獄モード。仕事に関してはこれ以上何も言いたくない。

札幌の生活はやはり物理的には冬がきつい。凍った道を歩くのも怖かったし、雪が積もると駐車場の雪掻きをしなくてはいけなかったのも面倒だ。それでも一軒家に暮らしていたのではないから、そういった意味ではまだマシなほうだったのかもしれない。
寝る前は雪が積もっていなかったのに、目覚めたら雪景色なんてのは日常茶飯事だった。
札幌に行って最初の年に買った雪掻き用のスコップは、2年目には壊れた。雪に耐え切れなかったのだ。

朝起きて雪掻きをして、そして凍った道を駅まで歩く。滑って転びそうになりながら、冷や冷やしながら歩いていたのを思い出す。
札幌市民が言う「今日は暖かいなぁと思ったら、氷点下零度だった」が冗談でないのも、札幌に行って知った。俺自身、「今日はそれほど寒くないな」と思って温度計を見たら、マイナス2度だったことがある。これ、冗談じゃなく本当の話。

12月や1月に、足元を心配して歩く事もなくなった。天気予報を見て、「最低気温がマイナス12度かぁ」とため息をつく事もなくなった。
夜中の零時過ぎに、除雪車の走る音を聴くという生活からも遠く離れた。

俺が10月まで同じプロジェクトで働いていたAさんは、12月から札幌に転勤になった。彼は既婚者なので単身赴任だ。昔の俺を見ているようだ。しかし、Aさんの場合は奥さんが札幌に来てくれる事はない。札幌で働いている間はずっと独り暮らしが確定。
正直言って、これは厳しいと思う。
俺も札幌に行った最初の4ヶ月は独り暮らしだったが(おまけに12月から3月)、後から相方が来る事が判っていたから乗り切れた部分がある。
ある程度の年齢を超えてから、北国での冬の独り暮らしは正直しんどいと思う。

雪の中、食料の買い出しに行かなくてはいけないとか、休日に知人友人がそこにいなければ、孤独を一人囲まなければいけないなど。物理的にも精神的にも堪える事は想像に難くない。

俺の札幌での暮らしは物理的には大変だったが、ピアノとSax、ドラムという趣味があったお陰で心の安寧を保つ事は出来た。友人も出来、バンド活動も出来た。そういう意味では東京に戻ってきてからよりも充実していた。
東京(神奈川)に戻ってきてからの音楽活動が今一つなのは、それはほぼコロナの所為なんだけれども。

また札幌暮らしを一人でやれるか?と問われたら、冬の雪の辛さを思い出して、うーんと唸るのは間違いない。でも、一度経験していれば、なんとかなる気もしなくもない。喉元過ぎれば、何とやらだ。

辛い経験は忘れる事が出来るのが人間の良いところだ。だから、前を向いて生きていけるのだ。と、思う事にしておこうか。

晩餐始末記

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今は在宅ワークが基本。必要があると現場に出勤する。相方は週のうち半分くらいが在宅。
今日は相方が起き出してきたのが遅い。ああ、在宅なんだなと気づく。

相方はLDKに置いてあるダイニングテーブルに自分のPCをセッティングする。相方が在宅の日は、俺は北向きの別室で作業をする。互いに会議が発生するから、別の部屋で作業する必要があるのだ。
お昼近くになり、俺は相方に言う。
「なあ、ちょっと言いたいことあるんだけど。いい?」
相方の顔色に緊張が走るのが判った。俺が何かとんでもないことを言い出すとでも思ったのだろう。

「俺、今日誕生日なんだけど」
「え? あ。そうか。おめでとー」
それにしても、昼になるまで、「おめでとう」の一言もないとは薄情な奴だ。
「今日だったかぁー。勝手に17日だと思い込んでたよ」
俺と一緒になって何年だよ。もう13年だぞ。毎年1月7日はやってくるというのに。ま、いいけど。

相方が俺の機嫌を取るように言う。
「じゃ、晩御飯は横浜辺りで食べようか」
俺は了承した。

仕事が片付いたのが19時くらい。さあ出掛けようとなったところで相方が言う。
「そういえば、緊急事態宣言で、店とか時短だよ。レストラン、20時で閉まっちゃう」
「え、やばいじゃん。時間ないぞ」
「でも、明日からだから今日は大丈夫じゃないかなあ」
二人で駅まで急ぎ足で歩く。歩きながら相方が何を食べたいか尋ねてくる。
「そうだな、ピザか焼肉だな」
「焼肉だったら、横浜である必要ないねー」
「いや、一番食べたいのはピザ。ピザがいいな」
俺はピザと鴨南蛮蕎麦が好物なのである。

横浜に着き、ピザを食べられそうなレストランを探す。駅ビルの中によさげな店があったので行ってみる。ビルの中に庭があって、その奥に店がある。洒落ているなあ。

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雰囲気も良さそうだ。入ってみると、女性従業員がやってくる。
「申し訳ございません。本日はラストオーダーが19時半となっておりまして…」
時間は19時45分くらい。え? もう時短営業が始まっていたのか。弱ったなあ。

二人で店を後にする。

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「もしかすると、他の店も時短対応既にやってるかもね。そうなると、他行っても一緒かなぁ」
「誕生日の晩飯がコンビニ飯かよ。最悪だな」
高島屋のレストラン街に行ってみると、高島屋の入り口に「時短営業の為、レストランは20時閉店」と貼り紙がある。
いよいよもって、コンビニ飯の可能性が高くなってきた。

横浜駅周辺なんて、俺達にとっては異邦の地だ。まだ神奈川に住んで2ヶ月しか経っていない。適当に歩いてみると、別のビルにもレストランエリアがある事が判る。貼り紙がやはりある。時短営業は明日(1/8)からだった。今日は22時まで営業している。また運の良いことに、そこにはピザレストランもある。好都合だ。

店に入って、メニューを貰いピザを吟味する。相方がメニューを見て言う。
「ねえ、十勝牛があるよ。これ食べたいねー。十勝牛食べようよ!」
何を言っているのだ、お前は? 今日は俺の誕生日で、俺が主賓じゃないのか。なんでお前の喰いたい物を注文しなくてはいかんのだ。
「あ。サラダも欲しいねー。んー、シーザーサラダは好きじゃないしなあ。あ、こっちのグリーンサラダがいいかなー」
だから、なんでお前の喰いたい物ばかりになっているのだ。何度も言うが、今日は俺がもてなされる為の晩御飯ではないのか?
「ピザは好きなの頼みなよ」
なんで、俺が一番喰いたいピザがおまけ扱いなのだ。納得いかん! 

無論、上記は俺の心の叫びであり、一言も口に出してはいない。

俺が飲み物を問うと、相方は「アルコール飲む気分じゃないから、ソフトドリンクでいいや。あ、お酒1杯だけなら飲んでもいいよ」と言う。
なんで、誕生日なのに1杯だけなんだよ。せめて3杯は飲ませろ!

無論、上記は俺の心の叫びであり、一言も口に出してはいない。

十勝牛のステーキ、サラダ、ピザというメニューとなった。俺達くらいの歳になると胃袋も小さくなるので、これで充分だ。
アルコールはハイボールにした。何杯か飲んで良いなら最初はビールを行きたいが、1杯となるとハイボールである。ピザにはやはり炭酸が合う。

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そしてサラダ。サラダは特に可もなく不可もなく。

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ステーキを相方は美味しいと喜んでいた。それは良かったな。というか、このディナーの主賓は誰なのだ?

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ピザはマルゲリータ。味は美味いか否かで言えば、ま、こんなものかなと。最近はスーパーのピザくらいしか喰っていないから味がよく判らない。ただ一つだけ言えるのは、ピザはやっぱりアメリカで喰うのが一番美味いと思う。

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ピザはイタリアだろ?と思われる人もいるだろうけれど、俺はイタリアに行ったことがないので、本家のピザの味を知らない。
俺にとって、最高にピザの美味い国と言えば、アメリカなのだ。

食事を終えて、横浜駅への道を歩いていると、前を着物姿の若い女性が歩いていた。
「あ、成人式かもね」
「え? まだ成人式には早いだろ」
「成人式が取りやめになったから、写真だけでも撮ったのかも…」
なるほどなあ。誕生日は毎年やってくるが、成人式は一生に一度だ。そう考えると、誕生日の晩御飯がコンビニ飯になるくらいで文句を言ってはいけない
ピザも喰えて、酒も飲めた。これ以上に贅沢な晩飯を望んだら、罰が当たる。

結構長く生きている気がする

あまり自分のblogで書いた事はないのだが(というか多分初めてだ)、今日は俺の誕生日だ。
53歳になった。

びっくりだ。

というのは嘘だ。今更驚くようなことでもない。正直な気持ちを書き記すとしたら「俺もよくこの歳まで生きてきたなぁ」程度の感慨しかない。
男はいつまでも少年だと言ったのは開高健だったか。いや、これも嘘だ。開高健はそんなことは言っていない。
「死ぬまで18歳さ」と言ったのはブライアン・アダムスだ。これは本当。ブライアンはカナダ出身のロックンローラー
17歳の頃、当時のガールフレンドとブライアンの曲をよく聞いた。「Heaven」というバラードを聴くと、今でも彼女のことを思い出す。というか、もうブライアン・アダムスも滅多に聴かなくなってしまったけれども。

嘘だか本当だか判らないことばかり書いていると、読んでいる人も嫌になってくるだろうから、多少は真面目なことを書く。

若かった頃、40代、50代の人生の先輩達が「20年前はさぁ、xxxxがあって…」などという話をしているのを聞く度に「そんな昔話をよく掘り起こす気になるなあ」と半ば呆れ、半ば感心していた。
今になるとそういった話をする人達の気持ちがよく判る。長く生きれば、その分思い返す出来事も多くなる。

30代前半の頃、短い期間だがシングルマザーと付き合っていたことがある。彼女が「誕生日じゃん。祝わないとね」と言ってくれたのだが、俺は「今更、歳喰ったことを実感したくねーよ」と返した。すると彼女は真顔で言った。
「誕生日はね、貴方が生まれてきたことをお祝いする日なんだよ。だから、いくつになったとか関係ないの。お祝いするんだよ」
なるほど。感心した覚えがある。彼女の自慢の一人息子は当時小学生だった。彼にRPG(ゲーム)の攻略を教えたこともある。彼は今はとっくに20歳を超えて、社会人として地に足をつけて生きている。
俺とゲームの話をしたことなんか、覚えていないだろう。

20代の頃、大学を辞めてフリーターで日銭を稼いでいた。求人誌の募集に引っ掛かって、サイパンで一ヶ月暮らした。今思い返すと悪い経験じゃなかった。
そういえば、あれは俺が23歳の時だった。そうか、サイパンで暮らしていたのはもう30年も前の話か。

サイパンで一ヶ月暮らしたという事 - Some Were Born To Sing The Blues

20代の頃は、自分が一体何をしたいのか、何者になりたいのか、それを模索していた時期だった。結局答えは見つからないまま、俺は30代を迎える羽目になった。
今思い返すと、俺は必死に生きるということを一切せずに20代を終わらせてしまった。それを言うと10代もそうだ。それは大いなる後悔であり反省であるけれども、あの若かった頃に将来を見え据えて生きるというのはなかなか難しかったように思う(反省していない)。

50余年生きてきて、一番自由に好き勝手に生きていたのは30代だった。これは間違いない。ちょうど上手い具合に仕事は程々で、遊びに費やすだけの時間と金銭的余裕があった。まだそれなりに若さの残り火もあったから、体力にも問題がなかった。
俺があと何年生きるかは判らないけれども、きっと死ぬ時は「30代が一番面白かったな」と邂逅することだろう。

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ただ、そうは言ってもやはり30代にも後悔は腐るほどある。その代表格はSaxだ。俺がジャズを聴くようになったのは20代後半から。そしてSaxを吹けるようになりたいと思い始めたのが、30歳になった頃。それから実際にSaxを手にするまで8年も掛かった。

 ただ、楽器に限った話ではないけれども、物事にはタイミングというものがあるのだと思う。俺が38歳という遅い歳でSaxを始めたのも、きっとそういった巡り合わせだったのだ。
10代の頃からSaxを吹いていれば、いや贅沢は言わないから30代前半から始めていればと思わないこともない。だが、それは言っても意味ないことだ。
俺にとっては、Saxを始める歳が38歳だったのだ。それより前にはその機会はなかったし、それより後だと俺はSaxを手にすることはなかった。

そしてSaxを始めたことがきっかけでドラムも叩き出した。Saxやドラムをやっていたから、ギターを再び弾く機会も生まれた。歳を喰ってから楽器を始めた経験があったから、49歳でピアノにチャレンジすることにも逡巡しないで済んだ。
全ては繋がっている。

そう考えると、俺がこの歳まで生きてきて、出逢った人達とも何かしらの意味があり、それは今後の俺の人生にも何らかの形で影響を与えていくのだろう。
別に誕生日だからと言って、何か抱負や決意を述べるつもりはない。昨日と同じように生きて、今日と変わり映えのしない明日を迎えて、日々を過ごすだけ。

人生なんてそんなもん。ドラマチックな出来事なんて滅多に起きるものじゃない。だから、日々のささやかな幸せを大切にしよう。それだけだ。

正月は熱海へ

2021年の元日。俺と相方は熱海にいた。

2020年は、それまで二人で毎年行っていた海外も行く事が出来なかった。これはコロナのせいじゃない。もともと2020年は行く予定がなかった。相方が札幌から神奈川への引越、俺が東京の単身赴任生活を終えて、神奈川への引越と二つの引越の予定があったからだ。
二つの引越が設定されていた状況で、海外旅行なぞに行ける時間的、金銭的余裕は俺達にはない。

それは仕方のないことではあるけれども、相方のストレスが溜まっていたのは判っていた。札幌からの転居や、マイカーの売却などを相方に全てやって貰った。労う必要がある。
「年末年始にどこか温泉でも行こうか。Go Toキャンペーンもあることだし」俺が相方に水を向けたのは、Go Toキャンペーンがやたらと盛り上がっていた時期の筈だ(いつかはもう忘れた)。

相方は千葉県の某所の温泉宿を探してきた。残念ながら、大晦日に宿泊するコースはなかった。きっと何年も前から予約済なのだろう。代わりに元日の夜に宿泊出来るコースなら空きがあった。ただし、料金は冗談抜きで高い。温泉は一年のうちで年末年始が一番料金設定が高いのである。Go Toキャンペーンのお陰で、かなりの額が割り引かれたが、それでも充分に高かった。

ところが12月に入り、アベと同じように嘘が得意なスガが「Go Toキャンペーンは無し」と言い出した。相方が驚愕し、予約サイトでGo To無しの場合の料金を確認した。洒落にならない額になっていた。
「いくらなんでも、千葉の温泉宿にそんな金が払えるか!」(千葉の方、すみません)と、キャンセル。だが、相方は既に元日は温泉モードになっているのがありありと判った。
「じゃ、元々払う金額で行ける温泉あるなら、そこに変更でも良いよ」俺が言うと、相方は「熱海なら、空きがありそうだよ!」と探してきた。こういった時の相方は行動が素早い。

熱海に行く事にした。相方の母方の祖母が伊豆の出身なのだ。伊豆地方に行くと必ず相方は「おばあちゃん」の話をいくつもしてきた。相方にとっては、幼少期そして10代の頃の思い出のある地なのだろう。

レンタカーで川崎から熱海を目指す。行きは時間があるので、高速は使わずに国道1号線をのんびりと。暫く走っていると富士山が見えた。そういえば、札幌に引っ越して以来、富士山は見ていなかった。実に4年振りの富士山だ。

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そして静岡に入る。今度は海が見える。

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11時を過ぎた辺りで、相方がお腹が空いたと言い出す。「2021年最初の食事はファミレスかなー。最悪コンビニだねー」
さすがに元日の食事がコンビニはどうなんだろうと思う。せめてファミレスが良いな。そう思っていたら、運よくデニーズに遭遇。

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相方は、パンが食べたいとのことで、クラブハウスサンドイッチ。元日のランチがそれか?

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と偉そうに言っているが、俺のそれは担々麺。2021年からこれである。良いのか、これで?

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熱海に到着したのが、14時くらい。まだ、チェックインまでは時間がある。相方は「熱海城」と「トリックアート館」に行こうと言う。暇つぶしには丁度良いかもしれない。

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高台から眺める太平洋。やはり海は良いなー。「なんで人って海に惹かれるのかな」と俺が問うでもなく相方に言う。「やっぱりさ、母のお腹の中を思い出すからじゃない」とは相方の答え。俺はそんなの覚えてねえぞ、深層意識の中にあるのか?

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そして熱海城の前から見た景色。これはあのイタリアのナポリにも似た景色で、確か姉妹都市契約を結んでいるとかいう話を昔聴いたけど、今はどうなってるのかな。この景色も悪くはないのだけれども、海外に比べるとやはりインパクト不足だな。

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相方が「日本てさ、無難に収めちゃうからね。もっとホテルの外観とかビビッドにすればいいのに」と言う。「そういえば、韓国とかでも派手な色合いの建物が沢山あることで観光名所になった場所あったな」と俺が返す。相方の言い分も判る。白やベージュのホテルばかりじゃ景色が単一で面白くないのは事実だな。

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そして、熱海城。チープというか、そのチート感が尋常ではない。要するに「偽物感満載」だ。もともと観光用の建造物だからそこは言っても詮無いことだ。

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トリックアート館をまずは最初に見る。

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正直、もっといろいろなバリエーションがあるのかと思ったが、三次元に見える絵が多数ある程度。こんなこと書くと悪いが、正直大したことなかった。

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これはお約束の、大小関係が逆に見えるという部屋だ。相方が俺よりもでかく見える。ちなみに俺が身長177センチ、相方は160センチ。

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下もお約束の一つ。背中を向けている男性の大きさは三つとも同じ。この類のネタはネットでよく見かけるなあ。

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トリックアート館はそんな感じであっさり終了。他にも色々飾ってあったが、あまり変わり映えしないものが多かったので、写真は割愛。今見直しても「おおっ」ってなるものは殆どない。
これで、大人1,000円だからなあ。うーんて感じだ。

次は熱海城を見ようと思っていたら、ちょうどお猿の芸をやっていたので見る。お猿の背中にリボンが付いていたので、相方はお猿は女の子だと思っていたらしい。猿回しの人が「お猿の金太郎君です」と紹介していたら、相方は脱力していた。

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次いで熱海城。ここも特に面白いものはない。ふーんという感想以外が出てこない。

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お城の中に足湯があるというのが、熱海っぽいと言えば、熱海っぽいか。

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何故、熱海とゴジラが戦うのか、その理由がさっぱり判りません。

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熱海城の中では浮世絵を見る事も出来る。俺は北斎の「富嶽三十六景」が好きなんだよな。昔は北斎の絵を集めようかと思っていた頃もあったのだが、気づくと断念していた。何故かって? 金がなかったからだ。そして今は収集しようという気力がない。人生は上手くいかないものだ。

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と、延々と前振りを長く書き過ぎた。やっとホテルに到着。

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部屋はそれなりに広くて立派である。一泊しかしないので勿体ない気がしなくもない。が、正月に温泉に泊まるなんて滅多にない事だ。たまの贅沢はしておこう。いつ死ぬか判らないんだしな。

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夕食までは時間があるので、ホテルの近くを散歩。とは言え、特に見るべきものなどない。俺達の場合は観光に来たというよりも、(相方が)正月のおさんどんを逃れる為にやって来たというのが正解だからな。それで良いのだ。

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晩御飯はビュッフェだ。レストランで好きな物を取って食べる。今回は選択の余地がなかったけれども、温泉宿はやっぱりビュッフェよりも懐石スタイルのほうが良いと思うのは、俺が年寄りだからか?

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相方から「ビールなら3本まではいいよ」とのお許しを得たので、久しぶりにアルコールを。スーパードライ飲んだのは久しぶりだが、これ美味くないな。

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食事を終えて風呂に入る。陽がとっくに落ちているので、露天風呂に入っても景色も見えず、うーんて感じ。ま、しょうがねえか。風呂は空いていて、俺以外に客は二人くらい。みんな、早い時間に風呂に入っているのかな。

翌朝。窓からの景色。朝日が綺麗だなあ。

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朝風呂を終えて部屋に戻ると、すっかり陽が高くなっていた。

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そして、またまた朝食はビュッフェ。この時に俺達は痛恨のミスを犯す。熱海に行く前から「沼津に寄って美味しい海鮮を食べよう」とずっと言っていたのだ。それなのに、ホテルの朝食で俺達は満腹になってしまい、昼を過ぎてもお腹が空かなかった。何故あの時、朝食を腹いっぱい食べたのか、未だに理解出来ない。
人はたまに、理由の判明しない過ちを犯すことがある。うーん、判らん。

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ホテルを出て、千本松公園という場所へ向かう。相方が「千本松公園へ行こう」と言うので行っただけ。何があるのかと尋ねると、富士山が綺麗なのだとか。なるほど。確かに見事な富士山だ。

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太平洋と富士山を両方見る事が出来るというのも、なかなか珍しい景色ではあると思う。

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そしてこの後は沼津の海鮮市場に行ったのだが、二人とも腹が空かず、せっかくの海鮮を食すことが出来なかった。勿体ないことをした。朝食のウィンナーやスクランブルエッグで満腹にしている場合ではなかった。
こんなにも美味そうな店が沢山あるというのに。

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相方は金目の干物とマグロのテール煮込みを自分への土産に買っていた。それらは今日の晩御飯の食卓に並んだ。金目の干物は美味かった。

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やる事もなく、腹も減っていない。どうしようかとなった。相方が「そうだ、世界遺産になった反射炉を見に行こう。おばあちゃんちの裏にあったんだよ」と言う。じゃ、付き合うかと反射炉まで。

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反射炉は補修工事中なのかカバーが掛けてあり、見た目が今一つ。今回の旅行は色々とタイミングやらが悪かったようである。

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と、梅が咲いていた。この辺りは暖かいのだなあ。1月で梅が咲いているのだから。札幌にいた頃なんて、梅と桜と桃が同時に見られたものだが、日本というのが縦長な国であることを再認識する。

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レンタカーは20時までに返却しないと一泊分の延長料金を払わなくてはいけない。ということで、夕方16時半に出発。到着予定は18時半。帰りは東名高速だ。
と余裕を見せていたら、なんと高速で事故渋滞が2つも発生。到着予定時刻21時をカーナビが示している。
「こりゃまずいな。レンタカー屋に連絡して」と相方に頼む。相方が従業員と話をしているのが聞こえる。どうやら20時に着かない場合、延泊料金として9,300円程余計に払う事になるらしい。

「あー、正月早々、事故に巻き込まれるなんて、ついてないなー」相方が嘆く。
「いいじゃねえか。俺達は金払えば済む問題だ。事故起こした当人達は正月三が日に事故だぞ。そっちのほうが大変だろう」
確かに9,000円払うのは勿体ないし、馬鹿らしい。でも少なくとも金で片付く問題だ。渋滞で疲れたりはしたが、それだって無事に帰ってこれたのだ。そう思えば、大した問題じゃない。

高速を降り、21時を回った辺りで腹が減ったので、和食ファミレスで晩御飯。本当なら沼津の海鮮丼を食べていた筈なのにな(笑)

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でも悪い事ばかりじゃないさ。翌日もレンタカーを使えたから、車でないと行けないIKEA(大型家具店)に行って、布団とか買えたから。そう考えれば、結果オーライだ。
沼津の海鮮もまたいつか食べる事も出来るさ。
マイナスがあれば、いつかプラスも来る。そう考えてりゃ、多少はハッピーには生きていけるさ、きっと。

一年の最後にSaxを吹く

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年末近くになると「今年一年の振り返り」或いは「今年買って良かったもの」をblogに書く人が多い。

俺はどっちもやらんけど。
何故かというと、単純に振り返るのが面倒くさいからだ。今年は特に振り返りたい気持ちにならないというのもある。
そして「買って良かった物」以前に物を買っていないのだ。消耗品以外で今年買ったものが殆どない。買った物は、セーター、コットンシャツ、カーディガン、ハーフコートだけだ。ジーンズもパンツも靴も買っていない。リュックを買ったけど、あれは仕事用だからなあ。仕事用の物は買っても自分の気持ちがアップしないから、カウント対象外だ。

思い出した。今年の夏、単身赴任&在宅ワーク、さらに仕事が地獄のあり様だったので、ストレス解消にドラム練習用パッドを買ったのだった。買ったのは良いが、Amazonから送られてきて、ずっとそのまま玄関に放置していた。東京から川崎に引っ越しても、開封していない。酷い話だなあ。今もベッドの下にある。明日辺り、出してみるか。

今日はSaxの吹き納めをしてきた。別に収めるも何もないんだけど。
今年一年Saxを全然吹いていなくて愕然としたのであった。2月にJ-POPバンドがSaxを募集していたので応募し、レパートリーの練習にカラオケボックスに何度か入った(東京にいた頃の話だ)。
が、コロナ騒動でバンドは無期限活動停止となり、俺もSaxを全く吹かなくなってしまった。これはドラムで参加していたバンドも同じ状況だ。
バンドなんて、スタジオという密室に籠って、ボーカルは唾を飛ばしまくって歌うのだから、そりゃ三密の代名詞みたいなもんだ。

このままだと本当にSaxとの縁が切れてしまう。それを俺は怖れた。
12月に入ってから、少なくとも日曜はSaxを担いでカラオケボックスに行くようにしている。週に一回の練習じゃ足りないのだけれど、まったくやらないよりはいいだろう。

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うちの近所のカラオケボックスは3時間パックというのがあるので、時間的にも丁度良い。
1時間、基礎練習(ロングトーンと基本スケール)をやる。
次の1時間で、ブルーノートスケールと札幌時代の先生に書いて貰った、フレーズ集の練習。
最後の1時間は、自分の今現在の課題曲の練習といった具合に三分割して練習している。

今やっている曲はエリック・クラプトンの名曲「Tears In Heaven」。無論、譜面はないので、自分で必要な個所は耳コピーしている。でも、やろうと思っているのはいわゆる完コピ(完全コピー)じゃない。
メインのフレーズは原曲の音をコピーして、そこに自分のアドリブを付け加えるようなカバーにしようと思っている。
コピーとアドリブの比率を7:3くらいに出来ればよいかなぁと思っている。あくまで願望だけどね。今の時点だと、8:2くらいだな。もうちょい、自分の色を出せればなぁとは思っているけど、どう着地するかは俺自身にも判らない。
譜面も必要最低限な音だけだ、書いているのは。これから、それじゃあ駄目だと譜面を書き足していくか、それとも依怙地にアドリブに拘るのかは今後の進み方次第。
バッキングトラック(伴奏)をMP3プレイヤーで流して、それに合わせて吹く。MP3プレイヤーをスピーカーに繋ぎ、さらにそれをカラオケ用のマイクで拾う。原始的なやり方だが、これが一番簡単で効果が高い。

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ま、楽しければそれで良いのだ、どういった形で完成するにしても。
この曲をSaxでやろうと思ったのも、一昨年にメキシコでストリートミュージシャンがSaxで演奏していたのを聴いたから。
なんか格好良くない? 「なんでこの曲やろうと思ったんですか?」「メキシコで聴いたから」
単純だな。でも、それでいいのだ。

人生も音楽もシンプルなのが一番だ。

トルコ旅行(16) 最終日 トルコ風呂、そして帰国 2010/09/23(木)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
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ついにトルコ旅行の最終日が来てしまった。もう今日の15:00には旅行会社のスタッフがホテルのロビーにピックアップに来てしまうのだ。いつも海外旅行に来る度に思うけれども、楽しい時間が過ぎるのは、とてつもなく早い。
相方と最後の朝食にケバブサンドを食いたいねという話になり、街に出掛ける。ホテルには朝食がついているが、それはせいぜいコーヒーとパンとフルーツくらいだ。最後は贅沢な食事をしようという狙いだ。まあ、ケバブサンドが贅沢かどうかは不明だが。

ホテルを出て、スルタンアフメットのメインストリートに向かう事にする。あの辺りにはケバブを売っている店が沢山あったのだ。
ホテルを出て道を歩いていると、小柄な顔の濃い(いかにもトルコ男性ルックな)若者が我々の横を並んで歩いて来る。歩調を無理矢理、我々に合わせている感じ。
「日本人?」
またもや流暢な日本語で話しかけて来た。まただよ。これで、通りで日本語で話し掛けてきたトルコ人は3人目だ。
「ボク、日本でTVの仕事してました。ボクのお兄さんのお嫁さん、日本人です」
またまた本当だか嘘だか判らない話を始めた。ただ、日本語の旨さは変わらずだ。確かにこれだけ日本語がペラペラなら日本で、TVの仕事も出来るだろう。
「どこに行きますか?」
「朝食を食べに行くんだよ」
「じゃあ、良い店を知ってるから連れていってあげるよ」
青年が言う。うーむ、怪しい。こういう親切に素直に付いていったら、金を請求されたっていう話をBlogで読んだばかりだしなー。
彼が連れていってくれた店は、ただのコーヒーにしょぼいパン程度を売る店。これだったら、わざわざ金払って外で食べないよ。ホテルで食べられるんだから。
「いや、ケバブサンドが食べたいんだ」
ケバブサンドは朝からはやってないよ。お昼からだよ」
「だったら、いいよ。とりあえず、ありがとう」
「どうするの?」
「この食事だったら、要らないから、ブルーモスクでも見に行くよ」
「そうか。じゃあボクは仕事に行くよ。さよーならー」
TVスタッフ(自称)の彼は去って行った。

とりあえず、どうしようかと相方と相談する。昨日見たケバブサンドを売っている店が本当にまだやっていないのか、確認しようとなった。実際に行ってみると、確かにまだ開店前。彼の言う事は正しかった。まあ、仕方ない。今日は11時から、ホテルのハマム(トルコ風呂+マッサージ)をやるのだ。それまで時間がある。せっかくだから、最後にブルーモスクを見ておこうと、再びブルーモスクを目指す。

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ブルーモスクに行く途中に噴水やらが見えたので、せっかくなので写真を撮っておく。

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時間はまだ朝の10時くらいなのだが、既に観光客が多数。とりあえず、まあ、最後に観たブルーモスクの写真を何枚か載せておく。

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そして、ブルーモスクから観たアヤソフィアの景色。これも又、素晴らしい。

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ブルーモスクの中庭に入ると観光客がひしめいている。

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ということで、最後のブルーモスクを堪能して、ハマムの時間が近づいて来たので、ホテルに戻る事にする。ちなみに下の写真は、トルコのごくごく一般的なストリートによく置かれているテーブル。ここでスーツ姿のサラリーマンとかがチャイ(紅茶)を飲んでいる姿を普通に見る事が出来る。こんな粗末なテーブルと椅子で平気でお茶を気楽に飲むのがトルコスタイルらしい。

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ホテルに戻り、ハマムだ。なんといっても風呂なので、喉が渇く事を考えて、ペットボトルを1本持っていった。これが後に俺の命を救う事になる(大げさ過ぎ)。
地下2階のハマムの入り口に行くと、トム・ハンクスそっくりの兄ちゃんが迎えてくれる。柄模様の大きめのコットン製っぽいバスタオルを寄越し、これに着替えろと言う。相方とそれぞれ更衣室に入り、そのバスタオルを腰から巻く。相方はバスタオルの下に水着を身に着ける。俺は、タオルの下は何もつけず、だ。ちなみにさすがに更衣室は男女別である。

トムに案内されて、ハマムに入る。ハマムは大きなサウナ室みたいなものだ。ただ、床が大理石で出来ていて、部屋中央に大きな大理石の六角形のテーブルがある。その上に腹這いになれと言われる。ここで、暫く汗をかいて、皮膚を柔らかくしてから、垢すりをやるらしい。
ここは、ホテルのハマムなので、相方と一緒にハマムに入り、2人して腹這いになる(そもそも、予約した時に2人一緒にしたいと申し出ていたのではあるが)。街のハマムだとさすがに男女別々に入るだろう(街のは経験していないので、何とも言えないが)。
だから、カップルや夫婦で2人一緒にハマムをしたいという場合など、このようなホテルの小さなハマムは良いかもしれない。ただし、街よりもかなり割高になると思うけど。
10分程、放置される。ただ、大理石に腹這いなので腰の辺りの骨が当たって体が痛くなってくる。では、と仰向けになると、暫くすると今度は尻が痛くなってくる。なんといっても、大理石だからね。日本人の中肉中背な人だと、大理石が身体に当たって痛くなってくると思う。

垢すり担当のおばさんが入ってくる。最初に相方に垢すりを始める。韓国垢すりとかを経験した事のある方なら、それをイメージして頂きたい。
身体全体を垢すりでゴシゴシと擦られる。適当に垢が取れる。よくガイドブックなんかに「吃驚するくらい垢が取れる」なんて書いてあるけど、実際体験してみると、それ程でもないような気がするのは気のせいだろうか。それともこちらが期待し過ぎなのか。
そして垢すりが終わると、今度はシャボンを大量に作って相方の身体を洗い出す。この間、こちらはずっと大理石で腹這いになったり仰向けになったり。さすがに20分以上もずっとサウナに入りっぱなし状態なので、だいぶにのぼせて来た。フラフラしてくる。

相方の身体を洗い終わると、今度はシャンプーだ。これもガイドブックに書いてあったのだが、店にあるシャンプーで頭を洗われると、髪がガサガサになるらしい。粗悪品なんだろう、きっと。相方は日本から持って来たシャンプーをこのハマムにも持ち込んでいた。これで洗ってくれ、ということだ。そして、シャンプーを終え、洗顔もして貰って相方の施術は終了。

次はやっと自分の番だ。もう、この時点で30分近く放置されっぱなしなので、熱でフラフラである。相方が持参したペットボトルの水があったので(ハマム内に持ち込んでいたから、完全に温くなっていた)、それを一気飲み。いやあ、まじで死ぬかと思った。
そして俺も垢すり、シャボンで身体を洗って貰い、シャンプーと洗顔。垢すりは普通に気持ちよく、垢が取れる。ただ、それほど凄いものかと問われると、ちょっと疑問。
大昔に社員旅行で韓国に行って、やっぱり韓国垢すりをやって貰った事があったが、その時もちょっと期待はずれだった。それに近い。実際に良いか悪いかというよりも『旅の記念にせっかくだから』程度の気持ちでやるのが良いと思う。

ハマムを出ると、ジャグジーに入れといわれる。熱さで相当まいっていたので、これは有難かった。ここのジャグジーは水風呂よりはちょっと温かい程度。日本のサウナで限界まで耐えて、その後に入る水風呂の気持ち良さを想像して貰えれば、イメージが判るかと思う。
ジャグジーに10分程入り、クールダウンしたところで、シャワーを浴びる。ここは、きちんとシャワー室があったので、そこでしっかりとシャンプーと洗顔をやり直す。やっぱりおばちゃんのシャンプーと洗顔だと、ちょっとね…(笑)

次にマッサージ室に連れて行かれる。相方は、トムにマッサージを受けていた。今回の我々は垢すり+ボディのシャボン洗い+マッサージ30分の基本コースにオプションでスポーツマッサージ60分をつけていたのだ。随分贅沢だな。スポーツマッサージが何か、一切判っていなかったのだけれども。
相方はトムのマッサージのお陰で肩こりが随分楽になったと感激していた。俺も先ほどのおばちゃんにマッサージを受ける。ああ、こりゃ天国である。
そして俺のマッサージも終了し、2人で休憩所で休む。トムがグラスに入った水と葡萄を持ってきてくれた。せっかくなので、有難く頂く。

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客が俺と相方しかいなかった(予約して貸切スタイルになっている)から、内部の写真撮っても良かったかもしれないな。

予約した時に「どれくらい掛かる(時間)?」と訊いたら「最大で2時間だよ」とトムは言っていたのに、この休憩所の椅子に座った時は2時半だった。11時に予約していたのだから、トータルで3時間半掛かった計算になる。11時に予約をしておいて正解だった。予約を1時間ずらしていたら、空港へのピックアップに間に合わない。
2時間というのは、トータルで2時間じゃなくて、一人2時間という意味だったのかもしれない。
15分程そこでマッサージの疲れを取り、トムとおばちゃんにチップを上げて、店を出る。また大盤振る舞いで10$ずつあげてしまった。やりすぎである。でも、良いサービスだったからね。良いサービスには、それに見合った対価を払わねばならない。

トルコリラで料金を払ったが、1人辺り170TL(約9,300円)である。相当高い。が、これはオプションで60分のマッサージを追加したからだ(こっちのオプションのほうが基本のコースよりも高かったと記憶している)。基本コースだけなら、この半額以下で出来る。ただ、基本コースだけの料金でも、街のハマムよりも断然割高だ。
割高なのにも当然理由があって、何度も書いているけれども、ここのハマムだと他の客とバッティングしない、恋人や友人や夫婦だと一緒に入れる、女性客の場合、男性スタッフに施術される心配がない、等のメリットがある。金額とそれらを天秤に掛けて、どちらを選ぶかは自由だ。

そして、旅行会社のスタッフにピックアップされてアタテュルク国際空港まで。

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本当は、ハマムが終わってから時間が余るだろうから、そうしたら街でケバブサンドを食べようかと思っていたのだ。ハマムの時間が予想以上に掛かったので、昼食を摂っていなかった。そこで、空港で最後のトルコ料理を食す。念願のケバブサンドである。

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トルコリラは日本では両替出来ないので、持ち帰っても意味がない、ということで最後に100TL(約5,500円)ほど残っていたが、免税店で無理矢理使う。免税店は料金表示が全てユーロだったので、レジの人に「トルコリラで払える?」と訊くと、OKとの返事。なので無理矢理酒などを買い込んでトルコリラを消費する。
最後に残ったのは5TLくらい(300円弱)。いやあ、よく使った。
EVERYBODY LOVES DUTY FREEと書かれている(下の写真)。いやあ、それはどうかな?(笑) 

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ま、女性は安く化粧品が買えるから好きかもしれないね。

搭乗の時間となる。成田空港のように、直接飛行機に乗り込めない辺りが笑ってしまう。バスで飛行機近くまで運ばれ、そこから降りて、直接飛行機の階段を昇る。なので、下のような写真が撮れてしまう。

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帰りもやはり、免税店で買ったウィスキーを飲んで帰国の途についたのであった。
下はお約束の機内食

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途中、食あたりになったりして、大変な思いもしたが、総じて非常に楽しい旅行だった。今回はエーゲ海側に全く行っていないので、もし次回もトルコ旅行に行く機会があれば、是非とも行ってみたい。トルコに1度行った人がまた何度も行きたくなる、実際に何度も行く、という話をBlogなどで読んで実に共感出来た。
下の写真は旅のお供、クマジロー君だ。

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トルコ旅行記は今回でお終い。本当に楽しかったよ。今年(2010年)、トルコに行っておいて良かった。
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なんとか、2010年のトルコの旅行記のリライトを全て完了する事が出来た。リライトと言っても、読み返して気になった日本語を直したり、2020年の目線で言葉を追加したりとか、その程度。

なんで、10年も前の旅行の記録を載せたかと言うと、それはやはりコロナのせいだろう。
旅行はおろか、出掛けることや会食もままならない日々が何か月も続いた。そしてそれは来年になっても続くだろう。こんな生活を続けていたら、鬱積するばかりだ。
だからせめてblogの中だけでは、自分の好きな海外旅行の空気に浸ろう、そう思って書いた。

読んで下さった皆さんの多少の慰みになったのなら、望外の喜びである。

トルコ旅行(15) 6日目 最後のディナー 2010/09/22(水)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
外国に行くという事は、日本語の通じない場所に滞在し、普段食べない物を口にし、知らない文化を見るという事になると思うのだけれども、それが楽しいと思えるか否かはその人次第となる。
海外旅行が肌に合わない人だっているだろうし、それはある意味当然だ。
俺は海外旅行が楽しいと思えるタイプだが、だからといって、日本の外に出たくないという人に対して「狭い世界に生きてるなあ」などと言うつもりはない。
人は人、自分は自分だ。
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土産も買ったし、欲しい物も手に入れた。観るべき場所はすべて行ったし、あとは最後のディナーを残すのみ。スルタンアフメットのメインストリート(ブルーモスク近辺)には、多数のレストランがある。観光客向けの洒落た店もある。相方にどこでディナーを食べたいか尋ねるとホテル近くのレストランで良いという。ホテルから歩いて3分くらいのところに、手頃なレストランがあったのだ。

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最後のディナーを楽しむ。トルコでは基本的にEFESビールとワインしか飲んでいなかった。トルコには「ラク」という名前の酒がある。アルコール度数は40度〜50度程度らしい。最後の最後だし頼んでみるかとちょっとチャレンジ。
運ばれてきた時点では、無色透明。

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これに水を加えると白濁する。不思議な飲み物だ。

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飲んでみたが、正直大して美味くない。なんか、物凄く安い焼酎を水割りにして飲んでる感じ。まあ、トルコにせっかく来たのだから飲んでみた、程度である。このラクという酒は一杯だけでギブアップ。すぐにワインに切り替えた。

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この2010年のトルコの旅行記をリライトしていて悲しい気分になってしまった。というのも、この頃は堂々と酒が飲めたのだなあ、と。この後俺は日々酒で失敗をやらかし、相方の怒りを買うことになって、最後は「酒飲むなら、私と別れてから浴びる程飲め!」と宣言されてしまうのであった。
自業自得なので、誰にも同情されない。とほほ。

気を取り直して、トルコ旅行の続きにいこう。
レストランは通りに面しているオープンカフェ。せっかくなので、外の席をチョイスして、通りや他のレストランの様子を目で楽しむ。ちなみにこの店、上り坂の途中にあり、ソファがちょっと傾いている(笑)
写真でもその様子が窺えると思う。

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この下は、通りの反対側の店。

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最後なので、ちょっと贅沢にガンガン頼む。まずは、カッパドキアのレストランで注文した辛いミートソースみたいな奴。材料はよく判らない。これをパンに挟んだりして食べる。辛いが美味い。俺は酒の肴に、こいつを直接スプーンで口の中に放り込む。

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ナンはお約束で勝手に出てくる。トルコはパンが美味い国でした。

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テーブルにある小皿。綺麗な模様だ。多分、これ灰皿。トルコの灰皿(というか、お皿だな)は洒落ている。今考えると、こういった小さい灰皿をいくつかお土産に買えばよかったなと思う。煙草吸う人は素直に灰皿として使って貰い、煙草吸わない人はアクセサリーとかの小物入れとして。
というか、俺自身、自分への土産として買えばよかったなと思う。トルコに行った頃は完全に禁煙してたからなぁ…

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そして、蝋燭立て。綺麗だねえ、それにしても。なかなか良い感じです。

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ついで注文したのがサラダ。本当にドレッシングも何もついていないのだ。仕方ないので、さっきの辛ミートソースみたいな奴をつけて喰う。せめて塩、胡椒にオリーブオイルが欲しいところである。

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注文したメインディッシュは、壷焼きケバブ。これはカッパドキアにしかないと聴いていたので、ここにもあることを知って、大喜びで注文。トルコにいる間、結局3回食べた計算になるな。これは美味いです。ちなみに、パフォーマンスなのか、従業員が運んでくる壷は、火が燃え盛っている。運んでいる彼は熱くないのだろうか?…

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そして、客の目の前で壷を割ってくれる。この辺りも何度見ても楽しい。

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珍しく、ワインを飲む相方。最後の夜だからな。ただ、酔わないようにと、ミネラルウォーターを準備している辺りが俺と違う。俺だったらワインのチェイサーに水なんて勿体なくて出来ない。昔、そういえばバーボンのロック飲んで、チェイサーに生ビール飲んでた事あったな。まだ30代前半の頃だけど。明らかに当時の俺は頭がいかれてた。

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トルコは料理が美味いとはよく聴くけど、これは本当だった。とにかく、ラムといえばトルコ、トルコと言えばラムというくらいのものだ。
満足して、最後にチャイ(お茶)を飲んで終了。

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実はこの夜は80トルコリラ(TL)くらいしか持っていなかった。トルコで過去のレストランの経験から100TL(5,500円ほど)以上行った事がなかったから。
ところがチェックしたら100TL超えていた。伝票を見ると確かにその通りの値段で別にぼられてはいない。調子に乗ってオーダーしすぎたのであった(酒を)。ホテルまで徒歩3分程度なので、相方を人質にして、金を取りに戻った。ちょっと高かったかなといった気もするが、アメリカだとディナーで必ず100$(12,000円)くらいは行ってしまうのから考えれば、断然安いのであった。

このレストランで相方が動画を撮ったので、ここに載せておく。相方が動画を撮った目的は(本人も動画の中で喋っているが)、アザーンを録音するためだ。
アザーンというのは、「イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛けのこと」だ。これが朝の5時半と夜の8時に街全体に流れる。そのせいで、旅行中は早起きを余儀なくされて、寝不足だった。

www.youtube.comホテルに戻ると、ホテル内の土産物屋さんは既に閉まっていた。ここで何か買った訳じゃないが、せっかくなので載せておく。

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部屋でビールを飲んで最後の夜は過ぎて行った。明日は午後の便で日本に帰る。あと一週間くらい滞在を伸ばしたいくらいだ。それほどまでにトルコは面白かったな。
明日は、ハマム(トルコ風呂)を体験して帰国だ。