Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(8) 3日目 ふらふらの身体でイスタンブールへ移動 2010/09/19(日)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
ダラダラと書いていたせいで、やっと本丸であるイスタンブール移動の話になった。前に「お前のblogは長すぎるわ!」ってクレーム入れられた事あったしな(笑)
ま、仕方ない。お時間のある方はお付き合い下さい。
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11時になったので、なんとか着替えて部屋を出る。出発の時間が近い。ふらふらしながら、スーツケースを運ぶ。YAMAちゃん(トルコ人、ホテルスタッフ)がテラスにいて、声を掛けてくる。
「どうした。二日酔いかい?」
「そうじゃないよ。昨日、なんか判らないけど酷い腹痛になったんだ」

実は【食当たり】という英単語が判らなかったので、「何かおかしな事が起きた」と説明した。YAMAちゃんはどこの店に行ったんだ?と訊いてくるので、デジカメの写真を見せ、「多分、バーで飲んだキューバリブレが原因だと思う」と説明してやった。
朝食は要らないのかと訊かれたが、とても食える状態じゃない。すると、YAMAちゃんがオレンジジュースをくれた。相方と飲みながら「これ、果汁100%じゃねえんだな」と不思議な気分になった。

ピックアップのヴァンが来た。YAMAちゃんが俺らのスーツケースを運んでくれる。最後なので、チップで10$渡す(はっきりいって、やりすぎだと思う。5$で充分だった、今思うと)。
YAMAちゃんが、「ギュレ、ギュレ(さよなら)」と言うので、こちらも「ギュレ、ギュレ」と言う。初のトルコ語使用だ。ただ、ガイドブックによると「ギュレ」というのは見送る側が使う言葉であって、見送られるほうは違う言葉を使うらしい。まあ、細かい事はどうでも良い。レストランが英語OKだったので、3日目にして、初トルコ語だ。やはりせっかくだから現地の言葉を使わないとね、たとえ間違っていたとしても。
昨夜撮った夜景でも載せておこう。またこの夜景を見たいものだな。

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次は、ホテルの部屋の前で。入口の雰囲気は悪くないな。ちなみに映っている相方が抱いているのは、クマのぬいぐるみだ。なんで、そんなもんがあるのかって? それは相方に訊いてくれ。

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次はホテルの中庭から撮ったカッパドキアの夜景。これも好きなんだよなあ。日本に比べると圧倒的に光量が少なくて薄暗いんだけれど、そこが逆に良いのだ。

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さて話を元に戻す。
カイセリ空港まで車で約1時間。途中、他のホテルの乗客もピックアップしながらヴァンは進む。この車中で俺が一番恐れていたのは、便意であった。当然であろう。何しろさっきまでひたすらトイレとベッドを往復していたのだ。いつ便意が来てもおかしくない。また、何もない原野のような道を車は進む。「ちょっと停めてトイレに行かせてくれ」という場所を走っていない。
幸運な事に車中では便意を感じずに済んだ。1時間走って、カイセリ空港に到着。途中でトルコの女子高生を発見した。彼女達は、日本の女子高生と非常によく似た制服を着ていた。残念ながら写真を撮る体力的余裕がなかった。

カイセリ空港は非常に小さい為、休憩出来るようなレストランがない。仕方ないので、ベンチに座って「浅間山荘事件」を読む。体調はだいぶ復活したような気もするし、悪くなっているような気もするし、よく判らない。ただ、ベンチに座っている間に、だんだんふらふらになってきた。
飛行機に乗り込む。寒くて仕方がない。隣に座っている西洋人(何人かは不明)はTシャツ1枚で筋骨隆々の二の腕を見せているが、こちらは寒くてブルブルだ。スチュワーデスさんに、毛布を貰って肩から掛ける。隣の西洋人が俺を見て笑っているが、こちらは笑える状況じゃない。
1時間掛けて、飛行機はイスタンブールへ到着。空港出口では、A4用紙に名前を書いている旅行会社のスタッフが大勢。俺の苗字を書いている人を探すが、いない。どうなってんだよ、まったく。
相方と二人で「いないねえ」とぼんやりしていると、イルハン(元サッカー選手)に似たイケメンが声を掛けてくる。おお、我らが申し込んだ旅行会社のスタッフであった。

でかいヴァンに乗り込む。なんとピックアップするのは我々だけらしい。空港からホテルまでは約30分。途中で、運転手が警察官に尋問されたりして(なんで捕まったのかは不明)、なかなかスリリングだ。
イケメンスタッフが「どこか観光したいとこはあるか?」と訊いてくる。
実は、既に別の旅行会社に(気球ツアーを申し込んだところ)「ドルマバフチェ宮殿観光」は申しこんである。なんでも、ドルマバフチェ宮殿は、ガイドがいないと見れないらしいのだ(個人で勝手に見ることが不可らしい)。それ以外は、まったくの無策、予定なしである。
イケメンが新市街のお勧めスポット等を教えてくれる。こちらも観光ガイドを見せながら「こうやって行けばいいの?」など。こういったのが、なかなか面白い旅の醍醐味だね。

ふと思い立って「そういや、ベリーダンスってホテルのフロントで予約出来るんでしょ?」と尋ねてみる。ガイドブックに「トルコに行ったら、ベリーダンスを観ろ」と書いてあり、ホテルで予約が出来るとあった。イケメンが、「おお、もしベリーダンス行くなら、予約してあげるよ。どうする?」と訊いてくる。そこで、お願いすると彼は携帯電話でどこかに電話する。
翌日の夜の8時半にホテルのロビーにいろ、迎えの車が来るとのこと。ホテルに到着すると、フロント係がちゃんとプリントアウトした「ベリーダンスの予約表」みたいなものをくれた。
ヴァンは滅茶苦茶狭い道を通ってホテルへ到着。イスタンブールの我々が滞在するホテルは「ホテル・グランド・ヤブス」である。はっきり言って、日本のビジネスホテルである。たいした事はない。

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チェックインすると、ホテルスタッフがスーツケースを運んでくれるので、これ幸いと1$をチップとして渡す(今回の旅行で余った$を使おうという目論見であった)。部屋からイスタンブールの景色を見る。それだけで無意味にテンションがあがる。時間は夕方の5時辺りだ。

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写真は全てホテルの部屋から撮ったものだ。しかし、こちらは食あたりのせいで体力がない。ホテル到着そうそうでダウン。ベッドに潜り込む。相方はイスタンブール散策したいと出掛けて行く。しばらく寝込んでいると、部屋のドアがノックされる。相方が戻ってきたらしい。
相方が「一人で歩いてたらさー、すっごいナンパされんのー」と報告する。言いたくて仕方なかったんだろうな。
なんか、嬉しそうだな、お前。

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時計を見ると7時になっていた。相方に食事をどうするか訊かれたが、残念ながら外に出掛ける体力がまだない。運良く、このホテルは最上階にレストランがあるらしい。そこで済ませる事にした。
せっかくトルコのイスタンブールに来たのだが、体力が殆どゼロに近いので、仕方なく、パスタだ。

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相方は、せっかくなのでとワインを注文していたが、俺はとてもアルコールが飲める状態じゃない。素直に水(無論ペットボトルだ)を頼む。
ここで、しみじみ「日本ってホスピタリティがすげーな」と思った事を書いておく。
実はトルコリラが殆どなかったので、レストランに入った時に「$での支払いは可能か?」と訊いておいたのだ。ホール係はOKと答えたのだが、伝票を見たら、リラで書いてあった。日本だったら、「$で払えるか?」と訊いたら、伝票には絶対に$でいくらかも記載するだろう。
そういったサービスの欠落を「お前ら、本当にサービス業か?」と思うのが日本人で、「うるせーな。ここのメニューにはリラで書いてんだから、リラなんだよ」とするのが他の国の人なんだろうと思う。どっちがいい悪いじゃなくて、意識の違いだ。

スパゲティは半分程食べてギブアップ。味が悪いとかじゃなくて、全部食べられる体力がなかった。相方が「調子悪いなら部屋戻って休めば。でも精算しといて」と鬼のような発言をする。しょうがないので、ドルで支払いを済ませ、部屋に戻り寝る。
ただ、この日、ひたすら寝ていたお陰で翌日からは、動けるようになった。
イスタンブール初日はひたすら寝ていただけだった。今(2020年)思い返すと、メキシコ行った時も腹痛で一日寝てたんだよな。

俺、海外に行くにはお腹が弱すぎるのかもしれない。