Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(5) 2日目 地下都市を行く 2010/09/18(土)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。俺の年齢、レート等は2010年9月時点のものである。
こうやって10年も前の話を地下から掘り起こすと、それなりに思い起こす事も多く、感慨深い。
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トルコ旅行2日目。
本日はカッパドキア観光のオプショナルツアーを申し込んでいる。9時に集合なので時間に余裕はある。と、思っていたら、朝の7時辺りから、なんだか謎の騒音がする。ポンッ、ポンッといった蒸気を排出するような音。音の感じが、昨日体験した気球の音に似ている。なんで洞窟ホテルのベッドで寝ているのに、気球に似た音がするのだろう。不思議だ…と、しばらくすると他のホテル客から歓声が上がる。ああ? 一体なんだ? たえきれなくなって部屋の外に出る。ああ、納得した。
なんと、気球が目の前に浮かんでいる。そうか、やはりこの音は気球の浮遊調整に使うガスバーナーの音だったのだ。

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つまり、昨日自分達が乗った気球も、このS.O.Sホテルの近辺をさまよったのだと思う。となれば、昨日の泊まり客には大騒音で迷惑を掛けたのだな。申し訳ない。とまあ、そんな事言っても、気球の大騒音は観光客の自分には致し方ない。コントロール出来る訳でもないし。そして昨日自分は気球を楽しんだ。今日、気球の音で目を醒ました。ようは、相互迷惑だ。それで良いのだろうと思う。それにオープンテラスから見た気球は景色的には悪くなかったし。

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9時になったので、駐車場に行く。昨日の明け方、気球ツアーに参加する為に行ったのと同じ場所だ。ヴァンが止まっている。乗り込むと、そこには20代にしか見えない青年が一人。
ガイドだと自己紹介したブラクさんに、本日のツアーの客は?と尋ねるとこれで全員だと言う。つまり、ヴァンにいた若者と自分と相方の3人だ。こりゃまた、随分豪勢だなと思う。
ヴァンは、地下都市に向かう。ガイドのブラクさんは、声が小さくて今ひとつ何を言っているか聞き取り辛い。しょうがないので、隣の席に座った若者(名前をケンジ君という)とお喋りをする事にした。
「モスクワ経由でトルコに来たんです。この後も***(名前を聞いたが失念した)を巡ったら、バスでイスタンブールに行くつもりです」
なんというバックパッカー。それも若いから出来る事だな。彼は現在26歳。大学時代に、ヨーロッパを一人で巡って以来、一人旅に嵌ってしまったのだと言う。荷物もスポーツバッグに着替やらを詰め込んだけ。若者パワーは見ていて羨ましい。
そうして地下都市に到着。入り口付近は、土産物屋が渦巻いている。何が凄いって、日本語が達者な店の人が多い事だ。尤も、決め台詞は決まっていて、「40コで1,000エン」だったけどね。
地下都市は、相方が行きたくてたまらなかった場所なので、俺はイマイチ、よく判らなかった。宗教的弾圧を受けた人達が避難の為に逃げ込んだ場所、程度の知識しかなかったのが残念だった。

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地下都市にある丸い石。これは入り口を塞ぐ蓋なのだと言う。これで敵からの進出を防いだのだ。

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あとはガイドのブラクさんの説明を聞いたが、いかんせん歴史的バックボーンが俺にないのが非常に残念だった。彼が言っている事は日本語としては当然判るのだが、その背景が理解出来なかった(過去の戦争や宗教問題等の史実を全く判っていなかったせいである)。勿体ない事をした。
相方はいちいち感心して地下都市を見学していたけど、俺は「へぇー、面白い造りだなー」程度である。40過ぎて、このていたらく。どうしようもない。
仕方ないので、地下都市の写真を載せておく。

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下はこの地下都市の入口にある土産物屋。外国の土産物屋って、見ているだけでも楽しいのだ。

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そして、ヴァンは次の観光地であるPIGEON VALLEYに行く。PIGEON VALLEYは昨日途中まで歩いたので「ほお。ここって、どんな感じなんだろ?」と興味が沸く。
連れて行かれて景色を見て、思わず息が止まる。なんだ、これは? いつの時代の誰が住んでいた場所なんだ? あまりにも凄い景色に言葉を失う。

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そして、PIGEON VALLEYにある、観光名所的な木。この青い目玉みたいな奴はトルコにおける厄除けらしい。先程の観光地で売っていた「40コで1,000エン」はこの目玉の値段だ。こんなもん、40個も買ってどうすんだ? 職場や学校で土産として配っても迷惑千万だと思うのだが。

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とにかく、この辺りは景色が素晴らしかった。俺個人としては、ちょっとグランドキャニオンに近いなあという感想を持っていた。
素晴らしい景観に、余計な言葉は要らない。とにかく、自然の驚異に圧倒された。 

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この後、ツアーは食事(ランチ)、そして絨毯屋巡りとなるのだが、長くなり過ぎたので、一旦ここで終わる。続きは次回へ。