2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
トルコと言えば、やはりベリーダンスショーである。とか言いつつ、俺達は現地についてからショーを予約したといういい加減さなんだけれども。でも、そういったいい加減さが通用するのが海外の良さだ。
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夜の8時半から、ベリーダンスショーを観るのだが、さすがに昼食抜きで動きまわったので腹が減った。ということで、夕方の5時近くに昼食を摂る事にした。それは夕飯だろうという気もするが…
ガラタ橋には多数のレストランがあり、相方と歩いていると「ご飯どうですかー」と大量の客引きに遭う。中には日本語のガイドブックを置いてる店もあり、そのガイドブックを見せながら「うちは大丈夫よー」みたいなアピールをする。日本人観光客がいかに多いかを実感させられる。
正直、どの店が良いかなんて判らない。そして、どこも大して変わらないと思う。で、適当な店に入る。
ガラタ橋のたもとで海に向かって出航していく船が見える。景色が非常に良い。人間て、なんで海とか川とかの水物を見てると、気分が良くなるんだろうね。やはり、生物は全て海から来たからか?
お約束のビール。EFESビールだ。本当にトルコではこの種類のビール以外見る事がなかった。一社独占にも程がある。日本だったら、キリンラガーしかないような感じだろうか。
河を見ている、俺。というか「腹減ったなー。ご飯まだかなー」といったところ。子供かよ?
相方の注文した料理。料理の名前は忘れた。魚の串刺しだ。
俺の注文した魚のフライ。見た目がしょぼい。味は悪くはなかったけどね。
料理は、どちらもシンプルに塩味程度しかない。レモンを軽く絞るとちょうど良い感じ。トルコに来て肉ばかり喰って、そろそろ肉に飽きたなって頃に食べると良いのではないだろうか? ちなみに値段は忘れた。一皿、10TL〜20TL(550円〜1,100円)くらいじゃないだろうか?よく、旅行日記とか書いてるBlog見ると、この料理は**$だったとか書いてる人がいるけど、ああいう人ってメモってるのかしらん? 俺には出来ない芸当だ。
下の写真を見ると判ると思うが、こんな河に近い感じのレストランで食事というのも悪くないと思う。
腹も満足したので、ガラタ橋を戻る。旧市街地に近いほうの橋のエリアは滅茶苦茶混んでいる。こちらは、カフェが多いのかもしれない。よく判らないけど。
またまた、トラム(路面電車)に乗って、スルタンアフメット(我々の滞在しているホテルがある場所)まで戻る。ガイドブックにトラムではスリに注意とあったが、普通に気をつけていれば、それほど危険な感じはしない。
ホテルに戻り、しばし休憩。8時半になったので、ロビーに降りてピックアップを待つ。8時45分くらいになっても、誰も来ない。
相方と、忘れられたかなと話していると、やっとそれらしき車がホテルの前に停まり、運転手さんがやって来た。約束の時間を20分も過ぎているが、「Sorry」の一言もなし。まあ、この程度は誤差の範疇なんだろうと思う。日本だったら、客を20分も待たせたら大変な事だが、トルコじゃこの程度は当たり前って事だ。
逆にこの遅れにクレームを言う客もいないということだ。こういった事がスタンダードになれば、諍いも争いも起きずに人は平和に生きていけるのではないか。
「お客様は神様です」なんて言葉は日本以外じゃ通用しない。というか、早く日本でもこの誤用されまくっている言葉が消え去ると良いのに。
ヴァンに乗り込むと、5、6組の客が既にいる。半分くらいは日本人だが、西洋人も含まれてる。このエリアのホテルを順番にピックアップしてるのだな。
店に到着すると店のマダムみたいな人が「こんばんはー」と日本語で挨拶。日本人、どんだけトルコ来てんだよ、って感じだ。
我々が行ったのは、「オリエント・ハウス」という店。ガイドブックにも載っているので、日本人が行く場合でも安心だと思う。もっとも、我々の場合は旅行会社の人が予約してくれたので、この店に行くとは知らなかったのだけど。
席に案内されると、テーブルはステージのほぼ真横。あんまり上等な席じゃない。大きな柱が視界に入る。相方が、日本人はクレーム言わないから、こういう席にされるんだよと文句を言っていたが、我々は昨日予約取ったんだから、上等な席はとっくに予約済みだと思うが…
料理も運ばれてきたが、殆ど食べられなかった。勿体ない事をした。
我々の横にも日本人カップルがいる。雰囲気や聞こえてくる会話から、どうやら新婚旅行の模様。テーブルの端に、ミニチュアの日本の国旗が立っている。他のテーブルを見ると、ブラジルの国旗が見えたりする。テーブルによって、国が決まっているようだ。どうせだったら、自分は日本人と同席になるより、他の国の人と同席になったほうが面白くて良かったけどな。
先程の魚料理で腹一杯だが、飲み物は飲める。ということで、相方はワインを注文。ちなみにこの店はいくら飲んでも料金は均一だったみたいだ。料金は忘れたが、全部で一人60TL(約3,300円)くらいだったか?(我々はユーロでなく、トルコリラで払ったので)
ショーはまず、民族舞踊みたいなもの(説明出来ない)から始まる。こちらは、いきなりセクシーなお腹を見せた女性が出てくるのかとワクワクしていたのだが、ちょっと肩透かしを食らった。
そして、民族ダンス?みたいなのが終ると、やっとベリーダンスの始まりだ。セクシーな衣装を着たダンサーがベリーダンスを始める。この日は全部で4人くらいベリーダンスをする女性ダンサーが出演したけど、それぞれに踊りが違う。腹を揺する以外は全部アドリブというか、自己流なのかな?
ベリーダンスに関してはよく判らないので、撮った写真を順番に並べておく。各自ご鑑賞下さいませ。ちなみに、ベリーダンサーは皆、一様に良い感じの腹回りであった。日本の芸能人で言うところの、安めぐみさんとか井上和香さんとかがやると良い感じ(要するにムチムチな人)。お腹がぺったんこの痩せてるモデルさんとかだと味が出ないと思う。
ベリーダンスも複数構成となっていて、まずはベリーダンサーが何人か踊る。その後に、今度は衣装を着た人達による民族ダンスパート2といった雰囲気。変化があって、それもまた面白い。飽きさせない為の演出なんだな。
そして胡散臭そうなエンターテナーが出てきて、客席に向かってジョークを飛ばしたり、歌を披露したりする。
「アメリカから来た人いますかー?」「韓国から来た人はー?」みたいな感じで客を煽る。
当然の如く「日本から来た人はー?」俺と相方、同席のカップルがその質問に「イェー!」と応える。
「では日本のお客さんの為に歌います。『スキヤキ・ソング』」と「上を向いて歩こう」を日本語で歌った。滅茶苦茶上手くて驚いた。歌も上手いし、日本語の発音も完璧。当然他のテーブルの他の国の人へも、その国の有名な曲(多分)をその国の言葉で歌っていた。物凄いショーマンだ。
さらに各テーブル(各国)の女性客をステージにひっぱりあげて、即興でダンスを教え込んで踊らせていた。日本からは、先程の新婚カップルの女性がステージに引っ張り上げられていた。そのカップルのほうがステージに近かったから。もし、うちらがステージに近かったら、相方が上がっていただろう。これはまあ、客も盛り上がる。店はこの余興の間に会計を済ませるというシステムのようだ。50組以上もいる訳だから、客が一斉に出て会計すると相当に待たされる。それをさせない為の余興なショーだ。上手く出来ている。
ベリーダンスはダンサーを替え、何度も行われる。いわゆる、前座、メインとかあると思うんだけど、素人のこちらには違いは判らない。
会計が済み、余興が終わった辺りでトリのダンサーが登場。一番綺麗だったように思う。ま、一番良い役者が一番最後に出てくるのは、日本もトルコも同じ。
ショーが終わって店を出たのが深夜零時。ヴァンでホテルまで送ってもらい、ワイルドターキーを飲んで寝る。お腹の調子も復活し、なかなか楽しい一日だった。