Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(15) 6日目 最後のディナー 2010/09/22(水)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
外国に行くという事は、日本語の通じない場所に滞在し、普段食べない物を口にし、知らない文化を見るという事になると思うのだけれども、それが楽しいと思えるか否かはその人次第となる。
海外旅行が肌に合わない人だっているだろうし、それはある意味当然だ。
俺は海外旅行が楽しいと思えるタイプだが、だからといって、日本の外に出たくないという人に対して「狭い世界に生きてるなあ」などと言うつもりはない。
人は人、自分は自分だ。
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土産も買ったし、欲しい物も手に入れた。観るべき場所はすべて行ったし、あとは最後のディナーを残すのみ。スルタンアフメットのメインストリート(ブルーモスク近辺)には、多数のレストランがある。観光客向けの洒落た店もある。相方にどこでディナーを食べたいか尋ねるとホテル近くのレストランで良いという。ホテルから歩いて3分くらいのところに、手頃なレストランがあったのだ。

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最後のディナーを楽しむ。トルコでは基本的にEFESビールとワインしか飲んでいなかった。トルコには「ラク」という名前の酒がある。アルコール度数は40度〜50度程度らしい。最後の最後だし頼んでみるかとちょっとチャレンジ。
運ばれてきた時点では、無色透明。

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これに水を加えると白濁する。不思議な飲み物だ。

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飲んでみたが、正直大して美味くない。なんか、物凄く安い焼酎を水割りにして飲んでる感じ。まあ、トルコにせっかく来たのだから飲んでみた、程度である。このラクという酒は一杯だけでギブアップ。すぐにワインに切り替えた。

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この2010年のトルコの旅行記をリライトしていて悲しい気分になってしまった。というのも、この頃は堂々と酒が飲めたのだなあ、と。この後俺は日々酒で失敗をやらかし、相方の怒りを買うことになって、最後は「酒飲むなら、私と別れてから浴びる程飲め!」と宣言されてしまうのであった。
自業自得なので、誰にも同情されない。とほほ。

気を取り直して、トルコ旅行の続きにいこう。
レストランは通りに面しているオープンカフェ。せっかくなので、外の席をチョイスして、通りや他のレストランの様子を目で楽しむ。ちなみにこの店、上り坂の途中にあり、ソファがちょっと傾いている(笑)
写真でもその様子が窺えると思う。

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この下は、通りの反対側の店。

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最後なので、ちょっと贅沢にガンガン頼む。まずは、カッパドキアのレストランで注文した辛いミートソースみたいな奴。材料はよく判らない。これをパンに挟んだりして食べる。辛いが美味い。俺は酒の肴に、こいつを直接スプーンで口の中に放り込む。

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ナンはお約束で勝手に出てくる。トルコはパンが美味い国でした。

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テーブルにある小皿。綺麗な模様だ。多分、これ灰皿。トルコの灰皿(というか、お皿だな)は洒落ている。今考えると、こういった小さい灰皿をいくつかお土産に買えばよかったなと思う。煙草吸う人は素直に灰皿として使って貰い、煙草吸わない人はアクセサリーとかの小物入れとして。
というか、俺自身、自分への土産として買えばよかったなと思う。トルコに行った頃は完全に禁煙してたからなぁ…

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そして、蝋燭立て。綺麗だねえ、それにしても。なかなか良い感じです。

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ついで注文したのがサラダ。本当にドレッシングも何もついていないのだ。仕方ないので、さっきの辛ミートソースみたいな奴をつけて喰う。せめて塩、胡椒にオリーブオイルが欲しいところである。

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注文したメインディッシュは、壷焼きケバブ。これはカッパドキアにしかないと聴いていたので、ここにもあることを知って、大喜びで注文。トルコにいる間、結局3回食べた計算になるな。これは美味いです。ちなみに、パフォーマンスなのか、従業員が運んでくる壷は、火が燃え盛っている。運んでいる彼は熱くないのだろうか?…

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そして、客の目の前で壷を割ってくれる。この辺りも何度見ても楽しい。

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珍しく、ワインを飲む相方。最後の夜だからな。ただ、酔わないようにと、ミネラルウォーターを準備している辺りが俺と違う。俺だったらワインのチェイサーに水なんて勿体なくて出来ない。昔、そういえばバーボンのロック飲んで、チェイサーに生ビール飲んでた事あったな。まだ30代前半の頃だけど。明らかに当時の俺は頭がいかれてた。

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トルコは料理が美味いとはよく聴くけど、これは本当だった。とにかく、ラムといえばトルコ、トルコと言えばラムというくらいのものだ。
満足して、最後にチャイ(お茶)を飲んで終了。

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実はこの夜は80トルコリラ(TL)くらいしか持っていなかった。トルコで過去のレストランの経験から100TL(5,500円ほど)以上行った事がなかったから。
ところがチェックしたら100TL超えていた。伝票を見ると確かにその通りの値段で別にぼられてはいない。調子に乗ってオーダーしすぎたのであった(酒を)。ホテルまで徒歩3分程度なので、相方を人質にして、金を取りに戻った。ちょっと高かったかなといった気もするが、アメリカだとディナーで必ず100$(12,000円)くらいは行ってしまうのから考えれば、断然安いのであった。

このレストランで相方が動画を撮ったので、ここに載せておく。相方が動画を撮った目的は(本人も動画の中で喋っているが)、アザーンを録音するためだ。
アザーンというのは、「イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛けのこと」だ。これが朝の5時半と夜の8時に街全体に流れる。そのせいで、旅行中は早起きを余儀なくされて、寝不足だった。

www.youtube.comホテルに戻ると、ホテル内の土産物屋さんは既に閉まっていた。ここで何か買った訳じゃないが、せっかくなので載せておく。

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部屋でビールを飲んで最後の夜は過ぎて行った。明日は午後の便で日本に帰る。あと一週間くらい滞在を伸ばしたいくらいだ。それほどまでにトルコは面白かったな。
明日は、ハマム(トルコ風呂)を体験して帰国だ。