Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(3) 初日 ギョレメの街を歩く 2010/09/17(金)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。今回はその3回目。レート等は2010年9月時点のものである。
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気球ツアーも無事終わり、朝食も済んだ。さて、どうするか。もう今日一日はフリーだ。ここで相方と相談する。休憩を取るかどうするか。結構疲れてはいる。が、まだ時間は朝の9時。ここで下手に仮眠を取ってしまったら、きっと夜眠れなくなり、翌日以降も時差ボケが解消出来ないまま。だったら、このまま街をブラブラ散歩してみよう、と。

ここで困ったのが、現金、パスポート等の貴重品だ。今回はひとつの旅行会社に(1)気球ツアー、(2)カッパドキア観光、(3)イスタンブール観光と3つのオプションツアーを申し込んでいた。それらはUSドルで支払う事になっていたので900$弱の現金を持参している。また15万強の日本円とパスポートもある。当然これらを持ち歩いて街を歩きたくない。だが、このS.O.Sホテルにはセイフティ・ボックスというものがない。
入り口の鍵もしょぼい感じだし、部屋に貴重品を置くのは、ちょっと心配だった。が、仕方ないので、スーツケースの中の着替を入れたビニール袋の中に判らないように貴重品を仕舞っておいた。さすがにこれでスーツケースの鍵まで壊されたら(そして貴重品を盗まれたら)諦めるより他ない。
S.O.Sホテルは高台にあるので、そこを降りていく。と、ホテルの前に駐車場がある。後ろの景色が凄いのである。いやあ、壮観だなあ。

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と、そこで相方が気づく。「ねえねえ、この観光バス、ベンツだよ!」なんと、観光バスがベンツってどういうことよ? 無駄に豪華だな(笑)

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ホテル前の下り道を降り切ると、そこには、これまた素晴らしい景色が見える。正直、カッパドキアに対する予備知識とか全然仕込んでないのだが、それでも「おおー」っと声が出る。

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相方によると街自体が世界遺産らしいのだが(間違ってるかもしれない)確かにこれなら、そうなってもおかしくないなあと感じる。
この写真なんかは「岩山住居」とでも言ったらよいのか、窓枠にきちんとガラスが嵌められているようである。

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とにかく、せっかくなので、撮った写真をここに並べておく。俺がとやかく言える事なぞ何もないのだ。素晴らしいの一言に尽きる。

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PIGEON VALLEYまで、1400mという案内があったので、「ちょっとそっちまで行ってみよう」と相方と散歩する。さすがに1.4kmは歩けないから、適当なところで引き返すつもり。
と、何やら怪しい洞窟があるので、記念写真を撮っておく。日差しが強いのでサングラスは必須だ。

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この辺りは、まったく人気がない。観光客相手の強盗がいたら、有り金全部持って行かれるレベルである。もっとも、街に戻るまで誰とも遭遇しなかったけど。下は洞窟の写真。

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洞窟を抜けた先。なんか、【聖地】って言葉が似合いそうな雰囲気。実際はなんでもないんだけど。

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さすがに、これ以上歩いても仕方ないので、街へ舞い戻る。途中、トルコ絨毯屋の兄ちゃんが「絨毯買ってけー」と英語で呼びかけてくる。本当は写真を撮りたかったのだが、下手に写真なんか撮ってると、売りつけられる危険性があったので、しらばっくれて通りすぎる。
そしてギョレメの中心地である、バス停留所(タクシーストップだったかな?)辺りまで来たところで、なにやら見た記憶のある看板が。そう、ファミリーマートである!

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トルコにも、ファミリーマートがあるのかぁ、必要な物はここで全部買えるなと大喜びしたが、よく見ると、潰れている模様。ギョレメは日本人観光客も結構いるから、需要あると思うんだが、なかなか上手くいかないものだな。
そして、次にHAMAM(BATH)の文字を発見! そう、あの「トルコ風呂」である。一昔前、トルコ風呂と言えば、気持ち良い事が出来る特殊浴場を指した。今はソープランドとか言われている例のアレだ。アレって何だよ?
冗談は置いておくが、トルコにおけるHAMAMは、所謂「アカスリ+全身泡洗い」+オプションのマッサージといった健全なものである。ただ、問題は当然の事ながら場所によって料金が違う事と、男女混浴なのか、男女別なのか、またアカスリと身体洗いをやってくれるのが男か女かといった諸問題がある。
トルコに行く前にネットで「ハマム」を検索したら、日本人女性(観光客)で、男性にアカスリと全身洗いをやってもらった人もいたりした。俺は男だから、別に身体を洗ってくれるのが、男女どちらでも良いけど、相方にしたら、それは大きな問題だろう。が、まだトルコ初日。慌てる事はない、ということで、まずは外観をチェックして終わりにした。

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そうやって街を歩いていたら、生理的欲求(早い話がトイレ)が発生した。辺りに公衆トイレはない。あとで見つけたのだが、この時点ではなかった。仕方がないので、既に開いているオープンカフェに入る。15歳くらいに見える少年が店の入り口にいたので「DRINKS ONLY OK?」と尋ね、相手が頷いたので店に入る。こちらは、とりあえずビールということで、ビールを注文。相変わらず、EFESビールが出てきた。

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相方は、アップルティーを注文。甘すぎて失敗だったらしい。早速、トイレに行って用を済ます。トルコのガイドブックには、トルコのトイレは、特殊なので要注意とあった。ガイドブックによると、どうも日本の和式トイレに似ている感じ。運良く、この店のトイレは洋式であった。
トルコ式トイレというのは、用を済ませたら、備え付けのバケツで水を流したり、水道水で流したりする。和式と一緒で、いわゆる「ふんばる」形のものだ。このトイレって、西洋人って使用出来るのかなあ?
参考までに、実際にトルコで撮影したトルコ式トイレ。ちなみに使用したトイレットペーパーは便器に流してはいけない。備え付けのゴミ箱に捨てる。富士山のロッジを思い出して貰えれば良い。

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トイレも済ませ、ビールも飲み終わったので(ちなみに、ビールとアップルティで6TL(トルコリラ)くらい。400円しないのだから、だいぶに安い)、さらにギョレメの街を歩く事にする。
街から見える岩。というか、岩山か? カッパドキアの街の象徴のような気がする風景だ。

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色々歩き回っていると、いかにもトルコ版金物屋みたいな店に遭遇。ウィンドウから見ていると、面白そうな小物が沢山ある。土産に良さそうだとは思うが、うかつに店内に入ると、しつこそうなので、外からだけ見て我慢する。

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街のストリートに、無造作に置いてあったオブジェ。乾いたら、これに色を塗って土産物として売るのかな?

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次にギョレメで見つけた両替が出来る雰囲気のお店。水やビール、スナックを売っている程度の店なのだが、店の入り口に看板があり、そこに両替が出来る事が書いてあった。だが、具体的なレートが一切書いてないので、結局ここで両替をする事はなかった。ちなみに、店の名前は「イルハン・マーケット」。やっぱりイルハンってのは、トルコでの田中、鈴木的な名前なのだろうか?

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この辺りで疲れて来たので、一旦ホテルに戻る。ホテルに戻った時間は1時ちょっと前くらい。さすがに時差ぼけの影響もあり、腹も減っていない。ここで、相方と2時間ばかり仮眠を取ろうということになった。いかんせん、昼間はまだまだ日差しが強く、日中ずっと動いていると体力を消耗するというのもあった。で、寝る。下はホテルのベッドと天井。特に意味はないが、撮ってみた。

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起きてみると、5時を廻っていた。4時間近く寝ていたらしい。やばい、やばいということで起きだして再度街へ出掛ける事にした。時間も丁度良いから、街を散策しつつ、夕食も摂る計画だ。
下の写真は、カッパドキアで見た土産物屋さん。売ってるものが、絨毯やいかにも「トルコ」チックなものばかり。このあたりの店は「ちょっと見てってー」くらいな感じで客引きは強引じゃない。

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そして、カッパドキアにおける最大の謎である、大きな瓜。街の至る所に、瓜が集められている。あんな大きな瓜なんて、ハロウィンで灯籠にする以外に手がないだろう、一体どうするのか? 翌日、ツアーのガイドさんに教えて貰ったのだが、トルコの人達はあのでかい瓜を食うのだそうだ。美味いのかねえ?

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日も落ちてきて、そろそろ夕飯にも良い時間だなとなる。ギョレメにはレストランが大量にある。さすがにガイドブックに載っているような店はないので、あとはこちらの勘次第ということになる。
街から岩山を観ると登山している人が見える。その先に輝く月。良い景色だ。

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この噴水がギョレメのメインストリートの入り口になるのだと思う。夜はライトアップされて綺麗なのだが、噴水の中心は泡立っていて、中を覗き込むと綺麗とはお世辞にも言えない。何事も裏の裏まで見てはいけない。

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トルコの料理と言えばケバブが有名だが、トルコで「ケバブ」といえば、それは肉料理を指すのだと言う。「ケバブ」にしても色々な種類があるのだとか。カッパドキアで有名なのが、「壺焼きケバブ」である。どの店も非常に良心的なのが、店の入り口にメニューが書いてあって、値段もある。自分の予算具合で店を選べる。尤もギョレメの店はどこも値段はそれほど変わらない。だから、雰囲気が気に入った店を選べば良い(とか言いつつ、翌日のディナーはガイドブックに載っている、ちょっとお高めの店に行ったのだけれども)。
で、我々が選んだのは以下の店。2階のオープンテラスがあるので雰囲気が良いだろうということでチョイス。

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メニューも店先にあるので、「どんなもんかなー?」とチェックが出来る。

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店に入ると、ホールスタッフが「上へどーぞ」と2階を示すので、2階へ上がる。奥のテーブルに日本人女性2人組がいた。自分が日本人であることを棚にあげて「ちっ。日本人がいるとムードが壊れるぜ」と自分勝手な事を思っていたのは、ここだけの秘密だ(笑)
店の2階のテラスから見たギョレメの街。綺麗だなあ。この景色を見ただけでも、カッパドキアに来た意味があるなあ、なんて思えてしまう。

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そして、しつこくEFESビールを注文。EFESにもライトとかがあるようなのだが、俺はノーマルを注文。これで値段が8TLくらいだったかな? 500円弱だ。去年、サンフランシスコで高い夕飯を味わっていたから、トルコの安さに感激する。

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テーブルには、カッパドキアの地図の描かれたテーブルクロスがある。まあ、見ても自分らが何処にいて、明日何処に行くなんてさっぱり判らないんだが、こういったもんは雰囲気が大事だ。

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さらに日が落ちてきたので、月の景色でも撮る。同じ月でも日本の建物越しに見るのと、トルコの建物越しに見るのは当然違う。

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相方は壺ケバブ(ラム)を注文。自分はチキンステーキを。壺ケバブってのは、壺に料理が入っていて、店のスタッフがそれを目の前で割ってくれる。

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中から出て来たのがラムやマッシュルームなどの多数の野菜。良い感じでスープに煮込まれている感じ。これには、ご飯とサラダがついてくる。

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自分は、別のものを食べようと、チキンステーキを注文。こちらは、まあ美味い事は美味いが、壺ケバブに比べると、大したことなかった。というか、壺ケバブが美味すぎた。

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メインディッシュに必ずついてくるパン。正直米があるから、パンは要らないんだけど、それでも食べてしまう。なぜなら、それほどにトルコのパンは美味いのだ。

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トルコは、カッパドキアイスタンブールと何処にでも野良猫、野良犬がいた。日本に暮らす我々からすると、相当違和感があるくらい、野良の犬猫に遭遇する。この日も野良猫が店の中をうろついていた。

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〆にチャイ(紅茶)を飲んで、ディナーは終了。まだ時間も早いので、街をまたぶらつこうかと相談する。

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下の写真は、俺達が食事をしたレストラン。良い雰囲気だな。

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おまけに酒をかっ食らうおっさんの図(とか言いつつ10年前の写真だから、今の俺より断然若いんだけど)。とまた長くなった。この後、夜の街を散歩するのだが、それは次回へ続く。

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