Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(13) 6日目 ハーレムを堪能する 2010/09/22(水)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
またトルコに行って、ケバブを食べたいものだなと思う。日本でも食べる事は可能だが、やはりその地で食べる事に勝るものはない。
というか、ケバブ食えなくてもいい。またトルコに行きたいなってのが本音だ。
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イスタンブール4日目。本日がフリー行動が取れる最後の日となる。明日は18:30のフライトで日本に帰らなくてはいけない。よって、自由に夕食まで過ごせるのはこの日だけだ。
朝食をホテルの地下1階で摂り、その後にホテルの地下2階に行く。というのも、我々が滞在した「ホテル・グランド・ヤブス」の地下2階には、ハマム(トルコ風呂)があったのだ。やはり、せっかくトルコに来たのなら、一度はハマムを体験しておきたいというのがあった。
街の中のハマムに行く事も考えたが、サービスに不安が残る。そういった意味ではホテル内の施設なら、ある程度の信頼がおける。実際問題、ホテル内のハマムは街中のハマムに比べて割高ではある。
だが、安心と料金を天秤に掛けて、我々は安心を取った。この辺りは人によって、どちらを選ぶかはそれぞれだろう。男性だったら街中の安いハマムを選べば良いだろうと思う。さすがに男性なら、性的被害は受けづらい。が、女性観光客はどうだろう。街の安いハマムを選んで事故に遭う可能性もないとは言えない。そういった「安心」を買うのも選択肢としてありだ。

地下2階のハマムに行くと、入り口にトム・ハンクスそっくりの兄ちゃんがいた。またここでも、ハンクスは流暢に英語を話す。ホント、トルコでは英語が通じる(日本語もだいぶ通じるけど)ので、びっくりだ。ハンクスに「ハマムをしたいんだけど、いくら?」と尋ねると、メニュー表みたいなものを見せてくれた。基本の垢すり+ボディソープ+30分のマッサージで70ユーロ(くらいだったかな?)。どうせハマムをやるのは明日の最終日にしようと思っていた。旅行の疲れを取る意味でオプションのマッサージを増やそうという考えだ。オプションのオイルマッサージ60分も追加。こうなると、もはやハマムではなくて、ただのマッサージだ。

ただ、ちょっと気になったのが、こちらが予約した時間に他の客の予約が被ったらどうなるのか? という問題だった。こちらは相方と二人なので、「二人一緒にハマムをしたい」と告げた。すると、ハンクスが言う。「うちらは、スタッフが二人しかいない。だから、お客さんが一組入った時点で他のお客さんは入れない。バッティングの心配はない」
なるほど、なるほど。ハンクスに「トータルでどのくらい時間がかかる?」と尋ねる。ハンクスは「最大でも2時間だ」と言う。明日は15:00にホテルロビーでピックアップ。ならば、11時に予約を取れば、13:00にはハマムが終る。これなら、安心だ。ということで、翌日の11時から、ハマムの予約を取る。が、ハンクスの言った「最大2時間」は大嘘で、実際は3時間半かかり、ピックアップまで、結構ギリギリになった。まあ、それでも、充分マッサージして貰ったから良かったけど。一人、2時間て意味だったのかなあ。

ちなみに、俺達はユーロを持っていなかったので、トルコリラ(TL)で払ったが、一人170TL(9,400円弱)掛かった。これはだいぶに高かったと思う。ハマムのフルコースを堪能したので、俺としては特に文句はない。ただ、一般的料金でハマムを済ませたいなら、街のそれを使ったほうが良い。

そして今日は一昨日行けなかった、トプカプ宮殿に行く。トルコにおいて「***宮殿」というのは、本当に名前だけでなく、実際に「宮殿」の名に値する建造物ばかりだ。
ホテルを出て、地図を頼りに歩いていると、身長180センチ、体重100キロのガタイの良い兄ちゃんが自分と相方に歩調を合わせて歩いてくる。こちらに日本語で話し掛けてくる。
「日本人ですかー? どこから来ましたかー?」
まただよ。日本語が達者なトルコ人だ。こいつ、トルコ石売りつける気か、それとも、トルコ絨毯か? さあ、何を売りつける気だ? で、相方が呑気に「東京だよ」と答える。でかいトルコ人兄ちゃんが言う。
「ぼく、来年チバー(千葉)行きます。ぼくの奥さん、日本人でーす。来年、結婚しまーす」
知るかよ、そんなこと。ってゆーか、お前、それ本当か? と、このでかい兄ちゃんと話しているうちに、ブルー・モスク辺りまで来た。すると、デカ兄ちゃん、手を振りながら言う。
「来年、千葉でぼくにあったら、『こんにちはー』って言ってくださーい」
彼はそう言って去っていった。うーむ。またもやだ。トルコの詐欺師かと思う日本語の達者なトルコ人に会ったのは2回目だ。そして二人とも、騙す訳でもなく去って行った。一体、何なんだろうね、これは。
その後、地図を頼りにトプカプ宮殿に向かう。下は街の案内図。

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トプカプ宮殿へ向かっている最中に、またもや野良猫に出会う。なぜ、トルコはここまで、野良猫が多いのだろう。街の皆で、ノラに餌をあげたりして、ノラを守っているのだろうか?

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そして、トプカプ宮殿の入り口に辿り着く。いやあ、凄い建物だね。確かに宮殿でもあるけど、お城っぽい雰囲気もある。

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宮殿に入る。料金はいくらだったかな、忘れた。20トルコリラ(1,100円)くらいだったか? そして入り口すぐ付近に音声ガイドがある。ここでも日本語の音声ガイドがある。日本語の文字を見る度にトルコに来る日本人観光客がどれだけ多いかが判る。

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トプカプ宮殿の模型図が入り口近くにある。これを見ただけで、「あら、ここ広いぞ。全部回れるかなー」といった気分になる。

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トプカプ宮殿のお宝は、写真撮影が禁止されているので、写真が全然撮れなかった。非常に残念である。が、ここのメインは実は「ハレム」。ようは、ハーレムだ。ここは、また別料金を取られる。料金はトプカプ宮殿の入場料と殆ど変わらない。が、トルコに来たなら、是非ともここのハレムは観ておくことをお勧めする。

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ハレムの案内図。ここが、滅茶苦茶広いことを教えてくれる。実際問題、トプカプ宮殿の7割は、ハレムを歩きまわっていたといっても過言ではない。

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ハレム内部の壁などを見ていると、本当に贅沢の極みなんだなぁと思わせる。これだけ美しい壁はそうないだろう。これが、王が自分の立場を誇示したくて創った物なのか、ハレムの恋人の機嫌を良くしたくて創ったのかは不明。

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さらにハレムの器物を観る。まあ、これはこれで良いのだが、それよりも背後にある壁の美しさに目を奪われるね。色といい、デザインといい、美しい以外の言葉が浮かばない。

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音声ガイドの説明を聴く。下の画像は、食堂なのだとか。どうやってこの形状を利用して食事をしたのかは判らない。が、まあテーブルはあるし、廃棄物を流す為の溝も見える。それにしても栄華を誇ったハレムの食事処にしては、ちょっとしょぼくて悲しくなるね。

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ということで、ちょっと途中で撮った写真でも載せておく。背景の建物の壁の美しさは素晴らしい。

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次は、再現部屋だ。確か、王子が王に謁見した時の様子の再現人形だったかな? ちょっとよく覚えていない。まあ、東京タワーにある蝋人形博物館みたいなもんだ(ちょっと違うか、笑)

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そして、ハレムにおけるお手洗い。ようするに、トイレだ。昔のトイレは水洗式になっていたらしく、昭和時代に汲み取りトイレ全盛だった日本のトイレ文化よりも、断然進んでいたのが伺える。というか、水洗だったのかな、記憶が怪しい。もしかすると勘違いかもしれない。

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さらに、ハレムの美しい壁や天井、を観てもらおう。この壁の美しさを観るだけでも、ハレムに特別料金を払って入場した価値があると言える。トルコはどうしてこう美しい壁や天井が多いのであろうか…

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ハレムを楽しんだ後は、外に戻る。この建物は一体何なのだろう? と疑問がたらふく湧くが、知識不足でよく判らない。それでも純粋に景色だけを楽しむ。

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あとは、トプカプ宮殿で撮った写真を最後に。トルコの宮殿は「蒼」が綺麗だな。

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そして、トプカプ宮殿から見えるイスタンブールの良い景色を載せておこう。

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ガイドブックには、トプカプ宮殿は2時間程度で回れると書いてあったが、実際は3時間以上掛かった。9時ちょっと過ぎにトプカプ宮殿に入り、出た時は12時を回っていた。満足したので、次はガラタ橋で、名物の「鯖サンド」を食べる事にした。