Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(6) 2日目 カッパドキア観光 トルコ絨毯やトルコ石の押売 2010/09/18(土)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。俺の年齢、レート等は2010年9月時点のものである。トルコに行った時、一緒にオプションツアーに参加した若者のK君も今は36、37歳のはずだ。10年ひと昔とはよく言ったものだ。
俺だって、あと10年しないうちに還暦を迎える。
人生は短い。そして、人生は短いから楽しいのかもしれない。
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PIGEON VALLEYを観終わった後は、トルコ絨毯屋に連れていかれる。ガイドのブラクさんが「次は絨毯屋さんに寄ります。欲しくなかったら買う必要はありません」とのたまう。やっぱりな、といった感じだ。こういったオプションツアーは必ず土産物屋さんとガイドが結託してんだよな。
絨毯屋さんに行くと、そこのオーナーみたいな人がトルコ絨毯の説明をしてくれる。これが日本語が恐ろしく堪能。ガイドのブラクさんのなまった日本語よりも断然上手い。なんでトルコ人てこんなに日本語話せる人が多いのかね。で、お針子さん(ってゆーのか?)の仕事振りを見学。説明によると、ペルシャ絨毯は一重巻で、トルコは二重巻なので、トルコのほうが遥かに品質は良いのだとか。本当かね?

お針子さんの前に綺麗なデザイン画みたいなものがあるが、それを見ながら、彼女達は、そのデザインと寸分変わらぬ絨毯を縫いあげていくのだ。大体、1畳くらいのもので完成まで8ヶ月程度かかるのだとか。

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お針子さんにレクチャーを受ける相方。無論、こうやって購買意欲を高めるのが敵の狙いなのは明白。そもそも、トルコ絨毯なんか買う予算がないけれどもね。

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説明を受けた後は、奥の個室で大量の絨毯を見せられる。ようするに、買えという訳だ。確かに見させて貰った絨毯は質も良く素晴らしい出来栄えのものが多かった(さすがに写真は撮る余裕がなかった)。ただ、2畳で8万とか買える訳ねーだろ(笑) 次から次へと絨毯を見せるので、一緒に観光していたケンジ君と「そろそろ行かないと」と話を合わせて、逃げ出す。
正直、トルコ絨毯の出来栄えは実際に見て触って一流だなとは思った。お財布に余裕のある方は、トルコに行かれた際は、記念に絨毯を買ってはいかがでしょう?(土産物屋の回し者ではない)
次は、お食事。昼食は洞窟レストランでケバブ料理だ。昼食代はツアー代金に含まれている。ただし、飲み物代は払わなくてはいけない。ということで、下が洞窟レストランの入り口。なんか、博物館みたいですな。

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店内を歩く。中も洞窟っぽい雰囲気がただよっていていい感じだ。

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まずは、スープが出てきた。正直何が材料なのか、よく判らない。美味くも不味くもない。ただのスープ。これ、トルコの伝統的なスープなんだろうか?

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次に豆料理。なんか、アメリカの食事みたいな感じだ。これはあまり美味くなかった。残念である。

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メインディッシュは昨日食べたのと同じ壺ケバブ。壺ケバブの美味さにすっかり嵌っていた相方は、喜んでいた。ちなみに、この壺ケバブ、割って中身を出した後、残った大量の中身は奥に持って行ってしまった。ってことは、材料使い回してんのか?
この壺の中に、肉や野菜が詰まっているのだ。

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なんか、いかにもトルコ人みたいな風貌のコックさんが壺をぶち割って中身を出してくれる。顔がスーパーマリオみたいだな。

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そして、これがお皿に盛ったところ。この写真見ると、あんまり美味そうに見えないけど、実際は美味しい。ただ、昨日の夜食べた奴のほうが、美味かった。

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デザートは、お米のケーキ。これが死ぬ程甘くて泣ける。相方とケンジ君(一緒にオプションツアーに参加した若者)はこれを注文した。俺は甘いものは苦手なので、メロンにしたが、逆にメロンは全然甘くなく、これもまた泣ける。

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食事を終え、腹も膨れて次は土産物屋との結託ツアーパート2に突入。今度はお皿屋さんだ。トルコのお皿は非常に色彩が綺麗で見ていても、飽きが来ない。まずはロクロの説明を受ける。

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美しいお皿や花瓶など。何が凄いって、これらのデザインを職人さんがひとつひとつ手書きで描いている。それも下書き無しなのだ。いきなり筆で描いているのには、非常にびっくりした。

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このお皿なんていくらするのか判らないが、かなりするだろう。この精密なデザインは見ているだけでも、充分に満足出来る。

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色彩感覚が素晴らしいね。実際ここでは、殆どの商品を購入する事が出来る。さすがに絨毯は高くて手が出ないが、これらの皿なら、20トルコリラ(1,200円くらいかな)から買える。土産や自分へのトルコ記念に買うには良いかもしれない。
ここでも先程の絨毯屋さんと同じようにトルコのお皿について説明してくれる人がいたのだが、この人もまた日本語ペラペラ。それに滅茶苦茶早口。ケンジ君と「俺らが話す日本語より早くない?」と我々もびっくり。
そうして、職人さんが相方の腕にチューリップを描く。チューリップはトルコの国花だったかな?(違うかもしれん)これをわずか3分くらいでちゃっちゃっと描いちゃうのだから、凄い。

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個人的には、このブルーの色合いが物凄く気に入った。コーヒーカップみたいな奴があったので、買えば良かったのだが、「カップは持って帰る時に割れるかもしれんしなあ」と躊躇して、購入しなかった。今この記事を書きながら、買っておけば良かったなあとちょっと後悔した。

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相方は、すっかりこのトルコ絵皿に惹かれたようで、日本円で2,500円くらいのスープ皿を2枚購入していた。当然大きいほうが値段は上がる。ここでは、日本円、US$、ユーロが使える。丁度去年の旅行で余ったUS$を使うには良い機会だと思い、$で支払う。50$ちょっとだったかな?(よく覚えていない)

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絵皿を購入し、次は「イメージの谷」という観光スポットに向かう。大量の観光バスやヴァンが停まっている。みな、記念写真撮りまくりだ。観光地でカメラを首からぶら下げているのは日本人と相場が決まっていたが、今は世界の誰もがデジカメを持っている。それも日本製の奴を。

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まずは、ラクダに見える岩。自然の雨風でこうなった訳だ。人間が人工的に創りだした訳じゃない。なのに、ラクダに見えるように削れるのだから、面白いね。

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他にも、ナポレオンに見える岩とかいくつかあったのだが、あまり写真として面白くないので割愛。
次は、カッパドキアの名物でもある「キノコ岩」を見に行く。場所の説明をガイドのブラクさんから聞いたのだが、忘れてしまった。
下の写真がかの有名な「キノコ岩」。岩が3層になっているのが、判ると思う。上の層のほうが、硬い為、下だけ削れて、キノコみたいになったという訳だ。こういった自然の力による創造物ってのは、もう素直にすげーなって感嘆する以外に手がないよね。 

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上手い具合に人が写っているから大きさが判ると思う。

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この辺りは観て回っていると自然の驚異を体感出来て、非常に楽しかった。ただ、いかんせん砂漠地帯なので、靴やジーンズが砂だらけになって参った。何しろ俺はジーンズ1着しか持ってこなかったので、これがあまり汚れては困るのであった。ってゆーか、ジーンズくらい2着持って行けよ、自分。
そして本日の観光最後は、ギョレメ野外博物館。実は昨日行こうかと思っていたのだが、徒歩で20分掛かるのでやめておいたのであった。オプションツアーで連れてきて貰って、ラッキーであった。

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ここには、いくつもの洞窟教会が存在する。そして洞窟の中にフラスコ画が描かれている。残念ながら中は撮影禁止なので、写真は一枚もない。以前はフラッシュのみ禁止だったのだが、観光客のマナーが悪かったせいだろう。撮影そのものが禁止になってしまった。まったく、馬鹿者どもめ。
と、下の写真はギョレメ野外博物館の景色。これまた素晴らしい眺めである。

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これでツアー終了かと思いきや、本日の土産物屋との結託ツアーパート3。今度はトルコ石屋だ。なんと店員さんが日本語達者なので、あれ?と思うと日本人であった。多分、現地トルコ人と結婚したのかなあ。とにかく、本物のトルコ石は素晴らしいですよ、と言われるが、値段もやっぱり素晴らしいので、這々の体で逃げ出す事にした。

ホテルまで送って貰い、これで本日のツアーは終了。ケンジ君とも別れの挨拶をし、部屋に戻る。実は、トルコ旅行の最終日(我々はイスタンブールにいた)、このケンジ君とイスタンブールで偶然再会する。凄い偶然である。これでこちらが20代の女性1人だったら、間違いなくケンジ君と恋に落ちるストーリーである。と話がそれた。
時刻は、夕方の6時頃。
明日はイスタンブールへ移動だ。つまりカッパドキアは本日が最後。ならば、美味しい物を食べようと相方とガイドブックをチェックし、ちょっとお値段お高めの店をターゲットにする。
そして、この「カッパドキア最後の夜」という事で調子づいたお陰で、大変な経験をする事になるのだが、それは次回へ続く。