Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(1) 初日 カッパドキアへ到着 2010/09/17(金)

今年はコロナの影響もあって、4月から9月くらいまでは、本当に何もしなかった感が強い。相方と一緒になってから毎年行っていた海外旅行も今年は無かったし。
そんな訳で、なんかコロナに負けた的な気分になるのも悔しいので、昔書いた旅行記をリライトする事にした。
2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトして、アップする。俺の年齢、レート等は2010年9月時点のものである。
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今回のトルコ旅行の備忘録を書いておこう。去年サンフランシスコ、一昨年ラスヴェガスアメリカが続いた。個人的にアメリカ好きな俺としては、非常に楽しい海外旅行二連発だ。が、ついに今年はトルコである。
トルコは相方の希望であり、なんでも10年以上前から行きたかったのだとか…が、そんな事言われても、正直トルコに対するイメージが何もない。せいぜい、「飛んでインスタンブール」と2002年の日韓ワールドカップでトルコが3位になり、イルハンというイケメンFWが活躍して、ヴィッセル神戸に来たのにすぐにいなくなった、程度の知識しかない。そんなの、知識のうちにも入らない。

相方は5月のGW明け辺りからすでに各種予約に向けて動き出していた。が、トルコに対する興味が一切ないから、今ひとつ他人事である。ふーん、そうかトルコといえば、ケバブか…程度である。
8月の猛暑がやってきた頃、相方はYahooの世界天気図を見て、トルコの気温を一生懸命確認していた。俺はどうにもトルコに行く現実感という奴が乏しく、なんとなく白けた気分でいた。そもそも、英語圏でない国に行くのに気乗りがしなかったというのが大きい。というよりも、俺はアメリカ以外の国には興味がないのだ、基本的に。

相方は、ガイドブックを2冊程買い込んで、夜寝る前に読んでトルコの知識を仕入れていたようだ。俺はそんなものに目をくれずに北方謙三三国志を夜な夜な読んでいた。
そうは言っても、旅行の日程は段々と近づいてくる。そして、旅行まであと1週間となった辺りから、急にトルコ旅行が現実味を帯びてきた。どうして気分が変わってきたのかは、正直判らない。やはり「海外にいく」という非日常が身体の中の何かに働きかけたのかも(格好つけすぎだ)。

旅行初日を迎える。今回の日程は、まずカッパドキアで2日+移動、そしてイスタンブールで3日+最終日(移動日)というハードなもの。
フライトスケジュールがかなり酷くて笑えた。成田発14:30(日本時間)でアタテュルク国際空港到着が19:30(トルコ時間)。そこから、4時間20分トランジットで待たされ、23:50(トルコ時間)の国内線に乗り、00:50(トルコ時間)にカイセリ空港着。そして旅行会社の送迎バスで約1時間。やっとホテルに到着、というもの。地獄のスケジュールである。
移動はともかく、このトランジットで4時間以上待たされるのはどうしたものか、ほとほと困った。ネットで調べると、繁華街まで出掛けた勇者や、空港でひたすら待った人など多数。仕方ないので、トランプとバックギャモンをバッグに入れておいた。いざとなったら空港で暇つぶしにやろうと思って。

スーツケースを抱えて、成田空港へ。

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トルコ航空の窓口でチケット発行して貰い、スーツケースを預ける。受付嬢が「通路側からなら、お並びの席を2つすぐにご用意出来ますが…」
トイレの近い俺は、通路側大歓迎。おまけに今回のフライトは、約13時間。途中酒を飲んで寝るつもりだったから、是非とも通路側を(酒を飲むとトイレが近くなる)。が、相方がいきなり言う「あの、窓際の席ありません?」
受付嬢、どこかへ電話をして、なにやら隠語を使っている。そしてこちらに向かって笑顔ひとつ。
「たった今、キャンセルが出まして、窓際から2つお並びでお取り出来ました」
受付嬢め、余計な事をしおってからに。

必要な手続きを終えたのが12時ちょっと前。フライトは14時半だ。時間はまだまだある。それに食事もしていない。下手をするとトルコで強盗に遭って死ぬかもしれないし、飛行機が落ちて死ぬかもしれない。最後の晩餐をしておかなくては(ってゆーか、ランチだけどな)。
日本最後の食事となれば、蕎麦かラーメンに決まりである(大抵の日本人なら、寿司って言うかもしれんが、俺は生物は苦手なのである)。
ラーメン屋に入る。まずは、ビール。

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醤油ラーメンにするか、辛味噌ラーメンにするか非常に迷ったのだが、辛味噌ラーメンが美味そうだったので、そちらを選択。もっとも、帰国したその日に醤油ラーメンは近所の中華屋で速攻で食べたが。

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相方は、ちゃんぽんを注文した(相方は東京生まれの東京育ちである)。何故、そんなものを注文したのか理解出来ない。

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ラーメンなんていうものは、注文してすぐに出てくるし、こちらもすぐに食べ終わる。30分程度で食事を終えて、あとは暇なので空港内をぶらぶらと…
今回お世話になる、トルコ航空の飛行機が見えたので、記念に撮っておく。またテラスでは、物凄い望遠レンズを使って飛行機を撮りまくっている人達がいた。鉄道マニアを「鉄っちゃん」と呼ぶのなら、この人達は「ヒコちゃん」なのであろうか?…

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出国手続きを済ませ、免税店を冷やかす。ここで俺はお約束のワイルドターキーを購入。店の人に「トランジットする場合は、そこまでしか持ち込めませんけど、構いませんか?」と問われる。今回はトランジットするのだ。ということは、行きの飛行機の中でしか飲めないのか…が、あまり大量に飲んで二日酔いになってもまずいし…と変な心配をする。ちなみにこの写真は買ったワイルドターキーをホテルの部屋で撮影。つまり、運良くトルコ国内に持ち込めたのであった。トルコ国内は、チェックが甘いのか? それとも運が良かっただけか?

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飛行機に乗っていると、何時間経ったかは記憶にないが、食事のサービスが。多分夕食であろう。いつも思うのだけれども、この飛行機の食事って、一体どこの国(出発国なのか、到着国なのか)の時間に合わせてサービスしているのだろうか。不思議で仕方ない。
とにかく、夕食である。アメリカ旅行の時はユナイテッドを使用した。ユナイテッドの機内食はとにかく不味かった。だからトルコ航空機内食も期待していなかったのだが、嬉しい誤算で結構美味かった。さすが世界三大料理の国、トルコの飛行機会社であるなや。
相方が頼んだラザニアっぽい料理。

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俺が頼んだチキン&ライス。ってゆーか、米ついてんのになんでパンもつけるんだよ。でも味は良かった。

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食後は、客室乗務員に水を貰い、ワイルドターキーの濃い水割り作って飲んでいた。
そして、さすがに暇だしやることもないしで、トルコのガイドブックを読む。現地でガイドブックなんか開いてたら、きっとカモられると思っていたので、しっかり予習しようと思ったが、ワイルドターキーのお陰で気づくと寝ていた。

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そして、またまた食事である。正直、前回の食事から何時間経ったのか、ちょっと忘れてしまった。飛行機の中ってやることがないから、食事が楽しみではあるんだけど、実際身体動かしてないから、食欲湧かないんだよね。今度は魚料理一択でした。この魚料理も美味かった。

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ということで、相方が拘った窓際の席から観た景色。別にこんなもん、見なくてもいいんじゃね?とは思ったが、それを口にすると相方の機嫌が悪くなるので沈黙。

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約13時間程かかって、アタテュルク国際空港へ到着。結構長かった筈なんだが、途中ワイルドターキーのお陰で気絶していたので、思ったよりも短い体感時間だった。
まずは両替所で、20,000円ほど交換する。約340TL(トルコリラ)になった。が、なんかよく判らんが、手数料を取られていた模様。後で計算したら800円くらい取られていたような気がする。が、ここで両替しておかないと、空港内での飲食に困ると思ったので、仕方ない。それにトルコではボラれるのは常識みたいにネットで書かれていたので、その辺りは諦める。
相方とも「多少ボラれるのはOK。殺されたり、有り金全部取られたり、パスポート取られない限りはOKにしようぜ」と言っていたのだ。
やることもないので、そのまま国内線のエリアへ移動する。「Welcom to Istanbul」の文字にテンションが上がる。

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日本人も多数見かける。というか団体客のガイドさんが「そこが両替所です。替える方はそちらでー」と案内していたお陰で両替出来たとも言える。
下は入国手続きの模様。ぶっちゃけ、アメリカなんかと違って、あっという間。まったくやる気が感じられない。相方は「トルコは親日だから、日本人だと(チェックが)甘いんじゃないかな?」なぞと言っていたが、さすがにそれはどうかと思う。

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国内線へのエリアへ移動中に観たトルコ語。いやあ、上のほうにマガジンてのが読めるが、それ以外はさっぱり判らないな。トルコ語にはウムラウトがついてるので、発音のイメージがドイツ語に近いような気がした。あくまで俺のイメージです(多分、間違ってる)。

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そして、トルコに到着して最初の異文化コミュニケーション。なんと公衆電話が壁に貼りついている。隣の電話器との敷居も何にも無い。なんか、前衛アートみたいだ。

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国内線エリアに入り、時間は死ぬ程あるので、カフェで休む事にした。トルコリラ(TL)もあるしな。ここで、サンドイッチや飲み物(ビールも)が買える。トルコでは、EFES(エフェス)というビールがほぼ一社独占なのだそうだ(ガイドブックの受け売り)。
ボトル1本、8TL(480円くらい)した。ちょっと高いなって感じ。これが国際線のほうのカフェだと15TL(830円)だから、国内線のカフェのほうが安いのだ。

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ということで、EFESビールを買って飲む。アメリカのビールとかも置いてあって値段も変わらなかったのだが、せっかくトルコに来たのだ。トルコビールを堪能する。味はバドワイザーに近い。
既に機内でワイルドターキーを結構飲んで、EFESビールも2本目の時に撮ったので、若干(というか、かなり)酔っています。

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夜も更けてきたので、空港内の店でも撮る。なんか幻想的な感じではある。

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そして、4時間以上待って、やっと国内線に乗る時間がやってきた。ちなみにさっきのカフェで相方とトランプを2回だけやった。このトランプは真ん中に花札の絵柄も描いてあって、花札とトランプが両方出来る。トルコ人には珍しいだろうと思い、最終日にホテルに「JAPANESE PLAYING CARDS」とメモを書いて置いてきた。ベッドメイクのおばちゃんに気に入って貰えれば幸いである。
下は、途中でダウンして寝ている相方。相方は俺が起きている(見張りをしてくれる)という安心感から平気で寝る。俺はそうなると寝る訳にはいかないので、起きている羽目になる。やれやれだ。

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時刻は現地トルコで夜中の零時近く。が、こちらは体感的には朝の7時くらいである(時差はマイナス7時間)。よって、身体はヘロヘロ。早く飛行機乗せてくれーって感じだ。

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フライトは1時間しかないのに、また食事が来た。本日、サンドイッチも含めると4回目の食事だ。おまけに現地時間で真夜中だよ。なんでこんな時間に食事をサーブすんだよ? 意味判らん。

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夜中の1時くらいにやっと、カイセリ空港に到着。ここは滅茶苦茶小さいせまい空港だった。

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旅行会社のスタッフにピックアップされる。ヴァンの中には日本人ばっかり(当然だ)。スタッフが今からホテルまでは約1時間かかると英語で説明。つまりホテル到着は夜中の2時半辺り。
さすがにヴァンの中の日本人はみな、疲れきっている。当たり前だ。走りだすと、街の景色はなんというか、ブラジルとかメキシコとかに近い。カッパドキアは南米のイメージだな。すいません、俺南米行った事ないんで、あくまでもハリウッド映画とかの映像からのイメージなんですが。
ちなみに、メキシコに行った事のある相方は、メキシコに街並みが良く似ていると言っていた。

そうして、1時間程走って夜中の2時半過ぎにホテル到着。スタッフは鍵を預っているらしく部屋に鍵を差し込み、それぞれ名前を呼ぶ。今回我々が止まったのは、SOSホテルという洞窟ホテル。なかなか趣がある。なんか、ホテルというよりも日本でいうペンションみたいですな。ってゆーか、ペンション泊まった事ないけど。

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トルコと言えば、そうトルコ風呂(ちょっと違う)。ここのホテル、部屋は狭いのに、風呂は広くて立派でした。

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せっかくなので、夜中ではあるが、ホテルの中庭で記念写真。ちなみに俺の後ろは、キッチンでここで朝食が摂れる。オープンテラスもあって、そちらで食事する人のほうが多かったけど。

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この後はオプションの気球ツアーに出掛けるのだが、さすがに長くなりすぎた。一旦ここで今回は終わり。