Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

10ヶ月振りにSaxを吹く

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先週の日曜日にSaxを吹いてきた。今年の2月に吹いて以来。約10ヶ月ぶりのSax。

そもそも去年の6月に札幌から東京に戻って以来、Saxは殆ど吹いていなかった。去年の夏にチェッカーズのセッションがあったので、それに合わせて4曲程練習をした。去年の夏はカラオケボックスに3回くらい入ったのかな。そして、セッション本番。そのくらいか、Saxを吹いたのは。

年明けて、2020年になって「これではいかん。Saxを吹く環境を作らなくては」と決意。そこでJ-POPバンドがSaxパートを募集していたので、これに応募。既にドラムではJ-POPバンドとブルースバンドと2つ軌道に乗っていたし、良い感じだった。あとはSaxだよな、そう思っていた。
カラオケボックスにこもって、Saxパートの一切ないレパートリー6曲に対してSaxメロディをアレンジする。カラオケボックスも何度も入った。
自分でアレンジしたSaxのメロディがだんだんと固まっていく曲もあれば、吹く度に「あれ、こっちのメロディのほうが良いんじゃね?」と迷ったり。それもまた楽しみのひとつである。

それがご存じコロナで全てが白紙に戻った。やれやれである。そこからSaxは完全に保留モードとでも言おうか、はっきり言えば「休止中」というやつだ。
だが、そんなふうにSaxを放置していたら、本当にSaxを吹かなくなってしまう。

ピアノは一旦「Michelle」を完結させた。とは言え、これからも「Michelle」は日々弾いていく。だが、自分の中で区切りは出来た。それに引き換え、Saxはどうか。東京に戻って1年半が過ぎ、神奈川に引っ越したが、Saxは完全放置状態。これじゃいかんのだ。
Saxはもうあまり音楽教室に通う気がない。というか、ぶっちゃけて言えば、金銭的時間的にピアノとSaxの両方を教室に通うのは厳しい。

Saxはそれにバンドに加入したいのだ。楽器演奏者の方は判ると思うけれども、楽器は吹いていないと確実に腕は落ちるし、アドリブのフレーズも出てこない。日々楽器に触っている事によって、フレーズが自然と出てくるというのは確実にある。
才能のある人は楽器を持たなくても、頭の中や鼻歌でメロディが次から次へと浮かんでくるのかもしれない。だが、俺のような凡人はやはり吹く事によって、そして吹く時間を増やす事によって、新しい気に入ったフレーズが出てくる。

とりあえず、また札幌時代のようにSaxを恒常的に吹く習慣を取り戻さなくては。

日曜にカラオケボックスに行って吹いてみて、いやあ驚いた。最初の30分、ロングトーンだけで息が切れて死ぬかと思った。こういった基礎練習をやらないと指も動かないし、Saxを吹く為の体力みたいなものも養われない。
ラソン選手が走る前に、丹念にストレッチをやるようなものだと思って貰えばいい、楽器奏者の基礎練習は。
ロングトーンとスケール練習は外せないのだ。

10ヶ月のブランクは大きかった。ロングトーンとスケールやったら、もう息が続かないし、ヘロヘロになった。だが、慌てても仕方ない。
ブランクがあるのも事実だ。こういったものは日々習慣付けしないと、いかんともし難い。一朝一夕にはいかぬ。

調子に乗って、後半「Smoke Gets In Your Eyes」を久しぶりに吹いて録音した。帰宅してから音源聴いたら、がっくり来た。なんというか、傲慢さばかりが目立つ吹き方である。
吹き方に「格好良く思われたい」という嫌らしさが滲み出るようなひどい演奏だった。ごちゃごちゃ書いているが、要するに「駄目な演奏」という事だ。

実は俺の中で「ピアノはまだまだド素人だが、Saxはそれなりの期間吹いてるからな。ピアノよりはマシな演奏が出来るだろう」という驕りがあった。だが、下手だが誠実な演奏を心掛けたピアノの「Michelle」のほうが、Saxの演奏よりもずっと人様に聴かせられる演奏だった。これはちょっと驚いたし、深く反省した。
自惚れた演奏をして、それに対して楽器が応えてくれるはずもない。

まずはSaxに対して誠実に真摯に向き合う事から始めるのだ。ま、一言でいえば、基礎練習からやり直しってことだな。

https://www.youtube.com/watch?v=RPrBAVSPpf8