Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ベトナム旅行(6) 2023/09/22 旅行4日目 フエに移動。そしてベトナムでは"Come On!"と言おうぜ

本日でホイアンを離れてフエに移動となる。そして明日は日本に帰国。旅行というのは、旅行に限らずだが、楽しみ事はそれが始まる前が一番楽しく、そしていざ始まるとあっという間に終わってしまう。

ホイアン最後の朝食。と言ってもビュッフェスタイルなので昨日と変わらないのではあるが。ただ、オムレツ、フォーそしてバインミーをシェフに作って貰った。さすがに喰い過ぎな気がしないでもないが、俺達は朝食を摂るとランチは食べないので(一日二食である)、このくらい食べても問題ない。何が問題ないのかよく判らんが。

チェックアウトは12時。お昼まで部屋でのんびりしていられる。そして12時半に旅行会社のドライバーが俺達をピックアップしてフエまで送ってくれる予定となっている。

食事を終えると、あとは12時まで何もやることがない。もう旧市街は充分に堪能したし、お昼近くに歩き回ると冗談抜きに死ぬ。
部屋の入り口のテラス席でくつろいでいるのは、我らが旅のお供、抱き枕のクマジロー君とクマエちゃんだ。相方はいい歳をして、この抱き枕がないと眠れないのだ。ほぼ毎回海外旅行には連れてきている。

相方はクーラーの効いた部屋でのんびりしている。俺は見納めになるので、またプールサイドに出掛けて最後のこの【南国風景】を楽しんだ。

写真右側に写っている麦わら帽子にビキニスタイルの女性は、Tバックを穿いていた。それは良いのだが、臀部一面にタトゥーが彫り込んであった。さすがに女性の臀部を写真に撮る訳にはいかない。彼女がTバッグのビキニ(パンティ)を穿いているのは、そのタトゥーを見せつける為だろう。腕や肩、足、首筋にファッションタトゥーを入れている人はよく見かけるが、臀部に入れている人を見たのは初めてである。色々な意味で凄い。

チェックアウトしたところで、レセプションのホールでベトナム人男性に声を掛けられる。彼のスマホに俺と相方の名前がローマ字で表示されていた。yes、yesと頷く。
ドライバーは日本語も英語も話せないようで、スマホに翻訳した日本語を見せて、俺達と意志の疎通を図った。まるでドラマVIVANのドラムさんのようである。
驚くのが今の翻訳機能の優秀なことだ。昔の翻訳機などは、殆ど何を意味しているのか判らない日本語の羅列だったが、ドラムさん(じゃないけど)のスマホを見て、困ったことはなかった。
ドラムさんがスピードを落として指差す"Dragon Bridge" おお、これか。へえー、と感心する俺達。

暫くすると、ドラムさんが俺達にスマホを見せた。
「フエまで3時間掛かるので、ダナンでトイレ休憩します。良いですか」
俺達は頷く。だが、走り出して1時間もしないで、車は土産物屋の前で止まった。どうせトイレ休憩するなら、真ん中辺りで取ってくれよと思ったが、すぐに意味が判った。送迎ドライバーと土産物屋の結託である。海外旅行では当たり前過ぎて驚かない。ドライバーは日本人観光客を土産物屋に降ろす。そして客がそれなりに買い物をすると、ドライバーにバックマージンが入るというどこでもよくある話だ。別に憤慨したりはしない。日常の光景である。
店は非常に綺麗で、「ああ、なるほど。日本人向けの店だな」というのが見てとれた。店員さんが3人ほどいたが、皆日本語が上手い。
俺達はお手洗いを済ませると、土産を物色する。すると、ホイアンで買い損ねたチョコレートが売っている。値段を確認すると、ガイドブックに記載してある値段とほぼ変わらない。これならばら撒き用に買っても良いな、俺は職場の同僚、ピアノ、Saxの先生、そして職場の黒木瞳似の俺のお気に入りのAさん用にチョコを纏め買い。相方も友人用に何個か買う。合計で確か5,000円分程キャッシュで買う。後で相方と「カードで買えば良かったね」と反省し合う。というのも、後々金が足りなくなったからだ(笑)

荷物を渡してくれた女性の店員さんに「カム・オン」と言う。「カム・オン」というのはベトナム語で「ありがとう」の意味だ。ベトナム語はさっぱり判らないのだが、せめて一言くらいはベトナム語を使おうと相方と言っていたのだ。「ありがとう」なら使いどころに困らないし、それに発音が「カム・オン」だ。日本人には馴染みの発音である。ただし、"Come On"の発音で良いのか正解が判らないけれども。
店員さんに「発音上手ですねー」と言われたのだが、これがお世辞なのか、本当にちゃんと通じているのかは神のみぞ知る。
車はひたすらフエへ向かって走る。途中でドラムさん(ドライバー)が言う。
「みかづき!」
何の事かと思ったら、「ホテル・三日月」である。ベトナムに進出しているとは知らなかった。ただ、こういった日系ホテルは、団体ツアー客には喜ばれるのだろうと思う。間違いなく日本人スタッフ、日本語の話せるスタッフがいるだろうから。

そして3時間程掛かって、やっとフエのホテルに到着。長かった。ホイアンのホテルは南国風味溢れるリゾートホテルの趣だったが、ここフエのホテルは完全なビジネスホテルのそれ。

とは言っても、日本のビジネスホテルに比べたら断然広いし、充分に贅沢だ。ただ、ホイアンのホテルが良すぎたんだよなあ(ホイアンのホテルはエキストラ料金払って、レベルアップしているから、良くなかったら困るんだけどね)。

今日のフエでのミッションは、グエン朝王宮を観ること。時間が既に16時近い。グエン朝王宮は17時半には閉まってしまう。時間がない。ということで、急いで出掛ける。
相方がフエを旅行地に選んだのは、このグエン朝王宮(世界遺産)を観る為。相方は世界遺産マニアなので、基本的に世界遺産(それも自然遺産ではなく文化遺産)がない都市には行きたがらない。
チャンティエン橋(舌噛みそう)を渡ると、左手側が王朝だとか。翌日はこの川をドラゴンボートに乗って観光することになる。

チケット売り場には色々な種類(いわゆる複数の場所を巡れるようなセット券だろう)のチケットが売っているが、俺達の目的はグエン朝王宮のみだ。大人1人、20万ベドナムドン(VND)。約1,200円だ。このチケットを購入した時点で現金が多分千円分くらいしかない事に気付く。
「マズったなぁ。さっきの土産物屋でカードで払えば良かった」と後悔したのはこのせいだ。VNDは桁が大き過ぎるせいで、どうも正確にどれだけ自分が持っているのか判らなくなる。俺だけか? 相方は支払い、キャッシュの管理は全部俺に任せているので、こういった事態になる。夫婦揃って丼勘定なので、うちは金がいつまで経っても溜まらないのである。

取り合えず、このグエン朝王宮に入る。だが、正直言うと、俺はこういった建造物に全く興味が湧かない人間なので、見ても何も感動を覚えない。勿体ない奴である。ベトナム最後の王朝が置かれたのが、このグエン朝王宮なのだ。だから何だ? って感じであるが。

堀には蓮が多数。相方が「蓮のシーズンだったら、綺麗だろうなー」と言う。相方は蓮が好きなんだよな。蓮が好きって変わってないか?

中に入ると、なんかどれもこれも俺には同じにしか見えないし、「ふーん」てなものである。相方は太和殿が見たかったのだとか。この王宮はなんでも中国の王宮を模して造られたらしい。そしてその中国の王宮をモデルにした話が浅田次郎の「蒼穹の昴」なのだとか(全て相方からの受け売り)。相方は熱烈な浅田信者なのだ。そして太和殿を観に行ったら、なんと改修中であった。

「なんだよー、一番見たかったのにー」相方はぶーたれていた。今回はホイアンの日本橋を観たかったのに工事中と、相方が最も観たかったものは全て工事中という悲惨な結果に終わった(笑)
これは相方の普段の行いが悪いせいである。旦那をもっと大事にしたほうが良いと思うぞ、きっと。ということで、適当に写真を載せる。何が何か、俺は全く判っていない。

これは皇帝が座っていた椅子なのかな。でも座布団敷かないと、尻が痛くなると思うのだが。というか、いい歳して、そんな感想しか出てこない自分が情けないが、まあいいか。

改修中の太和殿を後ろから。そして「せっかくだから写真撮ってやるよ」と改修中の太和殿の前で相方の写真を撮ってやる。相方は中が見られなかったせいで、非常に切ない顔をしていた。そんなに見たかったのかよ。

正直、ここから後は俺にはよく判らん。相方が「せっかく来たんだから、全部観て回ろう」という空気を作り出したので、お付き合いして順番に見ていく。写真を適当に載せておくので、「へー、こんな感じなのね」程度に思って貰えば良いかと。(旅行記の文章が長くなってきて、書いているこちらも集中力が切れてきました。もっと短く簡潔に書けないものか? 自分に問うています)

テーブルと椅子も立派だが、やはり尻が痛くなりそう(そんな感想しか出てこないのかよ?)

この庭園もなんか日本庭園っぽい感じだ。これ群馬の実家近くの写真なんだーとか言ったら、騙せそうである。騙してどうするんだ?

下の写真に写り込んでいる人達は観光客である。ようはコスプレだ。衣装レンタルして記念撮影してくれるサービスがあるらしい。何度もこういった衣装を着ては写真を撮りまくっている人達に遭遇した。

建物の意味はよく判らんのだが、門とかは見ていると歴史を感じるし、よい建造物だなとは思う。歴史的背景とかは一切判らないけれども。

17時半(閉園時間)近くになったので、王宮を後にする。出口付近はバイクドライバーやタクシーが待ち構えていて「乗っていかないかー」と客引きが凄い。こっちは徒歩で帰れるのが判っているので、完全無視である。
下の写真は「これぞまさしくベトナム」といった感じではないだろうか。大量のバイクをすり抜けながら歩くおじさん。さすが、生粋のベトナム人でないと無理な芸当だ。

そして、この大量のバイク。これを見ると「ああ、ここはやっぱりベトナムだ」という気分にさせられる。日本でこれだけ大量のバイクを見ることはまずないだろう。

野外レストランというか、オープンカフェ? 東南アジアのテイストがしていて非常に良い感じである。

今回の旅行で初めて遭遇した楽器屋さん。ただ、アコースティックギターにはカバーが掛かっている。湿気が多いからなのだろう。多分、ネックとか反っていて使い物にならない気がするのは俺だけか?

同じ橋を渡ってホテルに帰る。帰りは陽も落ちてライトアップされていて、結構綺麗である。

キャッシュがほぼ無いので、カードが使えそうな店で晩御飯にしようと決める。船上レストランぽい店を発見。綺麗な感じだし、これならカードが使えるだろう。入り口に女性の店員さんがいるので「カード使える?」と確認するとOKの返事。

安心して入る。俺はビーフをメインの料理。

相方は豚。

そして相方が春巻きを注文すると売り切れと言われたので、じゃあサラダを頼むと、お薦めで出されたのが、以下の料理。これ、サラダというよりも牛肉メインの料理じゃないか。全然サラダじゃない。

ま、美味かったから良いか。これをウエイトレスさんが「私が混ぜても良い?」と訊くのでOKと答えるとサラダは以下のように変貌した。

料理はそれぞれ1,200円程度。3品プラス、ミネラルウォーターで約3,800円くらい。カードで支払いだ。
相方は旅行最終日は、フオン川をドラゴンボートで下って、ティエン・ムー寺に行きたかったらしい。だから俺達はその分のキャッシュを残しておかなくてはいけなかった。だが、もうキャッシュは千円を切っている。
「ホテルのレセプションで、レートは悪いけど両替出来るだろう。もし駄目だったら、ドラゴンボートは諦めてくれ」相方に言う。相方も頷く。というのも、両替屋を一切見かけなかったからだ。
と、ここで悪運が強い。ホテルから徒歩すぐのところに【Money Exchange】の看板がある。おまけに閉店まであと30分という強運。これで明日の予定も実行出来る流れになったので、一万円を両替する。両替も出来たし、まだ時間もあるということで街中を散歩。週末のせいか飲み屋が滅茶苦茶混んでいて、若者が嬌声を上げている。

俺達はそれを横目にコーヒーショップへ。相方が茶したいと言うからだ。相方は下戸(酒が体質的に飲めない人)ではないが、あまり酒を好んで飲まない。しかし、なんで俺がコーヒー飲まなきゃいけないんだよ! 全く…と、俺はベトナムコーヒーのホットを頼んだのに何故かアイスが来た。だから氷が怖いから、俺は外国ではアイスは飲まないっていうのに。ただ、もう明日一日だから良いかなと、ベトナム式コーヒーをアイスで頂いた。翌日お腹は大丈夫でした。

ホテルの前のミニナイトマーケット。お店が閉まってから、勝手に露天商が始まるのだな。商魂たくましい。

今日はとりあえずグエン朝王宮を見たくらいなのだが、移動があったから仕方ない。それに相方の中でも俺の中でもフエは既にオプションなんだよな。ホイアンがメインの旅だったから、今回は。
そして翌日最終日を迎えることになる。