Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ベトナム旅行(1) 2023/09/19 旅行初日 さあ、ベトナムに行くぜ

9月の19日から24日まで、ベトナムへ旅行してきた。ベトナムは12年前に、カンボジアとの抱き合わせで旅行して以来である。
相方が海外旅行の計画を立てた時、本当に行きたかったのはスペインだった。どれだけスペインが好きなんだよという話ではある。俺達は過去に3回スペインに行き、主要な都市はほぼ巡った。この場合の主要都市というのは、「相方が行きたい街」という意味である。サグラダファミリアはやはり素晴らしかったし、バルセロナなら毎年でも行きたいくらいだ。相方は「残すは、マドリードだけだな」と息巻いていた。

だが、その計画はあっさりと頓挫した。「燃油サーチャージがスペインだと片道1人5万円だよ!」相方はぼやいた。
つまり、2人で往復20万円。何もしなくても20万円が最初から加算されるのである。これはいくらなんでも無理だ。
そして代替案として相方が選んだのがベトナムである。何故ベトナムなのかはよく判らない。ただ、ホイアンとフエという都市には世界遺産があるらしい。世界遺産マニアの相方はそれが理由でベトナムを選んだのだろう。

俺は12年前のベトナム旅行を思い出した。12年前はあくまでもカンボジアがメインでベトナムはおまけみたいな扱いだった。そのせいで2日しか滞在しなかったので、あまり印象に残っていない。
ホーチミンに行ったのだが、とにかく原付バイクが多かった事と、ベトナム通貨のベトナムドンの桁が大きくて、頭の中で暗算出来ずに苦労したことしか覚えていない。

今回は出発が成田空港で朝10時半のフライト。「朝が早いなぁ…」と相方がぼやく。
「前泊しようよ。空港近くのホテルに一泊しようよ。前もそうしなかったっけ?」俺はそう提案する。無論、朝早く家を出れば済む問題ではある。だが、せっかくの年に1度の海外旅行だ。前泊くらいの贅沢はしよう。
出発は火曜なので、月曜の午後に家を出て、成田へ向かう。成田までは成田エクスプレスを使う。「今回の旅行で、一番乗り心地の良いのが、成田エクスプレスだよ」と相方は言う。俺は、過去に成田エクスプレスに乗った記憶がない。もしかして人生初かもしれない。この歳になっても、「初」というのは良いことだ。

前泊するホテルはただのビジネスホテルなので特に言うことはない。ただ、700円で温泉に入れるので、それは良かった。ベトナム前にプチ温泉旅行といった風情か。

ホテル内にビュッフェレストランがあるので、夕食はそこで済ます。1人、5,000円である。良い値段取るなあといった感じ。ホテルの周りには何もないから、ホテルも強気の値段で攻めるのかな?

相方は「お腹いっぱい」と言いながら、ケーキを全種類持ってきて食べていた。女性のよく言う「甘い物は別腹」の意味が未だに俺は理解出来ない。

そして、翌日。
ベトナムへの旅行がいよいよ始まる。

新婚旅行でもないので、今更並んで機内の席を取っても仕方がない。通路側を2席、縦に並んで取る。というのも、そういった席配置にすると相方は後ろ(この場合は俺)に気兼ねすることなく、リクライニングを倒せるからだ。じゃ、俺はどうなる? といった話なのだが、俺のことは一切考慮されない。泣けるぜ。

席に着いて暫くすると、キャビンアテンダント(CA)が「ミスター、こちらの席にどうぞ」と3席空いているエリアを指さす。お、3席空いていると自由に使えるな、よしよしとまずは一旦通路側の席に座る。暫くすると若い女性2組がやってきて、1人が俺の横に座る。え? 3席空いてたんじゃないのかよ。そして残った1人は俺の後ろに座る。2人が「並んだ席じゃないんだねー。寂しいねー」と言い合う。というか、君達チェックインする時に座席を並びで取らなかったのか?
ここで、俺が席を譲る流れになるのは明白。俺は後ろの女性に声を掛ける。「お二人はお友達なんでしょ。席替わりましょう」
そもそも、3席空いているから意味があったので、もはや隣に人が来たら、この席は意味がない。どこでも一緒である。最低限、通路側でさえあればいい。席を交換する。先程俺に席を勧めたCAが「ミスター済まない」と謝る。というか、君なんで俺にあのエリア薦めたんだ。よく判らん。
暫くして、CAがまたやってきて座席表を俺に見せる。「脱出口の前の席が空いている。そこに移りませんか」と。脱出口の前は広くなっているので、他の座席よりも解放感がある。じゃ、せっかくだから移ろう。俺が席移動を繰り返しているものだから、相方が不思議そうな顔で俺を見ていた。

席移動をした最大のメリットは、相方から席が離れたので食事時にしれっとワインを頼むことが出来た点である。俺は相方との取り決めで一緒の時はアルコール禁止なのだ。

そして5時間のフライトでホイアンに到着。空港に降り立つと途端に熱気と湿度。7月、8月の首都圏のあの暑さをイメージして貰いたい。日本は秋に季節が移ろいでいたが、ここベトナムは真夏である。
あまりの暑さにクラクラした。

と、イントロを長々と書きすぎた。やっとベトナムに到着。さて、実際の旅行記は次回以降に続く。