Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(14) 6日目 鯖サンドを食べ、新市街を歩く 2010/09/22(水)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
旅行したのは10年前だが、結構覚えているものなんだよな。それは旅行記を残しておいたというのが大きい。写真が一番視覚的に訴えるものではあるけれども、文章も訴求力は強い。
これからも、旅行に限らず、記憶を留めて置きたいものは記録しておくべきだなと思う。
**
トプカプ宮殿も堪能したので、次はランチ。ガイドブックに、トルコの名物は『サバサンド』とあった。まさか、あの鯖? という気持ちもしたが、ガイドブックには確かに揚げた鯖がパンに挟まっている姿があった。昨日ガイドしてもらったペキンさんに、ガラタ橋の側でサバサンドが食べられる事を教えて貰っていたのだ。
またまたトラム(路面電車)に乗って、ガラタ橋まで行く。
下の写真がトラムの駅と改札。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011550j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011603j:plain

サバサンドは船の上で調理されている。岸すぐ近くに停船しているが、船はけっこう揺れる。調理するほうも大変だと思う。休憩とトイレ以外は一日中、揺れる船の上でサバサンド作りだ。船酔いに弱い自分にはこの仕事は務まらないな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011637j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011648j:plain

サバサンドは4.5TL(トルコリラ)。日本円にして280円くらいか。観光客がかなり押しかけてきている。名物料理なんだな、まあ名物料理に美味い物なし、って言葉もあるしな。ということで、写真を撮るのを忘れていて、一口囓った奴で失礼。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011705j:plain

味に関しては、まあ普通に美味い。マクドナルドのフィッシュサンド…というほど食べやすくもないなあ。ただ、思った程、骨が多くはないので(多分、ある程度は取り除いているのだろう)普通にかぶりつける。うーん、そうだな。鯖の塩焼きをパンに挟んだ感じ…ってそのまんまじゃねーか。
トルコに来た記念に喰っておくか程度であり、もう1回喰いたいか?と言われると悩む。これ1個食べれば、充分にランチになってしまう。海外旅行の醍醐味のひとつが現地の食事だから、その1回をこのサバサンドで賄ったら、2回もやる必要は感じないってことだ。
尚、各テーブルには塩とレモン果汁が置いてある。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011721j:plain

店の従業員は、このサバサンドに塩を大量に振りかけて喰っていた。日本人で、いわゆる北国育ちとかで味の濃いのに慣れているというのでなければ、何もつけずに食べられる程度に味はついている(あと、あのレモン果汁は、ちょっと怖くて使う気になれない)。
サバサンドを囓っていると、小学生くらいのトルコ人の男の子達が、ウェット・ティッシュを売りつけに来る。1個買うとさらに面倒臭くなりそうなので、「NO! NO!」と断り続けながら食事を続ける。

鯖サンドの食事を終えて今度は、テュネルという地下鉄に乗る。このガラタ橋から、新市街のメインストリートであるイスティクラル通りを結んでいる。たった一区間だけの地下鉄。地下鉄の写真は撮るのをすっかり忘れていた。
2分くらいで到着。新市街の案内図があるが、よく判っていない。よく判っていないというのは、どこに行けばいいのか判っていないということだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011757j:plain

新市街の中心である、タクシム広場に出る。といっても、この広場、「共和国の記念碑」があるくらい。まあ、ここがメインストリートのスタート地点くらいの気分。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011813j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011826j:plain

ここで、どう見ても日本人に間違いない男性4人組(大学生くらい)を見かけて、ちょっと不思議な気分になる。恋人と2人でなら判るけど、大学の男仲間4人でトルコに来るって、ちょっとマニアックだな、と。俺が大学生で野郎4人で海外旅行に行くとしたら、トルコは選ばないなぁと…
そして、やはり新市街にも当然のようにモスクはある。どこにでもあるのね、モスクって…

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011900j:plain

新市街のメインストリートであるイスティクラル通り。ここが一番繁栄してるらしいので、ここをちょっと歩いてみることにする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011918j:plain

とにかく、この通りは滅茶苦茶混んでいる。東京でいうなら、土日の渋谷のセンター街とか、新宿アルタ前とか、皆さんが持っている「最高に混んでいる繁華街のイメージ」を頭に浮かべて頂きたい。そして、隣を歩いている人と手が当たりそうになるくらいの混み方なのに、平気で歩き煙草をする奴多数。トルコ人が日本に来たら、日本の煙草マナーの良さに驚くんじゃないかと思う。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224011945j:plain

そして発見したのが、以下の写真。トルコの女子高生である。制服着てるんだよね、ちょっとびっくり。スカートが短めなとこや、ブラウスの上にベスト着てるとことか、日本の女子高生と変わらんね。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012003j:plain

イスティクラル通りは、最新の洋服屋さんやカフェなどが多数並ぶ。そりゃ若い女子高生が歩いていても不思議はない。ということで、こちらも洋服屋さんを冷やかしたりしながら、歩く。相方の感想としては「トルコの店のセンスは悪い」との事です。1年中、黒のTシャツにブラックジーンズしか着ないファッション音痴の俺にはトルコ人のファッションセンスを判断する能力はない。
ということで、両替所を見つけたので、写真を撮っておく。こういった感じで両替所は街の至る所にある。レートさえ気にしなければ、どこでも両替は可能だ。それに店の入り口にレートは表示されていて、ちゃんとチェック出来るから、ぼられる心配もない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012059j:plain

メインストリートを歩いていると人の多さに疲れて来たので、裏通りに入ってカフェで休憩しようとなった。そこで発見した、今回のトルコ旅行で唯一「ジャズっぽかったもの」が下の写真。ジャズバーだ。本当だったら、トルコのジャズ(?)ってのがどんなものか体感したかったのだが、店が開くのは夜になってからだろうし、夜ここにまた来る時間的余裕がちょっとなくて残念だった。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012128j:plain

裏通りになんかしょぼいカフェを見つけて入る。いわゆるチャイ(紅茶)を注文。トルコ人は本当にこのチャイばかり飲んでいる。ターキッシュ・コーヒーってのもあるらしいけど、飲んでる人は殆ど見なかった。みんな、チャイだ。とか偉そうに「チャイ」とか書いているけど、これは通常の紅茶だから、チャイではないらしい。チャイってのはミルクティの事なので(と、相方から教わった。直すのが面倒なのでこのままチャイ表記で行く)。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012145j:plain

店のウエイトレスが、メニューのとある頁を広げて「どう、やってみない?」みたいな事を言う。何のことかと思ったら水煙草だった。ちなみにそのウエイトレスも女子高生がバイトしてるようにしか見えなかったが、きちんと英語を話していた。
我々は、店の中の室内のテーブルに座ったのだが、この店は奥が、広場のようになっていて吹き抜けになっている。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012308j:plain

吹き抜けになったテーブルでは、どう見ても10代にしか見えない女の子達が水煙草を廻し飲みしている。トルコの喫煙の法律を知らないのではあるが、どうやらこの店はそういった若い子達に水煙草を提供するいわゆる「不良のたまり場的喫茶店」みたいなもんだとみた。
また、若いカップルは煙草を吸いながら、バックギャモンに興じていた。トルコでやたらと目についたのは、チャイを飲む人達とバックギャモンをプレイする人達だ。ある意味、この二つはセットなのかもしれない。
水煙草は麻薬じゃないだろうから、別にラリったりはしないのだろうけど、俺の目からしたら、10代の女の子が順に水煙草を廻し飲みする姿は、充分に退廃的で妖しく映った。

相方は、吸い差しの部分が使い回しじゃなかったら水煙草にチャレンジしてみたかったと言っていた。俺はせっかく禁煙して4年になるのに、トルコで煙草を吸うつもりは毛頭なかったが。
(とこの文章をリライトしていて気づいた。そうか2010年時点で俺は禁煙4年目だったのかぁ…。2020年冬、俺はしつこくまた禁煙している)
歩きまわって、ちょっと疲れていたので、甘いものを注文。トルコで食べた唯一のお菓子がこれになるのかな? 見た目通り、滅茶苦茶甘い。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012440j:plain

このまま、メインストリートの終わりまで歩くか戻るか協議する。1.5Kmほどある。さすがに歩くのはしんどい(ゴール地点には別路線の地下鉄があるが)ので戻る事にした。それに先ほど冷やかした店で気に入ったTシャツがあったのだ。俺は基本的に海外に行くと、何故かTシャツばかり買っている。
英語の文字が色々プリントされている黒のTシャツを40TL(2,200円くらい? そんなに安かったかなあ、これ)弱で購入。ちなみに、このTシャツは未だに着ている。2,000円ちょっとのTシャツを10年着る。どんだけ物持ちが良いのだろうか。とっくに減価償却している。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012543j:plain

先ほどのスタート地点まで戻ると、丁度ケーブルカーに遭遇した。観光客が乗るのだろう、大混雑でとても乗れそうになかった。余裕があったら、乗ってみたかったが。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012605j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012615j:plain

また地下鉄に乗り、ガラタ橋に戻る。ここには「エジプシャン・バザール(スパイス・バザール)」があるのだ。今日は、知人家族への土産を買うのである。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012631j:plain

昨日、ガイドのペキンさんに連れて行かれた「エドまっちゃんの店」に行くと、本物のトルコ石を売りつけられるということで、そこを避けて別の店へ。何度も書いているが、皆日本語が達者過ぎて怖いくらいだ。東京に4年住んでたとか、シダックスカラオケボックス)でバイトしてたとか、そりゃ日本語上手くなるわって感じである。
紅茶、トルコのお菓子、母親へマフラー、香辛料のセット等々を買い込む。相方は、トルコ石のブレスレットを6,000円弱くらいで買っていた(無論、偽物である)。
このエジプシャンバザールは今日もやはり混んでいた。人が多いね、トルコは。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012718j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012735j:plain

俺が買ったのは爪切り。というか、これは土産じゃない。なんでトルコまで来て土産に爪切りを買う必要があろうか。単純に爪が伸びたから買っただけだ。この爪切りどこ行ったのかな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20201224012754j:plain

そして、とうとうトルコ最後の晩餐になってしまうのであった。ああ、楽しい時間が過ぎるのは早い(海外旅行に行く度にそう実感する)。
トルコ最後の晩餐に関しては次回へ。