Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

大阪 USJへの旅 2日目

大阪 USJ旅行2日目。そして本日は朝から遊ぶというメインの日となる。
相方と「USJは9時からオープンだから、9時には入れるようにしよう」と決める。ホテルからUSJまでは徒歩1分だから、9時ちょっと前に出れば良い。多少の行列は出来るだろうが、それも計算のうち。
USJに到着すると、やはり想定通りの行列。こればかりは避けようがないし、どうにも出来ない。それでも、10分程度我慢したくらいで済む。御の字である。

早速中に入り、園の中をブラブラと。昨日も既に見ている光景ではあるが、この街並み?は見ているだけで楽しい。

USJに来て気付いたのだが、同じファッションに身を包んだ友人やカップルが多い。或る種のコスプレショーである。相方が「友達で同じ服装にしてTIKTOKに上げるんだよ、きっと」と言う。なるほど、それが今時の若者の文化なのかもしれない。

「昨日回れなかった、ミニオンズのエリアに行こう」となった。売店は既に行列。ミニオンズの入れ物のソフトドリンクを売っている。飲み物は500程度なのだが、入れ物が2,500円くらいする。中身はどうでも良いのだよな、購入予定の人達は。入れ物が欲しいのだ。良いお土産になるのだよな、これが。

「昨日よりも人が多いねー」と相方が驚いている。俺達は「GW過ぎた普通の週末だから、それほど混んでいないだろう」と想像していた。その想像はあっさり裏切られる。ただ、よく考えてみると、コロナが通常のインフルエンザのレベルの扱いとなり、今まで外出やこういった人混みを避けていた人達が一気に「USJに行こう!」となって、急に来園者が増えたのは想像に難くない。
みんな、長い間我慢してたからなあ。そりゃ遊びたくなるよね。相方と話したのが「このコロナの3年間で高校生活を送った子供達は可哀そうだよねえ」ということだ。人生の一番楽しい時期にマスク着用、外出禁止、イベント中止と散々な3年間だったのだ。喪われた時間は取り戻せないが、人生はこれからも続く。新しい楽しみや喜びを見つけて欲しいものである。

ミニオンズの人形があるところは撮影の順番待ち行列が出来ている。お父さんが自分の子供をミニオンズ前に立たせて撮影している様は微笑ましい。ということで、うちも相方とミニオンズの記念撮影。

土産物店の建物もこれまたミニオンズ一色で見ているだけで楽しい。

下の建物は、ミニオンズのアトラクションの入り口である。俺達はエクスプレスパス(Exパス)を持っているので、後で、Exパスを使って入ろうとなる。

ミニオンズのポップコーンもやはり大人気。こちらも行列である。これもポップコーンが喰いたいというよりも、ミニオンズの形のポップコーンの入れ物を欲しているのは明白。ただ、それ買うと2,500円程度になる。欲しいものを見境なく買っていくと、あっという間に万札がすっ飛んで行く。さすがに俺達はこういったものは購入していない。

下はミニオンズの肉まんだったかな。相方は以前食べたことがあると言う。味は普通だとか。こういったものは見た目が大事なのであって、味はどうでも良いのだ。

10時半からハリーポッターのアトラクションに乗ることになっている。こちらもExパスを使用だ。これは時間指定があるので、その時間に行かなくてはいけない。ということで、昨日散々歩き回ったハリーポッターエリアへ。

そしてExパスを利用して中に入る。さすがに高い金を払ってExパスを購入しただけの意味はある。アトラクションへの連絡通路も空いている。だが、さすがにGWとか夏休み期間だと、Exパスを使っても多少は行列が出来るのかもしれない。暗い場所を移動しながら撮影しているので、手ブレが酷い。

ハリーポッターのアトラクションは、3DCGを利用したジェットコースター的なアトラクション。結構ライドが上下に揺れる。ただ、やはり子供が乗る事も想定しているのだろう、それほど揺れが激しくない。俺達は充分に堪能した。
昨日は既に上演終了時間を過ぎていて見られなかったWaterworld。

ちょうどあと5分程度で始まるということで、客席へ急ぐ。俺達はこのショーは、本家LAのユニバーサルスタジオ、そしてシンガポールのユニバーサルスタジオでも見ている。ショーの構成は基本的には同じ。

ただ、USJのショーの最大の問題点は、演者が日本語を喋るという点だ。日本語で演じられると、なんというか世界観が壊れるんだよね。それが残念だったが、まさかUSJで英語で演じろという訳にもいかんので、ここは我慢である。

また、演者が水上スキーを使って水しぶきを上げるので、一部の客席はびしょ濡れになる。知らないで偶然座った人達は、予想しない水攻撃で全身ずぶ濡れの結果となるので注意が必要だ。

若いカップルなどはそういったトラブルも良い思い出になるのではないだろうか。
次いで、ジュラシックパークに行き、Exパスを使ってライドに乗る。これもExパスのお陰で、殆ど待たずに乗れる。俺達のような年寄りになると、いわゆる「時間を金で買う」という手段を選ぶことが出来る。俺が20代前半で相方と知り合って半年くらいだったら、70分とか待てるのかもしれない。だが、そういった「待つ時間も楽しさのうち」というのは若者の特権である。俺達年寄りにはそういった選択は極力避ける方法を選ぶのである。

俺達の前に乗る人が合羽を着ていた。そんなに濡れるかなあ。相方に「合羽着てる人いるけど、濡れるのかな?」と問うと「一番前の席だと濡れるかもねー」相方は言う。俺達は一番後ろの席だった。これなら、大して濡れないだろうと勝手に結論づけた。実はこれは間違いなのだが…

船はゆっくりと進み、恐竜の大きな模型が見える。あんまり出来が良くねえな、このアトラクションにわざわざExパス使ったのは失敗じゃね? などと呑気に思っていると、船が少しずつ上昇し、そして一機に加速し、水上を走り抜ける。水しぶきが上がる。おー、結構濡れるなあーと思った瞬間が下の写真。

無論、これは下船後に撮った写真である。そして、さらに大量の水しぶきの中を船は走り抜ける。それが下の写真。水しぶきが凄く船が見えない。これだけの水量だと、船のどこに座っていようが、全身ずぶ濡れである。

船を降りて、相方と大笑いする。互いにびっしょりだ。こうなると知っていたら、タオルでも持ってくるべきであった。持っているのはジーンズのポケットに入れてある、コットン製のハンカチ1枚のみ。とりあえず相方の頭を拭いてやる。
びしょ濡れではあるが、時間もお昼過ぎくらいで、気温も高くなってきたので、ある意味気持ちが良い。このアトラクションは春先から夏以外に乗る場合は注意が必要だ。
相方と「ちょっとお腹空いたから、何か食べよう」とレストランに行くが席が全然空いていない。たまたま見かけたLOST WORLDというレストランは席が昼時なのに結構空いている。

ここにしようと早速入って席を確保し、注文へ。相方はそれほどお腹が空いていないので、料理は一品をシェアで良いと言う。BBQサンド(1,800円)とホットコーヒーを2つ注文。注文していると、レジのお姉さんが「今からランチですかー」と訊いて来る。「はい、そうです」と答えると、「そのTシャツ、お洒落ですねー」「ああ、これスペインで買った物なんです」「あー、だから、洒落てるんですねー」と遣り取り。何というか、これ「お客さんには積極的に話しかけるように」といったマニュアルでもあるのだろうか。それとも、あのレジのお姉さんのアドリブなのか?

このLOST WORLDは席の確保が容易なのも有難かったが、店の入り口左横に喫煙コーナーがある。これが何と言っても喫煙者の俺には助かる。昨日はUSJ滞在時間が4時間程度だったから、煙草は我慢したのだが、さすがに10時間以上今日はいる予定なのだ。となると、何本かは吸いたくなる。ここには3度程来て、肺に煙を収めた。
園内を歩いていると、ちょうどロックンロールショー開演まであと15分くらいという場に出くわした。こういったショーの時間は特にちゃんと調べていない。行き当たりばったりである。

ロックンロールショーは、ビートルジュースのキャラがロックを演奏するといった体ではあるが、無論当てぶり(後ろで演奏音源を流している)。さすがに生音演奏は無理なのは判るが、ちょっとこの辺りは寂しい。あまり贅沢を言っても仕方のないことではある。ここは素直に演者達のキャラや語りを楽しむことにした。

次にミニオンズのアトラクションに乗ることにする。これもExパスを使う。通常の行列に並ぶと、確か70分待ちだったか、120分待ちだったかな。
下の写真は通常行列の人達。さすがに混み具合が半端ないのである。今回は4つのアトラクションにExパスを使用した。無論、金はそれなりに掛かったが、正解だったと思う。この日は気温も高かった。行列に並んでいるだけでも、体力は奪われる。

ミニオンズのアトラクションは、これもハリーポッターのアトラクションに似た感じの3DCGを利用したジェットコースター的なライド。ミニオンズの世界なので、揺れや上下の移動もそれほど激しくなく、俺達はミニオンズの世界を堪能出来た。正直このライドなら、2、3回は連続して乗りたいくらいだ。

時間が2時半過ぎくらいになる。相方はUSJに来る前から「パレードは絶対に見たい!」と力説していた。USJでどの乗り物に優先的に乗るか、何をしたいかの選択権は全て相方にある。彼女が決めるのだ。だから彼女が「パレード見たい」と言ったら、それは要望ではなくて、決定事項となる。相方はUSJのアプリをインストールしていて「だいたい、この辺りをパレードが通るから、ここで待ち構えよう」みたいな作戦を建てていた。下がパレードの通り道。

俺達は20分程、炎天下でパレードを待つ。そしてパレードがやって来る。演者達が入場者に向かって手を振る。相方も全力で演者に手を振り返していた。


パレードを見終わり、さすがに疲れたので、またLOST WORLDに行って休憩しようとなった。3時間程前に来た時も席が確保出来たが、今度は昼時をずれているせいか、さらに客席は空いている。相方と「このレストランはUSJの穴場だねー」と言い合う。そもそも喫煙コーナーに一番近いレストランだから、混みそうなものだが、なんで空いているのかな?

Exパスを使用した最後のアトラクションは、マリオカートのライドだ。スーパーマリオのエリアは17時を過ぎないと入れない。そういったチケットになっているらしい。そこで、休憩を終えて、「お土産買おうか」となった。
会社の同僚やピアノの先生に土産を買う。ピアノの先生にうっかり「USJに行くんだよね」と言ってしまったのだ。クッキーなどを買い込む。そして相方がスヌーピーのぬいぐるみとスヌーピーのキーホルダーを見て「可愛いなー」とずっと言っている。「買ってやろうか」と言うと、喜んで頷いていた。ぬいぐるみが4,000円で、キーホルダーが1,800円。ぼったくり価格である。俺は自分自身への土産にスヌーピーと和のテイストが融合したTシャツ。相方が「いかにもおじさんが着そう」と笑っていた。失礼な奴である。若い女の子だって着ると思うけど。

時間もちょうどよくなったので、マリオワールドへ向かう。マリオワールドじゃなくて、ニンテンドーワールドか。入り口の右手側にある3本の土管は記念撮影スポットになって、ここもまた大量の行列である。

土管を抜けるとマリオの世界が広がっている。マリオの世界が堪能出来るのではあるが、とにかく人が凄い。人多過ぎである。

このエリアはとにかく子供は絶対に楽しいだろうし、若い頃にスーパーマリオのゲームをやりまくったおじさん、おばさん世代(つまり俺の世代)でも楽しめることは間違いない。童心に返れるというかね。

俺達がExパスを使用して乗る最後の乗り物は、このマリオモーターズ。コンセプトとしては、ゲームのマリオカートをアトラクションにしたと思って貰えば、イメージは近い。

このアトラクションもノーマルに並ぶと120分待ちである。俺達は、Exパスのお陰で、15分程度だったと思う。それも待っている時間というよりも、連絡通路をゆっくりと歩いていた時間が主だった。

下の写真は行列の様子。みんな、中の写真を撮りながら歩くから、進行速度が遅い。それでもそれに文句を言う人間はいない。こっちも写真撮ってるのだから。

マリオカートはハンドルにミサイル発射ボタンみたいなものが付いていて、これで敵を倒すのである。「コイン100枚集めましょう!」などと説明VTRで言われる。俺と相方は103枚。悪くないじゃんと思ったが、最高記録は360枚くらい。年間パスを持っていて、年中来ていないと、そんな数字は出せないと思う。

Exパスは全て使用した。相方が最後に狙っていたのは、ドラえもんのアトラクション。これはExパスが使えないのだか、使わなかったのかは忘れた。ただ、昼の時間帯で、160分待ち!とか言う洒落にならない状況だった。
「昼は混んでいるからさ、夕方になって家族連れが帰った後が狙い目なんだと思う。そしたら、乗れるんじゃないかな」とは相方の作戦である。時間は夕方の6時くらい。俺達はドラえもんのエリアを目指す。途中で遭遇したバラのコーナー。

ドラえもんのエリアに行ってみると、既に受付はクローズしていた。夕方6時で120分(2時間)待ち。そして閉園時間は20時。つまり6時頃には閉まっていたんだな。相方は「失敗したなー」と悔しがっていた。俺は「残念だったね」と慰めたが、実は助かったと思っていた。6時から2時間も並べるかよ。

今回のUSJで相方の計画が唯一上手く行かなかったのが、ドラえもんのアトラクションだ。だが、全部が完璧に行く筈もない。これで良いのである。
せっかくなので、ドラえもんの前で相方の写真を撮ってやる。普段は写真を撮る時はVサインをしたり笑顔なのだが、この写真だけとても切ない表情をしている。そんなにドラえもんに乗りたかったのか…(笑)

暫く園内を歩き、またハリーポッターのエリアでハバネロ入りのチョコを買ったりする。バタービールの売店もずっと行列が出来たままだ。

充分に堪能したので、そろそろ帰ることにした。歩き回ったので、さすがに足も棒になっている。
「晩御飯どうしようか」と相談すると、相方が「昨日、行列出来てた豚まんを買いたい」と言う。相方はミーハーなので、こういった行列が出来ている店に弱い。俺は行列に並んでまで喰うくらいなら、行列のないそこそこの店で良いと思うタイプである。

豚まん、ちまき、餃子を買い込み、ホテルで晩御飯。これだけの量だと俺達の夕食に成り得てしまう。豚まんは驚く程に美味かった。餡が甘い。これは玉ねぎの甘さなのかな。とにかく美味かった。餃子は可もなく不可もなくといった感じ。相方は豚まんの味に感動して、翌日大阪駅で同じ店の豚まんを買い込んでいた。

この日は昨日よりもさらに歩き回ったので、風呂から出た辺りで体力が切れて、また12時前には寝てしまった。疲れていて、自動販売機のビールを飲むという余裕もなかった。
2日間のUSJは充分に堪能した。あとは明日、劇団四季の「オペラ座の怪人」を見て帰京するだけだ。(最終日へ続く)