Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

そうだ、長崎へ行こう!

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2020年の10月に、俺達は神奈川に引っ越して来た。俺は東京から、相方は札幌から。1年半弱の別居生活に終わりを告げて、俺達は再び一緒に暮らし始めた。2020年は二拠点からの引越を予定していたから、そもそも海外旅行へいくつもりはなかった。計画していても、コロナのせいでキャンセルせざるを得なかっただろうけれど。

年が変わって2021年になったが、互いに海外旅行は最初から諦めの境地だった。きっと今年(2021年)は無理だろう。だが、さすがに2022年は大丈夫だろうという、なんの根拠もない楽観主義が甘かったことを俺達は後に知る。2021年の秋から冬にかけて一旦沈静化したように見えたが、結局また状況は振り返している。先は見えない。
おまけにロシアの独裁者が戦争を始めた。もう状況は絶望的だ。相方は毎晩ニュース番組を見ながら、少しずつ増える死者の数に「…酷い」と呟いている。

今年も海外旅行は無理だ。俺達に残された時間は刻一刻と削られていく。相方が(最低でも)あと1回はスペインに行きたいと言う。その希望を叶えてやりたい気持ちがない訳じゃない。だが現実的に今は無理だ。いつなら大丈夫になるのか、その見通しも立たない。

2人で雨露凌げて飯も食えて、健康に暮らしているのなら、それ以上の贅沢を望むべきじゃない。そういった考えがあることは否定しない。ましてやこんな御時勢だ。だが、幸せや喜び(逆に悲しみや不幸もだが)は人と比べて感じるものじゃない。自分の望むべき生活や日々が手に入れられるかどうかで決まるのだ。

「5月か6月辺りに長崎でも行かない?」俺が誘うと相方は「いいよー。でも、九州だから梅雨のことを考えないとねー」と返してきた。出来ることなら、平日に行きたい。マイレージがあるので、平日ならば飛行機代をそれで賄える。土日はきっとマイレージは使えないだろう。
海外旅行が無理なら、国内しか残っていない。そして、国内旅行をするのなら、行先はほぼ長崎に決まりだ。相方は以前に「ハウステンボスを見たい」と言っていたのだ。俺もグラバー邸には興味がある。
大学時代の後輩が長崎出身で「先輩、リンガーハットを食べて、チャンポン食べた気にならないで下さい。あれは別物ですから」と力説していた。だが、長崎県民に言わせると「リンガーハットが一番美味い」という意見もある。どちらが本当なのか確認してみたい。

長崎と言えば、日本三大夜景のうちの一つ。長崎の夜景も見なくては。そういえば、気づくと日本三大夜景の一つが函館から札幌に代わっていた。あれはどういう事なんだろうか。確かに札幌の夜景は綺麗だが、ああいった「日本三大なんちゃら」というのは途中で代替わりするものなのだろうか。f:id:somewereborntosingtheblues:20220317013814j:plain

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また札幌も行きたい(俺のニュアンス的には帰りたい、だ)街の一つではあるのだが、札幌に行く時は相方と一緒じゃなくて、独りが良い。俺は俺で会いたい人達がいるし、相方にも会いたい人達がいる。それぞれ交わらないから、札幌へ行くのならば別々のほうが都合が良い。
今年はどこかのタイミングで札幌独り旅を実現させたいものだな。

正直言って、長崎に行きたいというあやふやな計画も実行に移されるかは判らない。もしかすると外的要因から頓挫するかもしれない。それでも「長崎に行こう」という馬の面の前にぶら下げる人参は必要だ。
少なくとも、長崎に行こうと思っている間は、良い夢を見ていられる。そしてそれが俺を日々動かす原動力になる。