Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

シンガポール旅行(1)初日 シンガポールへ到着 2022/09/04(日)

9月4日から、9月9日までシンガポールに行ってきた。その備忘録を残しておこうと思う。
基本的には、1記事で現地の1日を書くつもりなので、全6話になる予定。

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9月4日(日)。朝の6時半に起床。普段仕事に行く時よりも早い。何しろ10時半の羽田のフライトなので、逆算すると、この時間に起きなくてはいけない。
横浜まで電車で出て、そこからリムジンバスで羽田空港までだ。羽田空港第三ターミナルに到着したのが、9時くらい。相方が「思ったよりも人が多いね」と驚く。確かに俺達の想定よりも空港は混んでいた。皆、海外旅行に飢えているのだろうなとふと思う。

空港に謎の「和」のテイスト的な建造物を見つけ、苦笑する。あれは今の日本に合っているのだろうか。

相方がチェックインに並んでいる間に、俺は円をシンガポールドル(S$)に両替する。1S$=97円くらい。相方が「チャイナタウンで両替出来るから、初日のタクシー代と晩御飯代くらいで(両替)良いよ」と言う。2万円両替した。1万円でも良かったのだが、安全のために2万円。
チェックインに時間が掛かったため、羽田空港のカフェでお茶や食事をするという予定が崩れた。売店で水を買うのがせいぜい。

今回はシンガポールまでの直行便ではない。一旦、バンコク経由だ。何故かというと、正規の飛行機チケットでなく、マイレージでチケット購入したからだ。ただ、マイレージでは全額賄えなくて、3万円程度足が出た。バンコクまで約7時間、バンコクからシンガポールまで3時間弱という行程。ヨーロッパ(スペイン)の14時間に比べればだいぶに楽ではあるが、久しぶりの海外。さて、どうなりますやら。

本当は空港で朝食でも摂ろうという計画だったが、何も食べられなかったので、機内食が出たのは有難かった。エコノミーのそれなんて、量も少ないし大して美味くはないのだが、機内食は海外旅行における大事なイベントだ。
俺はご飯とお魚のランチ? 相方はチキンとパスタ。味は見た目通りで特筆すべきものは無し。

いかんせん、朝が早かったので眠くなって、いつの間にやら寝ていた。そのおかげで、あまり時間を感じずにバンコクに到着。ここはトランジット時間が1時間しかないので、ゆっくりと免税店を覗く暇もない。
タイっぽいものを何も感じることが出来なかった。下の写真くらいか、「タイ」ぽいのは。

途中の売店でコーヒーを買って飲む。ちなみに、これカードで買って既に請求明細が来ているのだが、コーヒー2杯で1,600円である。タイ高いよ! 
しかし、今回の旅行でしみじみ思ったのだが、日本は既にアジアでも最貧国に近いのではないか。コーヒーの値段にしてもそうだし、シンガポールでした食事にしてもそうだ。日本の物価は海外に比べても安いと言えるのではないだろうか。

とそんな愚痴をこぼしつつも、飛行機はシンガポールへ。ところが、想定外なことに、タイからシンガポールの機内でも食事が出た。これは先程のがランチで今回が晩御飯ということになるのだろうか。中身はまるで一緒なのだが。しかし時間は夕方の5時くらいである。こんな半端な時間に飯を食うとシンガポールで晩飯が食えなくなることは必至である。

3時間弱でシンガポールへ到着。実に12年振り、2回目のシンガポール。今回旅行先をシンガポールにしたのは、単純にシンガポールは待機期間がゼロだったからだ。旅行で仕事を5日休んで、待機期間でさらに7日休むとかは無理である。実際に旅行を相方が計画していた頃は、ハワイに旅行すると7日間の待機期間を取ることが必須だった(今はどうなっているか知らないけれども)。

空港に貼ってあるマーライオンとマリーナ・ベイ・サンズの写真。マーライオンは説明不要だろう。マリーナ・ベイ・サンズはホテルとショッピングモールが合体した複合施設。ここには旅行最後の日に泊まる。
相方が今回のシンガポール旅行で「ユニバーサルスタジオに行って遊ぶ。そして、マリーナ・ベイ・サンズに泊まる」と宣言していたからだ。

「マリーナ・ベイ・サンズ、高いけど(宿泊しても)良い?」と一応お伺いを俺に立てたけど、俺が首を横に振らないことを相方は先刻承知している。
基本、海外旅行で、行先ややりたい事に対して俺が「NO」と言ったことはない。俺は「金は出しても口出すな」の人である。

空港からタクシーでホテルへ。時間は既に夜の9時を回っている。最初の3日間は、立地が良いという理由で相方が選んだホテルへ。その道中でライトアップしている観覧車に遭遇。相方が「これ、スケジュール合えば最終日に乗りたいなー」と地獄のような発言をする。俺は高所恐怖症なので、観覧車は地獄である。

さて、ホテルに到着。シンガポールのタクシーはなぜかメーターが2つあって、片方は最初から10S$を表示、もう片方が4S$を表示している(これは前回来た時も同じ仕組みだった)。最初は4S$のほうが、どんどん値段が上がっていくので、「10S$は基本料金か深夜料金なのかなぁ」と思うが、途中で10S$のほうも値段が上がっていく。
両方合算した額がトータルの支払額なのだろうとあまり深く考えない。30分程度走って、40S$。日本のタクシーも滅多に乗らないから、値段の相場が判らない。そんなもんだろうか。

チェックインすると、部屋とベッドが狭くて相方ががっかりする。「なんだよー。ツイン頼んだのにー。到着時間が遅かったから、広い部屋は取られちゃったのかなー」とは相方の弁。どんな内容で予約したのか俺は一切知らないので、「まあ、残念でしたね」と。
正直、こういった時に怒りまくって、せっかくの旅行の雰囲気を台無しにするのも詰まらない。相方も暫くはぶつくさ言っていたが、やがて収まった。

「ね、ホテルの近くにね、川があって、川沿いにカフェとかあるんだって。行ってみようよ」相方の提案で、夜の街をお散歩だ。
驚いたことに、ルミネはあるし、ダイソーもある。日本と変わらん。

時間は夜の22時過ぎ。路線バスが結構頻繁に走っている。シンガポールの中心部は東京などの日本の首都圏と変わらない感じがする。バスも豊富だし、地下鉄も何本も路線があるので移動は困らない。タクシーを使わなくても、地下鉄を乗り継げば、大抵の場所には行ける感じだ。

街の様子を写真に収める。実はこの時、俺はあまり海外に来ているなという感じがしなかった。それはシンガポールが東京や神奈川に似ているという意味じゃない。俺自身が久しぶりの海外だったので、「俺、海外にいるんだよな」という実感を持てなかっただけの話。

川沿いは若者が多数たむろっている。この辺りは日本と変わらない。

これは夜のマリーナ・ベイ・サンズ。おい、最終日には泊まりに行くからな、待ってろよ。

夜のリバーサイドのレストラン群がお洒落な感じだ。下は途中で遭遇したカラフルな建物。マンションなのかホテルなのか不明だが、見ているだけで楽しい色彩の建造物ではある。

オレンジジュースの自動販売機。会社の同僚から「シンガポール行くなら、オレンジの自動販売機あるから、飲んでみて」と言われていたのだが、飲む機会がなかった。残念。

実際のリバーサイドレストランまで行ってみる。ロック系カフェとでも言う感じの店は混んでいた。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のMVを流していた。この店は他に比べてやたらに混んでいた。料金が安いのだろう、きっと。

さらに歩くと、HOOTERSの店を発見。この店は、従業員の女の子がタンクトップにショートパンツという「目のやり場に困る」ユニフォームを着ていることで有名(なのかな?)。店内を確認するとガラガラの様子。

川沿いにオープンカフェがあり、相方が「ねえねえ、2杯ビール頼むと、3杯目は無料だって。ここにしようか」と言う。え? ビール飲んでいいの。俺は相方との取り決めで、2人一緒の時に酒はNGとなっている。海外旅行初日だから、特別OKなのかな。相方の気が変わらないうちにここにしようと頷く。
店のお姉さんが、「食事はもうないよ。飲み物だけ」と伝えてくるが、こちらは機内食のおかげで腹は減っていない。
ビールを2杯頼んで乾杯。

屋形船のようなものが浮かんでいる。相方が「日本から輸入したのかな?」と問う。いや、川があれば、それを載せて遊覧する文化は世界どこにでもあるだろう。ただ、確かに日本の屋形船に造詣は良く似ている。

ちなみにビールだが、確かに3杯目は無料になったが、2杯で44S$だった! 日本円でビール1杯、2,200円である。
あとで相方に「ビール2杯で、44ドルだったぜ」と伝えると、目を丸くしていた。「高いよねー」と。
「日本だったら、居酒屋なら生ビール600円くらいだろう。その3倍かあ」
「(日本の)ホテルのバーだって、1,200円くらいで飲めるよねえ」
俺達は、その後もシンガポールの物価の高さには驚かされることになる。果たしてシンガポールの物価が単純に高いのか、それとも日本の物価が下落しているのか。またその両方なのか。

シンガポール初日は、とにかくビールの高さに驚かされた。さあ、明日はユニバーサル・スタジオ・シンガポールだ。