Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

ホームシックになったのだ


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どうやらホームシックになったらしい。

俺がじゃないよ。なったのは相方だ。
相方が札幌に来たのは今年の4月。春~夏~秋と体験したが冬は未体験。つまり、今相方は札幌の厳しい冬と雪を初めて知ろうとしている最中。
まだ雪が降る前は良かった。7月に車も購入した事で、北海道の色々な良い場所に遊びに行く事も出来た。ジンギスカンや寿司など美味い物を喰って、雄大な景色を堪能し、雪の季節の前の「素敵な北海道」を満喫している間は良かった。
また年に一度の俺達の大イベントである海外旅行でスペインを楽しんだのも非常に大きかった。

が、俺が去年経験したように札幌にも厳しい冬と雪の季節がやってきた。そうなると、週末と言えども簡単に出掛ける事が出来なくなってしまった。今までだったら、「車で何処か行こうよ!」となったのだが、雪道(氷道と評するほうが正解な気がする)で遠出をするのはほぼ不可能だ。
そうなると、せいぜい地下鉄で札幌駅近辺や大通り公園辺り(ここは札幌雪祭りをやるので有名な場所)を行くくらいしかなくなってしまう。
家でじっとしているのが大嫌いで、お出掛け大好きな相方からしたら、これはストレスが溜まる。俺みたいに家でだらだらとケーブルTVで映画を観たり、ピアノを弾いていればそれで満足出来るインドア派とは真逆なのだ。

そして、相方はここ札幌に来るまでずっと東京暮らし。東京で生まれ、東京で育った。相方は東京以外の場所で暮らした事がない。俺みたいに群馬の赤城山の麓で生まれ、高校卒業後は埼玉、山梨、サイパン、東京、オハイオ(アメリカ)、神奈川、そして札幌と移り住んだ人間とは違う(一応、俺が一ヶ月以上住んだ場所を列記してみた)。
俺は根無し草だから、何処で暮らそうが一緒だという感じだけれども、東京しか知らない相方からすれば札幌は異邦の地だ。
相方は俺と一緒になる前は練馬(東京の東のエリア)に住んでいたのだが、俺と一緒になるのに江戸川区(東京の西エリア。千葉が近い)に移ってきて、充分にカルチャーショックを受けていた。

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そして東京を離れて札幌に来るという事は、それまでの友人関係を全て放り出してくるという事になる。無論、離れたからと言って友情が消える訳でもあるまい。だが、やはり物理的な距離というのは友好関係を維持していくのを難しくする。
相方はずっと東京だったから、幼馴染、学生時代の友人、社会人になってからの友人等が結構多かった。だから、そういった人達との交流が札幌に来る事によって絶たれてしまった事も精神的にきっと辛いのだろう。
友人が多いとは言えない俺だって、東京時代の友人たちと簡単に交流出来ない今の状態は淋しいものがあるからなあ。

相方が「あーあ。こっちには友達がいないから、つまんないなー」と呟くのを聴いて、東京が恋しいのだろうと思った。こちらに来て、仲良くしてくれる友人が出来て、結構遊びに行っているようだが、やはり東京時代に比べると圧倒的にそういった機会が減っているのは否めない。

また、札幌に来て二週目に見つけたパートの仕事も、仕事が減った関係でパート仲間の人達がどんどん切られ、それも寂しい原因の一つなのだとか。
相方がパートをしているのは勿論金を稼ぐのが第一の目的だが、それと同等程度の狙いとして、札幌で友人知人を作るというのがあった。
今はなんでも社長の事務補佐みたいな感じで一人で作業をしているので、それもきっと詰まらない理由の一つなんだろう。

4月に東京に一週間くらい遊びに行きたいと相方が言う。相方は母一人娘一人なので、母親の様子を見に行きたいとも。勿論、俺はもろ手を挙げてOKと伝えた。交通費と多少の小遣いくらいは渡してやらなくてはいかんね。
相方が4月を待ち遠しく思っているのは明らかだ。きっと相方にとって良い時間が過ごせる事だろう。

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だが、4月はまだまだ先の話。そしてこれから札幌は本格的な冬がやってくる。12月も充分に雪と寒さが凄いが、年明け辺りからはもっとそれも凄くなる。
去年、俺は「今日は暖かいなぁ」と感じて温度計を見たら、マイナス2度だった事があった(冗談じゃなく、本当の話)。
冬が深くなれば、相方の東京恋しさはさらに強くなるだろう。となると、ここ札幌の地で相方が楽しめるような冬の何かを見つけてやらなくてはいけない。
手っ取り早いのはスキーと温泉…なのだが、今俺の左足が怪我の真っ最中なのだ(雪道で滑って怪我したのだ。全治一ヶ月程度)。治療院の先生からも「お風呂はなるべく左足入れないでね」と言われている。つまり、俺の健康状態が全くスキーにも温泉にも適していない(全く弱ったもんだぜ)。

取りあえず、早く足を治して相方をスキーにでも連れて行ってやらなくては。
人間、健康じゃないと何にも出来ないのだな、当たり前の話だけれど。

支笏湖へドライブしてきた

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支笏湖に行って来た。最近の話じゃない。行ったのは11月。

なんで今頃そんな話を書くかというと、丁度支笏湖に行った時期とスペイン旅行の備忘録を書いていて時期が被ったから。それだけである。

支笏湖に行ったのは11月が初めてじゃない。9月にも行った事がある。
相方が「せっかく北海道に来たのだから、満点の星空を見たい」と言う。ネットで調べてみると、支笏湖が星の観測に適した場所なのだとか。
そこで、9月の中旬の夜に支笏湖に行ってみた。星を見るのだから、夜に出掛けるのが道理。家を出たのは21時半くらいだろうか。支笏湖に着いたのが23時くらい。
事前に何も調べておかなかったので、星を見るのに適した場所とかが一切判らなかった。昼から出掛けておけば「ここ、星見るのに都合いいよね」とかが判る。だが、出掛けたのが夜だから事前のロケハンも何も出来ない。
仕方ないので、ネットで見つけた「支笏湖観光センター」をゴールに決めて出掛けた。
着いてみると色々想定外の事があった。一つが、この夜はフルムーンだったという事だ。満月の夜は星を見るのに適していない。
そして、「支笏湖観光センター(通称ポロピナイ)」には自動販売機が何台か常設してあり、煌々と明かりが点っていた。
ポロピナイの駐車場に車を止めて星空を眺めたのだが、どうも自動販売機の光が邪魔をする。相方が忌々しそうに「あれ、邪魔だなー」と呟いていた。
仕方ないので、支笏湖の周りを走ってみると、暗い駐車場(実際は冬季のチェーン着脱所だったようだ)を発見した。そこで夜空を眺めた。星はそこそこ見えたのだが、やはり満月のせいで満点の星空という訳にはいかなかった。
「次来る時は、早めに来て(星を見るのに適した)場所探しをしないとねえ。あと月の状況も確認しておかないと」

そして11月の話となる。「そろそろ冬が来るねえ。雪が降ると、(車で)出掛けられなくなるなぁ」と相方が言う。さすがに家の近場のスーパーくらいは車で行かないと話にならないが、遠出は雪道の関係で難しい。
「雪で行けなくなる前に支笏湖にまた行っておこうか」となった。出掛けたのが11月07日。まだ札幌はぎりぎり雪の季節前だった。今回は星空は関係なく、雪の前に昼の支笏湖を見ておこうというつもりだった。9月の時は夜だったからね。

札幌から支笏湖はひたすら一本道を走るだけなので、迷ったりする事もない(カーナビもあるし)。ただ山道を走るのでそれが大変と言えば大変。我が家の軽自動車ハスラーだと山道の登りが辛い。
まだ雪もなかった時期だったので運転はなかなか気分が良かった。が、山道を登ってみると、そこはちょっとした別世界だった。

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既に雪が降っていた。さすがに札幌ではまだ雪はなかった。「やっぱり山頂付近は全然違うね。雪が既に降ってるんだねー」相方が驚いていた。車だから外の寒さは判らないし、車の中から見る分には悪くない景色だ。

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「こんな景色、初めてみた!」相方はスキーとか過去に行っているから、雪が初めてという訳じゃない。それでも雪に彩られた自然の中で見る壮大な北海道の景色は別格のようだった。

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そして、山道を下り始める。支笏湖へ行くまではアップダウンが激しいのだ。

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驚く事に、山道を殆ど下ると、さっきまであった雪が綺麗さっぱり消えているのに驚く。ほんの10分走った程度で景色が一変するのだ。

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そして、無事に支笏湖に到着。前回9月に来た時は夜中だったからなあ。湖の雰囲気が全然掴めなかったのだろう。相方が「へえ。支笏湖ってこんな感じなのかー」と感心していた。

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丁度、来たタイミングがほぼ晩秋というか初冬といった感じだったので、秋を感じられる景色となっていて、それも悪くなかった。

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9月に来た時と同じように「支笏湖観光センター(通称ポロピナイ)」の駐車場に車を停めて湖を見る。

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水辺の近くは気温が低くなるのが道理だけれども、ここ支笏湖も当然例外じゃない。湖近くは非常に気温が低く、寒いくらいだった。それでも結構ここに車がやってくるんだよな。俺達みたいな物好きが一定数いるって事だ。

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下の写真が「支笏湖観光センター(通称ポロピナイ)」だ。この自動販売機が9月はピカピカしていたのであった(笑)

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冬直前の支笏湖に昼間来ても何もやる事はない。俺達のようにせいぜいぼんやりと湖の周りを散歩するくらい(そして、この季節は寒くて散歩には向かない)。真冬とかだとワカサギ釣りとか出来るのかな?
相方は湖の水の冷たさを確認していた。

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適当に歩いていると、恐ろしい看板に遭遇。これぞ正しく「北海道あるある」だ。今まで鹿と狐には遭遇した事あるけど、運良く熊に遭遇した事はないからなあ。まあ、遭遇したら無事じゃ済まないだろうけど。

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この季節の白樺はなかなか秋を感じさせる。もう少しすると全てが雪で埋まってしまうんだけれども。

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実際、この支笏湖にドライブしてから今日でほぼ一ヶ月が過ぎたのだけれども、札幌はもう完全に雪一色だ。となると、支笏湖も相当の雪に埋もれている事だろう。残念ながら、雪の支笏湖を確認する術が俺達にはないのだけれども。
(雪の中、車を運転して支笏湖まで行く勇気はない)

支笏湖の星空の観点スポットを探し出す前に冬が来てしまった。支笏湖で星を見るのは来年の春先までお預けだ。

札幌に来て、一年が過ぎました。

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(上の写真は、北海道道庁前。ここは記念撮影のメッカで観光客がよく写真を撮っている)

早いもので、札幌に来て一年が過ぎた。

去年の11月23日に札幌に来たのだ。祝日だったから、日付はよく覚えている。そして、一年前のあの日の事もよく覚えている。羽田空港で相方に見送られて飛行機に乗り、北海道にやって来た。
不動産屋で部屋の鍵を貰い、地下鉄に乗って最寄り駅に降りた。
吹雪いていた。
あの衝撃は忘れようとしても忘れられるもんじゃない。札幌は東京より寒いだろうからと、ダウンを着ていた。正解だった。とても寒かった。午前中は東京で午後は札幌。寒さが全然違う。その落差に愕然とした。そして吹雪。
勿論、札幌(北海道)が東京より寒く、積雪が多いのも頭では理解していた。覚悟もしていた。それにしても、まさか11月に吹雪。
俺の覚悟は全然足りなかった。

(下の写真はピンボケしているけど、温度計がマイナス1度を示している)

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札幌に来て一番辛かった日が、あの札幌初日だった。おまけに駅からマンションまで迷ってしまい、通常なら7分で行けるところに15分も掛かってしまった。吹雪きの中、自分の住むべき場所を探して彷徨っていたあの15分が、札幌生活で一番辛かった。

12月半ばから4月初旬まで雪が一切溶けなかった。降り積もった雪は溶ける事なく、雪山を作っていった。足場は悪くなり、駅までの道はスケートリンクのようだった。毎日、滑って転ばないように気を遣い、神経をすり減らした。
去年の冬はそれでも二回転んだだけで済んだ。大きな怪我もせずに今年の春を迎える事が出来た。

そして先週の土日、大量に雪が降り積もった。今年の4月からの暑すぎない過ごし易い札幌での日々の暮らしで、あの地獄の冬の事をすっかり忘れていた。
ああ、またあの雪の季節がやってくるのか、愕然とした。
相方が「凄い雪だねー。想像以上だー」と言うので「舐めた事言ってんじゃねえよ。こんなの序の口だ。これからが本番だぞ。滑らないように気を付けろよ」偉そうにアドバイスした。

火曜の夜、仕事帰りに凍った歩道で滑って転び、足首を捻挫した。
這う這うの体で、左足を引きずりながら家まで帰った。相方に「わー、北海道の人みたいだねー」と笑われた。笑いごとではない。今も足が痛い。
相方に偉そうに札幌の先輩面をして、その自分が滑って転んで怪我である。全く、なんだかなーである。

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正直転ぶのは仕方ない。また怪我も仕方ない。何故ならいくら注意していても滑って転ぶ時は転ぶ。そして怪我するのある意味、運みたいなところもあるからだ。
滑った時に、右足と左足がそれぞれ別の方向に滑っていってしまったのだ。こればかりは制御不能。そして左足首を嫌な感じで捻ってしまった。
一つ悔しかったのが、交差点を渡る時に「あ、なんか凍ってるなあ、ここ。気を付けなきゃ」とちゃんと認識していたのに転んだ事だ。ぼぉっと何も考えずに転んだのなら、自業自得だが、あれだけ凍った道を意識していたのに転んだのがなあ。
ま、骨折しなかっただけ良しとしよう。

これで札幌の春夏秋冬を全て体験した事になる。だが北海道で行ってないところも多いし、札幌だってまだ全然把握していない。
だけど東京にいた頃だって、自分の生活圏以外に積極的に出掛けた事もないのだから、慌てても仕方ないのだ、たぶん。

去年の冬は、一人だったからひたすら篭って過ごした。ケーブルTVで映画と時代劇を見ながら酒ばかり呑んでいた。時々、ピアノを弾いていた。
今は相方と二人だし、断酒もしたので、今年の冬の過ごし方は大きく変わるだろう。
きっとスキーにも何回か行かないといけないだろう。相方はスポーツ好きなので。
それにしても、スポーツ好きで外に出掛けるのが大好きな相方と、部屋に籠ってウダウダしているのが好きな自分が一緒にいるというのも不思議な話である。

春から秋の間はイベントも沢山あったし、出掛けたいところがいくらでもあったので、ほぼ毎週がお祭りみたいなもんだった。が、冬が来て雪が降ると、札幌は一気に落ち着いたモードになってしまう。それを俺は当たり前に受け入れていた。
当然、相方と初めて過ごす札幌の冬は去年とは違ったものになるだろう。

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どうなるかは予測は一切つかないが、構わないさ。考えても仕方のない事は考えないのが一番だ(これは相方の口癖)。
足首は痛いけど、札幌の二度目の冬をゆっくりと楽しむ事にしよう。どう楽しむかは、これから考えるさ。

※今日載せた写真はいずれも11月20日に撮影したもの。

スペイン旅行14 2017/10/18 8日目(最終日) ついに帰国

ついに最終日。14時の便で香港を経由して札幌へ帰るのだ。ここ10年、毎年海外へ行っているのだけれど、いつも思う事は同じだ。
「来るまでは長い時間を待つけど、その国についてしまうと、帰るまではあっという間だ」
子供の頃、学校がある日は放課後になるまでが長かった。しかし、楽しい日曜はあっという間に過ぎた。それと一緒。人間、詰まらない時間は長く感じるし、楽しい時間は高速で過ぎていく。
10歳だろうが、50歳だろうがそれは変わらないのだなあ。

最終日は特筆すべき事は何もない。朝食を終えて、パッキングを済ませ、チェックアウト。
そうそう、ちょっと面白かったのが、チェックアウト時に税金を取られる事だ。それはあらかじめ旅行会社から伝えられていたので準備は出来ていた(ジローナのホテルでも税金は払った)。一人一泊1.5ユーロ程度。大した額じゃない。
バルセロナの街ともお別れだ。楽しかったよ。

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ホテルを出たところで、ドアマンに出くわした。彼とは仲良くなって、カタルーニャ独立に対するスペイン人の心情を吐露して貰ったり、ジローナの観光スポットを教えて貰ったりした。
「俺達、今日日本に帰るんだ。色々親切にしてくれてありがとう」と俺が英語で言うと、彼は「大丈夫。近いうちにバルセロナで再会するか、ボクが日本に行くから又会おう」と言って握手してくれた。
勿論、彼が日本に来る訳もなく、俺達が簡単にバルセロナを再訪出来るはずもない。だが、これはホテルのドアマンとツーリストのお約束の別れの挨拶のようなものだ。短い時間だったし、沢山話せた訳ではないが、彼とは良い親交を結べたと思う。

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ここからはもう何もやる事はない。空港までリムジンバスに乗って、そしてバルセロナから香港までの11時間の長旅が待っているだけだ。出国手続きをそうそうに済ませ、免税店で買い物でもしようと思ったのだが、香港行きのエリアは店の数が少なく何もやる事がなかった。2時間近く時間が余った気がするんだけど、どうやって暇潰したのかな。
この下の写真は別のエリアで俺達はもうそこには行けないのだ。確か空港はWi-Fiが使えたから、スマホでネットでもしてたかなあ。

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帰りの飛行機も当然酒は呑まないので結構映画を観たような気がする。帰りの飛行機ほど、詰まらない時間はないよね(行きはまだこれからスペインに行くんだあという高揚感があるからいいんだけど、帰りはテンションダダ下がりだからね)。
今回の飛行機はキャセイである。そのせいで、UNITED系列のマイレージが全然貯まらない。ま、仕方ない。俺達はマイレージを貯める為に旅行に行ってるんじゃないから。

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お約束のたいして美味くもない機内食も載せておこう。これで酒が呑めればまだ我慢できるんだけどなあ(←しつこい)。

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香港の空港ではトランジットの時間が余りなかったので、精々お手洗いと煙草を吸った程度。そして寒い寒い北海道にまた舞い戻って来た。香港は湿度が高く暑かった(10月中旬なのに空港内ではTシャツ一枚でいられたからね)のに対し、北海道はもう冬。新千歳に到着したら、寒さで慌ててライトダウン着たもんな。全く、嫌になるぜ。

ということで、特に帰りはトラブルもなく無事に帰国し、翌日から俺も相方も仕事に出掛けた。翌日が金曜だから休めば良かったのだけれども、相方は仕事を休めなかったし、俺もここで出勤しておかないと社会復帰出来ないという恐れがあった。
そして翌日出社したら、未読メールが750通あったんだけど…(笑)

以下、自分へ買った土産の写真でも載せておく(一部、既にアップして重複している物もあり)。
ジローナの旧市街の土産物屋で買ったTシャツ。今回の一番のお気に入りかな。

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そして見る事が叶わなかったグエル邸の前の土産物屋で買ったTシャツ。俺はTシャツが好きで(基本、一年中、Tシャツ、ジーンズ、ビーサンで過ごしたい人間なのだ)結構持っているが、持っているものは全て海外旅行の時に買ったものだけだ。

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土産物屋、通りの露天で買ったマグネット。冷蔵庫に海外旅行で買ったマグネットを貼るのがお約束だ。

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相方が買った、塩/胡椒入れと爪楊枝入れ。

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帰国して一ヶ月も経たないうちに相方が言った。
「ねえ、来年はどこ行こうか。今考えてるのがね、メキシコ・シティイスタンブールマドリッドの二つなんだけど、どっちが良い?」
気が早いよ(笑)

来年は海外はどこが良いかな。そして春先に宮古島石垣島に行こう。前に貯めたマイレージで行ける筈だし。
ということで、俺達のスペイン/バルセロナ旅行の記事はこれにてお終い。

スペイン旅行13 2017/10/17 7日目 地中海(タラゴナ)とカタルーニャ独立のデモと壺ケバブ(トルコ料理)

スペイン旅行七日目。実質スペイン旅行最終日だ。帰国は翌日だけれども、翌日は昼には空港に行かなくてはいけない。観光や食事が出来るのも今日が最後だ。
今日は相方のリクエストでタラゴナという都市に行く。
朝食を終え、相方のメイクアップが終わるのを待ち、ジローナに行った時のように駅に向かう(renfeという急行電車に乗る為)。
駅に向かう途中で、ガウディ建築の代表格であるカサ・バトリョの前を通ったので、写真に収める。何度見ても美しいな。

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俺はこの世の中で、仲間由紀恵ちゃんが一番美しいと信じている人間なのだが(世間ではそれを仲間由紀恵オタと言う)、その次くらいにサグラダファミリアが来て、さらにその次くらいがカサ・バトリョかもしれない。
駅に電車が入ってくる。ボディにペイントがしてあるのが見えるだろう。こういった電車のボディにいつ、どこで、どうやってスペインの不良どもはペイントしたのだろうか。不思議で仕方ない。

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バルセロナから、タラゴナまでは一時間程度。今回も座る事が出来た。急行電車なので、俺達の乗った駅の次の停車駅がタラゴナ。海が見える。なんというか、電車から海が見えると、テンション上がるよね。それは伊豆の海でも一緒だ。人は基本的に海が好きなんじゃないかと思う。
お昼の12時にタラゴナ到着。さて、どんな街なんだろう。

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相方は、まずなんとかのテラスに行くのだ!と言う。そこで、坂道を昇る。ここも良い感じの通りだ。

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なんとかのテラス(名称は失念した)に行くと、地中海が見える。おお、これは絶景。地中海は旅行二日目に見たけど、ここのほうが断然眺めがいい。やっぱり海は良いなあ…

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ここは観光スポットになっているらしく、観光客多数。気を効かして相方が写真を撮ってくれた。見て判るようにかなり天気が良く、気分は夏のリゾートである。

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タラゴナもやはり世界遺産が沢山ある。なんでもローマ時代に出来た水道橋が有名なんだとか。ただ、その水道橋に行くにはバスに乗らなくてはいけない。タラゴナの中心地にある広場?からバスが出ているという。ということで、その広場を目指して歩き出す。途中に洒落た建物がいくつもあるので、退屈する事はない。

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タラゴナのメインストリートなのかな? よく判らんけど。相方はサグラダファミリアに行く時は相当詳細にスケジュールも決めて、行き方も調べていたのだけれど、こういった思い付きで行く場所の場合はノー・インフォメーションだ。

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ここもやはり並木道があり、みどりが多くて気分が良い。そういや、俺の初恋の女性の名前が【みどり】だった事を今思い出した。みどり、元気かな?
適当に景色を見ながら歩いていると、おっと日本語に遭遇。和食レストランのようだ。それにしても「桜の海」とはどういう意味なのだろうか。なんかの言葉を日本語に直訳したのか。うーむ、判らん。

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さらに進むと、通りがマーケットに変貌した。蚤の市みたいなもんかな。売っているのは、洋服、靴、スカーフ、フライパンなどのキッチン用品など多岐に渡る。ちなみに、鳩も売ってました(笑)

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洋服とかは、サイズ毎に並べるとか、そういったものとは無縁で、ワゴンセールのように服の山が出来ていた。相方が「下着買おうかなー」とか言っていたが、自分のサイズを探すのに苦労しそうで、早々と断念していた。

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噴水に到着。ガイドブックのるるぶを見ると、バスの出る広場まではまだ距離がある。うーむ、ちょっとトイレに行きたくなってきた。俺が海外にいくとトイレとの闘いである。困ったもんだ。

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と、人間の塔があった。なんでも、そのバスの出る広場で人間の塔の大会みたいなもんが毎年開催されるらしい。ここらの人はその塔作りに命を懸けているのだとか。三社祭とかよさこい祭りの為に生きてる人がいるようなものだな。そういう情熱の費やし方は世界共通なんだな。

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途中で「エル コルテ イングレス」(スペインの有名なデパート)があったのでトイレ休憩に寄る。そこで一息ついたら、相方が「水道橋、見なくてもいいよ。もう行くの疲れたし」と言い出した。俺は水道橋はどうでも良かったし、相方が見なくてもいいというのなら、止めるのは全然やぶさかじゃない。
俺は、ガイドブック見ながら「じゃ、考古学の道いくか。そこから、ローマ遺跡とか見られるみたい」と提案。相方も賛成する。それはいいのだが、結構歩いてきたので、「考古学の道」への行き方が判らない。途中で迷ってしまった。
大学生くらいの美女美男カップルが通りでお喋りしていたので、ガイドブックの地図を見せながら声を掛ける。
「俺達が今どこにいるか教えてくれないか。考古学の道へ行きたいんだけど」
どれどれ、と地図をのぞき込む二人。
「もっと大きな地図はないのか?」
「これしかない」と返事すると、男性が地図を指さしながら、「この地図の先の通りに僕たちはいるんだ。で、この道をずっと歩くと、地図のここに繋がる。だから、ずっと真っ直ぐ行けば考古学の道だよ」
「どのくらい掛かる?」「10分くらいだよ」
「ありがとう。良い一日を!」
道を教えて貰い、スペイン人カップルとは別れた。当然の事ながら、これらの会話を俺がスペイン語でやれる筈がない。最初に「英語話せる?」と確認したのだ。もし彼らが英語を話せなかったら、相方にスペイン語でお願いするところだった。
なんで、最初から相方に(スペイン語で)任せなかったかと言うと、相方は極度の方向音痴だからだ。俺は相方のスペイン語はある程度は信用しているが、地図を読む相方への信頼度はマイナス100%だ。
彼らの説明通りに、道をずっと歩くと、無事に考古学の道の入り口にたどり着いた。結構高さもあり、立派だ。

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かすれた看板が年季を感じさせる。

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この、いかにも「城壁」って感じが良いんだよなあ。

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入ってすぐのところにチケット売り場があり、年配の女性に「ドス(二人)」と言うと、「考古学の道だけ? 他の私設も見られる共通券もあるよ」と言われる。相方と時間、値段を確認する。
せっかく来たのだから、全部見て行こうかと決定。考古学の道以外に三つの施設に入場出来るチケットを購入。窓口のおばさんが地図にチェックを付けて、順路をボールペンで書きこんでくれた。
まずは、考古学の道を散歩。向かって右側に城壁が見える。正直言うと、あんまりたいしたことない。時間とお金を節約したい人はパスしてもいいかと。俺と相方はだらだらと散歩するのが好きなので、こういった道は悪くなかったけれども。

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考古学の道はゆっくり歩いても30分も掛からない。すぐに出口。だが、出ると、そこは旧市街。やはり旧市街は良いなあ。こういった街に住んで、ゆっくりサックスでも吹きながら暮らしたい。

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でも、日本でも有形文化財とかに住んでると現状維持とか大変だもんな。昔の建物だから暮らしにくいのは明白だし。そう考えると、やはり暮らすよりも、こうやって訪れるのが丁度いいのかもしれない。

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時間があったら、この街をゆっくり散策したいところなんだが、いかんせん時間があまりないのが残念である。

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そして共通チケットで入れる二つ目の施設。なんだっけかな、名前は忘れた。この辺り、まるでいい加減である。

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入って、おっと思ったのが下の写真。なんでもシルク・ローマ跡。当時はこれが競技場へ続く道だったらしい。今はデッドエンド(行き止まり)だけど。ここは正直あまり見るべきものがなかった。

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次のチケットで入場出来る競技場へ。各入り口入り口で訊かれるのが「何処から来たの?」という質問。「どこの国から来たか、カウントしてるのかもね」と相方と話す。特に確認はしていなかったけど、今回のタラゴナで相方が一番見たかったのは、この競技場じゃないかと思う。

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競技場の先に地中海が見え、景色が良い。ローマ時代の競技場というと、人と人が実際に殺し合うという恐ろしい世界ですな

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競技場を見終わると、使える共通券はあと一カ所。相方が「海が見たい。海に行きたい!」と言う。最後のチケットが使える場所はこの競技場からちょっと距離がある。
先に海を見に行こうか。海は駅の向うだ。それに今日はバルセロナに戻ってグエル邸を見なくてはいけないから、帰りの電車の時間もチェックする必要がある。
海に行く前に駅で時間を確認。グエル邸は20時で閉まる。つまり、(見学する時間を考えると)19時にはバルセロナに戻る必要有り。タラゴナからバルセロナまでは電車で一時間。ということで逆算して、17時半の電車で帰る事にした。
駅員に海への行き方を訊き、ビーチまで。もう10月半ば。ビーチは閑散としていた。それでも泳いでいる人が数人いる。

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相方は「今日は海へ入るつもりだったから、ストッキング穿いてないんだー」と三度も俺に繰り返した。二日目に海に入れなかったのが、よっぽど悔しかったのだろう。

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暑い日差しの中、歩き回って、俺達はへばっていた。海に素足をつけると冷たくて気持ちが良く、非常にリフレッシュ出来た。この時、時間は16時半くらい。二人ともさすがに歩き疲れたのもあって、最後のチケットが使える場所は行かなくてもいいかという事になった。
チケット代が勿体なかったねと相方が言う。まあ、いいじゃないか。こういった予定をコロコロ変えられるのも、自由な縛りの少ない旅行をしている俺達の特権だ。

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「じゃ、電車の時間ギリギリまで海にいよう!」とむしろ喜んでいる相方。相方と話をしていると、その左後ろの方向の砂浜に座っていた女性(多分、スペイン人)がトップレスになっていた。おっ、と思い、なるべくそちらを見ないようにしていた。
相方に「お前の左後ろのほうにいる女性、トップレスだよ」と伝えると「こっちの人ってそういうの、気にしないみたいだねー」と。相方は地中海に入れたのがよっぽど嬉しかったようだ。

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相方が着ているブラウスはバルセロナで買ったもの。「普段、日本で買わないような服買おう!」と買ったのだ。札幌で着る機会はあるのだろうか?
電車の時間も近づいてきたので、駅へ戻る事にする。タラゴナも良い街だった。基本、海外で詰まらない街というのは存在しない。何故なら見た事がない街や行った事のない場所というのは、全てが俺達にとって新鮮で刺激的だからだ。

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電光掲示板で確認すると、17:30発のバルセロナ方面行は6番線から。6番線で待っていると、電車がやってきた。座りたいので急いで乗り込むが席は空いているし、ホームにいた人はあまり乗り込まなかった。そして嫌な予感がしたのが、電車がバルセロナ方面からやってきたんじゃないかという事だ(この辺りが曖昧だった)。
電車に乗り込み、席を確保すると相方が衝撃的な事を言った。
「この電車で合ってるよね。だってタラゴナ来た時、左側に海が見えて、今も左側に海が見えるもんね」
その言葉を聴いた瞬間、俺は間違った電車に乗った事に気づいた。そして、自分が【間違った電車に乗った】という自覚のない相方にも衝撃を受けた。この人の方向音痴は筋金入りである。
まさか同時刻に、反対方面に行く電車が、同じ6番線に来るとは思わなかったよなあ。海外のトラップだ。
仕方ないので、次の駅で降りて、バルセロナへ戻る電車の時間を確認する。次は18:30。バルセロナ到着は20時過ぎだ(いわゆる急行でなく、各駅停車みたいな奴で、来た時よりも時間が掛かる)。
「グエル邸、間に合わないぜ」と俺が言うと、「まあ仕方ないね。別にどうしても行きたかった訳じゃないし」と相方は負け惜しみを言う。帰りの電車を間違えたのは、俺と相方の共同責任だから、どちらかが片方を責めるという事にはならない。
二人で素直に諦めた。そして名も知らぬ小さな駅のホームで電車が来るのを待つ。
「こんな片田舎の駅で電車を待つのも良い経験だよ」と相方が言う。これも一種の負け惜しみだけど、半分くらいは本音だった。
グエル邸に行った日本人は多いだろう。だが、こんな片田舎の駅でのんびり電車を待つ経験をする羽目になる日本人はそうはいない。

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ここで、煙草を吸っていたら、また若い白人男性に「煙草くれ」とねだられた。たかだか8日間のスペイン旅行で4回も煙草をねだられる羽目になった。アジア人は、たかられ易いのかな?
そして電車がやってくる。おー、なんか【世界の車窓から】みたいな景色だ。こういった経験が出来るのも、無計画旅行の賜物かもしれない。

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電車に乗ると、丁度夕焼けが綺麗に見えるタイミングだった。相方は彼女のスマホで写真を撮りまくっていた。

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今度は無事にバルセロナまで到着。が、あんまり深く考えずに適当に出たら、全然見た事ない場所に出てしまった。さすがにホテルの近辺なのは間違いないのだけれども。

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そうやって歩いていると、やたらと人の通りが多い事に気づく。相方と「いつもより人通りが多くないか」「多いと思う」という遣り取りをする。カタルーニャの旗を肩に掛けている人達もいる。
「あ、もしかして、これ今からデモやるんじゃない?」
「行ってみるか」
人の流れについていっていると、なんと「カタルーニャ独立のデモ」の最中だった。

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とにかく凄い人混みだ。札幌に来て以来、東京の喧騒と無縁だった俺だが、久しぶりに「大量の人」を見た気がした。

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どうやらTVとか新聞社とかの撮影用のヘリが空中を飛んでいるらしく、ヘリが近づくとブーイングが凄い。そして右翼の街宣車のような物の上で演説をする人(何者かは当然判らない)。彼がアジると集まった集団も気勢を上げた。

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これだけの集団近くまで俺達アジア人が行けて、こんな写真を撮れる程度なので、危険な香りはしない。デモも武力的な雰囲気は微塵もなく、どちらかというとイベントに近いかもしれない。
老若男女いたが、「やったるぜー」というよりも「自分達が参加するのは当然の義務である」といった風情だった。

電車を乗り間違え、出口を気にしなかったお蔭で、俺達は「カタルーニャ独立のデモ」を間近で見る事が出来た。グエル邸を見る事は来年でも可能だ。だが、デモはそういう訳にはいかない。
俺達は「グエル邸見学の代りにデモに遭遇する」という得難い経験をする事になった。
一旦ホテルに戻り(荷物を置くのと休憩の為)、部屋へ行こうとすると、エレベーターでホテルスタッフの女性と一緒になった。
「デモやってるみたいだね」
「あんなものはなんでもありません(That's Nothing)」と女性は淡々と言う。興味がないというよりも、観光客に余計な心配を与えない為なのかなと思ったりした。
時間はもう9時を回っている。相方に何を食べたいか問うと特に希望はないらしい。俺はランブラス通り(8月にテロのあった通り。昨日散策したところ)にトルコ料理屋がある事を思い出した。
多分だけど、相方が一番好きな海外の料理はトルコ料理、それも壺ケバブなのだ。ただし、肉はラムでなくてはいけない。
俺達はランブラス通りのトルコ料理屋に行く。

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ここはどちらかというと、トルコ料理のファストフード的な感じの店だった。相方はトルコが大好き人間なので(なんでも小学生の時からイスタンブールに行きたかったのだとか。それが実現するのが、40歳過ぎてからなのだから、人生というのは判らないものだなあ)、内装を見て喜んでいた。

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相方の注文はラムのケバブ(肉料理の意味だな)。俺も別のを頼んだが、撮った写真がピンボケなので写真は割愛。

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料理はまあまあ。良くも悪くもないと言った感じ。トルコ料理に関しては、2010年にカッパドキアで食べた壺ケバブがベストで、残念ながらそれを超えるトルコ料理に遭遇した事がない。
いつかあの味を超えるものに出遭えるのだろうか? ちなみに壺ケバブは以下の写真。

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ラム肉が壺に入って焼かれている。当然蓋が付いているのだが、それを店のスタッフが客の前で割ってくれる。中身はこんな感じ。

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食事を終え、暫く夜のランブラス通りを散歩した。夜もこの通りは元気だった。変わらず警察官が立っていたけど。
スペインの夜も今日で終わりだ。楽しかった。カタルーニャ広場の噴水の前で撮影。相も変わらず、相方の撮影はピンボケだ。夜の撮影は難しいけどね。

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そして、ほぼ毎日通ったカタルーニャ広場近くの交差点。

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なんで撮ったのかよく判らないけど、スペイン最後の夜に撮った風景画なので記念に載せておこう。

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スペイン最後の夜も、ホテルに戻る前の一番最後の作業は、24時間スーパーで炭酸水を買って帰る事だ。

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相方が「あのアジア人毎晩炭酸水買ってるなーって、店の人に顔覚えられちゃったんじゃない?」と言う。それはどうかな。バルセロナなんて日本人多いしな。
でも、ここで炭酸水を買うのが最後というのもやはり寂しいものだな。
ホテルに戻り、風呂に入って就寝した。酒を呑まないと早寝早起きになるね、悲しい事だけれど。

さあ、まだまだスペインにいたいが、明日は日本に帰国だ。

スペイン旅行12 2017/10/16 6日目 バルセロナ、ランブラス通り散策とベトナム料理

スペイン旅行六日目。田舎町、ジローナを後にして、またバルセロナへ戻るのである。
昨日と同じようなトースト、ハムエッグ、珈琲の朝食を終えて、バルセロナへ戻る準備をする。ここジローナではTシャツくらいしか買っていないので、特にスーツケースのパッキングに困る事もなく。
ジローナからバルセロナに戻る電車は大体一時間に一本しかない(ネットで相方が調べた)。ジローナの駅は何もないのが判っているので、駅で待ちぼうけも辛い。昨日、駅まで歩いた。徒歩で10分程度なのだから、タクシーならもっと早い。ということで、適当なタイミングでホテルのフロントにタクシーを呼んで貰う。
時間は午前10時半くらい。
ジローナの駅に到着。

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チケットはいつものように、窓口で相方に買って貰う。それにつけても何もない駅なので暇つぶしに困ってしまう。電車が来るまで20分程余る。駅の構内にはカフェがある。日本で言うと、駅の立ち食い蕎麦みたいな位置づけだな。
相方に珈琲でも飲んで待つかと尋ねたが、要らないとの答え。俺も珈琲はホテルの朝食で大量に飲んだ。今は珈琲って気分でもない。

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ジローナの駅は物凄く変わっていて、改札口がない。窓口でバルセロナ行きのチケットを買った後、そのままホームまでノーチェックで行けるのだ。

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となると、物凄く単純な疑問として、キセルし放題なんじゃないか? 相方と交互にお手洗いに行って戻ってくると、相方が言う。「買ったチケット、ここでチェックするみたい。みんなここに切符入れてた」

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え? 驚いたが、取りあえずチケットを入れてチェックを済ませた。だけど、このマシンにチケットを通す事に何の意味があるのだろう? 俺達は確かにバルセロナまでのチケットを買った。そして後の話になるが、車内で車掌の検札もあった。このマシンでチェックして貰う必然性は何だ?
電車の到着まで五分を切ったので、ホームに向かう。相方が「線路とホームの高さに差がない!」と驚いていた。確かに日本のホームに比べると、段差が少ない。てことは、電車が高さがあるから、荷物とかある時、乗るのが大変という事だ。日本の電車の線路がホームに比べて圧倒的に深い位置になっているのはそういった乗客の利便性とかも考えているからなのかな? だとしたら、日本のホスピタリティの精神は素晴らしいものだと言わざるを得ないが。

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反対側のホームに電車が到着した。それはいいのだが、この落書きは一体なんだ? いつどこでこういった落書きをするのだ。なんというか、お国柄を感じる。さすがに日本では、悪ガキ達も電車のボディに落書きはしない。

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電車はほぼ定刻通りに到着。電車はちょっと混んでいたが、それでも無事座れた。一時間ちょっとでバルセロナへ帰還。スーツケースをゴロゴロ転がしながら、また同じホテルのフロントへ。時間はまだお昼の1時前だ。チェックイン出来るのは3時だろう。ということで、荷物を預かって貰って、3時過ぎにホテルにまた戻る予定。

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この時、このホテルで過ごした部屋の窓の外の景色が非常に残念だった事を思い出した。駄目元で俺はフロントスタッフに言った。
「もし可能なら、通りに面した部屋を準備して欲しい」
スタッフは俺達の予約内容を確認して言った。
「貴方達の予約は【ダブルベッド】となっていますので…(通りに面した部屋は無理)」
俺は頷いた。通りの部屋は大抵全窓で広くて立派。という事は必然的に部屋も広い。スリーベッド以上とかの家族用の部屋なんだよな、通りに面した部屋は。

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チェックインまで時間がある。相方とカタルーニャ広場から先のランブラス通りを歩く事にした。こちらのほうは旧市街があったりして色々楽しめるようだ。また、このランブラス通りは、テロがあった場所でもある。相方が「テロの後どうなったのかな」と非常に気にしていたのだ。
下の写真がランブラス通りのスタート地点。パトカーがある。相方が「やっぱりテロがあったから、パトカーが常駐してんのかな」と気にする。確かに、パトカーの周りに数人警官がいたがあまりピリピリした様子はない。テロが起きたのは8月。既に2ヶ月過ぎた。街には平和が戻ってきているのだろうか。

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通りを歩くと、とにかく土産物を扱う店やオープンカフェ、花屋さんなどが多数。散歩しているだけで楽しめる。ここで相方はスペイン語の先生(メキシコ人)にバッグを買っていた。俺はバンドのメンバーなどにバルセロナのチョコを買ったり。

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こういった建物とか見ると、やはりヨーロッパは歴史があるなあとつくづく感じる。俺が一番好きな国はアメリカなんだけど、アメリカなんてスペインに比べたら、まだまだ小僧っ子だね(歴史の深みが違う)。

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下の写真のような売店が何軒もある。売っているものはどこも似たり寄ったり。都市名がでかく書いてあるセンスの欠片もないTシャツとかバッグ、あとはお約束のマグネットに絵葉書とか。日常雑貨(飲物、ガム、煙草とか)もあるから、コンビニ兼土産屋といった感じだろうか。

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ランブラス通りも、やはり通りに沿って木が植えてあるようで非常に気分が良くなる。木々に囲まれているメインストリートなんて最高だよな。日本だと大都市でこういった整備は見た記憶がない。大抵、コンクリートジャングルというのがお決まりだ。

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CD屋っぽい店を発見したので寄ってみる。海外に行く度に楽器屋があると必ず寄るのだ。だが、今回は楽器屋さんには遭遇しなかった。代りにスペインのCDでも土産に買って帰ろうかな、そんな気分だった。

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入ってみると、楽譜とかを扱っている店だった。日本語で書かれた譜面が何冊も(クラシックギター教本だった)あって驚いた。残念ながら、CDとかは殆ど置いてなかった。
なんとかセンターという建物(詳細は覚えていない)の入り口にあった馬鹿でかい王様?の像。相方の身長が160センチ前後なので、その像の大きさがよく判るかと思う。

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通りには花屋さんも多数。やはり花というのは世界共通で素晴らしい物だな。相方が「花買いたいなぁ」と呟いていた。スペインの花って事で欲しくなるのは判るけど、持って帰れないものね。

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相方が「あ! 市場だよ。寄って行こう!」と素っ頓狂な声を上げた。市場ってなんかそれだけで面白そうだよねえ。

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早速中に入る。肉屋がある。肉が裸でぶら下がっている。凄い迫力だ。市場自体は結構広いけれども、やはり店の種類はそれほど多くない。同じようなものを扱っている店が多い。アメ横みたいなもんだな。市場ってのは世界どこでもそういうものかもしれない。

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ここは、地元の人達の買い物、食事の場であるのは明白なのだが、やはり観光客もターゲットにしているのか、観光客っぽい人も多数いる。驚いたのが、こんな混雑した中、スーツケースを転がして歩いている若い女性が多い。コロコロ転がしているのは中国の人が多い。

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市場の中はレストランともバーともつかない食事処もいくつもある。ここで美味そうな肴を食べながらビールやワインを楽しむ人達を眺める。俺達は朝食でお腹いっぱいだから、食事という選択肢はない。そしてここで酒を呑むという選択肢(というか権利)も俺にはない。悲しい。

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お総菜やさんみたいな店で相方が「これ食べたい!」と買い食い。日本で言うところの肉屋さんがコロッケ、メンチ、鶏唐とか一個単位で売っているだろう、あんな感じ。相方はアボカドの乗ったコロッケ(みたいなもの)を買った。その場で食す。美味い。コロッケに近いなあ、やっぱり。実際は何が入っているのかはよく判らなかった。

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相方が店のおじさんに「写真撮ってもいい?」と訊く。許可を貰ったので写真を撮る。いい笑顔だ。

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当然、魚屋さんもある。が、日本と違って、魚が裸でそのまま置いてある。すげえなあ。今日もバルセロナの気温は高く、Tシャツ一枚で過ごせる気候なんだけど。傷んだりしないのかなぁ。

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そして相方の大好きなフルーツを売っている店。カットフルーツや野菜ジュースが売っている。3ユーロくらいだったかな。相方は苺ジュースを買って飲んでいた。

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アイス屋さんもあったりして。彩りが綺麗で目で楽しめるね。さすがにアイスは買わなかったけれども。店のおばちゃん達も客引きを頑張っていた。

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この市場で、オリーブオイルや胡椒とかを売っていたので、友人への土産としていくつか購入した。オリーブオイルのボトルは表にガウディのデザイン画が描かれていたりして土産としては最適だった。値段も一つ5ユーロくらいだった。写真は撮り忘れた。
下はコンパクトな八百屋さん。ここで野菜を買っている女性がいた。主婦は買い物大変だな。

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この市場で驚いたのは、こんな日常生活感溢れる中でキスして抱擁しているカップルがいた事だ。何もこんなとこでラブシーン演じる必要ねえだろ。呆れた。当然、写真はない。
市場を出ると、何か白いものが視界に入って来た。おっと、マリリン・モンローじゃねえか。

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エロティック博物館とあるから、日本でいうと熱海のほうにある秘宝館みたいな奴かな。入ってみれば良かった。ちなみにこのマリリンのコスプレしてる人、男なので要注意。
時々、近代的な建物の隙間から、歴史の遺物みたいな建造物が見えたりする。こういったのもバルセロナの楽しさの一つかも。

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下の建物は多分だけど「扇子屋」さんだ。スペインはフラメンコ文化があるせいか、扇子がよく売っていた。

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そして、洒落たデザインのこれが「ミロのモザイク画」。人が沢山歩いているので、観光客が誰もいない状態はあり得ない。

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絵も当然売っている。相方は「絵、欲しいけど持って帰るのがなあ…」と残念がっていた。俺達のスーツケースに仕舞って持って帰ると、皺だらけになるのは避けようがない。機内持ち込みにするのも手間である。無念だ。

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さらに散策を進めると、おっとまたもやガウディ建築。「グエル邸」である。なんでもグエルさんがガウディに別宅の建築を依頼したら、気に入ってしまって、こっちが本宅扱いになったのだとか。

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喜び勇んで入り口を探すと、やけに閑散としている。あ、チケット売り場が閉まっていて「月曜休館日」と書かれていた。今日は月曜。しまった、タイミング悪かったなあ。俺達がバルセロナ観光出来るのは実質明日で終わり。明後日はお昼の便で日本に帰らなくてはいけないのだ。相方と「グエル邸は明日来よう」と決める。
下の画像が「グエル邸」の外観だ。立派なものである。

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時間も3時半を回った。ホテルのチェックイン可能だ。ということで、ホテルに戻る。
部屋に入ってみると、明るい。前回泊まった時は窓の外が向かいの部屋に面していて暗かった。カーテンを開けてみる。おお、ちゃんと外の景色が見えるではないか。

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通りに面した大きい部屋と比べたら、最高の景色という訳にはいかないが、それでも前回よりもずっと良い。やはり部屋からの景色は大事だよね。下は窓からの景色。

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ホテルのフロントに通りに面した部屋をリクエストした事が功を奏したようだ。この部屋は勿論二人用の部屋だ。だが、前回よりも部屋のグレードが良い。ということはやはりフロントに要求したのが正解だったのだ。意思表示は大事だ。
「白人とかは色々要求するけど、日本人は文句言わないからね。ホテルからしたら扱い易い客なんだよね」
相方の意見に納得する俺。これからは、ホテルとかでも駄目元で言ってみよう。
バスルームを覗くと、こちらもアップしている。前回はシャワーだけだったのが、今回の部屋はバスタブも付いている。バスタブに湯を張ってゆっくり風呂に入れると疲れが取れるからね。これも良かった。しかし、ジローナのホテルと同じく、硝子の衝立が半分しか付いていないんだが。案の定、夜シャワーを浴びると、洗面所が水浸しになった(笑)

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それから、部屋でちょっと休んだりして晩御飯に行こうとなった。俺達はランチを摂らないので夜の6時過ぎには空腹になってくる。今回はどうしようかとなった。相方が「バルセロナにはフォーが食べられる店があるみたい。そこ行こう」と言う。ガイドブックの地図を確認すると、旧市街の和食レストランの横にベトナム料理店があるようだ。
俺もフォーは大好きなので、これは好都合。

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夜のバルセロナ、そして旧市街。雰囲気が良いのだよなあ。夜のスペインてだけでなんか有難み度合が上がる気がする。

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大して遠くないし、判り易い道のはずなのだが、俺達は迷った。迷った最大の理由が、目印にしていた和食レストランがどうやら潰れていたからだ。まさかバルセロナで和食レストランて流行らないのか?
下の写真はベトナム料理店を探しながら彷徨った時に撮った写真。無論、前を歩いていた女性二人組が素敵だったからシャッターを切ったのは言を待たない。

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と、迷っているとカテドラル(大聖堂)の前に出た。ここも凄い迫力。ただ、バルセロナでは大聖堂よりもガウディ建築に目がいってしまうのでね。どうしたって、こういったものって絶対的な評価よりも相対的な評価になってしまうから。

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無事、ベトナム料理屋に到着。アシュトン・カッチャー似のイケメン店員が席に案内してくれる。

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店内がベトナムチックで楽しい気分になる。スペインでいきなりの東南アジアテイスト。悪くない。

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何故か、人力車みたいなものも置いてある。ベトナムってこんなの走ってたっけ? ベトナムは2013年にカンボジアに行く途中で二泊だけした。そして記憶が道路を疾走する大量の原付バイクしかない。

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相方とそれぞれ麺を頼むにして、サイドメニューで春巻きを頼もうと相談する。メニューを見ると「SPRING ROLL」とある。お、春巻きだ。これはいいね。ん? 「SUMMER ROLL」って何だ? 判らないので、それぞれ一品ずつ頼む事にする。
「大丈夫かな?(SUMMER ROLLって何?)」と相方が心配する。「食えないようなものは出ないだろ」と俺。
相方の好きなバインセオも注文。バインセオはベトナム版お好み焼きみたいなもの。肉ともやしを玉子で包んだもの。

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春巻きが来た。おお、これだよ、これ。

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そして、「SUMMER ROLL」も来た。そういう事ね。揚げ春巻きのことだったのか。判ってみれば、大した謎かけじゃなかった。

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相方が注文したもの。名前は忘れてしまった。

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そして、俺が注文したフォーは写真を撮り忘れてしまった。ここの料理は全て美味しかった。昨日食べたジローナの「UDON」が正直誉められた味じゃないのに比べれば、今日の晩御飯は上出来だった。
ここはトータルで45ユーロくらいだったかな。とにかくバルセロナは晩飯に金が掛かる。
食事が終わったが、時間もまだ遅くないので、夜のバルセロナを散歩する事にした。散歩の良い点は金が掛からないという事だな(笑)

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旧市街では、何故か金属物を叩いているような音がする。何かと思って音の発生場所まで行ってみると、普通のアパートのベランダで男性がフライパンの底をスプーンで叩いていた。すると、それに呼応するかのように他の部屋でも食器を叩く音が追従する。これはカタルーニャ独立をアジテートしているのだという事が雰囲気で判った。
正直、独立騒ぎの最中にスペイン旅行がぶち当たってどうなるかと思ったが、結果としてこのタイミングで来て良かった。

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この下の画像は大聖堂前の大広場。名前があるのかもしれないが、調べていないので判らない。名前なんかなんだっていいじゃないか。この場所が素敵な事にかわりはないのだから。

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通りを歩いていると、凄い電飾の人に遭遇。日本で言うところのチンドン屋さんみたいなもんかな。店の宣伝マンだ。

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ホテルに帰る途中で見つけた窓が赤い建物。ホテルかな? なんでこんな赤いんだろう。ちょっと怖い。

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相方と明日の予定を確認する。相方はスペインに来る前から、モンセラットかタラゴナのどちらかに行きたいと言っていたのだ。モンセラットは山(洞窟)で、タラゴナは海。どちらも相方の大好きな世界遺産がある。
「もう疲れてきちゃったし、モンセラットは辛いなあ。それに地中海見たいから、タラゴナがいいかなあ」
俺は【金は出すけど口出すな】の立場の人間だ。了解した。

明日は実質スペイン最後の観光日。じゃ、タラゴナに行って海に行くか。そして夜には戻ってきてグエル邸を観よう。

スペイン旅行11 2017/10/15 5日目 ジローナのカフェでのんびりし、夜はうどんを食す

スペイン旅行五日目。そして、ジローナ滞在二日目。
酒を呑まないせいか、朝自然と目が覚める(これは非常に良い事である)。7時半くらいに起きて、ホテルの外へ出る。煙草を吸う為だ。このジローナのホテルも部屋に灰皿はない。館内は禁煙だ。
相方のメイクが終わるまで、時間が余って暇なのである。
ホテル内にあるレストランで朝食。勿論、ビュッフェスタイルだ。レストランに入ると、ホール担当のおばちゃんがオレンジジュースを手渡してくれる。
ここのホテルはバルセロナのホテルに比べて、残念ながら朝食メニューにサラダがない。また、珈琲も沸かし立てを注いでくれるのではなく、コーヒーメーカーにポーションを入れるタイプの奴。ま、ホテルの規模が違うからな、これは仕方ない。

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朝食を終えて、相方とジローナ旧市街の散歩に出掛ける。昨日、ほぼ廻ってしまったが、もしかして見逃した場所もあるかもしれない。というか、他に行くところがないのだから、選択肢はないのだ。
朝のジローナの様子。

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そして下は橋から撮った逆側の様子。こちら側はあまりガイドブックとかに乗っていない風景なので、若干珍しいかも。

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カテドラル(大聖堂)は昨日行ったから、あえてカテドラルへ通じる道じゃない別の道を進んでみる。階段が多い。階段がここまで多い旧市街は初めてかもしれない。

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坂道をのんびり進んで行くと、光が見える。お、広い場所へ出るのかな。このジローナの旧市街は狭いから、地図とかも正直要らない。スペインの旧市街はどこも小さいから、あまり迷うという事とは無縁な気がする。

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さらに進むとまた階段。まだ動き出したばかりだから、元気なので好都合。これが夕方とかだと、いい加減疲れてきて、しんどかったかもしれない。

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こういった細い道もあるんだよなあ。石壁に挟まれて歩いていると、何やら女性の叫び声が聞こえてきた。相方と顔を見合わせ、「何か事件かな?」と首を傾げる。

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道を進むと、女性の金切り声はさらに大きくなる。そして男性の叫び返すような声。勿論、スペイン語だから、何を言っているかは判らない。だが、こういったのって、ニュアンスとか雰囲気で判るよね。
そう、夫婦喧嘩だ。
細い路地を抜けると、アパートらしき建物の前に出た。夫婦喧嘩の声はこのアパートからだった。物凄く大きい。普通にアパートの外にいる俺達に筒抜けである。
「スペイン人てさ、こんな人に聴こえるような大声で夫婦喧嘩するんだね」俺と相方は驚いた。俺自身、過去に女性と大声で喧嘩をした事などないから(少なくとも、建物の外に聴こえるようなヴォリュームで)、非常に稀有な経験だった。

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このアパートの2階にチェックの服(パジャマかな?)を着ている女性の姿が見えるだろう。この女性は、夫婦喧嘩の声を聴いて、ベランダから出て来たのであった。さすがにスペインでも外に聴こえるような夫婦喧嘩(痴話喧嘩)は珍しかったのか。
さらに道を進む。相方と適当に「右行く? 左にする?」みたいな感じで。

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道が二股に分かれているところで、石像らしきものに遭遇。なかなか良く出来ている。街にこんな石像が設置してある辺りが旧市街だなあ、と。雰囲気が良いのだよな。

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そしてまた坂だ。坂が多いなあ。やはり坂の景色は他の観光客にも受けるのか、写真を撮っている人が結構いる。

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実際の坂を正面から撮ったのが、こちら。

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この街に住んでいたら、結構良い運動になるかもね。ちなみに相方はこういった坂の上にある旧市街のホテルに泊まろうとしたのだが、旅行会社の人に「スーツケースを運ぶ事を考えたらお薦めしません」と否定されたのだとか。旅行会社、グッジョブである。こんな坂をスーツケース持って運ぶのは自殺行為だ(笑)
この旧市街は本当に「坂の街」と呼びたいくらいだ。

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相方がガイドブックを確認しながら「ユダヤ博物館があるらしいよ」と言ってくる。地図を頼りに博物館を探す。後で知ったが、俺達は無意識のうちに「ユダヤ人街」を歩いていたようだ。
ユダヤ博物館」に到着。このトンネルの向うに人がいるが、あの人達はツアーガイドに連れられている団体客だ。

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正直、ユダヤ文化に特に興味がある訳ではないが、他に見る物もないので「せっかくだから、寄っていくか」程度の気分である。

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入場料は確か8ユーロくらいだったかなあ。ネットで調べれば判る事だが、このBlogはそもそもそういった情報発信のつもりじゃないので、このまま進める。
入るとよく出来た塑像が。

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当然、ユダヤ博物館には音声ガイドもないし、日本語のパンフレットとかの便利なものはない。あるのは大量に羅列されたスペイン語と英語の説明資料のみだ。
下の画像は石板?に掘られた文字を復刻させたものらしい(らしいというのは、あくまでも俺の勘だからだ。ま、間違ってはいないだろう)。問題は復刻されたスペイン語がびた一文理解出来ないという事だが。

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相方は頑張ってスペイン語を読んでいる。そもそも、ユダヤ文化/歴史に関しての基礎知識が俺達は皆無だ。だが、ここのスペイン語解読作業は相方にとって、結構楽しい作業だったようだ。
「うーんと、この単語の意味は***だな。ってことは、『この建物は19**年に???の為に建造され…』???って単語が判らないなあ」相方の知らないスペイン語の単語が出てくる。そこで俺が答えを言ってやる。???は@@@という意味だよ、と。
勿論俺はスペイン語は判らないが、スペイン語の横に英語で同じ内容が書かれている。結果としてこの博物館は相方のスペイン語の勉強に利用したようなものだ。相方の英語力は中学生英語レベル未満なので、彼女の中ではスペイン語>英語なのだ。多分、英語の説明を読むより、スペイン語のそれを読むほうが楽なのかもしれない。
また、せっかくスペイン語を習っているのだから、そこで英語に逃げるのが悔しいという部分もきっとあるだろう。

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博物館を順路通りに進むと、中庭に出た。おっと、こんなところで憩いの場所に遭遇。良いねえ。

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なんかよく判らないオブジェもある。時計かなと思ったが特に確認はせず。この辺りもかなり適当な俺達である。

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ユダヤ博物館を出ると、昨日の大聖堂に続く細い道(しかし、これがジローナ旧市街のメインストリート)へ。相方が土産物屋さんに寄りたがったからだ。
友人や自分自身へのお土産を物色したかったらしい。

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俺と相方は小皿とか見ながら、「これ、トルコの絵皿じゃない?」と思ったが、果たしてスペインでトルコの皿が売っているのかどうか。それに俺達はスペインの小皿の事、知ってる訳じゃない。もしかすると、ヨーロッパで流通している皿とかには共通的なデザインがあるのかも?

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相方は、グエル公園で見たトカゲの小物や塩/胡椒入、爪楊枝入れを買っていた。それぞれ7~8ユーロ前後だったろうか。
日本で塩、胡椒入れがテーブルに常駐している家庭というのはあまりないだろう。うちにはテーブルに、塩/胡椒入れ、爪楊枝入れが置かれている。塩、胡椒は中身は空だ。テーブルの上に置物があるようなものだな。

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この塩と胡椒の入れ物は、抱き合う事が可能(笑) キスしてるみたいだな。

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相方はこれをいたく気に入って、札幌で出来た新しい友人にも同じものを土産としてプレゼントしていた。
ジローナで買えるもの、買うべきものも買い終わったので、土産物屋を出る。俺はジローナとバルセロナのマグネットを二つ購入した。

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道には短いトンネルがあり、そこには洒落た絵が描かれている。こういったものは気付かずに通り過ぎる事もあるのだろうな。

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歩いていると、時々、これは何だろうなと思うものに遭遇する。下のオブジェがそう。何かちゃんとした理由があるのだろうけど、そういったものを一切調べないので、謎は謎のままである。ま、知ったところで人生変わるようなものではないので、特に良いのだ。

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適当に歩いていると、カフェの前に出た。カフェの上に「Si」という文字が見えるだろう。[Si」とは英語のイエスの意味。これは「カタルーニャ、独立イエス」つまり、「独立賛成」の意を表している。

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旧市街からホテルまでが近いので、土産物を置きに一旦ホテルに戻る。相方とどうするか相談する。もう旧市街は行くべきところは行ってしまった。
「じゃ、ものは試しにジローナの駅のほうに行ってみようか」
ホテルのフロントに駅までの道を教えて貰い、ジローナ駅を目指して歩き出す。徒歩で10分程度と言われたので、安心する。ただし、日差しは滅茶苦茶強くて、日本だと夏くらいの感じだろう。

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またまた、駅へ行く途中でスペインのオッサンに煙草をねだられた。相方が「なんで貴方はそんなに煙草ねだられるんだろうね」と不思議がる。やっぱりアジア人は貰い易いと思われてんのかな?
10分も歩くと、駅に到着。荷物さえなければ楽勝の距離だ。ただ、スーツケースがある場合は、やっぱりしんどいよね。

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駅の周りを歩き回ったが、何もない。日本の経験則で駅前は栄えている、というイメージがあったが、それはあくまでも日本での話だ。そしてスペインでもジローナという田舎の市の駅近辺なんてまったくゴーストタウン並だ。殆ど店がない。
「当てが外れたねー」「何にもないねー」
相方と愚痴りながら、駅近辺を歩く。すると、レストランを発見!(と言っても俺達は腹減ってないんだけどね)

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お、日本食レストランではないか。こんな田舎の駅に日本食レストランが。驚きである。

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近寄ってみると、入り口の窓ガラスのところにメニューが貼ってある。どれどれ、俺達は内容を確認。

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これだけの内容で10ユーロだったら、結構安いんではなかろうか。atunとはマグロの意だ。しかし、makiとかsurimiってスペイン人に通じるのかな?
さらに歩いてみると、別の日本食レストラン。凄いなあ。半径300メートル内に二軒もある。バルセロナですら、日本食レストランは見かけなかったのに。

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やっぱり、日本=東京のイメージかね、しかし。

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さらに駅の先へ歩いてみると、林が見える。写真中央にある銀色のオブジェの正体は不明。

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「あの木が沢山あるとこ、公園とかじゃないかな。行ってみよう」
行ってみると、雰囲気の良さげなオープンカフェ発見。相方がお手洗いに行きたいとの事で、ここでカフェタイム。

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正直、ジローナ駅周辺に何もない事は判明したし、特にやる事もない。電車に乗って何処かへ遊びに行く手もあるが、下調べも何もしていない。そして俺達も特に何かしようという意識もなかった。
これは、ここでゆっくり休憩だな。特に相方と確認した訳じゃないけど二人の考えが一致したようだった。

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俺達は気持ちの良い風に吹かれながら、たわいもないお喋りに興じた。話した事は、相方の東京時代の仕事のことなど。何もスペインでわざわざ話すような題材でもない。でも、それがいいのだ。変にあくせく慌てるでもなく、のんびりとゆっくりと珈琲を飲みながら、スペインの片田舎のカフェで時間を過ごす。
ある意味、観光名所を巡るのに優るとも劣らない贅沢な時間だと思う。

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このカフェで俺達は一時間ほど、時間を費やした。旅行前半、バルセロナ観光で色々動いたからな。こういった休憩タイムも必要だ。
そして、またホテルへ戻る。それにしても、ああいった建物に絵を描くとは凄いな。どうやって描いたのだろう。

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ジローナの旧市街まで戻って来たので記念撮影。それにしても、隣に写っているおじさん、ずっと街を眺めていたなあ。

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夜、ホテルで飲む水を求めてスーパーに行く。このスーパーにはアルコールも沢山売っていて、「ああ、ビールだなあ」とビール横目に炭酸水を買う。まだまだ、煩悩は抜けない。

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ホテルに戻って来たのが、夕方の6時くらい。相方と晩御飯の相談。相方は昨日行ったメキシカン・レストラン以外に、パエリアが美味い店も調べていた。だが、さすがに疲れやその他から、もっとあっさりしたものを食べたくなったらしい。
「うどん屋さんあったよね。そこ行きたいな」
ホテルから徒歩3分のところに「UDON」というレストランがある事は昨日のうちに判明していた。この店はバルセロナでも見たので、チェーン店なのだろう。
俺もうどんを喰う事に異論はない。20時になるまで待って(夜の部の開店が20時なのだ)、店に行く。それまで、ホテルでベッドに寝っ転がって、Wi-Fiでネットをして時間を潰す。本当は俺は海外でネットはしたくないのだ。せっかくの海外に来てるのに日本の情報とかあまり見たくないから。だからいつもは文庫本を持参するのだけれども、今回は持ってくるのを忘れてしまったので仕方ない。

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「UDON」はヌードル・バーとある。酒飲みながらうどん喰うのだな。

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メニューを見ると、結構美味そうな雰囲気。それに店名はUDONだが、蕎麦もラーメンもサイドメニューもある。しかし、UDONよりRAMENのほうが海外では有名なのじゃないのかな。スペインでは違うのだろうか。
スペインで見かけた数少ない日本語(笑)

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餃子がメニューにあったので、それも注文する。

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海苔巻き。これ、上に載ってるのはチキンだったかな。天むす的な雰囲気な料理だったかな。

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そして、相方が注文した「鍋焼きうどん」。え? これが鍋焼きうどん? 一瞬びっくりしたが、すぐに俺達はそれを受け入れた。

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次は、俺の注文した「味噌ラーメン」。え? これが味噌ラーメン? 謎だ。だが、俺達はすぐにそれを受け入れた。

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ラーメン、うどん共に13ユーロくらい。1,800円だ、それぞれ。高級料理だな。
ちなみに味は、日本の立ち食い蕎麦屋さんのうどんやラーメンを3割くらい不味くした感じ(笑) うどんの汁は、スーパーで売っている汁の素と水の割合を間違えて濃くした感じ。味噌ラーメンは味噌の味が殆どしなかった。
はっきり言って、高いし不味い。だが、ここはスペイン。日本の味や値段の常識が通用しない。それが海外だ。
「日本の蕎麦やうどんをスペインでやったら流行るんじゃないかなー」と相方。
「いや、そういった本物が受けるとは限らないぞ。アメリカでカリフォルニア・ロールが流行ったり、日本でナポリタンが市民権を得たりしてるんだ。スペインではこういった麺がスタンダードなのかも」
真相は判らないけどね。あと、この店のホール担当の金髪白人の女性が恐ろしく可愛かったので、この店に来て良かった。ただ残念ながら写真は撮っていない。相方の目の前で綺麗で若い女性の写真を撮る事なぞ、言うまでもなく不可能である。

食事を終え、夜の街を歩いていると、「24H MARKET」という表示があったので行ってみると、自動販売機だった。それにしても、なんでこんなに落書きするのだろうか?

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時間がまだ早いので(夜の10時くらい)、夜の旧市街を散歩する事にした。明日はバルセロナに戻るのだから。

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カテドラル(大聖堂)の前に行ってみると、人はまばら。思ったよりも人が少なかった。それでも若者達がたむろっていたり、恋人同士が愛の語らいをしていたり。そこは日本もスペインも同じだ。こんな場所で夜の大聖堂を眺めながら、テキーラのボトルでもラッパ飲み出来たら最高なんだけど。贅沢は言わないようにしよう。

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せっかくなので、旧市街をぐるりと囲んでいる石壁を見に行こうとなった。先日の夕方散歩した場所をまた歩きたいと思ったのだ。

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ジローナの旧市街は夜になると滅法暗い。スペインの旧市街だとコロラドなんかは夜でも煌々と灯りがついているけど、ジローナは灯りが数少ないのだ。

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石壁近くに行くと、そこにいたおじさんに「こっちは閉まってるよ!」と言われる。言葉は判らなかったが、何故か意味は理解出来た。
仕方ないので、ホテルへ戻る事にする。「夜の迷宮」という言葉がこの旧市街にはぴったりだな。

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適当に歩いていたら、カテドラルの裏側に着いた。表の顔と裏の顔が違うんだよな。裏は裏で悪くないのだ。ここでも恋人が暗がりの中で二人の時間と場所を創造していた。

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ここまで来ると、あとはもうホテルまでは近い。何度も渡った新市街と旧市街を繋ぐ赤い橋を渡り、夜の散歩は終了だ。

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相方は「バルセロナは人が多くて疲れるなー。ずっとジローナにいたいなー」と出来もしない事を言っていた。外に出掛けるのが大好きな相方が、こんな田舎の何もないところにいたら、三日で「ここ詰まんない。バルセロナで買い物したいー」と言い出すのは目に見えている。
都会にいれば田舎の静謐さが欲しくなり、田舎にいれば都会の喧騒が懐かしくなる。人間とは矛盾した生き物である。
さあ、明日はまたバルセロナだ。