Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

君のいない週末

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金曜の夜は、仕事が終わると一目散に君に逢いに行った。

土曜はランチを待つ事なく、君と時間を過ごした。そして夜が更けても一緒にいた。

日曜は街を一緒に歩いた。君の面影が至るところにある。振り払っても振り払って消えない。

君はもう俺の側にはいない。判っている事だ。でも、まだ俺は君と何処かで逢えるような気がしている。

勿論、それは夢だ。幻想に過ぎない。でも、夢見る事くらい、許してくれてもいいだろう。そうじゃないか。

 


注意: 「君」を「酒」に置き換えて下さい。

 


酒を定期的に呑むようになってから、30年以上が過ぎた。そして断酒宣言をした。
初めて一切酒を呑まない週末を過ごした。

禁断症状が出る訳でもなく、「うー、飲みてー」とおかしな気分になるでもなく。
思った以上に平然とした気分で酒無しの週末を過ごせた。
酒の代用品として、ペットボトルの炭酸水を大量に購入した。黒酢を炭酸で割って飲んでいる。結構良い飲み物だ。アルコールが入っていないのが残念だが(笑)

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土曜に相方とピザを食べに出掛けた。札幌に一店しかないらしい、ナポリ公認のピザ屋さんでランチ。ピザセットとパスタセットを注文してシェアする。ドリンクが付くので、俺はアイスティを頼んだ。

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今までの俺だったら、迷う事なく赤ワインかビールを頼んでいた事だろう。だが、もうアルコールという選択肢はないのだ。

日曜は相方のリクエストで回転寿司へ。本当に札幌(北海道)の回転寿司はレベルが高い。烏賊の美味さに相方は感動していた。ちなみに札幌の「スシロー」の烏賊は、東京と同レベルらしい。今までの俺だったら、寿司には日本酒だ。だが、ここでもお茶を飲むだけ。過去に寿司屋で日本酒を呑まなかったのは初めてである。


そして、酒を断って気づいた事がある。世の中は思った以上に酒の誘惑が多い。まず、TVのコマーシャル。年がら年中、酒のCMを流している。
そして街には至るところに居酒屋がある。酒の飲めるレストランがあり、洒落たバーがある。
酒を呑んでいた間は全く気付かなかった。世の中って、こんなにも酒飲みの為の場所があったんだなあと…


世の中には二種類の人間しかいない。
酒を呑む人間と酒を呑まない人間だ。

俺は酒を呑まない人間になった。酒を呑まない人間にとって、酒のコマーシャルもバーも居酒屋も縁がない。だが、世の中の半分の人間はそういったものと無縁の人生を過ごしてるのだ。
それで不都合があったという話も聴かない。
だから、きっとそれでいいのだ。


今後、100%酒を断って生きるとは断言出来ない。挫折するかもしれない。だが、今は少なくともそのつもりでいる。
そして全てが許される時が来たら、俺はきっと「君」に逢いにいけるだろう。 

酒よ、さらば

酒を定期的に呑むようになったのが17歳くらいからだった。当時、勿論高校生。身長を伸ばしたかったから、煙草は吸っていなかった。
酒はもっぱら部屋で一人で呑んでいた。なんで酒を呑んでいたかというと、物凄く単純な理由で酒が好きだったからだ。多分、この辺りは親父の血を引いているせいだと思う。
また、17歳で居酒屋でバイトしていたので、ちょくちょく店の酒を盗んで呑んでいた。俺は老け顔だったから、お客さんから「お兄さん、いくつ?」とか訊かれると平気で「22です」とか答えていた。不審がる人はいなかった。

バイト先の居酒屋の板場のバイト仲間である武藤君と仲良くなって、ちょくちょく酒を呑みに行った。当時は今みたいに未成年に見える人に身分証明書を提示させるような仕組みはなかった。
俺と武藤君が働いていた居酒屋は23時閉店。そこから店内の片づけを終え、零時過ぎまでやっている別の居酒屋に呑みに行くのだ。調子にのって呑みすぎて、翌日高校をさぼった事も何度かあった。
今でも覚えているのが、修学旅行の朝、二日酔いだった事だ。集合場所に行ったら、担任から「お前、酒臭いぞ。また呑んできたのかー」と背中をどつかれた。

酒は若いうちから呑み始めたが、いつまで経っても大人の呑み方を習得する事が出来なかった。呑むと必ず二日酔いになった。30過ぎても、やっぱり呑み方は変わらなかった。
当時の恋人に呆れ顔で言われた。「君ってさ、ビールもワインも日本酒も同じペースで呑むんだもん。酔っ払うに決まってるよ」

多分、人生で一番呑んでいたのは30代前半だ。というのも、この頃転職した関係で少々ながら給料が上がり、自由になる金が増えた。そのせいで、毎週毎週呑んでいた。週末だけじゃない。平日も平気だ。月曜や火曜に同僚と馴染の店で呑み、夜中の2時過ぎまで呑んでいる、なんて事もしょっちゅうだった。

店で呑まなくても家でも呑んでいた。あの頃はもっぱらジンビームというバーボンを呑んでいた。平均して2日でボトル1本空けていた。飲み方はストレート。オンザロックにしなかったのは、単純に氷を準備するのが面倒だったから。それだけだった。
毎日午前中は二日酔いで頭が働かなかった。職場では、極力午前中は打合せをしないようにした。酒臭かったからだ。
俺の正面の席に座っている女性から「お酒臭いので、ガムとかで臭いをなんとかして下さい」というメールが来た事もあった。

休肝日という言葉とも無縁で1年365日呑んでいた。

当時の恋人が何故かオカマバーに嵌って、毎週浅草の某オカマバーに通っていた。キムタクのHEROというドラマに「あるよ」しか言わないバーのマスターがいただろう。マスターを演じた俳優さんにそっくりなオカマのキヨちゃんが俺達の相手だった。
或る日、酔った勢いで、キヨちゃんと俺の恋人がキスをしていた。
自分の恋人が他の男(この場合、男なのか?)とキスをしているのを目の前で見たのはそれが最初で最後の経験だ。勿論、酒の席での出来事だし、相手も相手だから俺も怒ったりはしなかったけど。

酒に関してはかなりの失敗をした。とてもここに書けないような事もいくつかやらかした。一月の呑み代が10万超えた月もあった。俺はベンチャー企業の社長じゃない。一介のサラリーマンだ。一月10万も使う馬鹿はいない。

30代というのは、20代よりも金があり、40代よりも酒を呑む体力があった。あれだけ酒を呑んだのは必然なのかもしれない。


とまあ、酒を30年以上呑んできたのだけれども、断酒する事にした。


理由を書くと長くなるので、割愛する。ちなみにドクターストップじゃない。自分の意志だ。

人の人生分くらいの酒はもう既に呑んだ。今まで色んなシチュエーションで酒を呑んできた。それが一切合切無くなる。まだ体験した事がないので、どんな感じなのか良く判らない。
だが、とにかくやってみるさ。

人を悲しませてまで、酒を呑んで良い筈がないから。

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冷やし中華、終わりました

札幌に来て初めての夏が、ほぼ終わりかけている。

東京にいた頃は、9月なんてまだまだ夏だった(と思う)。暑さが厳しくて残暑なんて表現じゃ物足りなかった。
でも、札幌はもう涼しいくらい。仕事が終わって帰る頃(夜の7時くらい)は、23度くらい。今は肌着の上に仕事用のワイシャツを着ているのみだけど、時々それだと涼しい事がある。
薄手のカーディガンとかあると良いかもしれない。

札幌の人(サックスやピアノの先生)によると、最近は地球温暖化の影響で札幌も暑くなっていると言う。だが、東京でずっとあのコンクリートジャングルの夏を25年以上過ごしてきた人間からすれば、札幌の夏なんて涼しくて過ごし易い。
「今日は暑くてムシムシしますねー」なんて言うけど、俺からすれば「いやー、過ごし易いでしょ、この程度なら」である。
これは、俺が札幌の雪に驚愕して「凄い積雪量ですねー」と言うのに対して「いや、まだまだ少ないですよ」という会話のやり取りの裏返しみたいなもんだ。

俺が今住んでいるマンションにはエアコンがついていない。部屋探しを手伝ってくれた不動産屋の店長が「札幌はエアコン要らないですよ」と平気で言っていた。本当かな? と思ったら、本当だった。
扇風機で事足りる。それに扇風機が必要だった日なんて、本当に数日しかなかった。窓を開けて風を通しておけば、それで充分だった。

札幌に来てから、本当に暑かったと思えた日は、冗談抜きで3日くらいしかなかった。あと俺はシステム屋(システムエンジニア)だから、基本デスクワークでビルの中にずっといるから、日中の暑さをあまり感じなかったというのもある。でも、東京にいた頃だってそうだったから、条件は一緒だもんな。

札幌の夏が思った以上に涼しかったせいで、今年の夏は我が家の「素麺」の消費量が圧倒的に少なかった。東京にいた頃は週に1回程度は素麺だった。夏場になると相方が「暑くて料理する気が起きないよー」と言うので、そうなると素麺の出番なのだ。
「素麺茹でるのだって、暑いじゃん」という意見もあろう。が、うちでは、麺を茹でるのは俺の役割なのだ。
今年はまだ3回しか素麺を食べていない。あまりにも食した回数が少ないので覚えているのだ。キッチンの流しの下にはまだ食べきっていない乾麺があるのだが、もう冷たい素麺は喰わないだろうな。多分、温麺になるのだろう。

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そして今年はまだ一度も冷やし中華を食べていないのだ。正直、あまり暑くないから、冷やし中華を喰おうという気分にならなかったのだ。そのうち暑くなったら食べようと思っていたが、その機会がないまま8月が終わった。
北海道の人間に言わせると「お盆を過ぎたら、もう暑くないです」と言う。ということは、残暑は来ないのだ。となれば、冷やし中華を喰いたくなる気分はやってこない。

物ごころついてから、冷やし中華を喰わなかった夏は過去にない。となると、これだけ長く生きてきて、今年が俺にとって初めての「冷やし中華を喰わなかった夏」になるのかもしれない。

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バンドをクビになりました(人生2回目)@札幌

ちょっと前に、札幌で初めてのバンド結成をした話を書いた。

somewereborntosingtheblues.hatenablog.com

そして昨日、バンドの発起人であるギターのおじいさん(65歳)から、宣告された。
「貴方達は、クビです」
また、バンドをクビになりました(笑) 東京にいた頃もバンドをクビになった経験はある。

somewereborntosingtheblues.hatenablog.com

 

さて、では顛末を書いていこう。

登場人物
おじいさん(仮名、65歳):ギター担当。バンドの発起人
可奈ちゃん(仮名):ヴォーカル担当。力強い低音ヴォイスが魅力。
先生(仮名):ベース担当。バンドの要的な役割を果たす。
俺:ドラム担当。

すすきののミスド初顔合わせをした。やる曲はとりあえず山口百恵を3曲、アンルイスを1曲と決まった。決まったというか、おじいさんが勝手に提示してきて、俺達には拒否権はなかった。
ギターのおじいさんは「ボクは元プロのジャズベーシストでした」と自己紹介した。俺は「やべ、元プロのジャズメンかよ。となると、ギター相当上手いな。俺で大丈夫かな」と不安になった。

そして初スタジオの日取りを決めた。その後、おじいさんからメールが来た。「ドラムはヴォーカルやギターより小さい音で叩いて下さい」と書かれていた。そんな事を過去に言われた事がないので戸惑ったが、まあ仕方ない。「了解しました」と返した。

初スタジオ。最初はおじいさんに言われた「音量おとなしめ」を意識して叩いていたけど、練習が過ぎるにつれ、段々音量セーブを意識しなくなった。それにおじいさんも何も言わなかったから、この音量で丁度良いのだ理解していた。
ベースの先生が的確な演奏をしてくれるので非常にこちらは叩きやすかった。ドラムの一番のパートナーはベースだ。俺にとっては非常に有難いベーシストだ。
ヴォーカルの可奈ちゃんは想像を上回る良さだった。よく女性ヴォーカルにありがちな、カラオケ好き女性とは一線を画す、低音がパンチの効いたセクシーヴォイス。
一番驚いたのが、ギターのおじいさんだった。え、元プロのジャズベーシストじゃなかったの? そう突っ込みたくなるようなギターだった。上手下手で言うと、下手な部類だった。彼が「元プロジャズベーシストです」と言わなければ気にならなかった。俺だって人の事言えるドラマーじゃない。ドラムの腕は最下層だ。が、俺もギターを弾いていたから、ギターの上手下手は判る。
正直、元プロのジャズメンのギターの腕前じゃなかったのは確かだ。

次のスタジオの日程を決めた。ギターのおじいさんからメールが来た。なんと一ヶ月単位でレパートリーを増やしましょうと書いてあり、20数曲、やる予定の曲が書かれていた。
この時点で俺は、ん? となった。そもそもバンドのレパートリーはメンバー皆で決めるべきである。勿論、俺達がギャラを貰って依頼されてやるプロなら従うべきだが、俺達はそうじゃない。趣味のバンドだ。だからレパートリーをリーダー一人が独断で決めて良い筈がない。
また、何故かやる予定の曲にビートルズの「SOMETHING」と「COME TOGETHER」があった。これさ、どう考えても女性ヴォーカルに適してないだろ? 自分がやりたいだけじゃんか。

2回目のスタジオの前日にギターのおじいさんからまたメールが来た。
「ドラムの音量はヴォーカルやギターより少しだけ落として貰わないと困ります。またフィルイン入れた後にドラムのリズムが遅れたので注意して下さい」
正直、滅茶苦茶ムカッときた。そもそも前回のスタジオの時、お前音量の事は何も言わなかったじゃねーか。俺はドラムが上手くない。だから演奏のミスや駄目なところを指摘して貰っても全然構わない。むしろ指摘して貰ってありがたいとすら思う。
だが、だ。演奏に関する指摘やリクエストはスタジオでしてくれよ。その為のスタジオ練習だろ。メールで書いてくるなんて気分良くない。それに音量の問題は俺だけじゃなく、ヴォーカルやギターとの相対的な問題だ。スタジオで確認しなきゃ、良いのか悪いのか、それすらも判断しようがない。
頭来たので「そういった事はスタジオで指摘してくれ」という意味の事を非常に丁寧な言葉で返した。この時、あまりにムカついたので、もうこのバンドは辞めようと思っていた。ベースの先生と可奈ちゃんとは続けたかったが、こんなやり方じゃ楽しくやれないしね。

そして金曜日に2回目のスタジオ練習。
俺はちょっと思うところあって、ギターのおじいさんに「ドラムの音量はこんなもんですが、ギターやボーカルと比べてどうですか?」と突っ込んだ。ベースの先生に「おじいさんが俺のドラムをギター、ヴォーカルよりも落としてくれと言ってるんで、確認してるんですが、どうですか?」
すると、ベースの先生が「いや、ドラムの音を落とせって、ドラム基盤で音量決めるべきでしょ」と。一曲終わった後に俺は可奈ちゃんに訊く。
「ドラムの音量どうでした? ヴォーカル歌いづらくなかったですか」「いえ、全然。大丈夫でしたよー」とは可奈ちゃんの弁。

山口百恵の「赤い絆」という曲をやる。イントロでベースとギターが全然合わない。ドラムはここはフィルインを入れるパターンなので、あまり重要じゃない。あくまでもメインはギターとベース。が、合わない。というか、明らかにギターが間違えている。ギターのフレーズがずれてるとかならまだいいんだけど、全然違うコードを弾いている。
ベースの先生も顔を顰めている。俺も「ギター、一体全体何弾いてんだろ?」と不思議で仕方なかった。どちらが間違えているにしろ、合っていなかったら「あれ、合ってないよね?」と思うのが普通だ。が、ギターのおじいさんは平気な顔をしている。
ベースの先生が「あの、何弾いてます?」と確認。おじいさん「いや、ここはFmのコードが…」「いや、それは違うでしょ」という遣り取りが。
元プロのジャズメンなのに、他の楽器と音が合ってないのに平気だったのが一番の衝撃だった。

そして練習が終わり、バンドミーティングをした。
実は俺はヴォーカルの可奈ちゃんとLINEで事前に遣り取りをしていた。可奈ちゃんは「正直、ビートルズとかはあんまり気乗りしないし、『ルビーの指輪』もやりたくない」と言っていた。俺は歌物バンドは基本ヴォーカルがやりたい曲をやるべきだと思っている。だから可奈ちゃんがやりたくない曲はやるべきじゃないと思っていた。
「大丈夫。可奈ちゃんがやりたくないなら、次回のスタジオの時にレパートリー変更するように話しましょう」とメッセージを返していた。

「次は何の曲をしましょうか」とおじいさんが言うので、こちらも考えている事を言う。
ルビーの指輪はやめませんか。可奈ちゃんのヴォーカルに合うとは思えませんので」
「可奈さん、どうですか。ルビー、やりたくないですか?」
「すいません。ルビーはあんまり…」
「じゃ、止めましょうか」
「あと、ビートルズもちょっと合うとは思えないんですけど」
「可奈さん、ビートルズはやりたくない?」
「はい、すみません。あんまりやりたい感じでは…」

バンドはこの時、コーラス、サイドギターを募集していたのだけれども、ベースの先生がおじいさんに問う。
サイドギターよりも、キーボードあったほうがバンドの音は広がりませんか?」
「いや、ちゃんと弾けない人入れても仕方ないし」
(一番、弾けてないのは、お前だよ!)
と、ベースの先生とおじいさんがバンドの構成について話するのだが、噛みあわない。ベースの先生が話しているのは、あくまでもバンドのメンバー構成の事。ギター2本よりもキーボードのほうが楽曲的にもいいんじゃない? ギターのおじいさんは「下手な奴いれても駄目」と。会話が成立していない。


俺はバンドを抜けようかと思っていたけど、ベースの先生がいい感じでリーダーシップを取ってくれたので、続けようと思った。
土曜日に可奈ちゃんからLINEのメッセージが来て「ビートルズルビーの指輪やらなくなって助かりました」とあったので、「実はバンド抜けようかと思っていたけど、先生がリーダーになってくれて気持ち上向いたから続けるよ」と返した。

そして、日曜昼に可奈ちゃんからメッセが届いた。
「こんなの、出してますよ!」
見ると、バンド募集サイトにギターのおじいさんがメンバー募集をしていた。
山口百恵中森明菜等の曲をやります。当方リードギター。ヴォーカル、ベース、ドラム、サイドギター、コーラス募集」
これは、俺達が応募した時と全く同じ内容。ということは、当然意味は判る。おじいさんは俺達を切るということだ。
要するに、2回目のスタジオで俺達がおじいさんの言う事を聴かず、謀反を起こしたのが気に食わないという事なんだろう。

慌てて、可奈ちゃん、先生、俺の3人で集まる。この時、選択肢は二つしかない。
バンド解散か、新しいギターを探して俺達は続けるか。

居酒屋で酒を呑みながら話し合う。無論、おじいさんへの愚痴や悪口もありだ。先生は可奈ちゃんのボーカルにベタ惚れなので続けたいのは明白だった。勿論、俺も先生と可奈ちゃんと一緒にバンドをやりたい。
酔っ払ったのか、先生が俺に言った。
「この人、ドラムは下手だけどさー、マジいい奴だからねー。一緒にやりたいんだよねー」
おいこら、誉めてんのか、けなしてんのか(笑)

可奈ちゃんの知り合いのギタリストがいるとの事で、じゃあその人をギターに加えて続けましょうという事で話は決まった。
面倒くさいのは3回目のスタジオの予約を既に取っていたという事だった。

が、ギターのおじいさんからメールが来た。
「スタジオはキャンセルしました。話があるので、来てください。その時に渡した譜面返して下さい」
譜面てさ、コピーだよ。原本じゃないんだよ。それ返せって、せこいなー。

そして金曜日。スタジオの休憩所に俺とベースの先生で行った。可奈ちゃんは来なくて良いと言っておいた。おじいさんが毒吐きそうだったから。可奈ちゃんに嫌な思いをさせたくなかったからね。

ソファに座って、CDや譜面をまず返した(これらはおじいさんが勝手に寄越したものなんだよね。それを返せってなんだろうな)。
「あれ、可奈さんは?」
「彼女は体調が悪いとの事で今日は欠席です。で、なんか話あるって事らしいですけど、なんでしょうか」
俺は早く話を済ませたいので切り出す。

ここから、想定の斜め上をいくおじいさんの会話が始まった。

「あのね、ボク、格闘技やってたんですよ。だからね、ふざけた態度取ると…(お前ら、ボコボコにするよ!)」
俺と先生は顔を見合わせた。この人何言ってんだろ。これが10代の男の子の発言なら、まあ粋がるのも判る。だけど、60過ぎた人の発言だろうか?

俺はあまりの馬鹿馬鹿しさに笑い出しそうになった。
「で、お話というのは?」
すると、おじいさんが言った。

「貴方達は、クビです!」

あははははは。俺は笑い出したくなった。クビはお前だよ、ジジイ。でも、これで後腐れなくていいかな。


そして次に先生が標的になった。
「先生はボクより10も年下でしょ。なのになんでタメ口なの? ふざけないで下さい」
ここで先生が?マークを100個くらい頭の上に浮かべた。俺もそうだ。先生は一度もおじいさんにタメ口を使った事はない。先生はしごくまっとうな社会人だから、その辺りは弁えている。多分、俺が思うにバンドの編成や曲の事で意見を言った事が「タメ口」に変換されたんだろう。

そこから、おじいさんは色々文句を言い出しそうになったので、俺が遮った。
「いや、もうお話終わりならこれで失礼します」

すると、おじいさん、さらに続けた。
「可奈さんは譜面も返さないし」
しつけーな。コピーだろ。原本じゃねーだろ。

俺は財布から千円札を取り出し、おじいさんに渡した。
「じゃ、これでいいですよね。可奈さんは貴方に譜面を返す義務はなくなった、という事でよろしいですね」
この時、おじいさんの目が嬉しそうだったのを俺は忘れない。譜面のコピーなんて、10枚で100円だ。千円じゃ多すぎる。
でも平気でそれを受け取るんだな、このじいさまは。

音楽をやる人間でクレイジーな奴は結構いる。
だが、ここまで「キチガイ」な人は初めてだった。

あまりにもありえない経験をした。
でも、俺は可奈ちゃん、先生、そして新ギタリスト候補の人とバンドを続けていける。だから、それでいいや。
新ギタリスト候補の人は、趣味が合わなくて一緒にやれないかもしれない。でも、いい。
無理は良くない。

少なくとも、俺は札幌で可奈ちゃんという最高のシンガーと先生という信頼出来るベーシストと出遭えた。
これ以上、何を望めるだろう。

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金がなければ、歩けばいいのさ

8月の週末は調子に乗って散財していたら金がなくなった。給料日まで一週間。金の掛かる遊びは出来ない。
そこで相方に宣言した。
「遊び過ぎて、赤字まっしぐらになったから、週末は金の掛かる事は出来ないよ」

では大人しく家で映画(ケーブルTV)でも観ていようとか、相方はそんな殊勝な事を考える人間じゃない。
「じゃあ、散歩だね!」
元々、東京にいた頃から、散歩は俺達の共通の趣味だった。散歩は、中年になって運動していないから、その運動不足解消の目的もある。
だが、散歩はそもそも楽しいのだ。そして金も掛からない。知らない道を歩いたり、見た事もないようなマンションや一軒家を眺めたり。天気さえ良ければ、散歩は非常に上質な趣味と成り得るのだ。

いつも車で出掛けている方面は避ける事にする。そういえば相方が以前「駅の近くに良い公園があるんだよ」と言っていた。どうやら買い物に行く時に偶然見つけたらしい。
ということで、まずは駅近くの公園へ向かう事にする。

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普通に住宅街を歩いていたら、フェラーリに遭遇。車に興味のない俺ですら「へー、恰好良いなあ」と思える。だが、これだけ車高の低い車は冬の雪の時は走れないんじゃないだろうか。冬は乗らないのかな。

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札幌に来て驚いたのが、8月なのに、紫陽花が咲いている事。なんか札幌に来てから、季節感がよく判らなくなってきた。

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また、暫く歩いていると、綺麗に花を飾っている家を発見。札幌は東京に比べて「花を愛でる」家が圧倒的に多い気がする。これはやはり短い春~夏~秋を満喫したいという道民のささやかな楽しみなのかもしれない。素敵な事だ。

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駅近くまで歩いて、公園に到着。しかし名前が凄いよな。「寒さを発する川」だぜ。いかにも北の地って名前である。が、後で知ったんだけど、この地名(はっさむと読む)、どうやらアイヌ語ムクドリを意味する「ハチャ・ペッ」が語源なのだとか。漢字は後付けなんだな。

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緑と水。やはりこれが大事だよなあ。公園とかに来ると本当にそう思う。東京にいた頃はコンクリートだらけの景色を当たり前だと思っていたけれども、こういった水と緑と地が人にとって必要なものだよな。

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そしてなんといっても、白樺。これを見ると「ああ、俺は北海道にいるんだなー」と実感する。相方も札幌に来てから、白樺を見ると「北海道にいるって感じになるよねー」と常々言っている。ちなみに相方が職場で白樺の事を言うと、道民の人達は見飽きてるせいか「白樺見てると侘しい気分になるわよ」だそうだ。
俺達もずっと白樺を見てたら、同じような気分になるのかしらね?

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公園を抜けて山を目指す。ってゆーか、この街を歩いていると、至るところから山が見える。札幌って来る前は「雪」ってのがイメージのトップだったけど、今はどっちかと言うと「山」のイメージのほうが強いな。

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山に向かって歩いたのだけれども、どうやらこれ以上は進むのが難しい。獣道になっていた。ここが普通の散歩で来られる限界だ。
ま、別に登山に来た訳じゃないからね。ここまで来れれば充分、充分。

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ここにも紫陽花が咲いている。札幌に来るまで、ここまで花を観賞する事はなかった。

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そして高台から札幌を見下ろす。良い景色だな。山も遠くに見えるんだけど、低い所は建物がやたらと乱立している。不思議な組合せだ。

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下山して、さらに歩く。お、いい景色に遭遇。こういったのがあるから、散歩は楽しいのだよなあ。この景色が家から徒歩20分程度のところにあるんだからなあ。凄い話だ。

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知っている道を通って帰るのはつまらないから、わざと知らない道を使って帰宅しようとする。おおまかな方向は判っているから、迷子になる事はないしね。
と、なんだか不思議な色をした木を発見。

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そして素敵な景色の次は、見慣れぬ組合せの食事処。ぎょうざとカレーか。不思議過ぎる。相方は「私はどっちも好物だから、今度来てみたいなー」と言う。いや、俺だってカレーも餃子も嫌いじゃないよ。でもこの組合せってあんまり見た事ないなあ。
餃子だとやっぱりビールかラーメンだよなあ。

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そして次は喫茶店。なんで「侍」なんだろうか。こちらも謎は深まるばかりなり。昔はコーヒーも、ブルーマウンテン、モカ、キリマンジャロと三種類のコーヒー豆を必ず揃えてた事もあったけど、今は毎日インスタントだもんなー。

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ということで、二時間半程、街を歩き回って散歩は終了。楽しい景色を堪能出来た良い時間だった。
雪が降って街歩きが出来なくなる前に、なるべく色々なところを歩き回っておこう。

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ノース・サファリ・サッポロに行って来た

8/11にノース・サファリ・サッポロという動物園に出掛けて来た。札幌には他に円山動物園がある。ここは地下鉄で行けるので既に2回行った。札幌ノースサファリは、札幌から車で50分程度掛かる。だから、相方と「車を買ったら、ノースサファリに行こう」と話をしていたのであった。

カーナビを設定して出掛ける。多少遠出をする時は俺がドライバーとなる。特に取り決めた訳じゃないんだけど、何故かそうなっている。車を走らせて20分もしないうちに、遠目に山が見える。何度もこういった景色はこのブログに載せているけど、本当に普通に街を走っているとその先に「山」が見えるのが不思議で仕方ない。

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ひたすら走っていると、定山渓近くまで来た。ここは温泉が有名なところ。冬に雪景色を見ながら、露天風呂に入りに来たいけれども、雪道をうちの軽自動車で走れるかという問題があるなあ。

50分ちょっと走って、札幌ノースサファリに到着。動物園の入り口にしては、なんか寂しい。ただの田舎道である。

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すると色々看板が見えて来た。うむうむ、なるほど。こういった感じなのか。というか、ノースサファリがどういったものか実はよく判っていないのだけれども。

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ここはかなり山が近く、雨雲で山がけぶっている。この日は天気が悪く、途中何度か小雨に降られた。

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入り口が想像以上に小さい。随分こじんまりしてんなあ。これで「サファリ」なのであろうか? ちなみに入場料は大人1,500円である。

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入ってすぐに、犬小屋がある。世界で一番でかい犬だとか。犬好きの相方はスタッフの人から色々説明を聴いて感心していた。この犬は3歳くらいだって。

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そしてアフリカゾーンへ。正直言うと、この時点で結構ノースサファリの全体像がおおまかに見えたのだが、かなり小さい動物園だ。サファリっていうと、こっちは「富士サファリパーク」とか「群馬サファリパーク」とかの「車に乗って、野生動物と触れ合う」といった奴を最初はイメージしていた。それが大きな誤りである事を知った。

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アフリカゾーンでは、「キリンと朝食」が出来るのを謳い文句にしている。が、正直言って、アフリカゾーンはかなり臭い(獣の臭い、糞尿の臭いで)。とてもじゃないが、食事をするのに適した場所とは思われない。

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だが、すぐ近くでキリンを見る事が出来るので、それはさすがに「サファリ」の名称の面目躍如と言ったところか。キリンの餌が置いてある箱の近くまで入園者も近づけるので、近くで写真を撮ろうとする人達で行列が出来ていた。

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タイミングが良いと、こんな近くでキリンのご尊顔を拝む事が出来る。

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南半球エリアに進む。ここは二重扉になっていて、動物達と直接触れ合えるようになっている。子供達には良い情操教育になるであろう。

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入るといきなり、ペリカンだ。ペリカンに突かれたりしないのかな?

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動物達が共存している。ペンギンと四足の獣が同じ場所にいるって、なんか違和感があるねえ。

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こんな感じで、動物に触れ合う事が出来ます。迷彩パンツを履いているオッサンは無論、俺である。

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と、ミーアキャットがいた。こいつら大きくならないのかな? だったら飼うのも悪くないかもしれない。

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次はなかよしファームというエリアへ。これは餌を買って動物に与える事が出来る場所。お父さん、お母さんは子供達に餌代を上げる為に、小銭をどんどん支払う仕組みである。餌代は100円。

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相方が動物達に餌をやる。相方は昔犬を飼っていたから、動物に餌をやるのが楽しいらしい。

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次に行くのはリトル猛獣エリア。一体どんな猛獣がいるのか?

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期待して入ってみると、いたのはなんと「猫!」(猫じゃなくて、ネコ科の何かかもしれないが、猫にしか見えない)

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珍獣ふれあいコーナーに行くと、スタッフが大蛇を肩に担いでいた。「蛇乗せたい方、いたら乗せてあげますよー」とハーフのイケメンスタッフが入場者に声を掛けていた。俺と相方はとても気乗りしないので遠慮させて頂いた。

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次はカピバラを見る。ここもカピバラに触れる事が出来る。そういう意味では、ここは「富士サファリパーク」に負けていないのかもしれない。ここで触る事が不可能だったのは、熊とライオンくらいだ。

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ポニー達が沢山いるのだが、正直糞の臭いがきつくて、あまり長居したくない。俺はそういう意味では自然や動物と共存していけるタイプじゃないんだなあ。田舎者のくせに自然が苦手というのは致命的かもしれない。

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そしてジャングルエリアに。
ここは、かなりの動物がいたのだが、全部写真を載せても自分自身が飽きてしまうので、代表的なものを。
亀が普通に足元を歩いている。こういったものを見ていると、浦島太郎が亀に乗って竜宮城へ行ったって寓話もあながち嘘じゃないような気がしてくる。

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ハリネズミ。俺の前を歩いていたご婦人が果敢に針に触っていた。痛くはないらしい。俺は怖くてとても触れなかった。

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怠け者。こうやって一日だらだらしながら生きていられるのは、それはそれで幸せななのかもしれない。そもそも動物には「退屈」なんて概念はないだろうしね。

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この辺りで、一通り見終わったので(ここはあと、イベント会場とデンジャラズゾーン?の別入り口の会場がある)。昼食を摂る事にした。
園内唯一の食事が摂れるキッチンサバンナ。ここは再入場が可能なのだが、近くには簡易カフェがある程度だし、わざわざ食事の為に外に出て、また戻ってくる程でもない。

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相方とメニューを確認し、ソフトドリンクと「ダチョウバーガー」と「ザンギ(鶏の唐揚)」を注文。ダチョウバーガーが700円、ソフトドリンク250円、ザンギ300円。
これだけで、2200円。まあ、ダチョウバーガーが高いのだよな。これだったら、ビッグマックセットのほうが安いけど、ダチョウバーガーはここでしか食えない。こういったものは一期一会的な価値があるのだ、と自分を納得させる(実はあんまり納得してない)。

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残り二つの会場、「イベント会場」と「デンジャラス・ゾーン」へ向かう。それにしても看板がチープ過ぎませんかね。

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途中の道がただの「森林」なのでびっくりだ。マイナスイオンが大量に出てそうだけれど。

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すぐに「イベント会場」に到着。ってゆーか、これPTAの出し物広場か? と言いたいくらいに手作り感が半端ない。

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冗談抜きで、これ地元のPTAの夏休みのボランティア活動じゃねえかなと思ってしまった。とても商業施設のものとは思えない。

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まあ、色々な毒を持った動物を見られて、それは興味深かったけどね。

デンジャラス・ゾーンじゃなかった。デンジャラスの森だった。まあ、どっちでもいいだろう。

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一体何がデンジャラスなのか。とデンジャラスの森の中にデンジャラスゾーンがあった模様。なんか危険なので署名しろとある。
でも署名と言っても、ノートに名前書くだけ。雰囲気作りだな。

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入り口近くに蛇が大量に入った虫かごがあって気持ちが悪い。イッテQのイモトさんがこの光景を見たら、失神するのではなかろうか。

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一応なんかホラー仕立てになってはいるのだが、いかんせん「チープ感」を抱くのを否定する事は出来ない。

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まずは、ヤマアラシの上を歩く。この細い橋から落ちると、ヤマアラシのとがった毛で刺されるのかもしれない。運よく落ちなかったから判らないけれども。

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次はピラニアだ。ピラニアというと俺の中では「川口浩探検隊」だ。火曜スペシャルだっけかなあ。ピラニアに噛まれて手が血だらけになった川口浩さんを思い出す。俺の中では「ピラニア=川口浩」だ。

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ラニアの水槽の上の細い橋を歩かなくてはいけなかったので、写真がブレた。それにしても、これ本当にピラニアなのだろうか。

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次は小さな小屋に入る。タランチュアとかサソリだって。どうなってんのかな? ということで入る。

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サソリやタランチュラの入った衣装ケースみたいな奴を跨いで通り抜ける作りとなっている。相方が「悪趣味だー」と喚いていた。

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最後はワニ凄い脅し文句である。

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橋の下に池があって、そこにワニがいる。ここはさすがにちゃんと橋もしっかりしていて、よっぽどふざけた事をしない限り、落ちるという事はない。ただ、ここ落ちたら本当にワニにやられるのかなあ?

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ということで、すっかり満足してノースサファリを後にした。滞在時間は2時間半くらい。正直規模はかなり小さいし、2時間もあれば全て回れてしまう。定山渓の温泉宿に泊まりに来る途中で寄ると良いかなと言った程度。
最後は定山渓の山々を眺めて札幌に帰った。

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次は冬の定山渓の温泉宿に泊まりに来たいものだな。問題は雪の季節に車で来られるかどうかだな。

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そうだ、札幌ドームに行こう!

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以前書いた事があるけれども、俺は鹿島アントラーズのサポーターだ。サポーターとファンてどう違うのかよく判らない。サポーターでも、ファンでもどちらでも構わないけれどね。とにかく、サッカーはアントラーズを応援している。
だから正直な話、サッカー日本代表がワールドカップで優勝する事よりも(俺が生きている間に実現する可能性はゼロパーセントだ)、鹿島アントラーズがリーグ優勝するほうが嬉しい。

東京にいた頃はレンタカーで茨城県にあるカシマスタジアムまでよくアントラーズの試合を観に行った。一回行くと、安い温泉旅行と同じくらい金が飛んだ。でも、好きなものを応援するってのは、そういう事だろう。

そして去年の冬に札幌に来た。もう以前のようにアントラーズの試合を観る事は叶わない。さて、どうしよう。北海道(札幌)には、コンサドーレ札幌というサッカーチームがある。うちから自転車で10分のところにコンサドーレの練習場もある。
よし、ちょっと試しにコンサドーレ札幌の試合を観に行こうじゃないか。生で試合を観たら、コンサドーレに惹かれるものがあるかもしれない。

コンサドーレのホームはあの札幌ドームだ。せっかく札幌に来たのだし、札幌ドームも行ってみたいしな。コンサドーレは正直言って強くない。一部リーグと二部リーグを行ったり来たりしている。だから、勝率もあまり良くない。
さて、どのチームとの試合を観にいくべきか。
浦和レッズ戦、これは無理だな。浦和には勝てないだろう。どうせ行くなら勝試合が良いもんな。これはパス(そしたら、浦和に勝ってしまった。タイミング悪い)。
横浜マリノス戦、これは平日か。ちょっと厳しい。
そして、8/13の日曜。対戦相手はヴァンフォーレ甲府、お! これはいい。客観的に見て、甲府もあまり強くない。これなら運が良ければ、勝利が見られるかもしれない。

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ということで、8/13の試合を観に行く事決定。相方に8/13に札幌ドームに行こうと話す。相方もコンサドーレ札幌のサポーターになろうかなーと言っていたのだ。サポーターって意識してなるもんじゃないと思うけどね。

地下鉄で30分ちょっと乗って、東豊線福住駅に到着。

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東豊線の終点(始発)だ。去年、部屋の下見に来た時に候補の部屋の一つが福住だったのだ。この街に住んだら、コンサドーレ日本ハムファイターズの試合を年中見る事が出来るなあと思ったが、残念ながら候補の部屋を相方が気に入らなかった。
家賃、駅からの距離、部屋の間取り、景色等ほぼ全てが気にった。唯一、相方の合格を得られなかったのが一昔前のIHのキッチンだった。
「このキッチンだとなー、料理するモチベーションが上がんないんだよなー」
仕方ない。キッチンは主婦の城だからな。

駅からドームまでは徒歩10分との事。駅前の地図を見ると結構近そうな感じだ。

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歩き出すが、ドームに向かっている人でコンサドーレのユニフォームを着ている人があまりいない。現地に着いてから着替えるのかな?

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と、札幌ドームが見えた。物凄く近未来的な佇まい。東京ドームとは違うなあって感じだ。どっちが良い悪いって事じゃないけど。
写真撮り忘れたけど、食い物関連の私設が充実していたのが驚きだった。サブウェイやケンタッキーとか色々あった。札幌ドームなら食事には困らないな。

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今回は赤黒エリアと言われるサポーターエリア。席は基本自由席だ。かなり混んでいて空いていない。来るのが遅すぎたか。試合開始の15分前に到着だったからな。もっと早く来るべきだった。
なんとか席を確保して試合観戦。

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だが、そもそもコンサドーレの選手を殆ど知らない。顔と名前が一致するのが、小野と稲本だけだ。おまけにこの二人はこの日は出場しなかった。

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ゲームが始まったが、こちらは売店で買ったビールをゆっくりと飲む。この日はビールが300円(普段は650円)というスペシャルデイだったので、俺の頭の中はどちらかというと試合よりもビールになっていた。

とにかく驚いたのが、普段のアントラーズの試合を観ている時と、興奮度が全然違うという事だ。まったく、ハラハラドキドキしない。アントラーズが攻めれば、ヒートアップし、不利になると祈るような気持で応援する、そういった事が一切なかった。
当たり前かもしれない。俺はコンサドーレを嫌いな訳じゃないが、別に好きな訳じゃないのだ。

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コンサドーレが点を決めた瞬間、周りはヒートアップした。俺も一応拳を突き上げたが、それは周りのサポーターへの敬意を表してのお付き合いに過ぎない。
アントラーズが点を決めた時は、アドレナリンが大量に出まくったものだが、それと比べるのはそもそも違うのかもしれない。

結局、試合中、チューハイ1杯と生ビールを4杯飲んだ。ここまで心穏やかにサッカー観戦をしたのは人生初かもしれない。
後半、甲府が一点を返し、試合は一対一の引き分けで終わった。

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ちなみに入り口でコンサドーレ応援グッズみたいな感じで簡易ナップザックをもらった。

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例えて言うなら、好きでもないバンドのライブに付き合いで来た時の気分に近いかもしれない。

好きな物(者)って、「好きになろう」って決意したから好きになれる訳じゃないし。
でも最初その気がなくても、付き合い出したら、本気になる場合もあるしな。

大昔、結婚まで考えた女性に振られて、やけ酒に付き合ってくれた女性と成り行きで付き合ったら、その後本気で惚れてしまった経験があるしな。そういう事もある。
だから、もしかしたら、コンサドーレ札幌が、その女性みたいな立場になるかもしれない。

そうなる事を願って、また試合を観に行こう。下の写真は福住駅の地下道。

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