Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京暮らしを再開。生々流転の日々です。

義母と息子のブルース

相方の実母は、かなりの変人だ。
一つ、ロジカルな話をすると、俺と一緒になろうと思うような女性はそもそも頭がおかしい。まともな人間は俺と一緒になろうとは思わない。つまり、その頭がおかしい女性(相方)の実の母親なのだから、必然的に変人という事になる。

相方と一緒になる事を決めた時(もう10数年前の話になるが)、相方から「うちの母親に会って欲しい」と言われた。相方が母一人子一人なのは聞いていたし、挨拶に行くのはそりゃ当然だと思っていたから、頷いた。
というよりも、そういったシチュエーションで相手の親に会いに行くのを拒む人がいるとしたら、それは相当後ろ暗い事があると言わざるを得ない。いや、俺も相当胡散臭い生き方をしてきた人間ではあるが、さすがにそれを拒否する理由がない。

「スーツとか着て行ったほうがいいかな?」と相方に問うと、普段着で良いと言う。まあ、正直言えば、ぶっちゃけ「お嬢さんを私に下さい」というような状況じゃない。単なる事後報告だ。「一緒になるので、よろしくお願いします」と。
相方から「うちの母親、変ってるけど、気にしないでね」と何度も念を押された。「俺に言わせりゃ、お前が一番変わってるよ」と言いたかったが、それは胸の裡に収めた。

コットンシャツにジーンズで相方の実家を訪ねた。今考えると、いくらなんでもスーツくらい着て行くべきだったような気がする。この辺り、40歳になった当時の俺は常識という奴が欠落していた。52歳になった今でも欠落したままではあるが。
ちなみに詳細を書く気はないが、相方と知り合う遥か昔に、別の相手、別の家族に結婚の挨拶をした事もあるが、その時も普段着だった(これだけ書けば、意味は判るだろう。追求しないで下さい)。

相方の実家を訪ねると、相方によく似た女性が顔を出した。挨拶をして、居間に通される。初対面だから、こちらも一応正座をしたりしていたのだが、将来の義母にいきなり言われた。
「貴方、うちの娘と一緒になった後も、浮気はするつもりかしら?」
俺は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。

冗談ではなく、将来の義母と会ったのはその時が初めて。そして、初めて会ってから、一時間もしないうちにそんな事を切り出された。
すげー事訊くなあ、俺は感心した。正直言うと、相方が義母に俺の事をなんと伝えていたのかは判らない。せいぜい、名前と年齢と職業くらいだろう、伝えていたのは。
だが、初対面の娘の将来の亭主(つまり、彼女からしたら将来の義理の息子)に向かって、いきなり「浮気する予定あるのか?」と訊ける人はそういない。
仮に思っていたとしても、訊ける度胸がある人はそういないだろう。

物凄く衝撃的な質問だったから、その後何度も相方に「あんな事訊く人、普通いないぞ」と言った。すると相方は判で押したように「だから、うちの母親は変わり者だって言ってるじゃない!」と返して来た。確かに相方は嘘は言っていない。

相方と知り合う前の俺は、正直女性関係はだらしなかったから、それを義母は相方から聞いていたのかもなぁとも思った。が、相方の実父が浮気性だという話も何度も聞いていたから、たぶんそちらの影響のほうが強かったのかもしれない。
自分が亭主の浮気で悩まされたから、娘も同じ目に遭うのではないか、と。だが、それを初対面の男性に訊けるというのが一番凄いけれども。

未来の義母に訊かれ、俺は答えた。
「自分はもう40歳になります。そりゃ若い頃は女遊びもそれなりにしました。でも、もういい歳です。今更、他の女に現を抜かすつもりはありません」
これは本心だった。そもそも相方と付き合っていたら、他の女性に目をくれている余裕はない。相方と付き合うにはパワーが要るのだ。過去の他のどんな女性と付き合うよりも、二倍、三倍の労力が必要だった。これはちょっと文章で説明するのは難しい。また、相方のプライベートな部分が大きく関わってくるので、ここでは書かない。

で、取り合えず上記のような回答をして、義母を納得させる事が出来た(のかどうかは、俺には判らない)。

その後、俺は持参した焼酎をお湯割りで大量に飲んで、酔っ払って義母の家のリビングで寝ていた。初めて会った人の家で、酔って眠れる辺り、俺もやはり、かなり頭がおかしい。

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(7年前の写真。白川郷に向かう途中で、義母と)

頭のおかしい男と頭のおかしい女が一緒になる事を決めて、頭のおかしい女性に挨拶に行った。それだけの話だ。
登場人物が全員、まともじゃない事だけがよく判るエピソードではある。

人生は不可解だ

人生とは不可解の連続である。
むしろ、自分の思った通りに物事が進む人のほうが圧倒的に少ない。「いやー、俺の人生、予定通りに進んでウハウハだぜ」なんて人がいたらお目に掛かりたい。

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今から14年前の話になる。俺は某生命保険会社の現場にいた。とあるシステムの設計、製造を任されたのだ(俺の仕事はシステムエンジニア)。その現場は非常に緩い現場で、仕事の進め方もとてもアバウトだった。
ソフト開発に携わった事がなくても、想像がつくと思うけれども、大抵の仕事は「資料や設計書を作ったら、お偉いさんのチェックが入り、OKが出て初めて仕事完了」となるのは判ると思う。
だが、その現場はそういったチェックが一切無かった。俺が作った設計書は無条件でOK扱いとなって、俺が作ったシステムは、誰のチェックもないまま、本番リリースされた。ちなみに、後にも先にも、こんな現場に入った事はない。

職場の雰囲気も非常に緩かった。俺の席の近くに、アンジェラ・アキにそっくりな帰国子女の女性がいたのだが、彼女は仕事中も英語で私用電話を掛け捲っていた。「Oh,Really?」なんてデカい声で喋っているのだ。内容は判らずとも、仕事の電話でないのは明確だった。後で仲良くなった女性社員の人に「アンジェラさんて、私用電話しまくっているよね」と言ったら「彼女、有名だから」と返された。会社公認で私用電話をしている人に初めて会った。

俺の担当したシステムは、事務の人達がメインで使うものだった。俺はシステム部の社員の人に「***の業務画面とか、実際に使う人に話訊いて、設計進めたいんですが(なので、会議の調整とかお願いします)」と言うと、「勝手に進めて良いよ」と言われる。
こういった場合、「言った、言わない」とか「責任の所在」とかの問題が後々起こるから、社員の人同席で進めるのが常識。俺のような下請けのエンジニアが勝手に事務担当の社員の人と話を進めるというのも聴いた事がなかった。

だが、俺も図々しい人間なので「じゃ、俺の好きなようにやってしまえ」となる。俺は勝手に事務担当の女性社員のところへ行って「***の件で、打ち合わせお願いします」と言ったり。
俺が担当するシステムをメインで使う事になっていたのは、事務担当の女性社員何人か。その中で、一番美人(女優の竹内結子さんに似ていた)で巨乳のU子さんとよくミーティングをした。
勿論、最初は純粋に「ここで、こういった入力チェックが必要ですよね」とか「画面のレイアウト考えてきたんで、確認して下さい」とかやっていた。

だが、そういった確認作業が済むと、後は俺が実際に設計作業をやるだけなので、U子さんと話す必要はあまりなくなる。それでも俺は年中、U子さんのところへ顔を出した。
「あら、今日の用件は?」
「いや、特にないです。U子さんとお喋りする為に来ました」
「そうなんだ。飴食べる?」
みたいな。今思い返してみても、仕事やってんだか、遊んでるんだかよく判らない。あの現場には一年程いたが、もっといたかった。あれだけ自由勝手にやらせて貰えた現場は他には見当たらない。

あの現場は服装も自由で、システム部の男性社員は、Tシャツで出社していた。俺は「ここ、TシャツOKなのか」と思い、翌日Tシャツで出勤したら、他のエンジニアに「さすがにTシャツはやめとけ」と怒られた。
だが、U子さんなんか、タンクトップで仕事をしていた。職場で、タンクトップを着ている女性社員がいる現場もここが最初で最後だ。季節は夏だったが、いくら夏だからって、タンクトップはないだろうと思ったものだ。
U子さんは巨乳だったから、眼福だったのを否定する気はない。

U子さんと仲良くなって、数カ月が経ち、仕事や仕事以外の話も普通にするようになって、俺はU子さんに言った。
「U子さん、今度飲みに行きましょうよ」
当然、女性を飲みに誘うというのは、そういった狙いだ。というか、それ以外の狙いが有ろう筈がない。U子さんは言う。
「Aちゃんも誘っていい?」
Aちゃんというのは、U子さんの同僚の女性。俺は何度か話をした程度。それも仕事絡みのみ。だから、Aちゃんの事はよく知らなかった。
まあ、最初からサシで飲むってのもね。三人で飲むか。慌てる乞食は貰いが少ないって言うぜ。俺は了承した。

そのAちゃんが、後の俺の相方である。俺は明確にU子さんを狙っていた筈なんだが。どうしてこうなったのか。
人生とは不可解だ。

やっぱり、サックスが吹きたい

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ピアノ教室に通い始めて、一ヶ月が過ぎた。
今までやっていた「Let It Be」を終えて、次の課題曲の「In My Life」に移った。曲が変わっても、やっている事は左手がコード、右手がメロディという、「素人が頑張ってピアノ弾いてます」状態だ。
だが、よく考えてみたら、俺がギターを弾き始めた14歳の頃は、まさしくこれをやっていたのだ。弾きたい曲を見つけては、その曲に必要なコードを覚えて、じゃらーん、じゃらーんとギターを弾く。それと同じだ。始めた年齢と楽器は違えど、そう考えれば格段不思議なことをやっているのではない。そして俺はギターではアドリブでソロを弾く事も出来る(死ぬ程格好の悪いソロだが)。とすれば、いつかピアノだってソロが弾けるようになるに違いない。
そう考えれば、今俺がやっている事は決して間違いではない。

で、だ。
問題は以前にも書いたが、サックスどうするのか?という話だ。このまま、ドラムとピアノだけになってしまうのは絶対に嫌だ。サックスも恒常的に吹く機会を作りたい。
一番手っ取り早いのは、サックス教室に通う事なのだが、今はあまり教室に通う事に意味を感じなくなっている。もう通っても伸びしろも殆ど無いし。むしろ、バンドで吹く機会を作ったほうが良い。そこで凝りもせずに、またメンバー募集サイトで「サックスメンバー募集」を条件にして検索を掛けた。
すると、良い感じの条件のバンドがヒットした。「アラフィフのおじさん、おばさんで楽しくバンドやってます」という謳い文句だった。やっている曲はJ-POP。また、J-POPかという気がしなくもないが、食わず嫌いなのもいかがなものかと思い、メールを送ってみた。

すると、割と懐かしめの曲中心にカバーしているバンドらしく、選曲も結構バラエティに富んでいる(一つのバンドやミュージシャンだけに固定していない模様)。これは有りかもな、そう思った。
何度か書いたが、去年の夏にチェッカーズセッションに参加してサックスを吹いたが、どうもしっくり来なかった。そりゃそうだ。俺はチェッカーズが好きでも何でもないのだ。好きでもないバンドの曲でサックスを吹いても楽しい訳がない。

「それを言うなら、J-POPだって同じじゃないの?」という意見もあるだろう。それは否定出来ない。だが、このバンドの良いところは、サックスが原曲にないものとかもあるが、それは自由に考えて吹いて貰って構わないという点だった。
そうなると、自分が気乗りしない曲は必要最低限だけ吹くようにして、気に入った曲は多めにフレーズを組み込むようにすればいい。勿論、バンド全体のバランスとかもあるから、俺の好き勝手にやるという訳にはいかないだろう。それでも自由度が高いというのはプラスポイントだ。
また、譜面とかも有ったり無かったりらしいので、そういった辺りもかなり緩くやれるようだ。これはとりあえず、一旦リハーサルに参加するべきだなと決めた。相手にその旨をメールで返した。

初顔合わせのリハは来月中旬。時間は充分にある。課題とされた曲はまだほとんど聴いていない。これから聞きこんで、サックスのフレーズを考えて、それを実際に吹いて音確認するという作業をしなくてはいけない。
だが、それこそが正しく俺がやりたかったことだ。

今月はそもそも、ドラムで参加しているJ-POPバンドのリハで新曲をやらなくちゃいけない。それの構成確認もまだ済んでいない。今月下旬には、昔一緒にライブをやった人から「ローリングストーンズのセッションに参加しないか?」と声を掛けられている、現時点では、ギター2曲、ドラム2曲で参加が確定。もう少し、やらして貰える曲も増えるかもしれない。そうなると、そちらもギターとかの確認作業をしなくてはいけない。
なんだかんだで、やる事は結構あるじゃないか。

ローリングストーンズのセッションは一過性のものだから、その日が終われば、もう後はない。一晩だけのお祭りだ。それはそれで楽しめば良い。そしてドラム担当のバンドもレパートリーを増やして、初夏の頃にライブがやれれば良いなという話をしている。また、緩くやる予定のブルースバンドも3月から始動する事になっている。

サックスで参加予定のバンドは、まだメンバーと顔も合わせていないから未知数で、どう転ぶかは判らない。正直、ネットでのバンドメンバー募集というのは、丁半博打なみの賭けだ。上手く行くかどうかは、こればっかりは蓋を開けてみないと判らない。だから、過剰な期待はしないでおこう。それでも、当面はサックスをやる、やれるという目的が俺の中に出来た。

こうやってサックスを吹く機会を絶やさずにおくことが、今の俺には一番大事なことなのだと思う。そうやっておけば、仮にサックスで参加予定のバンドが上手くいかなくても、別の機会がやってくる筈だ。
とりあえず、自分から動かなくちゃ、何も始まらない。

心の病という事について

今日は特に何か思うところがあるわけじゃないのだが、「心の病気」について書く。

最近思うのが、昔に比べて「鬱病」の人が多くなった気がするということ。俺が若かった頃(20年以上前)は、こんなに沢山の鬱病の人はいなかったのではないか。
と書いていて早々に自分の考えを否定する。そうじゃないな。今はネット(Blog)というものが一般化して、自ら鬱であることをカムアウトする人が増えたのだ。昔はネットが無かったから、「私は鬱です」と言える環境がなかった。
それに、昔は今ほど鬱病に対しての認識、知識が無かったから、自分から告白する土壌というものがなかったと思う。鬱です、と言えば「何、甘ったれた事言ってんだよ。皆、辛くても歯食いしばって頑張ってんだ。辛いのはお前だけじゃない!」みたいな厳しい言葉を投げつけられたり。
また、本人自身、自分が鬱病である事に気付かなかったというパターンも相当数あったと想像する。「ああ、今日も仕事行きたくないなぁ。体も怠いし、でもそんな甘えた気持ちじゃダメだよね」みたいな。

俺自身は鬱病持ちではないと思う。確証はないけど。ただ、去年働いていたプロジェクトに今もいたら、もしかすると、心の病になっていた可能性は否定出来ない。
明らかに自分の許容範囲を超える仕事をさせられ、人間関係で辛い気持ちになったり。こんな日常生活を半年以上続けていたら、多少(心が)病んでも不思議はない気がする。
今は、そういった意味では、仕事量も人間関係もかなり改善されたので、きっと大丈夫だ。

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なんでこんな事を今日書いているかと言うと、たまたま、ある人のBlogを読んだからだ。その人は鬱病になって、仕事を退職した後、再就職した。Blogの最後の記事が「再就職して三週間目」。そのひとつ前が「再就職して二週間目」さらにその前が「再就職して一週間目」だった。三週間目で記事の更新がストップしていた。それも5年以上も前の日付だ。
その人は再就職して、その後どうなったのだろう? 病気が再発して(俺は鬱に関する知識は無い)、また仕事を辞めてしまったのだろうか。

そんな事を考えていたら、俺は昔の恋人の事を思い出した。彼女も鬱病持ちだった。俺と彼女が別れた理由に病気の事は直接関係ない(あったのかもしれないが、正直俺には判らない)。別れた理由は、彼女が他の男性を好きになったからだ。その男性は俺も知っている人だったから、別れて暫くは辛かった。が、今は俺の失恋の話が書きたいのではない。
元恋人とその新しい彼が結婚することを決めた、という話を俺は風の噂で聞いた。二人が一緒になるという話を聞いたのは、俺が彼女と別れてから一年以上経った頃だったろうか。その時はもう二人を祝福出来る心情になれていたのかな、ちょっと思い出せない。
彼女も自分のblogに彼と一緒になる事を匂わせるような記事を書いていた。知っている人(俺とか)が読めば「ああ、結婚するんだな」と判る内容だ。
ところが、それから大した時間も経たないうちに、彼女と彼は別れた。どうやって俺はその経緯を知ったのか、それも忘れてしまった。


そして彼女からメールが来た。「@@@区の×××病院に入院することになったから、見舞いに来て欲しい」と。調べてみると、その病院は精神科の病院だった。
彼と別れた事で、心の病気が悪化し、入院せざるを得ない状況になったのだな、俺は察した。彼女と付き合っている時から、彼女は俺に鬱病持ちである事は教えてくれていたから、その辺りは簡単に想像出来た。

病院に行き、受付で「入院している****子さんに面会に来たのですが」と告げる。看護婦さんに記帳を命じられた。俺は通常の外科医院のように「301号室です」みたいに部屋番号を教えて貰えるのかと思ったら違った。
看護婦さんが俺に「付いて来て下さい」と言って歩き出す。受付から廊下を暫く歩くと、物凄く分厚い鉄の扉があった。病院でこんな厚い鉄の扉を見たのは初めてだった。インターフォンを鳴らし「****子さんに面会です」と看護婦さんが言うと、扉が開いた。俺が中に入ると、再び扉は閉ざされた。
そうか、脱走とか企てる患者さんもいるんだな、俺は厚い扉を見ながら思った。中は普通の入院病棟と変わらなかった。久しぶりにあった彼女はスッピンだったが懐かしくもあり、また俺はどういった言葉を掛けたら良いのか、そんな事を考えた。
怪我とかではないから、彼女は普通に動ける。彼女のベッドに二人で腰かけて彼女の肩に手を掛けた。どういった言葉を掛けたら良いか判らなかったから、その代わりだ。
彼女とは普通に会話は出来たと記憶している。詳細は覚えていないが。暫くすると、彼女は「○○君(別れた彼女の元婚約者)に電話する」と言って、廊下にある公衆電話から彼に電話をしていた。なんでそういった流れになったのかは覚えていない。俺は「彼とは別れたんじゃないのか」と思ったが、無論口には出さなかった。電話の雰囲気はあまり友好的には感じられず、彼から電話を切られたようだった。
彼女は「退院したい」とひたすら言った。まあ、そりゃこんな鉄の扉に閉ざされた部屋にいたら、外にも出たくなるだろう。その気持ちは判らんでもない。彼女は言った。
「身内の許可があればね、すぐに退院出来るんだよ。だからさ、貴方が私の婚約者だって事にして。で、貴方が退院許可を書いてくれれば、私出られるから!」
両親は勿論、彼女の退院を許したりはしないだろう、まだ治っていないのだろうから。そうなると、他に身内はいない。だから彼女は俺を偽婚約者に仕立て上げようとしたのだ。
「え? でもさ。そんな嘘ばれるんじゃないの?」
「大丈夫だよ」
彼女は自信満々に言った。実際問題として、婚約者が退院許可を書けば、精神病院は退院出来るのか、俺には判らない。「婚約者」って身内扱いなのかな。戸籍上は、他人だよな、まだ。
俺が偽婚約者を演じる事はなかった。彼女が諦めたのか、そもそも婚約者じゃ退院許可が降りない事に気付いたのか、その辺りは覚えていない。ただ、病院から許可が降りないという事は、まだ治っていないという事なのだろうから、退院は慌てないほうが良いんじゃないかなと思ったのは覚えている。それは口には出さなかったけれど。

翌日も見舞いに行った。ということは、俺は土日を使って見舞いに行ったのだな。二日目も大した話はした記憶はない。天気がやたらに良くて、病院の前の景色がやけに眩しかったのは覚えている。
それから、どれくらいして彼女が退院したのかは忘れてしまった。彼女から退院したというメールが来たので「見舞い」の話をすると、彼女は俺の見舞いの事は一切覚えていなかった。多分だけど、治療のせいで記憶が飛んでしまったのだろう。或いは鬱病というのは、記憶の保持が難しくなるという側面もあるのだろうか。

俺が彼女の支えになれれば良かったのだが、その時俺には既に新しい恋人がいた。だから、せいぜいメールのやり取りをする程度の事しか出来なかった。
そして、新しい恋人と付き合い始めて半年くらいが過ぎ、彼女と二人で酒を飲んでいた時だ。新しい恋人に言われた。
「私、黙ってたことある。ごめんなさい。私、鬱病持ちなんだ…」
彼女は泣きながら俺に告げた。俺はえ? と思ったが、すぐに俺は「大丈夫だよ。病気だからってお前を嫌いになったりはしないから」と告げた。彼女は何度も「ゴメンね」と謝った。それは謝るような事じゃないだろうに。
そして、全く場に相応しくないが、「俺って鬱病持ちの女性に縁があるのかな?」と不謹慎なことを考えた。

入院していた彼女のほうが、通常の会話はスムーズだった。新しい恋人は、時々話が飛んだりもした。彼女の会話があちこちに飛ぶのは、そういう性格なのだと俺は勝手に解釈していた。また、彼女は俺のどうでもいい下らないダジャレや会話に必要以上に大笑いしたり、ウケたりする事があった。最初は、俺の事が好きだから、持ち上げてくれているんだなと壮大な勘違いをしていた。またデートに(彼女が)遅刻したくらいで、大泣きする女性だった。俺は感情の起伏の激しい人だなあと、呑気なことを考えていた。多分、病気が理由だったのだ。

鬱と一口に言っても症状も様々だ。十本以上の弓矢が刺さっても、立っていられる人もいれば、一太刀で倒れてしまう人もいる。

そういった心の病を持つ人に、どういった態度で接するのが一番良いのか、俺は未だに判らない。
多分、不正解はあっても正解はないような気がする。だから、俺はこの事に関して何かを言うつもりはない。言える資格もなければ、その立場でもない。

ただ、そういった辛い思いをしている人たちが、少しでも穏やかに過ごせれば良いなとは思う。

サックスが吹きたい

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東京に戻って、既に8カ月が過ぎた。この表現が好きだな、俺は。
とりあえず、ピアノ教室は再開したし、ドラム担当でバンドもやっている(それも二つも)。そういった意味では決して悪い状況じゃない。
だが、だ。忸怩たる思いがある。それは何か。

サックスどうすんだ? って話である。
ギターに関しては、旧友と昔やっていたアコースティックギターデュオが再開出来れば良いのだけれども、どうやら旧友も忙しいようだ。再開は難しいかもしれない。ただ、もし旧友さえその気なら、例え数年後でも復活する事は可能だろう。つまり、慌てても仕方ないということだ。それに今、アコースティックギターデュオを再開しても、ちょっと練習時間が捻出出来る気がしない。

サックスは去年、blogにも書いた通り、チェッカーズのセッションに参加して以来吹いていない。あれから、カラオケボックスに入ってサックス練習する事もしていない。
非常にまずい状況だ。この状況が続くと、自然消滅的にサックスを吹かなくなってしまう。

そもそも、俺はサックスが一番好きな楽器なのだ。だから、本当はサックスに一番時間を注ぎたい。ドラムはバンドをやっているから必然的に叩く機会はやってくる。ピアノも教室に通っているから、これも演奏機会は勝手に発生する。また、教室で習った事を家で復習/予習出来るから、これまた弾く機会には事欠かない。

サックスは家で吹くのは当然不可能なので、練習するとしたら、カラオケボックスに行くしかない。札幌時代はよくカラオケボックスに6時間とか籠って練習したものだ。
サックスを始めてから一番ブランクが空いたのは、札幌に引っ越した時。あの時は雪の中、テナーサックスを持ち運ぶのが怖かったから、春になるまで自重していた。それでも、その期間は5カ月。既にサックス吹かない期間の自己ワースト更新中だ。

本当だったら、バンドに所属してサックスパートを任されるのが一番良いのだよなあ。ジャズのカルテットとかでアドリブをバリバリに吹くとかは正直無理だ。でも、ロックとかポップスの曲で、イントロとかソロを任される程度なら、やれると思うんだよなあ。
ただ、問題はそういった都合の良いバンドが見つからないという事。そもそも趣味じゃない音楽でサックスを吹くのは、チェッカーズで懲りた。だから、少なくとも、自分が好きなタイプの音楽をやっているバンドじゃないと無理だ。
俺はロック、ジャズ、ブルースが好きだけど、J-POPだって別に嫌いじゃない。趣味さえ合えば良いのだけれども。

ネットでテナーサックス募集で検索かけると、大抵引っ掛かるのが、ビッグバンドだ。正直言うと、俺はビッグバンドが好きじゃない(所属している人や、ビッグバンド好きな人はごめんなさい)。あの大量人数で演奏するスタイルがどうにも自分には合わないんだよなあ。サックスだけで5本くらいあって、トランペット、トロンボーンとか合わせると、それだけで15人以上の大所帯(これに、鍵盤やギター、ベース、ドラムが入る)となる。
当然の話として、ああいったバンドだと「なんとなく、雰囲気捉えてればいいよね」という手法が通じなくなる。あと、正直言うと、あれだけ人数がいると、自分が間違えても、或いは吹かなくてもあまり影響がない(気がする)。

「それだったら、居なくてもよくね?」って気分になっちゃうんだよな。以前、ホーンアンサンブルを4人で組んでいた事があった。ソプラノサックス、アルトサックス(俺)、テナーサックス、トロンボーンの編成だ。この編成だと一人一人のパートがそれぞれに絡み合って、上手くハマると非常に気持ちよかった。そして4人だから、一人がさぼるという事が許されない。「お前がここ吹かないと、曲が成立しないぞ」という良い意味の強制力があった。
あれが好きだったんだよなあ。

だが、そんな無い物ねだりをしても仕方ない。今はサックスではアンサンブルをやる事も叶わないし、バンドに参加する当てもない。となると、どうするか。
個人練習をするしかない。そして、こういった個人練習が一番モチベーションを保つのが難しい。具体的な目標がある訳じゃないからなあ。
ただ、ジャズやブルースのセッションに参加するには、そういったアドリブをやる能力が俺にはない(あらかじめ、フレーズを考えておかないと、死ぬ程ダサいフレーズしか吹けない)。
札幌時代のサックスの先生に餞別でジャズに使える定番フレーズみたいなのを書いて貰ったんだよな。あれも東京戻ってから、見ていない。

よし、当面はカラオケボックスに行って、これらのフレーズを身体に染み込ませるようにしよう。ようは指が勝手に動くレベルまで持って行くのだ。

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そうだ。日曜の昼から酒を飲んで酔っ払っている場合ではない。俺にはやらねばならん事があるのだ。
ってゆーか、日曜の昼から酒飲んでたから、俺サックス吹いてなかったのか?…

空から天使が降って来た

俺が今住んでいるアパートは六畳一間のワンルーム、一階である。典型的な独身男性の住む部屋だ。とか言いつつ、俺の上の階には女性が住んでいるが。
なんで、女性が住んでいるか判ったかと言うと、ある夜、ベランダで物音がしたので窓を開けてみた。すると、ベランダの手すりに洗濯物が引っ掛かっていた。ああ、上の階から風に飛ばされたかどうかして、落ちてきたんだな。
で、見るともなしに洗濯物を見ると(いわゆる洗濯用のハンガーが落ちてきた)、そこに女性物の下着があった。ああ、そうか上の階の住人は女性か。
で、ハンガーの引っ掛かっていた場所はベランダの手すり。これなら、手を伸ばせば自分で回収出来る。となると、下手に俺が拾って届けてやらないほうが(互いの為に)良いだろうと判断して、放置する事にした。
30分後に確認すると、無事に洗濯物は回収されていた。

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俺も良い歳をした大人なので、女性の下着を見たくらいで、どうこうなる訳じゃない。既にそういった年齢は通り過ぎた。そんな事を考えていたら、昔の事を思い出した。
もう15年以上も前の話だ。当時の恋人といわゆるデートの約束をした。待ち合わせて、食事が済んでからだったか、食事の前だったかは忘れたが、彼女が下着売り場に行きたいと言う。
そこで、デパートの下着売り場に行った。俺は当然、入り口で立ち止まって「俺、この辺りにいるから、見てきなよ」と彼女に言った。すると彼女が不思議そうに「えー、一緒に見てよー」と言う。
俺は断固として言った。
「無理。女性の下着売り場のコーナーなんて入れない。居た堪れない」
俺がそう返すと、彼女は嬉しそうに笑顔を浮かべ、「一緒に見てよー」と更に言う。俺はそれを断って、下着売り場から少し離れたところに立つ。携帯電話をいじって、彼女の買い物を待った。
それにしても、俺が下着売り場に尻込みしたことに対して、何故彼女があれほど嬉しそうだったのか、未だに理由が判らない。照れる俺を見て、からかいたくなったのかもしれない。
下着売り場コーナーを見るともなしに見ると、カップルで商品を見ている人達がいた。俺は「男でも女性物の下着を見る事が平気な人もいるんだなぁ…」と感心した。

世の中には、恋人と女性物の下着売り場で、一緒に買い物する事が平気な男性も一定数いるのだろう。或いは、もしかすると拒絶反応を示す俺のほうがマイノリティなのかもしれない。そこはちょっと判らない。
俺が下着売り場に入れないのは、一言で説明すれば「居た堪れない」に尽きる。つまりは、「ここは俺が居て良い場所じゃない」という思いが強くあるからだ。
また、これはかなり高い確証だけれども「女性物の下着売り場に、男性に入って欲しくない」という女性は確実にいるのではないか?
極端な例えだが、女性用化粧室に男性が入ってくるようなものか。最近だったら、電車の女性専用車両に男性が乗り込むようなもので。

ただ、そういった女性専用エリアと下着売り場の唯一の違いが、男性が女性に下着を買ってプレゼントする場合もあるから、男性が立ち入るのは、絶対的に不可ではない、という点だろうか。
もっとも、女性に下着を贈るような男性なんて、まずいないと思うけれども。この辺りは俺の認識不足だろうか。そういや、昔女性から「下着プレゼントして」って言われた事あったしな(当然、拒絶した)。
指輪とかと違って、下着はざっくりとしたサイズ知ってれば買えるものじゃないと思うし(この辺りも俺はよく判らないけど)、買うとなるとやっぱり一緒になんじゃないだろうか。
メーカーとかブランドの型番まで判っていれば、あとはサイズさえ確認しておけば良いのか?

俺が女性に贈ったプレゼントは貴金属が殆どで、洋服すらも贈った事がない。下着なんて当然考えにも及ばない。だが、今時の若い恋人達は、下着を一緒に選んだり、プレゼントに贈ったりするのだろうか。
そして、女性は男性が下着売り場にいても、違和感を覚えたりしないのだろうか。

アパートの二階から女性の下着が落ちてきただけで、ここまで色々思い出したり、考えたり出来るのだから、女性の下着の威力はやはり凄いのである(馬鹿なのか、俺は?)。

自分の事を一番判っていないのは、自分なのかもしれない

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(先週作った、肉野菜ラーメン。野菜を摂りましょう(笑))

先日、男4人で酒を飲んだ。A君は40代前半、Bさん、Cさん、俺は50代という、おっさんの集まりである。

最初の生ビールを乾杯した辺りでA君が言う。
「年明けてから、金が掛かってしょうがないですよ。今、婚活中なんで。今月も7人の相手と会ったから、金がなくて…」
A君が婚活中なのは知っていたし、金が掛かるのもやむなしであろうとも思う。A君は、いわゆる婚活サイトだか、結婚相談所だかに登録して、相手を紹介して貰っているのだと言う。そこに関しては特に突っ込む気はない。結婚したい男性が、結婚したい女性を紹介して貰い、上手くいけば結婚まで辿り着く。
そういったシステムを否定する気は俺にはない。

が、A君の発言に俺は衝撃を受けた。
「39歳の女性を紹介して貰ったんですけど、勘弁してくれーですよ。なんで、そんなアラフォーの女性を紹介してくるんですかね。こっちは30前後を希望してんのに」
いや、ちょっと待て。A君は43歳である。43歳の男性に39歳の女性を紹介する。なんらおかしなところはないと思うが。それに、30歳なんて、A君と一回り歳が違うのだぞ、どうして、そんな若い女性を紹介して貰えると思っているのだ?

よくネットとかで、自分の事を一切鑑みずに、若い女性が良いという男性の発言を目にする。ああいったのは、俺はネット上の創作物だと思っていた。だって、そうだろう? 自分の年齢やスペックを考えたら、そんな若い女性と付き合える、結婚出来ると思える要素ってなんだ?
俺は今既婚だし、結婚相手や恋人を探してはいない。だが、もし仮に俺が今、パートナーを求めたとしたら、40代後半から50代半ばくらいの女性が適切な年齢層だと思う。俺が結婚相談所とかに登録して、30代半ばから後半の女性を紹介されたら「若すぎませんかねえ」と自分から言う気がする(俺は52歳である)。

さらに驚いたのが、次の発言だ。
「やっぱりね。アラフォーにもなって結婚出来ない女性って、なんらかしらの事故物件なんですよ。結婚出来ないのには、やっぱり理由あるんすよねー」
この時、Bさん、Cさん、俺は反論しなかったが、三人とも同じことを思っていたに違いない。
「お前が言うな!」

結婚していない40歳前後の女性を事故物件というのなら、結婚していない43歳の君も充分に事故物件だろうが。なんで、その場合に自分だけ例外扱いになるのだ?
A君は普段の発言とかにおかしなところもないし、見た目もハンサムである。初めて会った時は、なんで結婚出来ないのかなと思っていたが、ちょっと腑に落ちた。こんな考えの人間だから、結婚出来ないのだ。

俺達は、やんわりとA君に言った。
「30歳前後なんて、さすがに若すぎるだろう。会話とか合わないんじゃない?」
すると、A君は再び、矛盾するようなことを言った。
「だって、40前後じゃ、もう子供作れないじゃないですかー」
A君は子供が欲しいのだと言う。子供が欲しいという独身者の気持ちを否定する気はない。だが、君だってもう40歳廻っているんだぞ。だったら、何故もっと若い頃に、真剣に結婚しようと動かなかったのだ?
子供が欲しい、だから相手の女性は若くないと子供産むのが難しい。つまりアラフォーじゃNG。その理屈は君自身にだって当て嵌まるのだ。男性だって40歳過ぎたら、妊娠させる可能性は低くなるのではないかね。

見事なまでに、自分の事は一切スルーして、相手にばかり条件を求めている。
こういった「女性は若いのに限る」なんて発言はネットで何度も見かけた。そのたびに俺は「ネット上だからって、詰まらん発言するなー」と思っていた。それは本心じゃなくて、単にウケを狙って書いているのだろうと思っていた。
だが、A君の発言を聴いて「ネットにある発言って、実はリアルでもそう思っている人って一定数いるのだなあ」と驚いた。

さらにA君は訳の判らん事を言い出した。
「シングルマザーって美人が多いんすよ。あれ、なんでなんすかね」
「いや、シングルマザーの中にも美人もいれば、不細工もいると思うぞ。というか、シングルマザーだから美人という理屈は判らん」俺は返した。
すると、A君はさらに理解不能な事を言う。
「この前、新幹線に乗ったら、シングルマザーがいてすげえ美人だったんですよ。子供は5歳くらいの女の子で」
「ちょっと待て。なんで母親と子供だけでいたら、シングルマザーになるんだ。旦那はたまたま別行動とかしてる場合もあるだろ」
「いや、新幹線ですよ。シングルマザーですよ、あれは」
「現地で落ち合う予定とか、単身赴任の旦那のところへ奥さんと娘さんが訪ねて行こうとしてるのかもよ」
A君の思い込みというか、殆ど妄想の世界には呆れ果てた。これはきっと女性に自分の願望や理想を相当押し付けるタイプだなと俺は考えた。

多分、A君は交際相手とかに「ねえ、私の話ちゃんと聴いてる?」とか「私の言った事、理解してる?」とかよく言われたタイプなんじゃないかと思う。相手の事を理解しようともせず、自分の描いた世界を無理矢理構築しようとする、そんな人だ。そういう人は結婚には向かない。曲がりなりにも既婚者の俺が言うのだから、一分の理はある。

自分の事を一番判っていないのは、実は自分なのかもしれない。俺は彼の発言を聴いて、しみじみと思った。
となると、俺も独りよがりな考えや発言をしていないか、自分を顧みる必要があるな、そんなことを考えた。