Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

カタルーニャ独立の凱歌は俺達に届くのか

さて、なんか恰好つけたタイトルを書いたけれども、特に意味はない。

去年、スペインのアンダルシア地方を旅した。文句無しに楽しかった。残念だった点があるとすれば、日程の関係でバルセロナに行く事が出来なかったことだろうか。

世界遺産好きな相方からすれば、サグラダファミリア見ずして、スペイン旅行を完結させてなるものか! といった気分だろうか。

ということで、明日(2017/10/10)から、スペイン、カタルーニャ州に行ってきます。宿泊予定地はバルセロナ、ジローナの2箇所のみ。俺達は基本的に動き回る旅は好きじゃないのだ。

問題は皆さんもご存じの通り、カタルーニャ州が今独立運動の最中であるという事。

サグラダファミリア観覧チケットも購入済なのだ。デモは仕方ないが、ストをやられると辛い。どうなるかは神のみぞ知る。

結果は帰国後、報告します。では、では。

 

去年2016に行った時に撮ったスペインの素敵な街

【ミハス】

f:id:somewereborntosingtheblues:20171010014018j:plain

グラナダ

f:id:somewereborntosingtheblues:20171010014154j:plain

セビリア

f:id:somewereborntosingtheblues:20171010014219j:plain

【トレド】

f:id:somewereborntosingtheblues:20171010013254j:plain

 

札幌はもう紅葉の季節だ

世の中は三連休だ。当然、うちも三連休。俺も相方もカレンダー通りの休みである。が、この三連休、これといった予定や用事はない。三連休後に大きなイベントがあるので、その前に出掛けるとかの予定は入れられないのであった。

だが、だ。そうはいっても、家に篭って映画を観るとかが大嫌いな相方である。日曜の昼過ぎになると「暇だよー、暇だー。どこか行きたいー」と言い始めた。駄々っ子かよ?
が、連休明けの予定があるので、当然遠出や金を使うイベントは無しである。
となると、俺達に残されたものはお約束の散歩である。そう、金の掛からない遊びと言えば、散歩である。

近くの山々も段々色が赤くなってきた。紅葉の季節だ。北海道は、関東(本州)よりも紅葉になるのが断然早いのである。
家の近所はほぼ歩き回ってしまった。まだ行ってない方面が残っているので、今回はそちら方面を当てもなく進む事にする。

近所の木が黄色に染まっている。この木が何なのか俺は知らない。緑と黄いろのコントラストがなかなか良い。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211248j:plain

今日はあまり天気が良くなく、山の頂上辺りはガスっている。うちのマンションから歩き出してまだ5分程度。なんか見た事のない木が実をつけている。もしかすると、この木は東京にもあるのかもしれない。だが、東京にいた頃はこんなにも外の景色や自然に目を向けた事がなかった。だから、そういった事にも気づかなかったんだよなあ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211315j:plain

秋と言えば、すすきの木。無論、ここ札幌にも沢山のすすきの木が咲いている(すすきって咲くって表現でいいのか?) 東京じゃ、こんなに沢山のすすきを見る事はないもんなあ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211334j:plain

洒落た建物に遭遇。蔦が壁に絡まっている。何屋さんなのかな、花やさんだろうか?

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211355j:plain

さらに山に向かって進むと、寿司屋さん発見。こう言ってはなんだが、正直節操がないメニューである。寿司屋で天麩羅、フライ等が喰えるっての凄い話である。ランチメニューとは言え、握りが680円は安いな、それにしても。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211418j:plain

寿司屋さんを抜けると、急坂に遭遇。ここが山の麓的な感じだ。斜面の急さが半端ない。これはアキレス腱伸ばすのには絶好の坂である。運動不足の俺にはストレッチに丁度良い。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211437j:plain

登り切ると、木々に囲まれた道が見える。整備されている感じだからここを歩いていけば公園とかに遭遇出来るのではないだろうか。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211509j:plain

この道を抜けると、休憩エリア的な場所に出た。ベンチがいくつか並んでいる。向かって右側に舗装された道、左側に傾斜のきつい階段がある。案内板を見ると、左側の階段の先に見晴台があるとの事なので、左側の階段を進む事にする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211538j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211601j:plain

階段を登り切ると、またすすきに遭遇。それにしても緑が多いなあ。緑が嫌いという人間はまずいないと思うのだけれども、俺自身、東京にいた頃はこれほど緑を身近に感じる事があったかな、という気がする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211723j:plain

見晴台から見る山。この山がなんという名なのか俺は知らない。だが、知る必要もない気がする。この景色を見て、相方と「いい景色だねー」と頷きあえれば、それで充分だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211803j:plain

さらに進むと、木々のトンネルがある。この場所は今日偶々来て知ったのだけれども、春とか初夏に来ても、きっと楽しめた事だろう。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211840j:plain

木のトンネルを抜けると駐車場に到着。ここから山を見上げる。山頂が煙ってるなあ。写真の真ん中辺りに風車らしきものが見える。あの風車は何の為にあるのかな。興味が尽きないなあ…

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211904j:plain

駐車場にある案内図で確認すると「芝生公園」がある事を知る。何かは判らないが行ってみる。散歩というのはその場その場で行く先を決めれば良いのだ。ある意味、自由だ。着いてみると、滅茶苦茶広い場所に遭遇。サッカーが楽勝でやれる程度の広さはある。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008211931j:plain

芝生公園は駐車場よりも高台にあるので、そこから街を見下ろす。街の先に山がある景色。札幌に引っ越してもう11ヶ月が過ぎた。もうすぐ札幌生活も丸1年になる。この街並の先に山のある景色も何度も見た。が、何度見てもまだまだ飽きない。何度見ても良いなあと感嘆出来る。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212020j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212041j:plain

芝生公園を抜けて、今度は紅葉のトンネルを通過する。こういった道を散歩出来るのが良いんだよなあ。観た事もないような初体験な景色に遭遇する訳じゃない。小さい頃に見た景色の一つに似たようなもの。それを今、この歳にして札幌で見ている。それが良いのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212123j:plain

この芝生公園近辺は照明もなさそうなので、もしかすると夜中にやってくれば札幌の星空が見えるんじゃなかろうか。相方と「そのうち、夜中に来てみないか」と相談する。公園も紅葉にも満足したので下界(笑)へ戻る事にする。それにしても、凄い傾斜である。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212232j:plain

降りる途中で、花を愛でている家があったので、写真を撮らせて貰う。花のある家って良いよね。花があって不快になる人はいない。誰もが綺麗な花を見ると良い気分になれる。いいことだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212313j:plain

家を出たのが14時過ぎくらいで、この時もう17時ちょっと前。今日は歩いたなあという事で帰宅する。帰る途中で北国にしか存在しない立て看板を見た。思わず笑ってしまった。これぞまさしく「北海道あるある」じゃないだろうか。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212338j:plain

家まであと5分というところで、珈琲ショップを発見。家のすぐ近くにこんな店があったのなんて初めて知った。それも散歩のお蔭である。歩き疲れたのもあるので、せっかくなので寄って珈琲を頂く事にした。店に入ると珈琲の良い香りがする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212412j:plain

メニューは珈琲、紅茶、ソフトドリンクのみ。軽食、アルコールは一切置いていない。テーブルには灰皿もない。こだわりの店だなあといった感じ。
相方は酸味の強いキリマンジャロが好みなので、それを注文。実は俺はいい歳して珈琲の酸味と苦味の意味が判っていなかった。なので、苦味の強い東ディモールの珈琲を注文。
そして、相方のキリマンジャロと飲み比べる。「この歳まで生きてきて、初めて酸味と苦味の意味が判ったよ」と言うと相方は大笑いしていた。相方は学生時代に喫茶店でバイトしていたので、珈琲にはうるさいのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171008212513j:plain

この店は珈琲を提供する時に、砂糖は出すけれどもクリームは無し。クリームなんか入れたら珈琲本来の味が判らなくなっちゃうからね。当然と言えば当然。
いい店だ。散歩のお蔭でこういった素敵な店を発見する事が出来た。珈琲はどちらも450円。
相方と美味しい珈琲飲みたくなったら、ここに来ようと決める。

素敵な紅葉と珈琲を味わって、本日の散歩は終了した。こういった新しい発見があるから、散歩は楽しい。

Drums,Piano,Sax 一つに絞れないから楽しい

f:id:somewereborntosingtheblues:20171003002757j:plain

↑この画像はスタジオでの練習風景

 

以前、札幌で初めて組んだバンドをクビになった話を書いた。

somewereborntosingtheblues.hatenablog.com
そして、今は若い新ギタリストをメンバーに加えて再スタートしている。若手ギタリスト君は若干24歳! 俺の半分も生きてないじゃないか! 驚愕だぜ、全く。

新バンドではまだ2回スタジオに入っただけ。レパートリーも2曲しかない。山口百恵の「ロックロール・ウィドウ」と「プレイバックpart2」。
だが慌てる必要はどこにもない。次の課題曲は中森明菜の「1/2の神話」に決まっている。昭和の歌謡ロックを中心に持ち歌は増えていくだろう。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171003002853j:plain

正直、歌謡ロックは俺の一番バンドでやりたいジャンルじゃない。あえて何をやりたいかと問われたら、70年代のオールドロック(洋楽)だ(具体的にはローリング・ストーンズとかだな)。でも、無い物ねだりをしても仕方ない。
そこは妥協すべき。そう思って練習をしていたのだが、実際にやってみるとこれが楽しいのだよなあ。

勿論、山口百恵は子供の頃に聴いていたし、中森明菜は好きなシンガーの一人だった。一番好きな音楽じゃないけど、好きな音楽の一つである事は間違いない。
そしてバンドが楽しい理由の一つに、バンドメンバーと上手くやれている事が大きい。バンドはあくまでも趣味だし、利益を生み出すものじゃない。だから、楽しくやれないメンバーと一緒にやるべきじゃない。そうは言っても、なかなか無条件で良い人達ばかりとやれるとは限らない。
それが今のメンバーは皆良い人ばかりなのだ。複数の人と一つの目的にそってグループを結成すると(それは別にバンドに限らないけれども)、必ず「こいつとはどうも合わないなあ」という人が出てくる。
これは、誰が良い悪いという話じゃなくて、相性というか仕方のない事。

が、今のバンドのメンバーとの相性がとても良い。勿論、バンドは人同士でやっているものだから、未来永劫続けられるものじゃない。また、もしかすると今のメンバー間で仲違いする事があるかもしれない。それでも、可能な限り今のメンバーで続けていきたいと思っている。早く、レパートリーを増やしてライブをやりたいものだな。

そして、バンド以外の自身の音楽絡みと言えばピアノとサックスだ。どちらも来年の2月に音楽教室の発表会に出る事が決まった。サックスはソロとアンサンブルで出る。
ピアノはひたすらコードでの伴奏のやり方を練習している。ピアノを始めたのが今年の1月。つまりピアノを始めてから丸々9ヶ月経った。教室でやった曲は「LET IT BE」「IN MY LIFE」「HEY JUDE」の3曲。「え? 9ヶ月もやって伴奏がたった3曲出来るようになっただけ?」と驚かれる方もいるかもしれない。
だが、ちょっと考えてみて欲しい。俺は14歳でピアノを始めたのではない。50歳目前という、今更新しいモノを習うのにはやや遅いタイミングで始めたのだ。当然、14歳よりも吸収力も弱いし、練習時間も沢山は持てない。
又、俺がやっている楽器がピアノだけならもっとレパートリーは増えているのは間違いない。が、俺はサックスもやっているし、バンドでドラムもやっている。
そう考えると、これは上出来なのではないかなあ。ちなみに、まだ2月の発表会でどの曲をやるかは決まっていない。もうそろそろ決めたほうがいいのかもしれない。

サックスは2月の発表会に向けて、アンサンブルとソロの2曲を練習している。本当は「来年の2月にやる曲をもう練習するのかよ? 早いよ」という気持ちがなくもない。が、今はサックス、ピアノ、ドラムと3足の草鞋を履いている以上、余裕があったほうがいい。
アンサンブルは「キャラバンの到着」という曲。俺はテナーサックス担当。アルトサックス2本、テナーサックス2本の合計4人のカルテットでやる。11月になってから、合同練習をするそうなので、その前に自分のパートはある程度仕上げておきたい。

なんでそんなに早く準備するのかなーと思っていたら、冬になると、積雪の関係でレッスンが予定通りに消化出来ないケースが出てくるのだとサックスの先生に説明された。
やはり、札幌は雪の事を考えて計画を立てなくてはいけない街なんだなあ…。

サックスのソロは「Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デビイ)」をテナーサックスでやる予定。この曲は東京にいた頃にやはり演奏した事があった。当時所属していた音楽教室の発表会でやったのだ(当時はアルトサックス)。
そしてその発表会で、やはり「Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デビイ)」をピアノで演奏した人がいた。
サックス教室仲間に演奏後に言われた。
「ピアノのWaltz for Debbyのほうが断然出来が良かったね」
ピアノを演奏していたのは、相方だ(当時、相方はピアノを習っていたのだ)。

そして、俺も自分のサックスよりも相方のピアノのWaltz for Debbyのほうがずっと良い演奏だったのを認めない訳にはいかなかった。だから、これは自分自身に対するリベンジである。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171003003507j:plain

当時、上手く演奏出来なかった曲に再チャレンジだ。今だってサックスは上手くない。が、当時よりはマシになった。今のほうがずっと良い演奏が出来る筈だ。これでしくじったら、二度とこの曲をやろうとは思わなくなりそうだけれども(笑)

ま、色々偉そうに書いたけれども、俺は今のドラム、ピアノ、サックスの三つ巴状態を楽しんでいるって事です。
それだけは間違いない。

札幌の夜景を見た

相方に週末どこか行きたいところがあるかと尋ねると、「札幌の夜景を見たい」という答えが返って来た。
札幌には「藻岩山(もいわやま)」という夜景を見るには絶好のスポットがある。
うちからだと、地下鉄→市電(路面電車)→ケーブルカー→藻岩山展望台と行く事になる。

「どうせだったら、夕方からの景色を見たいね」となって、5時過ぎには藻岩山に行けるように時間を調整する。その前に札幌駅近くの大黒屋という質屋に用事があるのでまずそこから片づける事にする。
地下鉄に乗って、大通り駅で降りる。ここは大通り公園というでかい公園がある。札幌に来た事がない人でも「札幌雪祭りの会場だよ」と言われれば「あ、そこなのね」と納得するだろう。
また、札幌テレビ塔がある場所でもある。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022137j:plain

そして札幌三大がっかり観光名所の一つである「札幌時計台」がすぐ近くにある。せっかくなので今日は写真を撮ってみた。俺の職場は時計台のすぐ近くなので毎日見ているので、時計台はもう見飽きた。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022205j:plain

用事を済ませ、次は市電(路面電車)に乗る。札幌に住んで10ヶ月になるが、まだ市電は乗った事がない。俺の生活圏内だと地下鉄か車で移動となるので、市電は乗る機会がないんだよな。それに今日の「藻岩山に行って夜景を見る」というイベントも途中まで車で行けるのだ。わざわざ、市電に乗る必要がない。が、せっかくだから、相方と市電に乗るチャンスを作った恰好である。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022247j:plain

市電は、雰囲気としては路面バスに近い。路面を走っているのだから、電車とバスの違いはあれど同じような感じになるのは当然である。料金は、大人200円。どこで乗ってどこで降りても均一料金だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022316j:plain

市電は循環路線なので、車両の前後に運転席がある。今回俺達が乗った時は車両後方に乗った為、空の運転席を見る事が出来た。鉄ちゃんとかはこういったのが好きなのであろうか?

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022336j:plain

もいわ山ロープウェイ入り口に到着。ここからロープウエイまではシャトルバスが出ている。が、歩いても全然大した距離じゃない。シャトルバスは15分に1本の割合で出ている。俺達が到着した時にちょうどシャトルバスが出てしまった。仕方ないので歩いてロープウエイ入り口まで行く事にする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022413j:plain

相方と歩いていると、前方に藻岩山が見える。お、あれはロープウエイではなかろうか。相方が「あ、あれだねー」とテンションが上がっている。高所恐怖症の俺はテンションがダダ下がりである(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022447j:plain

ロープウエイ入り口に着いたのが5時ちょっと過ぎ。札幌の日没は6時ちょっと過ぎくらいだったかな。まずは陽が落ちる前の景色を楽しんでから、その後に夜景を見る予定。
札幌に来てから知ったのだけれども、日本三大夜景の一つが札幌になっていた!(驚愕) 俺の知識だと日本三大夜景は「長崎、神戸、函館」だった筈なんだよなあ。いつから、函館が外れて札幌になったのだろうか。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022516j:plain

ロープウエイは、中腹の駅までしか行かない。そこから山頂まではケーブルカー(ロープウエイの小型版みたいな奴)で行かねばならない(中腹までは車で行けるのでマイカーで来る人もいる。俺達はロープウエイを体験したかったから、最初から車で来る選択はなかったけれども)。
料金は、山頂までの往復で1,700円。ただし、札幌在住だと1,000円に割り引かれる。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022545j:plain

ロープウエイにから中腹の駅まで5分程度。札幌の街が見える。写真左側に見えるのは札幌ドームだな。ふむふむ。なかなか景色は悪くない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022627j:plain

中腹駅にたどり着くと、次は小型のケーブルカーに乗換だ。ロープウエイで一気に山頂まで行けないのは物理的に不可能な何かがあったのだろうな。それが何かは判らないけれども。下の写真が小型のケーブルカーである。ロープウエイの写真は撮り損ねた。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022653j:plain

小型ケーブルカーは乗って2分程度で山頂に到着。結構短い。高所恐怖症の俺だったが、周りに結構人が沢山いたせいか、あまり恐怖を感じずに済んだ。有難い事である。

山頂に着いたのが6時20分くらい前。まだ、陽が落ちていないので、夕方の景色を楽しむ事にする。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022730j:plain

時々、既に紅葉している木々もあったりする。札幌(北海道)は関東に比べて紅葉が早いんだよなあ。俺は東京に25年以上住んでいたから(相方は生まれてからずっと東京だ)、どうしても札幌で起きる事象を一つ一つ東京と比べる癖がついている。
こればかりは仕方ない。この東京基準の感覚が消えた時が、俺と相方が本当の札幌市民になったと言える時なのかもしれない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022811j:plain

ふと空を見上げると、ぽっかりと月が浮かんでいる。なんだっけ、遠く離れた恋人を想い、「この星空を君も見ているのだろうか」と主人公が独白する小説だかドラマがあったような。タイトルは忘れた…

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022846j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022903j:plain

まだ陽が落ち切っていないので、夜景というには早い。微妙なタイミングではある。相方と展望台から景色を見ていたが(結構寒いのだ)、「陽が完全に落ちるまで中で待っていよう」と促す。展望台の建物の中には休憩エリア的な場所がある。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022930j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001022945j:plain

20分程、建物の中でダラダラしていると完全に闇が降りて来た。よし、と外に出て札幌の夜景を楽しむ事にする。それにしても寒い。相方はショールを持ってきていた。景色は最高ではあるけれどもね。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001023011j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001023026j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001023041j:plain

夜景を撮る度にいつも思うのだけれども「俺の撮る夜景、なんとかならんのかなー」である。
俺の持っているデジカメが1万5千円程度の安物なので、そもそも夜景をちゃんと撮るのに適していない。そして俺は、夜景をどうやって撮って良いかの知識、経験がない。撮影モードを何に設定すればいいのか判らないし(いつもオート設定だ)、露出も判らない。
物理的にも技術的にも不足しまくりだ。夜景を綺麗に撮れるようになりたいものだなあ。3回くらいで受講出来る写真撮影入門教室みたいなの、ないかね。今度探してみるか。

帰りも市電に乗って、地下鉄を経由して帰宅した。

f:id:somewereborntosingtheblues:20171001023144j:plain

相方が帰り道にしみじみと言っていた。
「見たかった札幌の夜景も見る事が出来たから、次は北海道の星空だなー」
それが一番ハードルが高いと思うけどね。

積丹半島へドライブ

札幌で自由に車を走らせていられるのもあと2ヶ月ちょっと。冬が来て雪が積もったら、車で何処まで出掛けられるか保証がない。
となれば、今のうちに行けるところに行っておこう。そんな気分であった。
積丹(しゃこたん)半島はどーかな?」と相方が言う。ネットで調べてみると、札幌から2時間ちょっとで行ける。経由としては、札幌→小樽→積丹半島といった感じになるらしい。
岬から見る海が綺麗なのだとか。また季節的には既にオフだが、積丹半島は雲丹が有名。相方は東京にいた頃は雲丹を食べた事がないので、今回トライしてみたいと言っていた。

よし、という事で土曜日(9/23)に積丹半島まで出掛けて来た。とりあえず、小樽まではGWに出掛けているから、道も慣れたものだ。運転は俺。ナビで確認すると、所要時間は2時間半程度。小樽へ向かう一般道は途中殆ど信号がないので、高速道路を走っているのと同じくらいのスピードが出る。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235611j:plain

小樽に近づくと、海岸線を走る事になる。この辺りも走っていて楽しい。俺は運転担当だから、あまりよそ見をする訳にはいかないけれども。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235636j:plain

9時半過ぎくらいに家を出て、積丹半島に到着したのが、12時ちょっと前。ネットで予め調べておいた。まずは黄金岬を観に行くつもり。すると相方が「なんか遊覧船が出てるんだって。それに乗ると、海底とかを見る事が出来るらしいよ。それに乗ってみたい」と言う。
黄金岬辺りを走らせていると、「遊覧船乗り場」の看板を発見。じゃ、まずは遊覧船に乗るとしよう。遊覧船乗り場に行くと、駐車場にいたおじさんがやってくる。
「遊覧船に乗るのかい?」
「時間とか全然チェックしてないんですけど、乗れますか?」
「12時からのが出るから、それに乗りなよ」
と、時間を確認すると11時57分。あと3分しかないぞ。慌てて乗船チケットを購入。大人一人1,700円。昔、伊豆でも同じようなのに乗ったけど、全然面白くなかった事を思い出した。こいつは大丈夫かな?

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235736j:plain

乗船しようとすると、結構人が乗っている。きっともうオフシーズンだろうけど、それなりに人はいるなあ。相方が「席空いてるかなー」と心配する。まあ、電車じゃないから、立ち見ってのはない筈だから、大丈夫だと思うけどな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235804j:plain

そして、12時を過ぎて、出発。すると案内のアナウンスが始まり、遊覧時間は40分程度だとか。ちょうどいいかもね。それに船にはお手洗いも付いているので、そういったところは安心だ。
船から見た陸の風景。天気も良いし、なかなかいい気分である。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235834j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235854j:plain

波が結構荒い。普段、人間て生き物は陸の上で暮らしているせいか、たまに海上に出ると気分が高揚するんだよなあ。これはいわゆる非日常による高揚感なのだろうかね。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170924235927j:plain

暫く船が進むと船のガイドさんからのアナウンスで「曇ってきてしまいましたが、天気が良いと海が非常に綺麗に見えます。積丹ブルーと呼ばれるものです」という説明が。
海面を見ると、確かに綺麗である。ちょうどこの写真を撮った頃に雲が多くなってしまったのであるが、これがピーカン(晴天)だったら、もっと綺麗なんだろうな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000040j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000057j:plain

さらに船が進み、アナウンスがある。「海底の様子を見るのに適したポイントに到着しましたので、皆さま、船底で海の様子をお楽しみ下さい」
乗客は一気に船底に進む。昔、伊豆で海底遊覧船に乗った時、海中の景色が全然面白くなかった(殆ど何も見えなかった)事を俺も相方も思い出していた。だが、さすがにそこは北海道。伊豆のなんちゃって海中遊覧とは違った。しっかり見える。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000127j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000142j:plain

小魚なども泳いでいたのだけれども、シャッターチャンスを逃したので写真は無し。残念。
船から見られる景色って、それだけでなんか良いよなあ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000201j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000223j:plain

船の近くをウミウ(かもめに似てるけど、違うらしい。俺は区別つかないけど)が飛んでいる。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000257j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000322j:plain

実はこれ、種明かしをすると、船のスタッフがお客さん達に食パンを渡してくれて「これをウミウに向かって投げると近寄ってきますよ」という一種のアトラクションなのだ。海鳥達も船が来れば、エサにありつけるのが長年の経験で判っているんだろうな。
ということで、40分の遊覧は終了。短すぎず長すぎず、丁度良い感じ。非常に楽しかった。
「伊豆の遊覧船と比べると、だいぶに良かったねえ」「積丹ブルーも見れたし、面白かった」
俺達は満足した。

そして次は黄金岬だ。遊覧船乗り場のすぐ近く(車で3分も掛からない)にある。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000421j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000444j:plain

展望台目指して歩き出すと、いきなり獣道ライクな結構野性味あふれる小道。相方と「ここ、地面もあんまり固まってないし観に来る人、少ないのかな」と話す。シーズン的にも積丹半島は7月8月辺りがハイシーズンなので、9月後半はもうオフなんだろうなあ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000517j:plain

展望台に向かう途中で、撮った写真。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000544j:plain

展望台に到着。ここまで来るのにすれ違ったのはたったの二組。少ないなあ。ここ、良いとこだと思うんだけど。オフシーズンだからなのかな、夏場だったらもっと観光客も多かったのだろうか?

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000617j:plain

そして、展望台に上がって回りの景色を眺める。いやあ、高いところから観る景色は良いねえ。海も見えるし、非常に気分が良くなる。海を眺めるのも楽しいし、街を観てもその景色を堪能出来る。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000648j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000713j:plain

黄金岬を楽しんだので、次は積丹岬に向かう。この辺りで運転は相方に交代。
途中から、景色が「半島」を走っているというよりも、山道を走っているようになった。積丹半島は海のすぐ反対側が山であったりして、それもまた面白いのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000755j:plain

そして、15分程走ると、積丹岬に到着。が、案内の看板を見て、素直に道を走ると、やたらと昇る。これ、岬に行くというよりも、山に行くんじゃね? くらいの感じで昇る。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000843j:plain

ちなみに、この積丹岬には島式意海岸がある。小さいトンネルを超えると、そこにはなかなか悪くない景色が広がっているのであった。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000927j:plain

下の写真が、トンネルを抜けた積丹岬からの景色。どうです、悪くないでしょ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925000958j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001017j:plain

岬から海岸へ、降りる道がある。相方が「海岸まで降りてみたい」と言うので降りる事にした。見るからに傾斜がきついので戻る時大変だろうなあと思いつつ、降りる。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001042j:plain

それでも、この積丹ブルーの海を観る事が出来たのだから、これは観る価値ありと言うべきだろう。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001105j:plain

無事、海岸まで到着。他にも観光客が何組かいる。ここはいわゆる砂浜じゃなくて、石がゴロゴロしている。景色が良くて、来て良かったなあと思う。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001130j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001147j:plain

次に神威岬へ行こうと思っていたのだが、相方がもうお腹が空いたから何か食べたいと言う。この積丹岬には食堂があるので、じゃここでご飯にする。時間は2時くらい。お客さんも減ってきて、待つ事なく食事にありつく事が出来た。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001224j:plain

相方は前から雲丹にトライしたいとの事で、三食丼(雲丹、いくら、たらこ)、1,600円。俺は親子丼、1,400円。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001252j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001312j:plain

相方は雲丹が美味しかったと満足していた。それは良かった。

そして次は神威(かむい)岬へ向かう。実はこの日は天気予報で3時過ぎから天気が悪くなると知っていた。なので、神威岬まで天気が持ってくれればいいなと。本当は夕方まで積丹半島でいて、海に沈む夕日とかを見たかったのだけれども、それは無理だろう。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001601j:plain

神威岬へ向かう途中で、俺達は「これぞ北海道!」という景色に遭遇した。神威岬まであと少しというところで、なんと狐に遭遇した。ちなみに相方は「キツネだよ、キツネ!」と興奮していたけど、この動物、狐なのかな? もしかすると犬じゃね?(多分、アカキツネだと思う)

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001630j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001650j:plain

神威岬もやはり山の上にある。なんだろう。そもそも岬自体に俺は縁がないからよく判らないけど、岬って山の上にあるのかな? と書きながら、岬という漢字には「山」ヘンがあるから、そういう事なんだな。いい歳して今更気づいた。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001720j:plain

案内図を見ると、岬の一番先に灯台がある。そこまで徒歩で37分! そんなにあるのか。おまけにその頃、だいぶ天気が怪しくなってきて、雨雲も近づいてきた。
「一番先まで行くと、雨にやられるんじゃないかな」と相方は心配する。「じゃ、とりあえず行けるとこまで行ってみよう」と俺。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001808j:plain

5分程歩くと、休憩所的な場所が。ここで見下ろす海の景色もまた素晴らしい。正直、ゴールまでたどり着かなくても、ここで充分かなという気もしてくる。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001830j:plain

ちなみに、下の写真の一番先に灯台があるのが見えるかと思う。滅茶苦茶小さく白く写っている建物がそれだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001855j:plain

この辺りで、雨雲がかなり怪しくなってきたし、稲妻も光ったりしてきた。これはまずい。多分、そう遠くない時間で雨が降り始めるな。相方と灯台まで歩くのは断念して、駐車場に戻ろうと決める。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001920j:plain

個人的に景色がどうという訳じゃないのだけれども、雨が降り出しそうな感じの雰囲気で、気に入っているのが下の写真。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925001955j:plain

そして、神威岬を後にして、次に雷電海岸へ向かうのだが、途中で雨が降り出してきた。通り雨かと思ったけれども雨は強さを増すばかり。これだと海岸へ行っても車から降りる事も出来ない。
当然、万に一つの期待していた海に沈む夕陽も今回は無しだ。
相方と「もう今日は無理だねー。諦めて帰ろうか」と札幌へ帰る事にする。途中、小樽に寄って、ラーメンが晩御飯。俺が醤油で相方は味噌。味は至って普通。特筆すべき点は無し。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925002034j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925002057j:plain

ラーメンを食べ終わった後は、夜の雨降る小樽運河を見学した。昼の小樽運河はハッキリ言って「札幌三大がっかり観光名所」の一つなんだけど(笑)、夜の運河の雰囲気は悪くない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170925002133j:plain

今回は残念ながら、積丹半島の夕陽を見る事が叶わなかった。次は、天気が良い時に積丹の、海に沈む夕陽を観に行こうと思う。

俺とお前と貴方と君と…

このBlogの一人称は「俺」で統一している。別に統一しているというか、普段の言葉遣いでも俺の一人称は「俺」だ。
無論、仕事場では「私(わたし)」を使用している。

男性の一般的な一人称としては「僕」があるけれど、俺は普段「僕」は使わない。だから、俺が日常生活で使う一人称はプライベートでは「俺」で、仕事場やあまり親しくない人の前では「私」となる。

20代半ばの頃の話だ。職場で話をしていた時に「僕は@@@@だと思いますけど」みたいに「僕」という一人称を使った。その場には俺の憧れの女性上司のMさんがいた。Mさんは身長170センチちょっとのスリムで足の長い素敵な女性だった。
入社初日に挨拶をした時、タイトスカートからすらりと伸びた長い脚がセクシーだったのを昨日のように覚えている(もう20年以上も前の話だけれども)。
で、だ。そのMさんが俺の「僕」発言を聴いて噴き出した。
「君さぁ、ボクって言葉、似合わないよー」
Mさんは深い意味や考えがあって言った言葉ではないと思う。だが、俺は憧れのMさんに「僕という一人称は似合わない」と言われた事を深く心に刻んだ。そうか、「ボク」って言葉は使わないほうがいいのか、と。

それ以来、仕事場では「私」という人称を使うようにした。無論、仕事場以外では「俺」だ。Mさんに指摘を受けて以来、俺は「ボク」という言葉を封印した。

**

30代前半から半ばくらいの時に、4つ上の女性と交際した事がある。別に珍しい話でもなんでもない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170923010131j:plain

彼女と知り合った頃は、普通に彼女の苗字をさん付けで呼んでいた。彼女も俺の苗字をさん付けだ。知り合いになって、いきなり付き合い始めた訳じゃない。いわゆる飲み仲間だった。飲み仲間が7~8人いたかなあ。
あの頃は特に生産的な事をするでもなく、ただダラダラと酒を呑んで過去の恋愛話を皆でして、馬鹿話をするような時間が多くあった。それが楽しかったと言えば楽しかった。
当時はまだ、サックスもドラムも始めていなかった。学生時代の仲間と組んだバンドも自然消滅していた。だから酒を呑むくらいしかやる事がなかったんだよなあ。

ある日、飲み仲間の男性の家で呑んだ事があった。彼の家は埼玉の戸田市のほうにあった。呑んでいる途中で何か(酒か肴か、或いは両方か?)欲しくなり、近くのスーパーまで買い出しに出掛けた。その時、4つ年上の彼女と一緒に出掛け、気付くと二人だけで呑む約束をしていた。どちらから誘ったのかは覚えていない。ただ、きっと俺が酔った勢いで彼女を誘ったのだろうという推測はつく。

彼女と新宿の紀伊国屋書店の前で待ち合わせて、歌舞伎町のバーで酒を呑んだ。大人の男女が二人きりで酒を呑んで、何もない筈がない。当たり前のように付き合い始めた。
付き合い始めてすぐに、俺は彼女のファーストネームを呼ぶようになった。4つ年上だったけど、普通に呼び捨てだ。

俺は人生でそれほど沢山の女性と交際した事がある訳じゃないけど、交際相手は必ず呼び捨てだ。ちゃん付けとかした事がない。別段、何かポリシーがあるって事でもない。単なる、そうしているというだけの話。
彼女は自分よりも年下の俺を、暫くは変わらず苗字+さん付けで呼んでいた。なんでなのかは判らない。年下の男性と付き合う事に後ろめたさみたいなものがあったのかもしれない(後に彼女から聴いた話を総合すると、俺にはそう感じられた)。

いつまでも苗字で呼ばれるのが他人行儀な気がしたので、彼女に「名前で呼んでくれよ」とリクエストした。すると彼女は俺の名前をさん付けで呼んだ。
年上の彼女を俺は呼び捨てにして、年下の俺を彼女はさん付けで呼んだ。不思議な感じだった。俺は酒を呑みながら、タメ口で彼女と会話し、彼女の名前を呼び捨てにしたり、或いは「お前」と呼んだりした。
彼女はずっと敬語を使って、「俺の名前+さん」で呼ぶか「貴方」と呼ぶかのどちらかだった。俺を呼び捨てにする事も「キミ」と呼ぶ事もなかった。

彼女が俺との付き合いで一定の距離を置いていた訳じゃない。単にそういった言葉遣い(呼び捨てやら、上から目線的な発言とか)が出来ない人もいる。彼女はそういった言葉遣いが出来ないタイプの人だっただけの事。

或る日、彼女からメールが来て(まだ、スマホもLINEもなかった時代である)こう書かれていた。
「貴方に乱暴に『お前』って呼ばれたりすると、ああ、私は貴方の物なんだなあって実感出来て嬉しくなる」
彼女がそういえば、M気質であると、当時彼女のBLOGに書いていた事を思い出した。
ちなみに俺はそういった癖はない(SでもMでもない)。

最近ネットで、ある女性芸能人(誰だか失念した)が「たとえ好きな男性でも『お前』って呼ばれるとムカッとくる」という記事を読んだ。まあ、そりゃそうだよなあ。「好きな人であってもお前呼ばわりされたら、女性も嫌な気分になるだろうなあ」と他人事でその記事を読んでいた。
暫くしてから、あれ? そういや俺も昔、交際相手(しかも年上)を『お前』で呼んでた事あるなあと思い出したので、今日のエントリを書いた。

なんと呼び合おうが、当人同士が納得してれば、それで良いってだけの事だけれども。
しかし、一度くらいは交際相手の名前を『ちゃん付け』で呼んでおけば良かったという気がしなくもない。今更、手遅れだけれども。

君のいない週末

f:id:somewereborntosingtheblues:20170919221605j:plain

金曜の夜は、仕事が終わると一目散に君に逢いに行った。

土曜はランチを待つ事なく、君と時間を過ごした。そして夜が更けても一緒にいた。

日曜は街を一緒に歩いた。君の面影が至るところにある。振り払っても振り払っても消えない。

君はもう俺の側にはいない。判っている事だ。でも、まだ俺は君と何処かで逢えるような気がしている。

勿論、それは夢だ。幻想に過ぎない。でも、夢見る事くらい、許してくれてもいいだろう。そうじゃないか。

 


注意: 「君」を「酒」に置き換えて下さい。

 


酒を定期的に呑むようになってから、30年以上が過ぎた。そして断酒宣言をした。
初めて一切酒を呑まない週末を過ごした。

禁断症状が出る訳でもなく、「うー、飲みてー」とおかしな気分になるでもなく。
思った以上に平然とした気分で酒無しの週末を過ごせた。
酒の代用品として、ペットボトルの炭酸水を大量に購入した。黒酢を炭酸で割って飲んでいる。結構良い飲み物だ。アルコールが入っていないのが残念だが(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20170919221519j:plain

土曜に相方とピザを食べに出掛けた。札幌に一店しかないらしい、ナポリ公認のピザ屋さんでランチ。ピザセットとパスタセットを注文してシェアする。ドリンクが付くので、俺はアイスティを頼んだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170919221546j:plain

今までの俺だったら、迷う事なく赤ワインかビールを頼んでいた事だろう。だが、もうアルコールという選択肢はないのだ。

日曜は相方のリクエストで回転寿司へ。本当に札幌(北海道)の回転寿司はレベルが高い。烏賊の美味さに相方は感動していた。ちなみに札幌の「スシロー」の烏賊は、東京と同レベルらしい。今までの俺だったら、寿司には日本酒だ。だが、ここでもお茶を飲むだけ。過去に寿司屋で日本酒を呑まなかったのは初めてである。


そして、酒を断って気づいた事がある。世の中は思った以上に酒の誘惑が多い。まず、TVのコマーシャル。年がら年中、酒のCMを流している。
そして街には至るところに居酒屋がある。酒の飲めるレストランがあり、洒落たバーがある。
酒を呑んでいた間は全く気付かなかった。世の中って、こんなにも酒飲みの為の場所があったんだなあと…


世の中には二種類の人間しかいない。
酒を呑む人間と酒を呑まない人間だ。

俺は酒を呑まない人間になった。酒を呑まない人間にとって、酒のコマーシャルもバーも居酒屋も縁がない。だが、世の中の半分の人間はそういったものと無縁の人生を過ごしてるのだ。
それで不都合があったという話も聴かない。
だから、きっとそれでいいのだ。


今後、100%酒を断って生きるとは断言出来ない。挫折するかもしれない。だが、今は少なくともそのつもりでいる。
そして全てが許される時が来たら、俺はきっと「君」に逢いにいけるだろう。