Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

生まれて初めて、「札幌雪祭り」を見た

札幌は今週月曜から雪祭りである。
昔から、テレビのニュースとかで何度も観ていた。まさか、その雪祭りを生で観る機会が起きようとは。まったく驚きである。

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俺の職場は札幌時計台の近くである。札幌雪祭りは「大通り公園」で行われる。時計台から大通り公園は近い。仕事帰りにちょっと覗いてみるか、そんな気分であった。
行ってみると、かなりの人混み。昼間はさすがに混んでいるだろうとは思ったが、夜は多少は空くかなと期待していた。だが、昨今はプロジェクション・マッピングを多用しているせいか、夜も混んでいる。ちなみに下の写真はファイナル・ファンタジー7ね。クラウドがモチーフだ。

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仕方あるまい。去年、部屋の下見に来た時に、車を運転してくれた不動産屋の店長が言っていた。「雪祭りを観に行くのは観光客だけです。地元民は寒いので部屋に籠ってますから」
そういうものなのかもしれない。

店も沢山出ている。土産物を売る店もあれば、食い物を売る店もあり、アルコールやソフトドリンクを提供する店などなど。なるほどなー。まさしく「お祭り」である。

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大通り公園を歩きながら、雪像を写真に収める。ちょっと寒いなあという感じ。ホットワインとか売っている店があったので、「ホットワイン美味そうだなー」と思うが、不思議な事に買って呑む気になれない。
とりあえず雪像を何枚か写真に撮る。

凱旋門は良く出来てるなあ。

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俺の知らない建物の雪像の前ではAKBみたいなアイドルグループがライブをやっていた。ふーむ、今どきはこういったコラボレーションが普通なのかもね。
ただ、そのせいで混んでいたのには閉口したが。

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写真を適当に収めると、俺は地下鉄の駅に向かった。撮った写真はLINEを通じて相方と知り合いに送信した。

思ったよりも面白くなかった。
それは、雪祭りが詰まらないという事じゃない。帰りの電車の中で考えた。なんで初めての「雪祭り」が面白くなかったんだろう。

すぐに答えは出た。簡単な答えだ。独りだからだ。

こういった「お祭り」は気の置けない友人や大切な恋人、夫や妻とかと一緒に来なかったら面白い筈がない。
雪像を見ながら「あれ、すげーなー」と言い合ったり、「なあなあ、これ食べない?」とか言い合ったり。それが「祭り」の醍醐味だし、面白みだろう。

屋台、売店には色々な食い物が売っている。どれを食べるか、それを考えるもの楽しい。当然自分だけの趣味じゃなくて、一緒にいる人の喰いたい物も考えながら店を巡ったり。そういった事が楽しいのだ。

さっき、ホットワインを呑む気になれなかった理由が腑に落ちた。独りでワイン呑んでたこ焼き喰っても面白くもなんともないよね。
世の中には、独りでそういった楽しみを味わえる人もいるのかもしれない。だが、俺はただでさえ食い物に興味のない人間だ。それが独りで雪祭り会場でおでんや天麩羅喰って楽しめる訳がない。
俺にはそこで「これ食べたいー」と我が儘を言ってくる相手が必要なのだ。

LINEで送った雪祭りの景色に、相方が「来年観るのが楽しみだなー」と返信してきた。
俺が雪祭りを本当の意味で楽しめるのは、きっと来年なんだろう、だから楽しみは来年までとっておくさ。

そしてそれは決して悪い事じゃない。