Some Were Born To Sing The Blues

酒好き、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。50歳目前で札幌に引越し、ピアノを始めました。

モロッコ旅行3  2日目

さて旅行も2日目。ここからが本番モードと言った感じ。
ホテルのレストランで朝食を終え(所謂バイキングという奴で特筆すべき点は無し)、8時に旅行会社のドライバーにピックアップされて、カサ・ヴォワイヤジュール駅で降ろされる。ドライバーから列車のチケットを貰う。ここでドライバーとはさようなら。アッサリしたものだ。ここから列車で3時間掛けて、我々はマラケシュまで向かう。幸運な事にマラケシュは終点なので、下車に気を使わなくて済む。海外の電車に乗られた事のある方ならご存じだろうが、海外は日本のように駅名の書かれたプレートが分かり易く掲示してある訳でもなく、車内アナウンスがある訳でもないのだ。日本人からすると随分不親切だなぁと思うが、これが世界標準なんだろう。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084252j:plain
電光掲示板は、流石に日本のそれと大して変わらない。ホームを確認しながら改札を抜ける。当然、日本みたいに、自動改札じゃない。有人改札だ。この時、駅員さんが『サンバンセン』と日本語で教えてくれた。結構日本人の利用が多いんだろうな。
電車が来るまでまだ20分ほどある。ホームで煙草吸う人多し。もう日本では見られなくなった光景だね。
電車がホームに入ってくる様は正しく『世界の車窓から』そのものだ(笑)
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084326j:plain
我々の乗る列車が到着。どの車両に乗れば良いのか判らないので駅員さんにチケットを見せる。彼がここから乗れ!みたいな指差しジェスチャー。乗り込んで、我々の席を発見して一息つく。因みにこの電車は一等(日本で言う指定席)と二等(自由席)の二種類。我々は一等席だ。流石に見知らぬ国で自由席はしんどいからね。
到着まで3時間だったのだが、窓の外の景色を楽しんだり、旧友Tと無駄話をしていたら、あっという間にマラケシュに到着。体感時間としては50分くらいだった。
終点だけあって、沢山のお客さんが降りる。降りる時(改札を抜ける時)は日本みたいに、切符の回収は無し。そもそも車中でも切符の確認を車掌さんがしてる以上、回収する意味ないもんな。なんで日本は降りる時に回収するんでしょうな?
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084424j:plain
改札抜けたところで、今度はマラケシュの現地ドライバーがお出迎え。今回の旅行で我々は何人のドライバーに送って貰った事だろう。
マラケシュで我々が泊まるのはリヤドというモロッコ版民宿。民宿って言うと、貧相なイメージがあるけど、そんな事はない。リヤド毎に個性があって、部屋毎も造りが違うので大変楽しい。廊下の装飾とか見てるだけでも楽しめる。そしてリヤドの特徴はメディナ(旧市街)の中にあるので、リヤドの入口まで車で行けないというところだ。メディナ世界遺産だから、車が通れるように道を広げたりしてはいけないのだ。
よってメディナ入口で車はストップ。そこからどうするかというと、荷物運びのおじさんがいる。彼はリヤカーのコンパクト版みたいな台車を持っている。これで我々のスーツケースをリヤドまで運んでくれる訳だ。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084728j:plain
ドライバーはおじさんに何か言っている。多分俺達の泊まるリヤドを教えてそこまで頼むぜ、みたいな事言ってるのだろう。
今回我々が泊まるリヤドはジャマエルフナ広場の目の前。相方がフナ広場で夜遅くまで遊べるよう、近くのリヤドを旅行会社にお願いしたらしい。フナ広場については、おいおい説明しよう。
歩いて一分足らずでリヤド到着。近くて良いな、これは。運び屋のおじさんにはチップを20DH(ディルハム。1DH=13円)渡す。下の写真が俺達の泊まるリヤド。民宿とはだいぶにテイストが違うのが判るよね。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084819j:plain
リヤドのフロントには眼鏡の美人なお姉さんが。彼女が『English or French?』と訊いてくる。つまり英語とフランス語どっちが判る?と尋ねてる訳だ。逆説的に言えば彼女は両方話せるのだな、それにアラビア語も当然話せるだろうから、トリリンガルだ。すげえな。
彼女にリヤドやフナ広場周辺の説明をして貰い、その後はミントティーの接待を受ける。モロッコでは、何はともあれミントティーといった感じらしい。アルコール厳禁なイスラムの国らしく滅茶苦茶甘い。でも、ミントの香と甘さが結構癖になる。俺と旧友Tはミントティーに嵌まった。相方は甘さが最後まで駄目だった模様。
今回このリヤドは3人一部屋なのだ。その為部屋も広めのスイート。廊下に着けられた照明や中2階の作りが素晴らしい。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026084956j:plain
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085121j:plain
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085144j:plain
部屋で休憩した後は、お目当てのジャマエルフナ広場だ。
ここは元々は処刑場であったらしいのだが、現在は各種屋台や大道芸人が多数集まり、一大観光名所となっているのだとか。相方はこのフナ広場で深夜まで遊べる為に今回のリヤドを選んだくらいなのだ。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085253j:plain
昼間の屋台はジュースを売ってるのしかない。夜になるとエスカルゴを売る屋台や普通に食事の出来る屋台も出てくる。モロッコはオレンジジュースが美味いとの事なので屋台でジュースを買おうと屋台を見て回る。客引きというか、呼び掛けが半端ない。料金はどの屋台でもオレンジジュースが4DH、レモンジュースが10DHと統一料金。それなのに20以上の屋台がしのぎを削っている。どこで買ったら良いか判らんよね。相方は日本にいた時に調べていた模様で19番の屋台で買おう!と決めてたようだ(各屋台は、屋台番号を書いた札を貼っている)。
同じ料金だが、屋台によっては、果汁100%の美味しいのもあれば、水増しされてるのもあって色々らしい。
さて時間はお昼の一時過ぎ。腹も減ったという事でランチにしようとなった。フナ広場は周りを囲むようにオープンカフェが沢山並んでいる。カフェと言っても食事メニューもしっかりしている。流石にカフェに関しては情報がないので、あとは直感頼りに決めるしかない。
旧友Tかここにしない?と提案したカフェに入る。何しろ反対する理由もないからね。
で入ってメニューを見て、困った。フランス語である。ウェイターに英語のメニューないのか?と訊ねるとないとの返事。こういう遣り取りは英語で出来る癖になんで英語のメニューがないのだろうか?
フランス語を頑張って3人で解読していると、パスタとピザは割と容易に意味が判った。ということで、相方はマルゲリータ、旧友Tはペペロンチーノ、俺はボロネーゼ。飲み物は相方はコーラ。旧友Tと俺はビールという文字を見つけて喜び勇んで注文。来たのはノンアルコールビールでした(笑)
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085333j:plain
因みにモロッコの外食の値段だが、日本と大して変わらない。ランチが700円程度か。ディナーは一品料理なら千円から1300円程度。観光客を意識して、アルコールを置いているレストランとかは多い(但しメディナ内のカフェとかは置いてない)。アルコール料金は高め。350mlのビールで600円程度する。ワインはピンきりでフルボトル安いと二千円くらいから。高いものは五千円くらい。
だから、正直酒飲みにはモロッコ旅行はお薦め出来ない。運良く俺達が滞在したリヤドの一階のレストランがアルコールを出す店だったので、大変重宝した。
俺と旧友Tは年中このレストランでビールを飲んでいたので店のお姉さんに顔と注文を覚えられ、最後のほうになると、『カサブランとハイネケンで良いかしら?』と座った瞬間に言われるようになった(カサブランカというビールがあるのだ)。
ピザとスパゲティのランチは特に可もなく不可もなく。ただ、食べてる最中、やたらと蠅が食い物の周りを飛び回るのに閉口した。最近日本では、食べ物の周りを蠅が飛ぶ、なんて景色はまずお目にかからないだろう。モロッコではそれが当たり前の光景だ。左手で蠅を追い払いながら食事するなんて、最後にしたのは、ガキの頃以来じゃないだろうか。
食事を終えて、さてどうするかとなり、スークを探検しようという事になった。スークは市場という意味が近いか。モロッコには、絨毯やモロッコランプ、ティーセット、木彫り細工、革製品など色々な物を売っているスーク=商店街のようなもの、があるのだ。
相方は元々スークでランプを買うつもりだったし、旧友は恋人への土産に洒落た服を買う予定があったらしい。俺だけ、ノープランだ。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085554j:plain
で、スーク巡りをする前にちゃんとガイドブックで位置確認をすれば良いのに俺達3人は何も考えずに、『お。ここ入口じゃね』と適当に入ってしまった。後で確認したら、俺達が入った道はガイドに載っていた入口の真逆だった(笑)
最初は店が結構あって楽しい感じだったのだが、段々店が少なくなり、どんどん道がショボくなる。住宅街といった雰囲気になってきた。旧市街内は全て世界遺産なので、相方は喜んでいるが、街並みが似たような感じなのでどこを歩いているのか判らなくなってきた。
適当に歩いていたら、完全に迷子になった(笑) 時々地元の人達が『カワナメーシー』と声を掛けてくる。何かと思ったら『革なめし』の事だった。近くに革なめし処理場があるらしい。地元のおっちゃんが『革なめし見に行くか?連れて行ってやるぞ』みたいな事を言う。そもそも興味もないし、チップ狙いなのが明確なので、毅然と断る。しかし、これだけ『革なめし』という日本語を彼らが使えるという事はかなりの日本人が見に来てるって事なんだろう。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085652j:plain
フナ広場に戻ろうと、地元のおじさん達に訊ねると、直ぐに『じゃあ、連れて行ってやるよ』と言われるので、方向だけ訊いて速攻で逃げる。道案内してもらって、チップを要求されるという話を日本にいる間にたらふくネットからの情報で仕入れていたからね。
しかし、おっちゃん達が嘘を言っていたのか、俺達が方向音痴なのか判らんが、全く広場に戻れる気配がない。
所謂車が通れる道に出れば、最悪タクシー拾って戻れるのだが、メディナの細い路地をさ迷っている俺達には、タクシーなぞ無縁だ。
俺は結構絶望的な気分だったのだが、世界遺産であり且つ地元民の街を歩いていた相方は全然そんな事はなく、ハッピーだったらしい。旧友Tもこの迷路散策を楽しんでいたらしい。変わった2人である。
まあ、まだ陽が高く外が明るかったからこその余裕だろう。陽が落ちたら冗談抜きにフナ広場には戻れなかった。
二時間ほどさ迷ったら、運良く大通りに出て、そこにフナ広場への案内板を発見して事なきを得た。我々が戻れたのは100%偶然の産物である。それにしても疲れたぜ。
広場に戻った頃には陽も落ち掛けてきた。料理を出す屋台も多数出て、非常に賑わっている。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026085956j:plain
ランチが遅かったせいもあり、それほど腹も減っていない。が、せっかくの屋台を楽しんでみたいな、ということで適当な屋台に入る。メニューを見てもよく判らない。すると屋台スタッフが「調理を直接指定しなよ」と相方の手を引っ張る。相方は美味そうな串料理と魚のフライを選ぶ。ブナ広場内の屋台はアルコールを提供しないので、代りに炭酸水をビール代わりだ。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026090225j:plain
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026090248j:plain
ちなみに写真は串が5本あるが、相方は3本しか指定していない。つまり適当なのだ(笑)が、味は非常に美味かった。値段は全部で3千円台半ばくらいだったかな。ちゃんと領収証くれる訳じゃないからね。
で、旧友Tはアルコールが欲しいということで、リヤドのレストランに戻ってビールで乾杯。本音を言えば串料理にビールと行きたかったが、仕方ないね。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026090538j:plain
レストランも無論、リヤド内なので、内装も洒落てる。
f:id:somewereborntosingtheblues:20141026090637j:plain
結構良い感じで、酔っ払って、順にシャワーを浴びて寝る。
さあ、明日は世界遺産アイトベンハドゥだ!