Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

異邦人@札幌

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東京から札幌に引っ越したのが、2016年12月(厳密には11月終わり)。
それから遅れる事、4ヶ月。相方も札幌にやってきた。
相方が4ヶ月遅れた理由は、東京時代の仕事の関係。俺の引越しのタイミングでは、相方の仕事が片付かなかった。

そして相方は札幌で事務関係のパートの仕事を見つけ、扶養範囲内で働いている。だが、東京時代の仕事も継続してやっている
ある意味、ダブルワークだ。
先週、先々週の土日、相方は二週続けて東京へ出掛けて行った。出張だ。相方の話を聴く限りだと、どうも東京では相方の代わりに仕事をやれる人間がいないらしく、それでわざわざ札幌から東京まで出張っているらしい。
正直言えば、相方が特別なスキルを持っているという訳じゃない。仕事内容そのものは、普通に事務作業が出来る人なら対応可能なもの。
だが、ここが仕事のある意味面白い部分なのだけれども、仕事というのは特定の○○さんと上手くやれるかとか、面倒くさい取引先の××とのネゴシエーションが上手いとか、そういったものがやれないと無理な場合がある。
言わんとしていることは判って貰えるかと思う。

相方は今、新規事業立ち上げの部署に係っていて、それが軌道に乗り始めたのだと言う。将来は年商一億だ!と社長は宣言しているのだとか。
年収じゃなくて、年商かよ!という突っ込みは野暮だからしないでおこう。

そしてとある大口クライアントとの契約が取れたので、これまで以上に相方に東京に来て仕事をやって欲しいと(言われたらしい)。
相方が「今はいいけど、冬になったら無理ですよー(飛行機が雪で飛ばないから)」と返したら、なんとびっくりな提案が。
「冬の間は、東京に住まない? オフィスの一部屋使ってよいから」(オフィスは普通の住居用マンションなので風呂もある)
東京から戻ってきた相方からその話を聴いた俺は「相方、ずいぶん頼りにされてんなぁ」と感心した。
相方曰く「この件に関してはご主人とよく相談してくれだって!」
へー。あ、ご主人て俺のことか(笑)

相方にやってみたいか訊いてみると「やってみたい」との返事が。そっかー、ならしょうがないな。
「今まで自分は仕事は適当にしかやってこなかったし、もう50歳目前の自分が仕事で必要とされることなんてこの先ない気がする。ラストチャンスだと思うんだよね。だとしたら、ここでチャレンジしてみたい。年商一億の夢に自分も乗ってみたい」

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俺自身、50歳目前で札幌という異邦の地に移り住んできた。東京時代は会社員だったが、最後は会社が潰れてフリーランサーの道を余儀なくされた。
フリーで下請けをずっとやるには、それなりのスキルと耐久力(精神力)がないと無理だ。そして歳を食えば食う程、仕事の選択肢は減る。
じゃあ会社員として就職すればいいという考えもあるけど、40後半(50目前)の年寄りなんて、なかなか雇って貰えない。
俺の場合は、色々な幸運があって、今の会社に入ることが出来た。この会社に入れたのも、相方の知人のエージェント経由で情報が回ってきたからだ。
つまりは、縁だ。

相方がそういった縁を大事にして、その先にある仕事の未来へ賭けてみようという気持ちも判る。
勿論、成功するとは限らないけれども、人生なんて所詮は成功と失敗の繰り返しだ。俺達は失敗したって失うものは何も無い。
細かいところはこれから詰めていかねばならないし、社長の話がどこまで具体的に進んでいるのかも俺には判らない。
だが、俺はGOサインを出した。
だから、(相方の所属する)会社がその辺りを正式決定すれば、相方は冬からは東京暮らしに戻ることになる。雪が無くなれば、札幌に戻る話になっている。12月から3月までが東京、それ以外の時期が札幌という形の変則別居になるのかな。

今後、どう転ぶのかは勿論俺には判らないし、相方にも判らない。神のみぞ知る、って奴だ。
だが、人生色々あったほうが面白くていいじゃないか。
札幌に来る事が決まった時だって、なんとかなるさと思ってやって来た。
それと同じさ、きっと。


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ここから、私信。
rさん、お約束の異邦人です。

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