Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

静なる土曜、動なる日曜

今日のBlogは、先週末の備忘録。

土曜日。
午前10時くらいに目が覚める。今日は予定無し。というのも明日(日曜)はギター担当で所属しているバンドのライブなのだ。下手に出掛けると金も掛かる。それに最後にギターの練習もしておきたいし。

しかし、それはそれとして腹は減るのだ。相方は東京時代からの仕事をしている。俺はギターを持ち出して最後の練習。昼時になったので、相方に「昼食はどうするか」訊ねる。あまりがっつり食べたい気分ではないと言う。そして、せっかく天気が良いから散歩しながら、新しく店を開拓したいと。

確かに天気も良くて非常に気分が良い。20度以上あったのではなかろうか。おおまかな方角だけ決めて歩き出す。要するに散歩だ。明確なゴールも決めずに適当に歩き出す。すると、八重桜に遭遇。

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5月も半ばで桜を観る。無論、東京じゃあり得ない景色。でも、ここ札幌では5月に桜はごくごく普通。そりゃ東京は日本の経済、文化の中心かもしれない。だが、日本の全てじゃない。
それを俺は札幌に来て知った。

ネパールカレーの看板を見つけ、相方がそれを食したいと言う。ネパールカレーとインドカレーの違いが俺にはよく判らない。それに日本で食べられるインドカレーを作っているのは、ほぼネパール人だ。アメリカのスシレストランの板前がベトナム人なのと同じようなもんだな。
俺達は東京にいた頃、江戸川区という場所に住んでいた。日本在住のインド人の4割は江戸川区に住んでいるのだとか。俺達が住んでいたマンションも、両隣がインド人家族だった。マンションのエレベータ内でインド人に遭遇する割合と日本人に遭遇する割合が9:1くらいだった。これは冗談でも誇張でもなく、事実だ。
ネパールカレーはまあ普通に美味かったけれども、インドカレーと何が違うのか結局判らなかった。ナン食べ放題、キャベツのしょぼいサラダとソフトドリンクがついて1,000円丁度。
正直、札幌で、この値段でこの内容では厳しいなといった感じか。ナンを2枚お代わりしたお蔭で満腹となる。

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腹ごなしも兼ねてさらに歩く。山が見えたので、山に向かって歩く。不思議な事に「梅」に遭遇。桜が咲いている街で梅も見る事が出来る。これが不思議だが、これが札幌なのだなあ。

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次に見えるのは土筆だ。土筆なんて子供の頃はよく見たものだが、大人になってから見たのなんて、随分久しぶりじゃないだろうか。そして、たんぽぽ。ここ札幌へ来てから、毎年(とか言っても二回目だけど。札幌で過ごす二回目の春だからね)たんぽぽを見ている気がする。

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この黄色い花はなんだろう。菜の花? よく判らない。だが、判らなくてもいいのだ。こうやって散歩しながら目に入る花を愛でるだけでも意味がある。いや、意味なんかない。
単純に「花が咲いているねえ」と感じればいいだけの話だ。それ以上でもそれ以下でもない。

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次に見えたのは、チューリップと桜が同じフレームに収まる景色。これもかなり違和感がある。でも、これが札幌スタンダード。

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そうやって相方と景色を堪能しながら歩いていたら、どこを歩いているのか判らなくなった。ひたすら歩いていたら家から地下鉄で4駅分歩いていたらしい。
最後はさすがに疲れたので、地下鉄に乗って帰って来た。ひたすら歩いた一日。

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日曜はバンドのライブの日。あいにくの雨模様。昼間はバンドメンバーの一人が別バンド(吹奏楽団)でライブをやる(つまりライブのダブルヘッダーだ)と言う事で、それを見に行く。さすがに吹奏楽をやっている人達と言うのは基礎がしっかりしてるから上手いのだよなあ。大人数で楽器を吹きまくっているのに、ちゃんと調和しているのだ。
うちらのバンドも10人以上の大バンドだが、真似をしなくては。

夕方からリハを行う。俺達が今回ライブをやるハコ(ライブハウス)はプロも使用するところなので、スタッフの対応も素晴らしかった。アマチュア相手の仕事じゃなかった。金の取れる仕事をしていた。

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俺がアンプのセッティングをしてリハを終えると、ガムテープにマーシャルアンプのヴォリュームノブの数字が書き込まれていた。ヴォリュームは5、ベースは4、ミドルは6、ハイは8みたいな感じで。
俺が過去にやった事のあるライブハウスなんて、リハで設定した音なんて自分でメモしたり、写メとか取ったりしていた(いざ本番が始まると、そのリハの時の設定忘れて音が変わるなんて年中だった)。だが、ここでは本番が始まる時にアンプを見ると、既にリハと同じセッティングがスタッフによって準備されている。
プロの仕事だなあと感心した。

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本番に関しては特に言う事はない。
ちなみにやったのは
「異邦人」(久保田早紀
「ミ・アモーレ」(中森明菜
「君の瞳に恋してる」
「ルパン3世」
の4曲。勿論俺達のバンドはホーンセクション7人のバンドだから、歌も全てサックス/トロンボーンでやる。大きなミスもなく、まあ及第点じゃなかったろうか。
しかし、よく考えたら、エレキギター弾いてライブやるの、30年振りなんだが! 最後にエレキギターでライブやったのは大学生の時だぞ。ブランク有り過ぎ(勿論、エレキベースやドラム、アコースティックギター等担当でのライブなら割とちょくちょくやっていたけど)。

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30年振りだから、上手く演奏出来なかったってのは言い訳に過ぎない。単純に俺の腕(技量)が無かっただけ。
でもいいのだ。楽しかったのだから。ルパン3世でギターソロを弾いていた時は、かなり高揚もした。
ある意味、アマチュアバンドのライブなんて、公開自己満足ショーの塊りみたいなもんだ。だけど、それがいいのだ。だって、その自己満足ショーを観て盛り上がってくれた観客だっていたのだから。

同じ阿保なら、踊らにゃ損、損。そういうことだ。

(このライブに先立ってやった別のハコでの演奏を貼っておく) 

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