Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン~モロッコ旅行9 ガウディ建築を堪能する

明日のお昼にはスペインを出て、日本に帰らなくてはいけない。俺達に残されたのは今日だけだ。前回来た時に見逃したグエル邸(ガウディ建築)を観なくては。ホテルを出て、グエル邸を目指す。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194448j:plain

通りには落書きが目立つ。前回来た時はこんな落書きなかったからなあ。やっぱりデモの人達の仕業なんだろう。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194509j:plain

カタルーニャ広場から、コロンブスの塔までのメインストリートはさすがに賑わっていた。ここは二年前にデモが起きて死傷者が出た場所だ。今は当時の傷跡も癒えている雰囲気だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194534j:plain

途中でパン屋さんとかにも遭遇。相方が「ここでサンドイッチとか買って、夜部屋で食べるのもいいね」と言う。悪くないアイディアだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194600j:plain

メイン通りは歩いているだけでも楽しい。相方が足を怪我しているから、自然とのんびりとしたテンポになる。相方に「スペイン語の先生に土産買わなくても良いの?」と訊くと、先生は結婚したから下手に形に残る物よりも、お菓子とかチョコの消え物のほうが良いと言う。ああ、そうだな。いくら生徒とは言え、相方は女性で先生は男性。既婚者に下手に形が残るものをプレゼントしないほうが良い(互いの為に)。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194628j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194642j:plain

アイスクリーム屋さんに遭遇したので、チョコとストロベリーのコンビを注文。酒を飲まないから、こういった甘い物に目がいくようになったのだ。人間変わるものだな(とか言いながら、今このblog書きながら焼酎飲んでるんだけどさ。駄目じゃん)。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194708j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194722j:plain

前回来た市場。今日は閉まっていた。今日が日曜だから閉まっているのか、それともデモの影響なのかは判らない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194741j:plain

メインストリートのカフェとかはそれなりに賑わっている。なんというか、良かった、良かったという気分。正直、バルセロナは俺達にとって二回訪れただけの観光地だ。でも、やはりそこで思い出も出来たし、楽しい場所であるのは間違いない。その場所が廃れたり、良くない状況になっていて良い訳がない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194802j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194817j:plain

グエル邸に無事到着。前回は電車を乗り違えたせいで見る事が出来なかったのだ。これで、バルセロナのガウディ建築はコンプリートだ。俺達の前にチケット窓口にいたのは日本人男性二人組。雰囲気からして、大学生かな。同性の友人二人でガウディを観に来るとは渋い趣味だな。入り口で「何処から来たの?」と訊かれたので「日本」と答えると、日本語の音声ガイドを貰った。これは有難い。こういった歴史的建造物の説明はやっぱり日本語じゃないと辛いからね。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194849j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194913j:plain

ちなみに、グエルさんというのは、ガウディのスポンサー(だった筈)。やっぱり芸術作品を作るのには金が掛かるからね。それを支えてくれる人がいないと、やっていけないのだよな。
まずはガイドに従い、地下に行く。ここは厩舎だったかな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117194942j:plain

そして、階段を昇って二階へ。俺みたいな芸術的な物に興味のない人間でも「ああ、ガウディ建築は素晴らしいなあ」と思わせる。例えば、俺はクラシックは門外漢なので一切判らないけれども、それでもショパンピアノ曲とか聴くと「ああ、素晴らしい音楽だな」と感じる事は出来る。それと同じなんだよな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195011j:plain

とにかく、グエル邸は素晴らしくて、写真を撮りまくった。まあ、俺の写真の腕がないから、良い写真があまり撮れないのが残念だが。旅行に来る度に「ああ、もっと写真上手くなりたいなあ」と思う。これはライブをやる度に「楽器もっと上手くなりたいなあ」と同じである。そして、どちらも実行に移されない。思うだけなのである。でも、その思いを持っているという事実が大事だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195041j:plain

俺がサックス吹けるようになりたいなぁと思ったのは30歳前後。実際にサックスを始めたのは38歳。スタートするのに8年も掛かった。でも、「吹けるようになりたい」という意志を捨てずに持っていたから、俺は今下手ながらもサックスが吹けるようになったのだ。そういう「想い」を持ち続けることが肝要だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195205j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195223j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195249j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195306j:plain

グエル邸の横には、普通の民家。なんか下町みたいな雰囲気。これもまたスペインの持つ横顔なのである。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195326j:plain

写真を撮りまくったので、適当に載せておく。適当に見てやって下さい。それにしても、トイレ(便器)まで洒落てやがる。お洒落過ぎるだろう(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195405j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195418j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195437j:plain

 

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195546j:plain

屋上に到着。ガウディはこういったキノコみたいなデザインが好きなんだなあと思う。ガウディっぽいと言おうか。グエル邸の屋上からサグラダファミリアが見える。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195633j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195655j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195711j:plain

俺達は、ガウディ建築を堪能した。今日はモロッコから朝一でスペインに来たから朝食を摂っていない(空港でサンドイッチは食べたけど)。なので、お腹も空いた。丁度グエル邸の横に美味しそうなピザ屋さんがあったので、そこでランチを摂ることにした。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195734j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195752j:plain

ピザとスパゲッティを注文して、相方とシェアする。ピザを喰う時は、やはりコーラだよな。仮に俺が一人だったとしてもビールは飲まない。ピザと合うのはコーラである。なんでかな?

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195815j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195828j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195840j:plain

スパゲティは量が少なそうに見えるが、実はこれ深皿なので量は結構ある。焼きたてのマルゲリータ。これも美味い。俺はピザと蕎麦が好きなので、これさえあれば、他は要らんといった感じである。

食事を終えて、ちょっとコロンブスの塔まで散歩。すると、ストリートパフォーマーを発見したので(ここにはいつもそういった人がいる)、チップを渡し「写真撮ってもよい?」とお願いする。すると彼が「一緒にポーズを取ろう」と。そしてなんと日本語で「シマガミエターーー」と言う。いつ覚えたんだよ、その日本語(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117195936j:plain

コロンブスの塔は前回も見たので、「おお、また来たぜー」って感じだ。モール(ショッピングモール)に来たがここは前回と同じで面白いものは売っていないのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200028j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200053j:plain

俺は前回来た時も見た「カサ・バトリョ」(これもガウディ建築)を又観たいと思い、相方に観に行こうと誘う。個人的には、この建築物は俺の中ではサグラダファミリアと双璧を成す、「世界で最も美しいもの」のツートップだ。
相変わらず、観光客でごった返している。前回来た時に中は見たので今回は外見だけ。それで充分だ。何度見ても美しい。それ以外の言葉が出てこない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200206j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200231j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200247j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200304j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200319j:plain

そして、次いでカサ・ミラも観に行こうとしたところで、相方が「足がもう限界。一人で行ってきて」とギブアップ。ま、仕方ないな、こればっかりは。相方を一人残してカサ・ミラも観に行く。ここも前回中は入ったから、外見を観るだけ。やっぱり、カサ・バトリョに比べると落ちるんだよなあ。人によっては、こっちのカサ・ミラのほうが渋くて好きという人もいるだろう。こういったものは好き好きで上下はないから、それで良いのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200358j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200417j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200433j:plain

ガウディ建築も堪能したし、相方も体力的に限界なのでホテルに戻る。途中のパン屋さんでサンドイッチは買っておいた。なので部屋でこれらを軽めの晩御飯。部屋が広くて立派だから、ホテルの部屋で時間を過ごす事自体が、一つのイベント足りえるのだよなあ。
あと、俺は通りの店で、安物のブレスレットをまた買ってしまった。三つで5ユーロ。ま、旅の記念という奴だ。だいたいチープな物ばかりだから、すぐに切れちゃうのだけれども、それはそれで良いのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200500j:plain

道路には時々黄色のスプレーでカタルーニャ独立のデモの参加者が残した文字がある。それにしても、前回も今回もカタルーニャ独立運動のデモに遭遇するとは、俺達はカタルーニャ独立に縁があるのだなあ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200519j:plain

サンドイッチを食べたのだが、なんか満腹中枢が馬鹿になっているのか、夜の10時過ぎくらいに微妙に腹が減って来た。相方はもう歩けないから、俺が一人で夜食を買いに行く。
夜のバルセロナも良い雰囲気である。ここも二年前と変わらぬ空気。本当は、タコスを喰いたかったのだが、もう店が閉まっていた。仕方ないので、代りにマック。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200611j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200627j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200650j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200705j:plain

スペインの最後の晩御飯がマックかよ?と思われる方もいるかもしれない。でも、今更奇を衒った食い物を俺達は欲していない。ハンバーガーで充分だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200727j:plain

翌朝は、ホテルで朝食を軽く摂り、空港へ向かう。朝食は特筆すべきものは何もない。でも今この文を書きながら「ああ、もっと居たかったなぁ」としみじみ思う。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200753j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200805j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200820j:plain

帰りのフライトはもう何も書く事はない。飯食って映画観て寝るだけだ。ロングフライトを終えて、新千歳空港に到着したのが、午後三時くらい。ここで相方とはお別れ。相方は車で来ているので、車で札幌まで帰る。次に会うのはいつになるのか。それすらも決まっていない。だが、今生の別れって訳でもない。
「じゃ、またね」「気を付けて帰れよ」とあっさりバイバイだ。でもそれで良い。
俺は東京へのフライトが七時なので、時間が余る。ということで、空港内のレストランで、冷やし蕎麦と日本酒。行きとやってる事が全く変わらない。こうして、俺達のスペイン~モロッコ旅行は無事に終了した。

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200852j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20191117200904j:plain

パスポートを持った事がなく、海外に行きたいと思わない人に向かって「海外旅行しないなんて、人生損してるぞ」なんて言うつもりはない。人によって価値観は様々だ。ただ、俺は海外に行く事が好きだし、そこでゆっくりと時間を過ごすことが好きだ。
俺自身は、「海外旅行」よりも「海外で生活する」ほうが好きだが、そうは簡単にいかないから、旅行で代用している訳だ。でも、旅行だって充分に楽しめる。残りの人生、あと何回海外に行けるかは判らないが、チャンスがある限りまた行きたいと思う。