Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ムーンライトクルーズと地中海村~伊勢志摩旅行(旅行初日 2/2)②

さて、地中海村に入村。地中海村というのは、要するに宿泊施設である。島のような形状になっていて(実際には陸路で繋がっているので、厳密には島ではないだろう)、村内には宿泊施設の棟がいくつもある。
村自体は非常に小さく、30分もあれば、回れてしまう。日帰りの入村も可能とのことだが、ここは泊まったほうが逆に楽しめるのではないかと思う。いわゆるインスタ映えする景色が多いので、今時の若者には日帰りが有用なのかもしれない。俺も相方もInstagramはやっていないので、あまり「映え」とかには興味がない。とか言いつつ写真は撮るのではあるが。

まずはフロントに行って、手続きを済ませる。時間は午後の13時半。部屋へは14時を回らないと入れないと言われる。じゃ、まずは地中海村を散策である。
フロントの前に噴水がある。

ここが夜になると、良い感じになるのである。ここの景色だけ見ていると、日本とは思えない異国の雰囲気がある。相方と「おおー、なんかスペインっぽいねー」と無邪気に喜び合う。ここはカフェ。見た目が非常に良い。今日は朝食に御握りを食べただけなので、2人とも空腹である。晩御飯がビュッフェなので、それまで軽食か何かで持たせようと計画していた。この時間にがっつり喰うと、せっかくの晩御飯が腹に入らなくなる。

上記したように地中海村は非常に小さいエリアなので、すぐに村を一周出来てしまうのであるが、街並み(というか宿泊棟)の雰囲気が非常に良く、歩いていると楽しい。

「なんかスペインに来たみたいだねー」俺と相方は言い合う。一応、俺達は3回スペインに旅行経験があるので、この発言は許して頂きたい。
下の写真は、地中海村の写真。そしてすぐ下のサングラスの不審な男は俺。こちらは2016年に実際にスペイン、ミハスへ旅行した時の写真。比較しても、それほど遜色がないことがお分かりいただけるかと思う。

次は、レストランの画像。TABERNAは「居酒屋」、AZULは「蒼」の意味らしい。それにしても、居酒屋がタベルナとはこれいかに? ここで、今夜の晩御飯と翌朝の朝食を頂くことになる。

適当に地中海村の写真を載せておく。これらは全て宿泊棟なので、中に入ることは出来ない。外見を楽しむのみである。この地中海村は、何かアクティビティや大きな店などがある訳ではないので、俺達みたいな年寄り向けの施設だと思う。のんびりと景色を楽しみ、時間を忘れてぼんやりする。それが最高である。

下の写真は先程のカフェに通じている中庭。この中庭の奥に喫煙所があり、煙草呑みの俺には非常に有難かった。

丸ごとオレンジジュースが売っていた。要はジュースの果肉を砕いてジュースにして、オレンジにストローを刺して飲む奴である。相方は「これ、後で飲みたい」とリクエストしていた。この日は結局飲まずに、伊勢神宮参拝の時にその所望は果たされることになる。

先程のカフェに戻り、軽い昼食を摂ろうとなった。さすがに朝の御握りだけでは夜までお腹が持たない。相方が「一人前頼んでシェアしよう。それで充分」と言い出す。パスタとドリンクのセットがあったので、ほうれん草パスタとオレンジジュースを注文。勿論、2人だからもう一品オーダーが必要だ。メニューに「インスタ映えします」と書かれていたので、レインボーソーダ?(正確な名称は忘れた)を注文。飲んで、滅茶苦茶後悔した。甘い。素直にホットコーヒーを頼めば良かった。

2時半を回ったので、フロントに行き、ルームキーを貰い、部屋に向かう。入り口がなかなか趣があって良い。こういった雰囲気のエントランスって良いよなあ。ビジネスホテルとは違った良さがある。

部屋の中の様子。ブルーで統一している辺りが「地中海」の面目躍如と言ったところか。

 

お風呂がとても広くて良さそうだったのだが、この地中海村には温泉があるのだ。温泉に入ったので、この部屋風呂は入らず仕舞。俺が「ここ入りたかったなー」と何度も言っていたら、相方が「温泉より内風呂がいいって、変なのー」と笑っていた。

さて、この地中海村にはいくつか撮影スポットがあり、そのうちの一つが、壁にオレンジの木が描かれたこの場所。写っている、むさくるしいオッサンは俺だ。今回の旅行で400枚以上写真を撮ったが、俺が写っているのはこの一枚のみである(笑)記念に載せておく。

村に二軒しかないレストランのうちの一つ。ただし、こちらはランチタイムが終了して休憩タイムになっていた。俺達は先程の【TABERNA AZUL】で、ビュッフェ・ディナーを食べるので、こちらのレストランは入らずに終わった。もうちょっと早い時間に来て、ランチを食べれば良かったなと若干、後悔。

村もほぼ一周した。【Casa Amapola】は土産物店だ。アマポラさんの家ということになるらしい。相方は職場の人にフェイスマスク(潤い成分があって、お風呂上りとかに女性が顔に貼る奴。よく判らん)を購入していた。俺はマグネットがあったら買おうかと思っていたのだが、残念ながら売っていなかった。

下の画像は、なんかお洒落な大きなプレートがあるがこの入り口の裏に自動販売機がある。ここは夜は陸の孤島と化すので、飲み物はここでゲット出来る。宿泊客のことも考えて、ちゃんとビールも買える! 良かったねー(禰豆子)。

さて、実は相方がサンセットクルーズに勝手に申し込んでいた。「30分前までならキャンセル可能だって。今日天気よくないし、どうする?」と訊かれる。1人、2,800円である。曇り空でサンセットは期待出来ない。だが、こういったクルーズは旅の記念になるだろう。いいよ、行こうと俺は返す。
雲が多く、サンセットは望めない状況だったが、月はよく見えた。「サンセットは無理だったけど、代わりにムーンライト・クルーズってことでいいじゃん」とポジティブシンキング。

このクルーズの参加者は、俺と相方、あと女性の宿泊客の合計3人。そんなに申し込む人は多くないのだろう。ガイド兼ドライバーの日に焼けたお兄さんに訊くと、だいたい月のうち、サンセットが見られるのは10日程度だと言う。そして最高に綺麗な夕焼けは月に3日見られるかどうか、だとか。オーロラ並みに条件厳しいんだな。

下の黒い建物、二棟は、一つが旅館でもう一つが寿司屋さんだとか。政治家達が利用するらしい。旅館は一晩一組しか取らず、宿泊代は44万円とのこと。上級国民め、許さん!

クルーズは景色を眺めるというよりも、ガイドさんのお喋りを楽しむという色合いのほうが強かった。キムタクが撮影に来て、「とあるピザ屋が美味い」とインスタに上げたら、その店が混んでしまって、困ったとか。アベ元総理が総理を辞めてから、お忍びでランチを食べに来たので、その時の送り迎えをしたなど。なかなか興味深い話が聴けた。
俺が「実際、地元の人としては、そうやって有名芸能人が美味しいお店をネットとかで紹介するのはどうなんですか?(地元の活性化につながる?)」と尋ねると「地元の人が食べに行けなくなるし、よくない。店だって、そんなに混むことを想定してないから、対応しきれない」と嘆いていた。
なかなか難しい問題であるな、これは。クルーズは40分程度で終了。丁度良い長さだったな。

月が水面に映っている。良い感じの景色だ。

夜の地中海村もまた別の顔を映し出す。この雰囲気を味わう意味でも宿泊したほうが良いと思うのだが、宿泊代が結構高いので、各自のお財布事情によってその辺りは勘案されたい。

レストランに行き、晩御飯の時間である。ビュッフェなので好きなものを適当に。正直、それほど種類がある訳ではないが、俺達年寄りには適量だ。


これは伊勢名物なのかな、手ごね寿司。いわゆる「漬け丼」と何が違うのかよく判らない。美味かったので文句はない。

今回の地中海村の宿泊プランでは、ビュッフェとは別に一品料理が付く。俺は松坂牛のステーキ、相方は伊勢海老のグリル? 互いに「美味しいねー」と楽しむ。一口ずつ、松坂牛と伊勢海老を分け合う。

最後は松坂牛カレーと蛸飯(タコ見えないけど)で〆る。

十二分に満足した。この後、温泉に入って、深夜零時頃には寝てしまった。旅行に行くと、相方の就寝時間に合わせることになるので、寝るのが早くなる。
地中海村は充分に楽しかった。さて、明日はスペイン村へ行く。