Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

スペイン旅行6 2017/10/12 2日目夜 城からのバルセロナの景色とパエリアとブルースライブ

ロープウエイを使って、モンジュイック城へ行こう。
そう決めたのは良いが、ガイドブックにはその詳しい行き方が書いていない。俺達がモンジュイック城へ行くと決めたのがついさっきなのだ。だから事前調査も何にもしていない。また今回の旅行はポケットWi-Fiも持ってきていないから、調べようもない。
だが、いいさ。秘境のジャングルに行くのではない。なんとかなるさ。

チケット売り場に並び窓口に貼ってある料金表を見る。一律料金かと思ったが、途中下車と終点まで行くのでは値段が違うらしい。この辺りはスペイン語や英語が判らないというよりも、土地鑑がないので判らないのである。
相方にお城までの行き方とか、スペイン語で訊けるかと尋ねると大丈夫との答えが。じゃ、相方に窓口で訊いて貰う事にしよう。相方は丸二年も個人レッスンでスペイン語を習っているのだ。どれだけ話せるか俺には判らないけど、ここで相方にお願いしないと相方の二年間の努力がかわいそうである。
(不遜だけど、俺が英語で訊いたほうが、多分ちゃんとした答えは聴けたと思う)

相方が窓口で何やら遣り取りをして、チケット二枚ゲット。一枚、10.5ユーロくらい。後で気づいたんだけど、どうやら相方は往復チケットを買ったようだ。俺達は城を見た後はのんびり街に戻ろうと思っていたので、これは無駄な買い物だった(ガイドブックのマップを見る限り、歩いて戻れそうな雰囲気だったから。だが、相方のチャレンジにケチをつけるのもそれは大人げないので黙っていた)。
エレベーターでロープウエイ乗り場まで行く。行列が出来ていて、20分くらい待った。ま、外の景色を堪能出来たから、決して退屈ではなかったけれど。

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ロープウエイ自体の雰囲気は下の写真みたいな感じ。それほど広くはない。ロープウエイが乗り場にやってくる前に、スタッフが行列の数を数えながらチケットを確認する。そして一定人数までカウントすると「はい、ここまで!」みたいな感じでチェックをやめる。要するに、チケットチェックをされた人が次に乗車出来る事になる。だからロープウエイに乗る時に先頭になるか最後尾になるかは全くの運頼みとなる。先に乗った人は景色のよいポジションを取れるが、最後に乗り込むと混雑した客の真ん中に立つ羽目になって、外の景色がよく見えない状態になる。

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ロープウエイの中から見るバルセロナの景色は非常に眺めが良い。高所恐怖症の俺でも充分に楽しめた。ただ、俺達は運悪く最後尾だったから、周りの客に囲まれて景色を見る事となった。ま、仕方あるまい。

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ロープウエイは当然、ロープのバランスを取る為に二基あるのだが(上りと下り)、こちらから相手が見える。そうすると外からの形がよく判って、「うへ。こんな頼りない物に俺達は乗ってるのか」と愕然とする事になる。
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無事に終点に到着。というか、ロープウエイは始発と終点しかないのだけれども。ミラマールという場所で降りた。高台の大きな広場みたいな場所だ。
ここから、どうやって城まで行けば良いのかな? よく判っていない。が、辺りに普通に観光客はいるし、ま、なんとかなるだろう。
と、せっかくなので辺りをちょっと歩いてみる。時間に制約はないしな。こういったフリープランの旅行をしていると、その場その場の思い付きで行動しても何ら問題が発生しないのが良い。
高い建物が見えたので正面へ廻ってみるとホテルだった。高台にある高級ホテルの佇まい。各部屋のベランダ(バルコニーといった感じか?)が広く、相方に「これはきっと高級ホテルだね。高台にあるから、観光というよりも休暇に来る人用のホテルだな」と俺が言う。相方も頷く。俺達がもっと老人でもっともっと金を持っていたら、こういったホテルに泊まって、のんびり何日もゆっくりするのも悪くないだろう。
だが、俺達は年寄とは言え、そこまで老人じゃないし、もっと大きな問題として休暇にバルセロナに来るだけの資金がない。泣けるぜ。

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景色が非常に良いので、このミラマールからバルセロナの街をゆっくりと見下ろして、俺達は景色を楽しんだ。晴天だし、気温も暖かく(というか暑いくらい)、非常に気分が良い。
ミラマールの丘(これは俺が勝手にそう呼んでいるだけだ)から見たバルセロナの街が良いんだよなあ。それにどうやらストリートミュージシャンクラシックギターを弾きながら、ボサノバを歌っていた。これが物凄くバルセロナの景色とマッチするのだ。

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相方は街を見下ろしながら、「ボサノバとスペインの街って合うなー」と喜んでいる。俺も煙草を吸いながら、ボサノバを楽しんだ。あまりにもボサノバが心地よかったので、ずっとミュージシャンのすぐ近くで景色を見下ろしながら、音楽を聴いていた。
そろそろ行くか、となった時に相方が「ね、チップあげようよ。私達ずっと聴いてたし、良い音楽だったよ」と俺に言う。俺はジーンズのポケットを漁った。1ユーロコインと2ユーロコインが出て来た。楽しませて貰ったしな、俺は2ユーロコインを相方に握らせて「彼にやってきな」と言う。相方がギターケースにコインを入れると、ミュージシャンが軽く会釈をしてくれた。

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ガイドブックの地図を見る限り、ここからゴンドラに乗ってモンジュイック城へ行けるようだ。観光客らしき人達が進んで行く方に俺達も付いていく。きっと彼らについていけば、たどり着けるだろうという寸法だ。
予想通り、無事到着。ゴンドラ乗り場があった。ゴンドラに乗らなくても、坂道を歩けばモンジュイック城には行けるようだ。だが、こういった乗り物が大好きな相方が、ゴンドラに乗らずに徒歩で行く、なんていう選択肢を選ぶ筈もないので、そこはもう諦めるよりない。俺は地上に足がついていない乗り物は大嫌いなんだけどね。

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ここでも、チケットをまた買う事になる。相方がスペイン語で窓口で買おうとしていると、売り場のお姉さんが何か言う。相方の理解出来ないスペイン語だったようだ。相方が首を捻っていると、お姉さんが英語で「片道、往復?」と訊いてきた。その瞬間俺は、片道って訊いてくるって事は、ゴンドラ以外の帰る方法がある(つまり徒歩で帰れる)って事だなと理解し、即座に「片道」と答えた。高所恐怖症の俺だ。帰りまでゴンドラに乗らされては敵わない。
ゴンドラは来た奴に順に乗る仕組み。なので俺と相方だけで二人で一つの箱に乗った。雰囲気としては観覧車に乗り心地は近いかも。

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相方が「わー、いい景色だよー。ねー、外見てー、外見てー」とはしゃぐ。冗談じゃない、こっちは脂汗タラタラだ。なんでスペイン来てまでこんな地獄を味合わなくてはいけないのか?
五分程度で到着。ああ、助かった。ゴンドラを出て歩き出すと、すぐに砲台が目に入った。なるほど。要塞としての役割も城にはあるからな。こういったものがあってもおかしくない。

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歩いてすぐにモンジュイック城が見えた。へえ、立派なもんである。

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当然、せっかくここまで来たのだから、中に入らない手はない。チケット売り場に並ぶ。一人、5ユーロ。ガウディ建築の入場料金の高さに免疫が出来ていたせいか、5ユーロが安く感じる。が、入って判ったが、城自体の見どころから考えると、確かに5ユーロが妥当だ。

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ガウディ建築が馬鹿混みなのに比べるとここは空いている。ガウディを横綱とすると、モンジュイック城は十両程度だろうか、存在感や価値観からしたら。

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入場すると、緑が見えるので写真に収めておく。海外にいくようになってからなのか、或いは札幌に引っ越してきてからかは判らないけれども、俺は確実に昔よりも緑のある景色に心惹かれるようになっている。単純に老人になったからなのかもしれない。

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城に入るといきなり洞窟チックな造形が。右に行っても左に行っても最終的には同じ場所に行くのは必至。そこで左へ進む。

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城っぽい雰囲気が漂う感じだ。下の写真の向かって右手に写っているのが相方だ。ま、顔が写ってないから大丈夫だろう(何がだ?)。

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実はこの城に来た時に俺と相方の一番興味を惹いたのはこの写真の左側に写っている男女である。彼らは日本人だった。日本語を話しているのが聴こえたからだ。
女性は50代前半くらいかな、男性は30代前半くらい。俺と相方は
「親子かな? でも、親子でスペインに来るかなあ?」
「息子がスペイン在住なのかも。で、お母さんが観光がてら、息子の顔を見に来たってのはあるかもよ」
「歳の離れたカップルって線は?」
「じゃ、新婚旅行ってこと?」
無論、真相は判らない。彼らもまさか俺達年寄日本人二人に話のネタにされているとは夢にも思ってはいなかっただろう。出来れば俺は二人は夫婦か恋人同士だったらいいなと思っていた。息子が母親をスペインに招待というのも素晴らしいけど、自分より一回り以上年上の女性と恋人(或いは夫婦)になって、スペイン旅行なんて素敵だとは思わないか?

城の中にも砲台があるけど、こちらはどうみてもレプリカなのが一目瞭然。新しすぎるだろう。なんか、もうちょっと古びた色合いにするとか出来なかったのかな。

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いわゆる古城とかじゃないから、見た目も大したことないし、見るべきものもあまりない。ちょっと歩くとすぐに「もういっか」という感じになる。

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資料室とかあるけど、スペイン語だから、意味判んないしね。

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このモンジュイック城は、正直わざわざ入るだけの価値があるかと問われると、ちょっと疑問だ。だが、この城がある高台まで来る意味はあると思う。何しろ、バルセロナの街を一望出来るのだから。モンジュイック城から見たサグラダファミリア

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俺も相方もこの城には特にこれといったものを感じた訳じゃない。だが、この場所から見たバルセロナは素晴らしかった。この素晴らしき景色を見る事が出来ただけでも、ここに来た意義はあったように思う。

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帰りは城近くにバス停があったのを発見したので、喜んで路線バスに乗る。経路を見るとスペイン広場が終点らしい。そこから地下鉄に乗れば、俺達の滞在先のすぐ近くまで戻れる。

バスでスペイン広場に着くと、なんか凄い景観の建物を発見。ガイドブックを漁ったけど、何の建物か判別しなかった。だが、俺も相方も特に調べるという事もせずに、「すげー建物だなー」と阿保面して眺めていただけだ。

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歩き回ったせいもあって、暑さでへばったので休憩する事にした。売店のすぐ近くにテーブルとイスがある。相方は水を所望。俺はコーラ。それにしても、ちょっと疲れて、暑くて喉が渇いた状態なら、間違いなくビールだよな。我慢、我慢だ。それにしても、この長細い形の缶コーラって日本でもまだ売ってるのかな? 久しぶりに見た気がした。

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さて質問です。下の画像の建物、なんだと思いますか?

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答え。ショッピングモール。なんで、モールがこんな造形なんだよ。お洒落過ぎるぞ。中に入ってみると、ファーストフードやレストランが多数。映画館も入っていたな。最上階から街の景色が見えるんだけれども、ついさっき最高の景色を見て来たばかりだからなあ。相方も「さっきの景色と比べると見劣りするなー」とケチをつけまくっていた。
相方が「お腹空いた」と言い出した。時間は夕方の4時くらいだったかな。うちらは朝食を摂った後はランチ無しで歩き回っていたからなあ。お腹も空く時間ではある。

地下鉄を使ってホテル近くの駅まで戻る。そして、昨日晩御飯を食べたレストランの辺りにまた行く。

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どこの店も似たようなものだから(ある意味、決めてに欠けるとも言う)、相方は色々歩いては見て回っている。モロッコに行った時もそうだったんだけど、相方は結構優柔不断で決められないのだ、こういう時。そのくせして、俺が「ここにしようか」と言うと「うーん…」て文句言うんだよな。面倒くさい奴である。
やっと店を決めて座ると、その近くをカタルーニャの旗を持った若者達が通り過ぎる。今日、デモやったのかな?

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段々と夕暮れが近づいてくる。カフェ通りも良い黄昏時になってきた。雰囲気がいいよなあ。オープンカフェが何軒も立ち並び、そこに平行するようにベンチが置いてある。そこのベンチで愛を語らうカップルもいたりする。

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「メニュー何にしようか?」
「パエリア食べようか。あとは肉かなー」
メニューにはラムやチキンがある。だが、それじゃ当たり前だな、と。お! これは珍しい。なんと「RABBIT(うさぎ)」の肉がある。ということで、せっかくなので、シーフードパエリアとうさぎの肉を注文。

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パエリアに関しては味は正直よく判らない。何しろ俺は人生でパエリアを食べたのがこれが2回目なのだ。前回は去年のスペイン、バレンシア地方の旅行で。味に関しては去年のほうが美味かったな。パエリアを注文したのも、「スペイン来たらパエリアは食べておかないとね」程度の気持ちからだ。もしかすると、日本で食べられるパエリアのほうが日本人好みにアレンジしてあって美味しく感じるのかもしれない。今度札幌にあるスペイン料理店に行ってみようかな。

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ウサギの肉に関しては、「食べにくい」というのが第一印象。適当に切って齧り付くと骨ばかりが当たる感じ。あんまり食べるところがないと言うか。味は鶏に近い。これも話のネタに食べてみた程度で、あまり人にお薦め出来る感じではなかった。
正直、今日のディナーはちょっと失敗だった気がしなくもない。ま、飛び込みで入った店だからな、そういった事もある。
そういった失敗も込なのが旅行だ。

部屋に戻ったのが8時過ぎくらい。まだ休むには早い。そうだドアマンに教えて貰ったテラスに行ってみよう。ということで相方と最上階にあるテラスに行ってみる。9階までエレベーターで昇り、階段を上がるとプールがある。泳いでいる人はいない。

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夏とかだったら、賑わっているんだろうなあ。ちょっと泳ぐにはさすがに季節がずれている。そしてプールサイドにある階段を上ると、そこにはベンチやテーブル、そして灰皿がある。有難い。一服しながら、夜のバルセロナの景色を楽しむ。

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残念ながら、俺のデジカメ、俺の撮影技術だと綺麗に見えないのが残念だが。

俺は相方にバーに行こうと誘った。実はホテルから徒歩1分のところにバーがあり、そこは夜の10時からライブショーをやっているのだ。初日の夕方に歩き回った時に、その店のチラシを貰っていた。スペインに来たとはいえ、やっぱりライブを観られるのなら見たいよな、そこは。一応俺もバンドマンの端くれだし。
しかし、スペインなのに、ブリティッシュ/アメリカン バーってどういう意味なんだろうか?

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店の入り口にたっていたスタッフに「ショーは何時から?」と尋ねると「10時から」の答えが。時間は9時くらい。じゃ、丁度いいかな。ということで店に入る。
当然、断酒の俺が選んだ飲み物は炭酸水だ。しかし、スペインのバーに来て炭酸水とはね、泣けるぜ。テキーラのロックが飲みたい。

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相方はビール。スペインはアメリカとかと違ってグラスやジョッキに注いだビールがあるんだけど、相方はボトルのバドワイザー

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それから、だらだらとお喋りしながら、ライブが始まるのを待つ。が、10時になっても全然ライブが始まる気配がない。セッティングすら始まらない。全くいい加減だぜ。10時半過ぎた辺りから、やっとドラムセットとキーボードのセッティングが始まった。相方は昼の疲れからか、顔に疲労感が浮かんでいる。明日は本丸のサグラダファミリアだしなあ。
「ライブ始まらないねー」相方が言う。これはライブは諦めて帰るかな。ライブはスペインでしか見られないもんじゃないしな。サグラダファミリアを見る前に体調崩しても詰まらんし。
「帰ろうか?」と問うと「大丈夫」との答えが返って来た。ビールは飽きたから別の飲み物頼むといい、ウォッカベースの飲み物を注文。相方が今回のスペインで飲んだアルコールはこの2杯だけだ。俺は徹頭徹尾、炭酸水。

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俺は炭酸水をお代わりしたが、まだライブが始まりそうもない。店内は禁煙のようなので(灰皿も置いてない)、店の女の子に「店内禁煙?」と確認すると、「禁煙だよ。外で吸って」と言われる。
仕方ないので、外に出て煙草を吸う。と、30代くらいに見える男性が俺に近寄ってきて何か言った。スペイン語なので何言ってるか判らないが、煙草くれと言っているのは理解出来た。
そこで、一本抜き出して火を点けてやると握手を求めて来た。俺も握手をし返すと、彼が俺の頬に顔を寄せてきて、キスをしてきた。まあ、そんなに驚いた訳じゃないけど。外国人の男性にキスされたのは生まれて初めてだ。
(ちなみに日本人男性となら、キスした経験は二桁ある。どんな自慢だよ?)

そして結局ライブが始まったのは23時。1時間押しかよ、お前らはガンズ アンド ローゼズか!
バンドはギターボーカル、ドラム、キーボードのベースレス編成。
一曲目を歌い出した瞬間にちょっとテンションが上がった。彼らが演奏したのは「SWEET HOME CHICAGO」。ブルースの王道中の王道。俺も東京にいた頃に所属していたブルースバンドで演奏した事がある曲なのだ。まさか、スペインで「SWEET HOME CHICAGO」が聴けるとはね。

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このバンドはブルースやオールドロックといったジャンルが守備範囲のようで、俺の趣味ともろ被り。非常に楽しかった。
だが、残念な事に相方の体力が限界に近付いていた。時間は零時時半くらい。ライブは深夜2時までやるのだ。最後までいたかったが、こればっかりは仕方ない。

さあ、明日はサグラダファミリアだ。