いつものように、店の扉を開ける。いつものようにカウンターに目を遣る。あ、なんだ。残念。彼はいなかった。 「あ。姉さん、いらっしゃーい」カウンターの中からバイトのヒロコちゃんが声を掛けてくれる。彼が私を姉さんと呼ぶものだから、ヒロコちゃんもマ…
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