Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

廻る、廻るよ、お寿司は廻る。

実は生物があまり得意ではない。これは、自分が群馬という海のない県で生まれ育った事と無関係ではないと思っている。
俺が育った町は赤城山の麓まで10キロ足らずという、本当に、田舎の山の町だった。
それが何を意味するかと言えば、新鮮な魚介類とは無縁な10代を過ごしたという事だ。そして10代の頃に形成された味覚の嫌悪は、残りの人生に影響を与える。
俺が生まれ育った町には、店が2軒しかなかった。1軒が駄菓子屋で、もう1軒が魚屋だった。現代のクール宅急便とかの鮮魚を美味しく配達出来るシステムが確立されていた時代じゃない。30年以上も前の、海のない町の魚屋だ。魚の鮮度は推して知るべしだ。
当時、親父が酒の肴に刺し盛りをよく食べていたが、無論その魚屋から買ったものだ。時々晩飯のおかずに何切れか食べた事があるが、どうみても旨いとは思えない代物だった。俺は、あぁ自分は刺身を好きじゃないんだな、と考えていたが、そうではなくて、その刺身の鮮度が、圧倒的に悪かったからだと後々思うようになった。
東京に出て来て、まともな刺身を喰うようになって、その思いは更に強くなった。
だが、一度生物は旨くないと刷り込まれた意識は、そう簡単には変えられない。特に、烏賊、雲丹はその意識が強く、どんなに新鮮で旨いと言われる物でも喰う気になれない。
もう仕方ないことだ。今更無理してまで食べたいとも思わない。居酒屋に飲みに行って、刺し盛りを注文されると、うげっと思うが箸をつけなければ良いだけだ。俺は焼き鳥を貰うよ、となればハッピーエンドだ。
が、なかなかそれが上手く行かない場合がままある。どういう事かというと、相方が寿司好きなのだ。というか、大抵の女性って、寿司好きだよね? 寿司が嫌いって女性に会った事ない。もしいらっしゃいましたら連絡下さい。是非アンチ寿司デートしましょう(笑)
で、相方に寿司食いたいと言われると本当に困る。俺の場合、食えるものが限定されるからだ。
だが、今は良い時代になった。廻らない高いお寿司屋さんは、生物しかないが、廻るお寿司屋さんは、生物以外も沢山ある。
カルビ寿司とか、ローストビーフ寿司とか、それ寿司かよ?みたいな俺が食べられるお寿司が沢山ある。
と言っても御安心を。俺だって生物が全く喰えない訳じゃない。ネギトロは大好きだし、白身魚なら大丈夫だ。
ただ、もし寿司食べようと言われたら、俺は迷わずスシローに行く。なんてったって、スシローにはラーメンがあるからな。
ということで、昨日の晩御飯はスシローでした。無論、〆は醤油ラーメン。
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