今日はちょっとばかり昔話をする。いつもしている気もするが、そんな些末なことは気にしてはいけない。
このblogを始めて8年くらい経つ。よくそんなにダラダラとやっているものだなという気もするが、とりあえず止める理由がない。続ける理由もこれといってないが、止める状況に陥っていないので続けている、というのが正解な気がする。
但し、このblogを始めた理由ならば明確に言える。ちゃんと覚えているからだ。
約8年前、旧友を拙宅に招いた。旧友が招待しろよとリクエストしたのか、俺が「今度家に遊びに来なよ」と誘ったのかは覚えていない。
旧友を自宅に招き、相方の手料理でもてなした。当時はまだ俺も相方から飲酒を許されていたから、旧友がお土産に持ってきたワインを痛飲した。
その時、俺と相方はモロッコに旅行することが決まっていた。無論、これは相方の決定だ。ここに俺の意見や意志は1%も含まれていない。どうせアフリカ大陸に行くのなら、俺はチュニジアのほうが良かった。理由は単純で、ジャズのスタンダードに「チュニジアの夜」という曲があるからだ。どうせ行くなら、チュニジアの夜を体験してみたかった。
相方も交え、3人で酒を飲んでいたら、いつの間にか相方がどれだけモロッコが素晴らしいところかを旧友に力説していた。そしてここの経緯は全く覚えていないのだが、旧友も交えてモロッコに旅行することが決まっていた。その決定がなされたころ、俺はワインでかなり酔っていたので、顛末を覚えていないと言っても良い。
よく考えると、旧友もよくモロッコに一緒に旅行しようという気になったなぁと思う。相方のプレゼンテーションが上手かったのだろうか。
そして3人でモロッコに行くことが決まった時、俺はふと思い立った。「せっかくモロッコに行くんだから、その旅行の記録を残しておこうか」と。となると、そういった旅行記を記録するのに適しているのはblogだ。じゃ、blogを始めるか。俺がこのblogを始めた切っ掛けは旧友、相方と3人で行ったモロッコ旅行である。
ということで、その時の旅の記録は以下にある。もしお時間が許すのならば、読んで頂ければ幸いである。（読まなくても、モロッコの写真が何枚かあるので、アフリカ大陸に興味のある方は、写真だけでもチラ見すると良いかもしれません）
モロッコ旅行2014 カテゴリーの記事一覧 - Some Were Born To Sing The Blues
基本的に「沢山の人に俺のモロッコ旅行記を読んで貰いたい」などという色気がなかった。それは今のこのblogを見て頂ければ判ると思う。俺は最初から自分自身のためにモロッコ旅行記を書いた。だから、誰も読んでくれなくても、一向に構わなかった。自分があとでモロッコを邂逅するために書いたからだ。俺のblogの最初の読者は俺であり、最後の読者もやはり俺だ。
blogをやる人は、blogのIDを決めて、ユーザーネーム（ニックネームみたいなもんか）を決めると思う。だが、俺は最初から人に読んで貰いたいという意識がなかったし、ましてやblogを通じて、コミュニケーションを取る想定がなかったから、ユーザーネームも設定していなかった。
だが、やはり長く続けていれば、数は少なくともコメントを書いてくれる人も現れる。俺も最初は考えていなかったが、人様のblogに感想コメントを書くようになる。
そうなった場合に、俺はユーザーネームを設定していないから、相手からはIDで"somewereborntosingthebluesさん"と呼ばれたりもする。
相手の方々も良い迷惑だったろうと思う。こんな長い英語のIDを書かされる羽目になって。申し訳ない。
"somewereborntosingthebluesさん"と呼ばれていると、だんだん慣れてきて、それが俺のネット上の名前かなとも思うくらいには馴染んできた。
だがある日、俺が愛読している某blogにコメントを書いたところ、相手の方から「"somewereborntosingthebluesさん"は実際は何と呼ばれているんですか？」と問われた。
なるほど、これも良い機会かもしれない。"somewereborntosingtheblues"などとタイピングしづらい英語のIDは止めて、ユーザーネームでもつけようかと思い至った（多分、殆どの人は俺のIDをコピー&ペーストしているとは思うが）。
今更、50数余年生きてきて、新しい名前も欲しくないし、つける気もない。一番呼ばれ慣れている名前を設定しよう。
ということで、今日からユーザーネームは「達兄ぃ（たつにぃ）」とします。或いは「達」でもいいです。が、「今更、そんな名前は違和感あるわ！」という人は"somewereborntosingtheblues"で構いません。
お好きにどうぞ、です。Any Way You Want It!
