Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

シンガポール旅行(3)2日目 チャイナタウンとメキシカンディナー 2022/09/05(月)

シンガポール旅行2日目。ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)を堪能した俺達は、チャイナタウンに寄る事にした。チャイナタウンは、俺達の滞在しているホテルの1ブロック隣。近いのである。そもそも相方はアクセスの良さで今回のホテルを選んだ。
今日の予定としては、USSで1日遊んだら、一旦ホテルに戻って休憩して、それからチャイナタウンに出掛ける想定だった。だが、USSで歩き回って疲弊したこともあり「このままホテルに戻ったら、チャイナタウンに行く気が失せる。だから、そのままチャイナタウンに行こう」と相方が言い出した。
相方がそういった場合、俺がNoと言うことはないのだ。

USSのあるセントーサ島からモノレールで地下鉄の乗換駅へ。ここは大きなショッピングモールになっている。モノレールを降りてちょっと歩くと、フードコートに遭遇した。時間も夕方の6時前後。腹も減るタイミングだ。本当はチャイナタウンで晩御飯を食べようという話になっていた。だが、腹も減ってきたし、目の前には美味そうな店がたくさんある。ここで、チャイナタウンまで我慢出来るだけの辛抱さが俺達にはない。

ただ、困ったのがとにかく店の数が多いことだ。そしてどの店も一見だと似たような感じに見える。地元民なら「xxxを食べたいのならあの店、〇〇が好きならここにすべき!」みたいな情報を持っているだろう。だが、俺達は完全な異邦人。どの店が自分好みで美味いかという経験値を持っていない。またフードコートなのでネットで調べたところで有益な情報はゲット出来ないだろう。

そうなった場合、あとは自分の勘と好みを信じるだけだ。
相方に10シンガポールドル(S$)を渡し「好きなの買って来なよ」と促す。フードコートにあるのはほぼラーメン屋ばかりだが、店によって趣が違う。俺が好きな店と相方が好きな店が合致するとは限らない。

暫くして、それぞれ自分の選択したラーメン?を買って来て、テーブルに着く。相方が購入したのは、牛肉全部載せラーメン、約9S$(900円)。この見た目で900円だと、日本人の感覚からすると「高くね?」と思うんじゃないかな。俺もこの画像を人様のblogで見たら「高いなー」と思うに違いない。だが、シンガポールで、10S$未満だとそれは充分に安いのである。

俺が注文したのは、麺が緑色の謎のラーメン。味としては白湯スープっぽい感じ。麺が緑色ということは、何か野菜が練りこまれているのだろうが、俺には判らなかった。こちらは8S$。

2人でラーメンを食べて満足したが、相方が言う「まだ、もう一杯くらいならいけるな」
俺も腹の感じからすると、まだこの後に何か晩御飯を食うだけの余裕があると、この時は思っていた。だが、2人でチャイナタウンに着いてから、実はそれほど胃袋にキャパシティがない事に気付いた。俺達は思っている程、年齢も胃袋も若くないのである。
地下鉄に乗ってチャイナタウンに到着。降りてみると、さっそく「いかにもチャイナタウンな景色」に遭遇して、期待裏切らないなあと感心する。

通りの名前を表示している札が英語と漢字の並列表記なのも、チャイナタウンあるあるだ。サンフランシスコのチャイナタウンもやはり同じように英語と漢字を両方表記していた。

街を歩いてみると、マスクを売っている。シンガポールの屋外でマスクをしている人は殆どいない。1割程度だろう。それでも、至る所でマスクを売っていた。俺達は日本の薬局で購入したマスクを持参していたから、現地で買うことはなかったけれども。

シンガポールの街でよく見かける灰皿兼ゴミ箱。つまりこの場所では喫煙可能ということだ。ここでシンガポールの煙草事情を書いておこう。日本だとコンビニのレジの後ろに煙草がずらっと並んで売られているけれども、シンガポールではそういった光景は見られない。コンビニのレジに行って「煙草ある?」と尋ねると、店員が後ろのキャビネットの扉を開けてくれる。そこにはずらっと煙草が並んでいる。シンガポールは法律で煙草を他の客の目に見える場所に陳列してはいけないらしい。

「マルボロ・レッドある?」「あるよ」みたいな感じで麻薬の売買をしているようだ。楽しい。
ここで、煙草好き(喫煙者)の方に驚くべき情報を伝えよう。日本でマルボロレッドを購入すると600円だ。シンガポールで買うと、約14S$(1,400円)である。倍以上だ。煙草の値段に関して言うと、シンガポールが高いのではなくて、日本が安いということになるのだけれども、世界のトレンドに鑑みると。
あと、シンガポールの煙草はパッケージに「肺癌になった人の手術の写真」とか「母親が妊娠中に煙草を吸っていたせいで、障害を持って生まれた赤ちゃん」とかの見ているとゾッとする写真が貼られている。日本みたいに各種メーカーのお洒落なパッケージには遭遇出来ない。相方がマルボロのパッケージを見て「うぇ、そんな気持ち悪いもん、よく買えるね」とげんなりしていた。

地下鉄の駅から徒歩1分のところにある中華料理屋。本当に「まさしく、ザ中華屋」と言った感じで見ているだけで楽しい。色々な料理が頼めそうである。だが、俺達は先程のラーメンがまだ胃に残っているので、ぶらぶらと見ながら通り過ぎる。この中華屋は、俺達が帰る頃は行列が出来ていた。ガイドブックとかに載っている有名店なのかもしれない。

チャイナタウンはとりあえず遊びに行こうくらいしか目的がなかった、適当に歩き回る。唯一の明確な目的は両替である。両替屋を発見したので、そこでまた2万円程両替する。正直この程度の金額だとレートを気にしてもあまり意味がないと思う。

俺と相方は職場の人への消え物の土産を探す。乾物屋みたいなところで、10個入り2S$のロールケーキ?みたいな奴を見つけたので、2人で7個程買い込んだ。旅行2日目にして、職場の人への土産のミッションが片付いたので、非常に助かった。

1週間仕事を休むとなると、職場の同僚や上司への土産を買わない訳にはいかない。こういったものも、日本人的習慣だなあと思う。無視出来れば良いけど、なかなかそれは難しい。
箸のセットがよく売られていた。相方が「せっかくだから箸欲しいけど、なんか百均のと変わんない感じなんだよねー」と。値段も10セットで10S$だから、百均と変わらんのでは?

おっと、びっくり。たこ焼き屋の屋台だ。残念ながら営業していなかった。営業していたら、食べたのにな。

チャイナタウンを歩き回って、俺達は気づく。全然腹が減っていない。さっき、それほど量がある訳ではないラーメン食べただけなのに。
相方が「何かカフェとかないのかなー」と無理難題を言う。レストランはいくらでもあるのだが、カフェらしき店は全くない。果物をその場で絞ってフレッシュジュースを作ってくれる店を発見した。ここにしようと俺が言うと、相方が切り返す。
「ここ、きっと果物を割る水は水道水だよ。お腹壊すよ」
そうなのだ。ここの水道水なんか飲んだら、腹痛で寝込むことは必至だ。

チャイナタウンを適当に歩き回って、店を冷やかしているうちにすっかり暗くなった。チャイナタウンのエリアもほぼ制覇した。しかし腹は減らない。今日はUSS、チャイナタウンと歩き回って、足も痛くなってきた。
「そろそろホテル帰ろうか」
ここから、ホテルの最寄り駅までは1駅だ。だが歩いても15分程度。せっかくだからと散歩がてらホテルに帰る。

相方が「なんか、お腹空いたような、空かないような…」
何となく言いたいことは判る気がする。腹の満腹具合というか、減り具合がもの凄く微妙なのだ。

ホテルに戻ってから、相方に言う。
「とりあえず、コンビニ行って夜食買おうか。川沿いの店でなんか良いのがあったら、そこで軽く食べてもいいし」
2人でまたホテル近くの川沿いを散歩。昨日の夜、ビールを飲んだ店とは川の反対側を歩く。

と、そこにメキシカン・カフェを発見。メキシコが大好きな相方が「ここにしよう!」と言ってあっさり決定。それにしても、何故メキシコ料理を出す店が「イグアナ」なのか?

従業員に「注文したいんだけど、メニュー下さい」と言うと、「おい。QRコードあるだろ。そこからスマホで注文してくれ」とあっさり言われる。今や、スマホでQR読み込んで、メニュー確認して注文というのは世界の常識なんだなぁ。
昔のようにA4サイズのメニュー表を見て、従業員に「すいませーん。注文お願いしまーす」という世界はなくなっていくのだ。

相方はキュロットジュース、俺は炭酸水。そして、相方がトルティーヤとワカモレ(アボガド)のソース、俺はブリトー。夜食には丁度良い感じ。

味も悪くない。というか、かなり美味かった。しかし、メニューの料金を見て、驚愕。

キュロットジュース、10S$
炭酸水、6S$
ワカモレのソース、8S$
トルティーヤ、ブリトーがそれぞれ約25S$×2
合計、75S$(7,500円)

この総量で、7,500円である。ううむ。高い。スペインも高いと思ったが、スペインならこれだけの金額を出せば、メインディッシュを喰える。シンガポールは高いのであるなあ。
日本なら、牛丼とビールで1,000円しないのに(笑)
ま、美味かったから、良しとしよう。こうやってシンガポール2日目も無事に終了した。