Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

クリスマスが終わり、年末がやって来る

24、25日に更新されたblogを読むと、「メリークリスマス」と書いている人が多数いた。けっ、クリスチャンじゃねーのに「メリークリスマス」かよと一瞬毒づいたが、これがある意味日本人なんだよなと思い直した。
俺だって、若い頃はクリスマスにこじゃれたレストランでディナーを食べたことがないとは言えないのであるから。

尤も、もうここ何年もクリスマスだから何かやろうと思ったことはない。そんな歳でもないし、クリスマスは俺にとって何か特別なイベントでもない。相方は多少はまだそういった色気が残っているのか、24日にはケーキとチキンを買っていた。俺も甘いものは嫌いじゃないので、ケーキはウエルカムだ。
24日にやったことは、晩御飯にチキンウィングを食べて、デザートにクリスマスケーキを楽しんだことくらい。だが、俺達のような年寄り夫婦には、それだけで充分だ。f:id:somewereborntosingtheblues:20211227231250j:plain

25日も普段の土曜とやることは何も変わらない。俺にとっては毎週やってくる土曜日でしかない。夕方からSax教室のレッスンがある。前回のレッスンの復習やってないんだよな、思い立って昼からカラオケボックスに出掛けた。相方は家でU-NEXTで映画を観ている。
カラオケボックスで3時間、たっぷりとSaxの練習。週末にSaxを吹けただけで、なんだか充実した週末になる気がしてくるから不思議だ。やはり人は自分の好きなことに時間を費やせるか否かで、心の持ちようが変わってくるのである。f:id:somewereborntosingtheblues:20211227231536j:plain

家に帰ると、相方は部屋でゴロゴロしていた。
「今からSax教室行ってくるから」俺が告げると、相方が「じゃ、晩御飯は川崎で食べようよ」と言う。
相方は完全に「クリスマスに晩御飯を作ることはしたくない」オーラを漂わせていた。
「教室終わるのが6時半だけど、その後に片付けとかあるから、7時くらいに川崎に来てよ」俺は告げる。

Sax教室はいつものように、課題曲(ジャズのエチュード曲=練習用の小曲)を吹く。だいたい、いつも引っかかるところは同じなんだよな。これはピアノでもギターでもそう。難しいフレーズはなかなかマスターするのが難しい。そして後半はアドリブの練習。アドリブの練習というのはある意味矛盾している。アドリブは、本来その場で自分の感性や感覚で即興演奏をするものだから。だが、俺はロリンズでもコルトレーンでもない。アドリブをやるのに必要な知識や「外してはいけない基本」などをほぼ知らないに等しいのだ。今までそれらを知らずによくアドリブ吹いてきたよな。
(だから、俺のアドリブフレーズは自分で聴いてもダサいと感じる)

川崎駅で相方と会う。相方は「ポインセチアの鉢植え欲しかったけど、売ってなかった…」と残念がっていた。代わりにシクラメンの鉢植えを購入。
2人でレストラン街を歩く。「インドカレーもいいなあ、ワンタンもいいかもー」相方が店を品定めする。2人で食事をする時は、俺に選択権はほぼないに等しい。いつも相方が食べたい店を選別し、それを俺が承服するという形である。

刺身メインの魚料理を中心とした食事処があったので、そこに入る。クリスマスに刺身を喰おうという人はあまりいないのか空いている。
相方が「今日はクリスマスだから、一杯だけ飲んでいいよ」と言う。
「いっぱい?」「一杯。いっぱい飲んだら捨てて帰るよ」と宣告を受けた。泣けるぜ…
一杯だけとなると、ビールじゃ足りない。ここは日本酒熱燗だな、それも二合徳利だ。お通しにシラスおろしが出てきた。うむ、これは日本酒に合うなあ。クリスマスの夜にシラスおろしを肴に日本酒か、悪くない。f:id:somewereborntosingtheblues:20211227231634j:plain

食事は相方が特上海鮮丼、俺が鶏の唐揚げとお刺身の定食。相方の海鮮丼は途中まで食べたら、出汁をかけて、海鮮茶漬けにして食べるスタイル。俺の注文した定食は、刺身がメニューに載っていた見本の写真と全く違っていて、かなり気分がダウンした。

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「なー、メニューに載ってる写真と全然違うと思わん?」俺が愚痴ると、相方が「ホントだ。全然違うね(笑)」と呆れていた。

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クリスマスだから店が空いていたのではないことは、食事を始めて判った。ご飯(白米)が美味くない。炊き方が下手なのか、非常にべちゃべちゃしたご飯だった。俺は白米原理主義者じゃない。どちらかというと米よりも麺が好きなくらいだ。それでもこの白飯はないなぁと。それに刺身が今一つだったのも残念だった。
相方と店を出て「ここはもうないな(2度と来ない)」と言い合った。単なる晩飯が外れだっただけだが、やはりどうせなら当りの店で食事をしたいものね。

クリスマスが終わると、年末がやってきて、そして年が明ける。毎年毎年の流れだが、こうやって人生は過ぎていくのだろう。
今年は11月過ぎてから、やっとバンド関係が復活してきて、なんとか年の前半の悪い流れが止まったと言って良いのかもしれない。6月から休止しているピアノ教室は休止中のままだけれども。多分来年の4月まで復活はない。ピアノもこの半年殆ど弾いていない。代わりにギターとドラムを演奏する機会が復活したからこれでイーブンか。
とりあえず、一年を通じてSaxはずっと吹けていたから、それが唯一の救いだろう。

来年どうなるかなんて全然判らないし、その展望もない。悩んだところで仕方ない。とりあえず、やりたいことをやって、やりたくないことや嫌な人とはなるべく接する時間を減らして、心の安寧を図ろう。
来年は何か、新しいことを一つやりたいものだな(音楽以外で)。後はやっぱりライブかな…