Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

メキシコ料理とサッカー

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5/1に横浜にあるニッパツ 三ツ沢球技場まで出掛けて来た。サッカーJリーグ、横浜FC対鹿島アントラーズ戦を観る為だ。俺は鹿島アントラーズのサポーターである。
相方に「5/1に横浜でアントラーズの試合があるから観に行かない?」と誘うと「良いよー」との答え。今年はコロナの影響で遠出する予定はない。相方も暇つぶし程度にはなるかと思ったのだろう。ちなみに相方はオフサイド(サッカーのルール)すらも判っていない。

試合開始は夕方の17時から。慌てても仕方ない。球技場までは横浜駅からバスかタクシーだ。
「じゃあ、横浜でご飯食べてから行こう」となった。
サッカー観戦に付き合わせるので、食事は相方の希望を聴く事にした。というのは嘘で、うちはいつでも食事の選択権は相方にある。俺の希望が通った事などない。冗談ではなく、本当だ。尤も、俺の希望通りにすると毎回食事は蕎麦になるので、俺の要望が訊かれる事はないのだけれど。

昼食時を避けて、14時過ぎに駅ビルのレストランフロアに行く。相方が希望していたパスタの食べられるカフェは2組待ち。結構混んでいる。神奈川県は緊急事態宣言は発令されていないが、それにしても、誰も外出を控えようとはしていないのだな(人のことは俺達も言えない)。
そもそも去年のゴールデンウイークもみな自粛して大人しくしていたのだ。1年経っても状況が何も変わらず、相変わらず辛抱しろと言われて、それに素直に従える人は決して多くはないだろう。特に若い人などそうではないだろうか。県を跨がっての移動をする人はあまりいないだろうが、せめて繁華街のレストランやカフェで友人や恋人同士で食事やお喋りを楽しみたいと思う人がいても、それを抑え込むのはもう不可能だ。
ゴールも定めずに走り続けろと言われて、ずっと走れるほど強靭な精神力を持った人はそういない。

相方に「パスタで良い?」と訊かれたのでOKと頷く。相方が柱に貼られたレストランの案内のようなものを見つける。
「あ、メキシカンレストランもあるみたい。そこも良いなー」
「上の階か。ちょっと行ってみるか」
メキシカンレストランのほうが空いていたのもあり、俺達はそこで食事をすることにした。それに相方はメキシコ、メキシコ料理が大好きなのである。俺も好きだが。

ランチセットがあったので、それを注文。前菜のサラダ、メインディッシュ、デザートそして飲み物がつく。俺達の横のテーブルには、白人女性と日本人女性の2人組がいて、かなり大きな声でお喋りしている。
「酒を規制したってさ、大きな声でお喋りする人は酒関係ないんだから。酒の規制なんてしても意味ないよね」俺の問いかけに相方が頷く。女性2人組が飲んでいるのはコーヒーである。

前菜のサラダがやってくる。
このサラダがなかなかに美味かった。相方は「美味しいねー」と言いながら「メキシコ料理にサラダなんて出てこないけどねー」と誰にともなくクレームを言っている。
メキシコ料理にサラダがないというのは、勝手に俺達がそう思っているだけで実際は存在するだろう。ただ、日本のメキシコ料理店ほど美味しくはないというだけの話だ。メキシコに限った話じゃないけど、海外でサラダを注文すると、大抵はドカンと野菜が適当に盛られただけの代物が出てくる。日本のように美味しいドレッシングも準備されていない。
俺は日本原理主義者じゃないけど、料理に関しては日本が世界でもトップクラスだとは思う。

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メインディッシュは相方は3種のタコス、俺は鶏肉のファヒータを選択。ファヒータというのはグリルした肉のこと、らしい(今調べた)。
相方はタコスを食べながら「美味しいけど、なんか(メキシコのタコスとは)違うー」とまた文句を言っている。文句というか感想だな。メキシコの安い定食屋でタコスを頼むと、本当に肉しか入っていない。見た目もかなり貧弱で美味そうには見えない。日本のメキシカンレストランで供されるタコスとは雲泥の差だ。
メキシコで出されるタコスは基本味付けは下味のみ。あとはテーブルに置かれたソースやライムでお好みにどうぞってスタイルだ。ある意味、それが本当のタコスなんだろう。
日本だと、提供された時点で完成されている。肉以外にも色々と野菜などがトッピングされており、見た目も美しい。ま、身も蓋もない事を言えば、値段が全然違うのだから当然と言えば当然かもしれないが。

(相方の頼んだタコス)f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024231j:plain

(俺の選んだファヒータ)f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024436j:plain

メキシコのタコスが味も見た目もチープだからと言って、俺はそれを否定しているのではない。メキシコのタコスはメキシコで食べるから美味い、美味く感じることが出来るのだ、ということは言えると思う。
メキシコの街や風景の中で、安っぽいダイナー(食堂)に入り、メキシコ人ウエイター(ウエイトレス)の話すスペイン語に悪戦苦闘し、読めないスペイン語メニューに苦労し、注文する。
そしてやっと出てくるタコスや他の料理。日本人や日本語の存在しない世界。そういった【味】以外の大きな要素も含めてのタコス(メキシコ料理)なのだ。

(俺達がメキシコで実際に注文して食べたタコス)f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024629j:plain

俺達は日本流アレンジの美味しいメキシコ料理を食べながら、当然のようにメキシコの思い出話に耽った。
「そういえばさ、グアナファト大学の横の食堂で飯食った時、料理間違えられたよな」(鶏料理を注文したのに、牛肉料理が来たのだ!)
「ああ、向こうの人はいい加減だからね。ちゃんとメモしてないんじゃないかなー」
メキシコ料理を食べる事によって、メキシコに旅した時のことを思い出す。これは正しい食事スタイルじゃないだろうか。俺と相方はイタリアに行ったことはない。パスタを食べる度に「イタリアのスパゲッティってさ、実際どんな味なんだろうね。現地行って食べてみたいよね」とよく話す。それと一緒だ。
(その時のメキシコの話などはこちら。メキシコ旅行2015 カテゴリーの記事一覧 - Some Were Born To Sing The Blues)

食事の話を長く書き過ぎた。俺は相変わらず構成能力が低いので、上手くまとめることが出来ない。サッカーの話を書く余地がなくなったので、サッカー観戦は簡単にメモ的に残して置こう。

  • ウォーミングアップをするアントラーズの選手達。f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024708j:plain
  •  試合前のポーズ。このポーズ、コロナの影響である。以前はメンバー同士で肩を組んでいたのだ。コロナ以降ではこの仁王立ちスタイル(言わずもがなだが、接触を避ける為だ)。f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024735j:plain
  •  アントラーズがPKをゲット。見ているこちらも緊張する瞬間。f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024757j:plain
  •  ゲーム終了。0-3で勝利。ゲーム後半から大雨が降ってきて、観戦には辛い状況。無事勝てて良かった。f:id:somewereborntosingtheblues:20210503024811j:plain

たまには過去に行った国や土地の料理を食べると楽しいかもしれない。そのうち、トルコ料理でも食べに行くとするか。