Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

一年振りにドラムを叩いてきた

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一昨年(2019年)の夏は悲惨だった。札幌から東京に戻り、単身赴任状態で仕事は地獄のように忙しく、日々に喜びはなかった。それを救ってくれたのがバンドだった。
2019年夏、バンドのリーダーK君が俺をバンドに誘ってくれた。あれは嬉しかった。東京で一人で暮らしているけれども、こうやって俺は誰かと一緒に何かを作り上げる事が出来る、そういった矜持を得ることが出来た。
2020年になり、バンドメンバーは固まり、レパートリーも少しずつ増えた。初夏にライブをやろう、それがメンバー全員のコンセンサスだった。皆が同じ方向を見ていた。どう転んでも上手くいく物語にしか見えなかった。

それが、コロナで全てが狂う。白紙になった。2020年3月のスタジオ予約はキャンセルする以外になかった。そこから長く雌伏の時期がやってくる。いつになれば、スタジオに入れるのか、入っても許されるのか、入ることに対する不安は払拭されるのか。
何も判らぬまま、時間だけが過ぎた。2020年の春から2020年の終わりになるまで何も解決しなかった。2021年の3月になっても状況は何も変わらない。最後にメンバー全員でスタジオに入ってから、一年が過ぎようとしていた。

バンドが復活するかどうかは正直判らない。今の状態ではこのまま自然消滅してもおかしくない。でも、だからといって、何もせずに手をこまねいているのも違う。
バンドの中には病院勤務のメンバーもいる。その人に向かって「いいから、バンドやろうぜ。スタジオ入ろう」と言えるはずもない。そんな理不尽な非常識なことを言える程、俺はキチガイじゃない。

では何が出来るか。
俺は俺に出来ることをやるのみだ。そう、つまりドラムを叩く。
バンドが復活するかどうかは考えても仕方ない。それは考えたところで答えは出ない。

今日、俺は一年ぶりにスタジオでドラムを叩いてきた。
ヴォーカルもギターもベースもキーボードもいないスタジオ。俺は音源をヘッドフォンで聴きながらドラムを叩く。これは本意じゃない。でもそれしか方法がない。だとしたら、俺はやれる範疇でベストを尽くすしかない。

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一年振りにドラムを叩いてみたら、思ったよりも叩ける(覚えている)箇所が多かったのには安堵した。しかし同じくらい「あれ、これどうやって叩いてたっけ(一年前は)」と首を捻る箇所も多かった。
所詮はそんなもんだ。
ただ、一つだけ声を大にして言いたい。
ドラムを叩くと楽しい。俺はやっぱりドラムが好きなんだなと再確認した。何をいまさらと言った感じではあるが。

せっかくなので、一年振りの俺の地獄のように酷いドラム演奏の動画をここに貼っておく。
尚、シンバルの音が異常に大きいので、音量はミニマムで聴くことがお勧め。 通常設定にしておくと、間違いなく鼓膜が死にます。

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