Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

仕事なんて、所詮は飯の種だ

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「仕事を辞めた」と報告しているblogを立て続けに読んだ。どちらも仕事の状況があまり芳しくないように読み取れたので「そうか、辞めたのか、良かったのかもしれないね」と顔も年齢も判らない2人に対して安堵した。
その2つのblogは俺が勝手に読者になっているだけの一方通行の間柄である。

前に書いたけれども、俺は仕事が原因(他にも理由はあるだろうが)で自ら死を選んでしまった人間を直接的に2人知っている。だから、仕事で行き詰まって苦しくなったり、生きる事に絶望する人間がいると、ネットの上とは言え、他人事には思えなくなってしまうのだ。

さらば友よ - Some Were Born To Sing The Blues

仕事で人生が変わる事は確かにある。俺だってそうだ。仕事が理由で50歳目前で札幌に行き、また仕事のせいで3年もしないで、慣れたなと思った札幌の街を後にした。仕事に振り回されている。
だが、仕事のせいで自分の人生を駄目にしたり、終わりにしてはいけない。

仕事が私の生き甲斐です。そう言える人は良い。それは非常に幸運な事だ。その仕事を大事にして、糧に生きていけば良いと思う。
仕事は大変だけれども、やりがいがあります。そうか、でもあんまり無理するなよ。体壊したら元も子もないぞ。それだけは言っておこう。

仕事そのものをポジティブに捉えている人もいる一方で、仕事は苦しいだけで逃げられない業苦のように感じる人もいる。人それぞれだ。どちらが正しい、間違っているという話じゃない。
ただ、仕事が自分の人生に彩りを与えると思っている人に一つだけお願いしたい事がある。
「貴方のように仕事を肯定的に受け止められる人ばかりじゃないんだ。そういった人に無用な言葉を掛けないでくれ」

仕事が生きる上でのプラスになる面を俺は否定しない。俺は殆ど感じた事ないけれど。仕事をやる事で自分の日々が充実し、満たされていると感じられるのならば、それは素晴らしい事である(皮肉や嫌味で言っているのではない)。
ただ、そう思ったからと言って、それを人に強要しないで欲しいのだ。それだけだ。
「1日8時間は働かなくちゃいけないんだよ。だったら、詰まらないと思うよりも、面白さを見出せばいいじゃん。まずはそういった一歩からだよ」
うるせーよ、馬鹿。
そんな事は言われなくたって判ってるんだよ、こっちは。そして、そんな詰まんないものに労力、精神力を割くくらいなら、いっそ自分の時間と金をトレードオフして自分は生きる、そう割り切ってんだよ! そう思っている人だっているのだ。

貴方が酒が飲めないとしよう。「お酒飲めないと人生半分損してるよ。試しに一口飲んでごらんよ」そう言われたらどう思う?
貴方の嫌いな食べ物を思い浮かべて下さい。「それ食べられないなんて、人生勿体ないよ。本当に美味しいのを食べた事ないからだよ。今度連れて行ってあげるから、食べてみよう」ね、うるせーな、こいつって思うでしょ。

人生ってのは、良い事もあれば悪い事もある、なんて綺麗事は言いたくない。悪い事のほうが圧倒的に多い。だから人はほんのささやかな小さな幸せを後生大事に守ろうとするんじゃないか。
その小さなものを仕事なんて糞みたいなものに潰されたんじゃ、何のために生きているのか判らない。

前にも同じ事を書いたような気がするが、大事なことなので何度でも書く。
仕事なんていくらでも替えが効く。でも自分の人生の主役は貴方だけだ。それだけは替えが効かない。だから、邪魔だったら仕事なんて、その辺に捨ててしまえ。

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最近、ネガティヴな事を続けて書いたので、次は若い女の子と偶然お喋りした話(実話)でも書こうと思います。