Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

トルコ旅行(11) 5日目 ドルマバフチェ宮殿、黒海、グランドバザール 2010/09/21(火)

2010年9月に行ったトルコ旅行の記録をリライトした。レート、年齢等は2010年9月時点のものである。
今、コロナの影響で海外旅行が簡単に行ける代物ではなくなっている。トルコに行ってから既に10年が過ぎてしまった。厳密にいうと、2012年にトルコは再訪したので、最後にトルコに行ってから8年が過ぎた、だ。
あの時、「またトルコに行こう」と相方と話して、実際に行っておいて良かったと思っている。トルコは現在、複数の理由から簡単に行ける国ではなくなっているからだ。
トルコに限った話じゃない。「いつか行こう」「いつかやろう」は貴方の人生では禁句にしておいたほうがいい。どこかの塾の講師じゃないが、いつやるの? 今でしょ! ということだ。
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本日はオプショナルツアーで、ドルマバフチェ宮殿を観る。この宮殿はガイドがつかないと中に入る事が出来ない。個人で勝手に入る事が禁じられているのだ。その為、この宮殿に入りたいばかりに、相方はツアーに申し込んだのであった。

朝の9時にホテルのロビーにガイドのペキンさんがやってくる。30代半ばくらいのエキゾチックな感じのトルコ美人。アイラインが滅茶苦茶濃い。残念ながら写真は撮りそこねた。カッパドキアでガイドしてくれたブラクさんよりも断然日本語が上手い。なまっておらず、話している日本語は全て理解出来た。
なんでも今年(2010年)の春に日本に語学勉強でやってきたのだとか…多分だが、トルコでは日本語が話せれば、それで喰っていけるんじゃないかと思う。それだけ日本人相手の観光産業では日本語が役立つ。
ちなみに本日の観光ツアーは、客は自分と相方の一組だけ。なんというか、滅茶苦茶贅沢な気分である。なんか、専属のツアーガイドを雇ったようなもんだからね(まあ、1日だけだが)。

ドルマバフチェ宮殿は、内部では写真撮影が一切禁止。よって中の写真は一枚も撮れなかった。宮殿内部にハーレムがある。それにしても、王様になるような人間て、必ず好色家だよな。なんでだろう。権力を求めるような人間ってのは、色物も必ず好むのかな。ハーレムってようは、江戸時代の大奥みたいなもんだしね。
ガイドのペキンさんが、「ハーレムには宦官がいて…」と宦官なんて単語をさらりと言うので驚いた。宮殿の説明で必要な単語だから、覚えるのも当たり前なんだろうけど。
ということで、ドルマバフチェ宮殿の前から撮った写真を。珍しく、俺と相方のツーショット写真がある。これはガイドのペキンさんが撮ってくれたもの。俺達はツーショット写真に興味がないので、二人一緒の写真が殆どない。俺達自身が人に「すいませーん。写真撮って貰えますかー」という行為を一切しないからだ。
だからガイドさんが気を利かせて「写真撮りましょう」とやってくれないと、俺達のツーショット写真はない。今回のトルコ旅行でも、ツーショット写真はガイドさんが撮ってくれた分だけだ。

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宮殿の中には、ものすごいシャンデリアがあって、さすがに宮殿ってのは、こういうもんだよなぁと思わせた。内部の写真が撮れなかったのが非常に残念。写真がないと、やっぱり観たものって忘れちゃうもんね。
しょうがないので、周辺写真を。

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この下の写真は見学を終わって出てきた場所。いうなれば、宮殿の裏口ってところかな?

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ドルマバフチェ宮殿の中の写真撮影が禁止されているせいか、その代替としてペキンさんがやたらにツーショット写真を撮ってくれた。ドルマバフチェ宮殿をバックの記念撮影が下の写真。ああ、宮殿の中を撮りたかったなぁ。

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ドルマバフチェ宮殿は1時間弱の見学で終了。次は、エジプシャン・バザールの見学だ。エジプシャン・バザールは、昨日行ったガラタ橋のすぐ近くにある。そして、ガラタ橋のすぐ近くにもモスクがある。正直モスクは至るところにある。京都に寺が多数あるけど、そんな頻度じゃない。イメージとしては、東京のコンビニくらいの感覚でモスクがある(あくまで、イメージね)。

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エジプシャン・バザールは、グランド・バザールに比べるとだいぶに小さいけど、逆にこじんまりしてる分、ゆっくり巡れるし、それに胡椒関係の商品が充実している。個人的には、グランドよりもエジプシャンのほうが好みだ。

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エジプシャン・バザールにしても、グランド・バザールにしても売ってる物は大体一緒。トルコランプ、派手な衣装(ベリーダンス用かな?)、絵皿、おもちゃ、スカーフやマフラー等々。あとはお土産用のお茶とお菓子。
ガイドのペキンさんに『エドまっちゃんのみせ』に連れていかれる。これもお約束の結託という奴か(笑)

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この店は日本でも相当に有名らしく、店の中にはGLAYTAKUROさん、サッカーの稲本選手、女優の原沙知絵さんの写真が飾ってあった。日本語が異常に上手い店員さん(名刺貰ったが、名前忘れた)に地下に連れていかれる。
飛び込みで入った店ならともかく、ガイドさんが連れてきた店だ。変な事はされないだろう。地下に行くと、まず紅茶をご馳走になる。ホント、トルコ人は紅茶が好きだな。
そして、トルコはカラスミが名産だと聞かされる。俺はカラスミを一度も食った事がないので、どうでも良かったのだが、相方が興味を示す。値段を言われて、相方は「すっごく安い!」と感動していた。当然俺はカラスミの相場が判らないので、それが安いか高いか判らない。
日本に帰ってから調べたら、やっぱり安かった模様。ただ、そのカラスミは日本に帰ってから、カラスミ・スパゲティでしか食べていないので、俺は相変わらず、カラスミの味がよく判っていない。

地下に連れていかれたのは、カラスミの試食とトルコ石の説明をする為。出回っているトルコ石も偽物と本物があり、当然値段は桁が違う。日本語達者な店員は、本物を買うべきだと力説していたが、そんな金はないよ。とりあえず、カラスミを購入。たしか$30くらい分買ったかな?
下の写真はバザールの模様。多分だけど、女性とかだとここにずっといられるんじゃないかと思う。綺麗な絵皿やスカーフ、マフラーにトルコ石だ。目の保養には持って来いという奴だな。

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バザールを出て、次は昼食だ。場所はガラタ橋の下のレストランだと言う。相方と顔を見合わせ、昨日と同じ店に連れていかれたら、がっかりだなと内緒話をする。運良く、昨日とは別の店であった。
俺達の場合は、オプションツアーと自分達の自由行動をミックスしているので、こういった「下手すると、自力で行った店にガイドさんに連れてこられる」可能性がごくわずかだがあったりする。
料理はサラダとメインに鯛がまるごと一匹。随分と贅沢な話である。昨日と同じように、レストランから船や河の様子が見られるのも楽しい。

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食事が終わると、ボスポラス海峡クルーズ。この海峡がトルコをヨーロッパとアジアに分けているのである。

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海峡の両サイドには、色々な歴史的な建造物が多数ある。説明して貰ったのだが、一体何の建物だったか忘れてしまった。残念である。写真は全部で30枚くらい撮ったのだけれど、あんまり同じような写真ばかりここに貼っても仕方ないだろうから、代表的なものだけを。

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そして、この下の写真は、何の変哲もない海峡の絵図だが、ここ、黒海なのである。ガイドのペキンさんが「ここが黒海です」と説明してくれたので、慌てて写真を撮ったのであった。って、全然有難味がない。

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黒海を見終わった所で船を降りて、車でホテルまで送られる。ここからホテルまでが1時間弱。途中、相方はぐーぐー寝ていた。
夕方の4時辺りにホテルに到着。ペキンさんには専属でガイドをして貰ったということで、チップに10$渡す。ちょっとやり過ぎかもしれん。まあでも、半日色々ガイドして貰ったしな。ペキンさんが凄い美人であった事と、チップの多寡は関係ない。いや、本当に(言い訳するところが怪しい)。

まだ夕食には時間があるということで、グランド・バザールに行こうとなった。場所は前日確認しておいたので、大丈夫だ。ホテルから徒歩10分程度か。ガイドのペキンさんからバザール近辺には両替所があると教えて貰っていたのだ。要するに、両替と土産購入が目的だ。

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グランド・バザールの入り口。この入口の近辺に両替所があるが、ここはレートがイマイチ。この入口から向かって左の道を進むと、ハマム(トルコ風呂屋さん)がある。そのハマム近くの両替所のレートが結構良いので、両替する時はレートを確認したほうがよい。

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ペキンさんから、グランド・バザールの簡易地図を貰っていたのだが、グランドというだけあって広い。なんでも店が5,000もあるそうだ。本当かよ? エジプシャン・バザールと比較すると圧倒的な広さ。ただ、広いだけで、店の種類はそう多くない。同じようなものを売ってる店が多い。貰った地図はアバウト過ぎて、殆ど役に立たない(笑)

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ガイドブックには一つの店だけで決めるな、何店も回って値引き交渉しろ、なんて書いてあるけど、はっきり行って、色々廻っているうちに嫌になってくる。値引き交渉とかが億劫じゃない人には向いているかも。
相方は、カッパドキアにいた時から、「トルコランプが可愛い。絶対に買って帰る」と息巻いていた。このバザールにも、ランプ屋さんが腐るほどある。

歩いていると、次から次へと日本語で声を掛けられる。「安いよー、安いよー」なんて日本語ペラペラ。面白いのが「コンニチハー」と言われて無視していると「アンニョハセヨー」って今度は韓国語になる。さらに無視してたら、「ニイハオ」って言われたのかもな(笑)
ただ、思った程、客引きはしつこくない。ガイドブックとかにも、客引き注意とあったが、悪質な感じはあまりなかったな。

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相方は気に入ったトルコランプを30TL(2,000円弱)で購入。多少の値引き交渉はしたけれども、それよりも「欲しい」雰囲気が店の人に伝わってしまって、大して値引いては貰えなかった。ま、そこは些末なことだ。そして会社の人の土産用に安い絵皿を買う。

このグランド・バザールも本当に日本語が達者な奴らが多くて驚いた。何しろ、10代にしか見えない若い店員が俺を見て「お前、やくざか?」と日本語で訊いてくるのだ。調子づいて「おお、そうだ。俺はやくざだ」と答えると、「違う、お前、やくざじゃない」って判ってるんなら訊くな。
ってゆーか、誰がそんな日本語教えたんだ? あと、俺の顔を見ると「はっとり・はんぞー」と呼びかける店員もいた。

ちなみに、グランド・バザールは同じような店が多数あるので、適当に歩いていると迷子になる。あれ? ここさっき来たぞ、いや来てないか? みたいな感じになる。グランド・バザールをきっちり回る気なら、きちんとしたMAPを準備したほうが良い。ただ、迷っても大した事はないから、心配は無用だ。すぐに戻れる。
下の画像が、トルコランプ。実際にライトつけると、結構綺麗です。

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俺は特に欲しいものはなかったのだが、せっかくだからなんか買おうかと、靴下を購入。5足で20トルコリラ(約1,100円)。何故こんなものを買ったのか。

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この後食事に行こうという話になったが、長くなったので続きは次回へ。