Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

一年半振りの手料理は冷めていた

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前回も書いた話なのだが、相方と生活を再開して一週間が過ぎた。

簡単に流れを説明しておくと、2016年に俺は仕事の関係で東京から札幌へ引っ越した。転勤ではない。転職した会社の勤務先が札幌だったのだ。札幌で三年弱暮らした。
そして、去年2019年6月に、会社命令で東京へ転勤となった。俺からすると、東京への出戻りだ。
その時、相方は勤めていた会社の札幌支社のオープニングスタッフだったこともあり、東京に戻る事が叶わなかった。彼女は今年の10月になるまで、一人で札幌で暮らした。
つまり、俺達は一年半、離れて暮らしていたのだ。それがやっと解消された。

想像がつくと思うが、男の一人暮らしで自炊をちゃんとやれる人のほうがはるかに少ないと思う。俺もその一人だ。おまけに仕事が地獄のように忙しければ、自炊なんかしようという気力と体力がついてくる訳がない。夜中の23時まで仕事やって飯作る気になれる人がいたら、それはある意味尊敬に値する。
結局、一年半のうち、2/3くらいは、カップラーメン、スーパーの総菜、ほっともっと弁当のルーティーンだったような気がする。時々、蕎麦茹でて食ったりしていたな。

相方との生活が再開したので、やっとこれで相方の作った晩飯が食える、そう思ったのだが甘かった。とにかく仕事が地獄のあり様なのである。今年の4月から在宅ワークだったのだが、ちょうど相方と暮らし始めた時に色々あって、現場へ出勤する流れになった。
夜中の23時に帰宅する。
相方が問う。「ご飯食べる? 温めるよ」
はっきり言って、ゆっくり飯を食っている時間がない。のんびり食べていては、Web会議が始まってしまうのだ。現場で仕事をして、帰宅してもWeb会議をやって、資料を作って。こんなもん、まともな人の生活じゃねえわ。

「時間ねえから、いいや」
とは言え、腹は減っている。そこで相方がフライパンや鍋に入れておいてくれた料理を少しだけ小皿に取って、冷めたまま食べた。本当なら温め直してくれた料理をゆっくりと食べたいところだが、致し方ない。
「俺、まだ仕事だから先に寝てて」
そして俺は仕事を続ける。

相方の手料理を一年半振りに食べたのに、それは冷めたものだった。
悲しい。
翌日は在宅ワークだったので、味噌汁とおかずを温め直して食べる事が出来た。まったくひでえ話だぜ。盛り付けが汚いのは、俺がやったからだ(笑)

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相方は週末に大阪出張だった。
「週末、大阪行くから、カレー作っておくね」
相方が鍋に大量のカレーを作ってくれた。俺は格別カレー好きという訳ではないが、カレーが嫌いな人ってそういないと思う。あ、思い出した。高校の時の同級生の梅村さんて美人の女の子が、カレーが嫌いだって言ってたな。そのエピソードはどうでもいい。
木曜、金曜、そして土曜日と三日間、カレー三昧だった。三日も連続カレーで飽きないか?と問われれば「いや、飽きないよ」と言うより他ない。
俺は一週間連続で晩飯がサッポロ一番味噌ラーメンとか、七食連続麺類とか平気でやれる男だ。三日間、カレーが続く事なんて全然楽勝である、ましてや相方が作ってくれた手製のカレーなのだ。平気に決まってるじゃないか。

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相方が日曜の夜に帰ってくるので、昼は鬼の居ぬ間に洗濯を洒落こんで、蕎麦屋へ出かけた(うちは相方との取り決めで、二人の時は飲酒禁止である)。
香の物ともつ煮で日本酒だ。やはり、蕎麦屋では日本酒だよなあ。日本酒は合計で四合飲んだ。そして〆に大ざる。

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帰宅して相方の帰りを待っていたら、気づくと居間で寝ていた。

8時過ぎに相方が帰宅。思えば、札幌で二人で暮らしていた頃もこうだったな。札幌時代も、相方はよく東京へ出張に行っていた。

あとは引越で中断したピアノを再開して、バンドがまた動き出せば、一年半前に時計を巻き戻せるのかもしれない。