Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京暮らしを再開。生々流転の日々です。

横浜、ホテルニューグランド、中華街、山下公園 後編

9月22日(火)。明け方の五時くらいに目が覚める。どうも休みの間は生活リズムが崩れるのだよなあ。良くない事だ。
その後ウダウダしているうちに七時くらいになる。朝の情報番組を見るのも久しぶりだ(今俺が住んでいるボロアパートにはTVがないから)。なんだか久方振りに見た夏目ちゃん(夏目三久さん)は顔が変わったような気がした。

朝のホテルから見下ろす山下公園。中々悪くない景色だ。停泊している大型客船も見える。こういったところが横浜の良いところだな。

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昨日の夜、派手なライトアップで楽しませてくれた観覧車も朝はなんか大人しい。

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相方はまだ化粧に時間が掛かるので、ちょっとホテルの外と山下公園を散歩する事にした。下の写真がホテル・ニューグランドの本館。こちらのほうが趣きはあるわな。

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朝の山下公園を歩く人達。みな、一様にマスクをしている。外を無言で歩いているのなら、マスクは不要だと思うのだが、いかがなものか。この残暑厳しい季節にマスク着用で外を歩くのは危険だと思うのだけれども。

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山下公園と言えば、セットの氷川丸。相変わらず、雄大である。相方がそういえば「いつか船旅してみたいなー」と言ってたっけ。無論、うちに船旅するような経済的余裕はないから、それはただの夢想であり、妄想なんだけど。

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なんか、雲の形が面白かったので、撮ってみた。写真が趣味の人とか、きっとこういうシーンに出くわしたら、良い写真を撮れるんだろうな。俺は腕がないから、こんな写真しか撮れない。残念である。

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さて、相方の化粧も済み、時間も10時を回ったので、カフェに出掛ける。ここのメニューにはナポリタンがある。なんでもホテルニューグランドのカフェがナポリタン発祥の地なのだとか。入り口にパフェの写真がある。相方が「食べたいなー」と言う。俺が「喰えばいいじゃん」と言うと「え! 2,000円だよ」の答えが返って来た。パフェが2,000円かー。

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そして店の入り口。

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まずナポリタンを注文するのは外せない。そしてドリアもここのカフェ発祥らしい。が、相方が難色を示した。「朝からドリアは…」そこで、ナポリタンと、海老ピラフにした。このカフェはプリンアラモード発祥の場所でもあるらしい。
プリンアラモードは?」と尋ねると、「うーん。お腹に余裕あったら」と煮え切らない相方。
「きっと量は少ないよ。頼め、頼め」と言う俺。ホテルニューグランドに泊まるのも最初で最後なら、カフェで発祥メニューを注文するのも最初で最後だ、間違いなく。

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ピラフは特に言う事は何も無し。ナポリタンは上品なトマトソースを大量に使ったものだなあと言うのが正直な感想。もっと、トマトケチャップ味を全面に押し出した、昭和の喫茶店ナポリタンみたいなのが来るのかと想像していた。予想を裏切られた。

そして相方の大好きなプリンアラモード。相方はプリンが大好きなのだ。モロッコに行った時も、デザートで注文したプリンが大層美味しかったらしく、「やっぱりフランス領だったからかな。モロッコはプリンが美味しい」と喜んでいた。モロッコだからプリンが美味いというのはどうかな。目黒の秋刀魚であるな、その発想は。

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そして、このホテルニューグランドのカフェで頼んだプリンアラモードも大層美味しかったらしい。相方は大喜びでプリンを頬張っていた。それは良かった。
ちなみに、このカフェでコーヒーを頼むと、一杯900円弱するのだ。相方と顔を見合わせて「高いねー。コーヒーは後で16階で飲もう」と囁きあった。今回の宿泊では、俺達はちょっとばかり贅沢な部屋に泊まったので、16階の喫茶エリアにて無料でお茶が頂けるのであった。

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大事なことを書き忘れた。ナポリタン、海老ピラフがそれぞれ2,000円。プリンアラモードが1,500円だ。人生最初で最後の贅沢をしたような気がする。

この後は電車を乗り継いで、俺達が10月から住むマンションの内見。そして不動産屋に移動して契約。俺達は内見せずに申込をしてしまったので、契約直前に不動産屋が部屋を見せてくれる事になっていたのだ。
「ね、契約の直近でどうしても我慢出来ない(契約無理!)ってなったらどうする?」相方が俺に言う。
「その場合はしょうがない。とりあえず、半年だけ住んで、新しいところを探そう」俺は言う。さすがにこの場で「やっぱ契約しない」というのは無理だ。もう新しい部屋を探している時間はない。その場合は数ヶ月だけ住んで引越しかない、俺はそう思っていた。
運良く、部屋は相方を満足させるに充分だった。安心して不動産屋で契約作業。この日だけで何回俺は自分の名前と住所を書かされた事か。

今回の二日間の小旅行での唯一の必須作業が終わった。よし、という事で中華街に戻る。相方の職場の人へ土産を買う為だ。

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昼の中華街は混んでいる。連休最終日だからなあ。ここでランチやディナーを食べる人も多いのだろう。時間は夕方の四時前後。まだ晩御飯には早い。相方と山下公園を散歩する。

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「なあ、氷川丸って、船内見学出来るみたいだぜ。入ってみようか」俺は言う。晩御飯で中華を食べる、それまでやる事なぞ何もないのだ。のんびり時間を過ごすのに船内見学はもってこいだ。
「無料かな?」と俺が言うと、相方が返してきた「有料だってさー。300円かな?」

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歩いていると、水上フェリーが見える。これが都内への足となっているのだなあ。確か、俺達も前に乗った事あるなあ。両国まで行ったのだっけかな。

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船内は一等客室から三等まであるようだ。そして、一等レストラン。ここは、皇族も食事をされたようで、さすがに立派である。船旅でディナーなんて、相当リッチな気分が味わえるだろうな。

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氷川丸は、1930年くらいに横浜からシアトルまでを13日間(12日だったかも?)で航海したのだと言う。相方が何故かスマホで何かを調べている。
「ねえねえ、タイタニックって氷川丸よりも古いんだよ。それにタイタニックって処女航海から五日後に沈没したんだって!」

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そうなのか。五日しか動かなかったのか、勿体ないな。戦艦大和みたいなもんだな。俺が相方に「そういや、俺、タイタニック観た事ねえんだよな」と言うと相方が笑う。「せっかくだから、観てみたら」
うーん。俺は別にデカプリオのファンじゃないしなあ。
あと、当時の氷川丸の一等客室の料金は500円だと言う。当時、千円で家が建ったと記述があった。となると、一等客室の料金て、現代に換算すると800万から一千万くらいなのかな。もっと高いか?
相当の金持ちじゃないと無理だね、これは。
一等客室の様子が見える。へえ、結構広いし、綺麗だな。洗面台もあるし。そりゃ高額な訳だ。

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甲板から、遠くを見つめる相方の図。何を観ているのやら。

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船内は結構色々歩き回れる。普通に歩いていると、30分くらい掛かるかな。結構面白い。大人一人300円で見られるし。一度は入っても良いかと思う。

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船旅で外国へ、なんて夢のまた夢だよなあ。宝くじでも当たったら、その時はヨーロッパまで船で行ってみようか。人生最初で最後の贅沢をするとしたら、船旅かもしれないな。

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船を降りて満足したので、次は山下公園の花や植物を。相方は前から「東京(神奈川)に戻ってきたら、花育てたいなー」と言っていたのだ。札幌だと冬になると花が枯れてしまうからね。

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一旦、ホテルの部屋に戻り、小休止。そして晩御飯を食べる店を探す。というか、探しているのは相方だけれども。俺はぼんやりと夜景を見るのみ。

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今回の中華料理で、決まっていたのは「四川風麻婆豆腐を食べよう!」だった。それ以外は全て未定。今、中華街は2,000円で食べ放題の店がいくつもある。リーズナブルに済ませたかったら、そういった店をチョイスすれば良い。一人、アルコール込でも3,000円で済ませる事が出来る。だが、俺も相方も歳だ。大量に食べられる胃袋は持っていない。だとしたら、多少一品辺りの値段が高くても、美味いものを食べよう、そう話していたのだ。
店が決まり、中華街へと。この二日間で、何度も通った場所だ。

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ちょっと一本、横道に入ると雑多な感じがして、これもまた楽しい。いいなあって感じである。こういった猥雑な雰囲気が俺は好きなんだよなあ。

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今回選んだ店は「四五六菜館」。店の入り口の写真は撮り損ねたので、興味のある方はググって下さい。相方が珍しくアルコールを許してくれたので、ハイボールを注文。

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基本的に、麻婆豆腐を注文する以外は未定。相方に「好きな物頼みな」とメニューを渡す。うちは典型的な「君、頼む人。俺、払う人」の関係である。というか、食道楽な相方が注文する事で全てが円滑に回るのだ。それで良いのだ。
相方は、牛肉のなんちゃら炒めを注文。最初は酢豚を食べたいと言っていたのだが、メニューを観て気が変わったらしい。相方は食事をする時、必ず「あー、どっちにしようかなあ、こっちかなー、それともこれかなー」と延々悩むタイプである。超うぜー(笑)

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そして勿論、これは外せない、麻婆豆腐。唐辛子マークが三つついていたので、結構辛かった。ただ、相方が言った「これはこれで美味しいけど、やっぱり過門香のほうが美味しいな」という意見には俺も賛成だ。美味しい麻婆豆腐を食べたかったら、赤坂溜池山王店の過門香をお薦めする。

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同じ系統の味付けを二品頼んだので、塩味の烏賊と野菜の炒め物を注文。

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これはシンプルな味付けが美味い。俺が喜んで食べていると、「烏賊食べられるの?」と相方が不思議そうな顔をする。
「生ものは苦手だけど、炒めてあれば大丈夫だよ。だから、牡蠣フライだって俺喰えるじゃん。生は駄目だけどさ」俺が言うと、相方は納得したような表情になっていた。俺は魚介類は苦手だが、火が通っていれば、大抵はなんとかなるのだ。
そして追加で頼んだ、焼売と餃子のハーフみたいな料理。名前は忘れた。味はどちらかと言うと、餃子に近かったかな。味付けはしてあるので、酢だけ垂らして食した。うーん、この店は外れがない。

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だいぶに腹が膨れて来たので、最後に餡かけチャーハンでも頼んで終わりにしようかと相方に言う。すると相方が「麺のほうがいいなあ」ということで、「上海焼きそば」を〆に。

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これも美味しかった。この夜頼んだ料理は全て正解。お腹も膨れたし、満足、満足。ちなみに料金は全部で8,000円ちょっと。ま、二人でこの値段だ。今回はプチ贅沢旅行にしようと決めていたのだ。この値段なら悪くはない。

翌日(09/23)はチェックアウトするのみ。相方も俺も休みを取っていたのだ。喫茶エリアでモーニングコーヒー

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久しぶりに、二人で過ごした時間はあっという間に終わる。ま、旅行なんてそんなもんだ。相方は、ここ横浜から羽田空港に行き、そして札幌へ帰るのだ。運よく、ホテルの前に羽田空港行のリムジンバスの停留所があった。

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バス停留所前は、とにかく銀杏が大量に落ちていて、異常に臭かった。それにしても、銀杏の種を炒って食べようと思った人を俺は尊敬する。こんな物の中身が喰えるなんて誰が信じるだろうか。

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リムジンバスがやって来る。相方がバスに乗り、俺に手を振る。さて、次に会うのは10月半ばだな。そして俺達の別居生活も終わるのだ。

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まだ、単身赴任生活は終わった訳じゃない。面倒な事務手続きやら、出て行く何十万という金。考えれば、頭が痛くなる事ばかりだ。
だが、これを乗り切れば、また昔のような二人の生活が再開されるのだ。それは悪い事じゃないさ、きっと。

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