Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

サンフランシスコ旅行(9)5日目 チャイナタウンで飲茶 2009/09/24(木)

所ジョージさんが「サンフランシスコのチャイナタウンで飲茶」とCMで歌ったのは何十年前の話になるのだろうか。
別にサンフランシスコに限った話じゃなく、チャイナタウンは世界の至る所にある。
2009年9月にサンフランシスコへ出掛け、チャイナタウンで飲茶を食した。その記録をここに残しておく

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さて、本日5日目。この日が実際の観光最終日となる。日程的には明日もまだあるが、明日の午後2時の便で日本に帰らねばならぬ。となると、フルで1日動けるのは今日が最後ということなのだ。
ゴールデンゲイトブリッジも渡ったし、アルカトラズ島も観た。いわゆる、サンフランシスコ(以下、SF)の目玉は既に押さえた。じゃあ、あとはどうするか、だ。
相方が、ロンバード・ストリートに行きたいと言う。ロンバードStは、急カーブがいくつも連なる下り坂。ガイドブック(地球の歩き方)にも載っている。地図を見て場所を確認。市バスとケーブルカーを乗り継いで、ロンバードStまで行く。さすがにこの頃になると、MAPを見れば、行きたい場所にどうやってケーブルカーや市バスを乗り継いで行けば良いか、簡単に判るようになっていた。いやあ、経験ってのは確実に人を成長させるものなのだな。
ロンバードStのスタート地点から見下ろすSFの街並み。変わらず綺麗ではある。

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ここから、S字カーブが続く下り坂となる。車の免許を持っている方は教習所のS字クランクを思い出して頂きたい。あそこまで急ではないけど、車で運転するとなると、相当ゆっくり走らなくてはいけない程度のカーブでこの道は出来上がっている。

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自分の撮った写真を見直したら、あんまりカーブが実感出来る写真がない。カメラマンの出来が悪いと、せっかくの景色の良さが伝わりませんな。

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このロンバードStは、きちんと車道と歩道が分かれている。なので、歩道をゆっくりと下まで歩く。カーブが終わった一番下の地点では、観光客が記念写真を撮りまくっている。観光地で写真を撮るのは日本人だけではない。ちなみに下に着いたら、中国人観光客(台湾人かも?)と、イタリア人観光客(スペイン人かも?)に写真を撮ってくれと頼まれた。

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ロンバードStの全景が一番判り易いのが下の写真。なんで、俺が真ん中に映ってるかな。明らかに被写体を間違えている。ただ、今更ながら11年前の写真を見ると驚く事が多い。何しろ髪が阿保みたいに長い。そして白髪も殆どない。
髭にも白髪が混じっていない。これが11年前の俺なんだなあ。今の俺は髪の量は半分以下だし、白髪だらけだ。髭もほぼ白髪一色である。この11年で老けたのだなあとしみじみ。

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このストリートの美しさも堪能したので、次はチャイナタウンに行こうとなった。そこで、またロンバードStの歩道を登り、ケーブルカー停留所に戻る。

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来る時は、始発から乗ったから問題なかったのだが、ここは観光客が大量に乗り降りする為、ケーブルカーは乗客がほぼいっぱい。これはどうしたものかと途方に暮れる。
運転手が「左側にあと3人(乗れるぞ)!」と大声を上げる。よし、ということで相方と2人でカーの左側に走るがそこは席が既に埋まっている。あと3人てどういうことだ? と思った瞬間に理解した。ああ、そうか、ステップ立ちという奴だな。と、相方と2人で「ステップ乗り」に挑戦である。「ステップ乗り」というのは下の画像を参考にして下さい。

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昨夜既に「ステップ乗り」はやったが、今回は昼間。おまけに車体の左側。
どういうことかというと、車体の左側ということは対向のケーブルカーとすれ違う時、滅茶苦茶距離が近いのだ。対向カーが来る度に、運転手が「ケーブルカー!!」と大声で叫ぶ。冗談抜きに自分の身体と対向カーの距離は30センチくらいしか余裕がない。
ふざけて身体を乗り出したりしていると「ケーブルカーに乗って、ケーブルカーに轢かれる」という洒落にならない状況が発生する。なので、このステップ乗りをやっている間は写真は一切撮れなかった。そんな余裕はない。

ユニオン・スクエアに着いたので、あわてて降りて、チャイナタウンへ向かう。ここが、チャイナタウンの入り口。ちょっと横浜の中華街を思い起こさせる。

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チャイナタウンへ足を踏み入れると、非常に良い意味で雑多な感じ。雑貨屋さん巡りとか好きな人には良いかも。ただ、東京の下北沢みたいな上質なB級テイストを求めると裏切られるので、要注意。

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チャイナと言いつつも、やはり日本のSUSHIは強いのであった。だが、「SHUSHI ROCK」のROCKってなんだ? もしかして、お握りかな?

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お城のような物も見える。まあ、ただの飾りなんだろうけど。屋根なんぞ飾りです、偉い人にはそれが判らんのです。

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チャイナタウンを横切るケーブルカー。今まではダウンタウンから出発している2本のケーブルカーしか知らなかったのだが、実はもう1本あったのだ。このケーブルカーはチャイナタウンを横切って、ジャパンタウン近くまで行くのであった。

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下の写真は街の昆虫ショップ?のウィンドウを見て、嫌な顔になっている相方の構図。相方の顔をさらす訳にはいかないので、画面処理しているが、この虫を見ている相方の顔が「もう、勘弁してー、キモイよー」となっていて、何度見ても笑える。

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時刻は午前11時半近く。今からなら、飲茶レストランも空いているであろう、ということでガイドブックを見て、良さそうな店を探す。ちょっと値段が高めだが、静かで良いという評価の店に行く。
正直言うと、正式な飲茶って食べた事ないなと思う。いや、17年くらい前に台湾か香港への社員旅行の途中で食べたか…古過ぎて記憶の断片すらない。まあ、いいやと店に入ると席に案内され、お茶がでかい急須で出てくる。本当なら酒が飲みたいところだが、まだ動き回らなくてはいけないので自重。そうして暫くすると、ワゴンに料理を載せたウエイトレスさんが巡回してくる。ああ、そっか。これで食べたい奴を取ればいいのか。なんだ、飲茶って簡単じゃん(単純すぎる)。

ということ、まず手を出したのがチキン。というか、普通の鶏唐揚かと思って取ったのだが、どうやらこれは足だったらしい。なんか、3本に見えるしね。味はまあ甘辛い醤油味でそんなに悪くはなかったのだが、足と認識してしまったら、なんか喰えなくなった(笑)

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次はチマキだ。これは悪くない。なにやら香草で巻かれていて、米に仄かな良い香りがする。これは成功であった。

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そして海老シュウマイ。この辺りはどうやっても外れがない、とでも言ったら良いのか、普通に美味い。

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隣の3人家族が炒飯を食べていたのだが、それが非常に美味そうに見えたので、こちらも炒飯を取る。さっき、チマキ喰ったのにな。炒飯の奥に見えるグリーンぽいのは韮饅頭。韮饅頭は美味。

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青菜も摂らなくてはいかん、ということで、青物。まあ、野菜だなーって感じで良くも悪くもなく。

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次の写真が今回の飲茶のベストヒット。北京ダックである。これは美味かった。もう一回食べたいくらいである。

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ちなみに、ワゴンから料理を「おう、それくれ」って感じで貰うと、ウエイトレスさんが、伝票に判子を押す。伝票には「大・中・小」と判子を押す欄が分かれている。取った料理によって「大」のところに判子を押されたり、「中」のところに判子を押されたりする。つまり「大中小」ってのは大きさじゃなくて「値段」の区分けなんだな。ということは、この店の飲茶料理は値段が3種類しかないということになる。

12時を超えた辺りから一気に店が混み始め、予約席以外があっという間に埋まる。やはり早い時間に来て正解だった。もう一品くらいは腹にも受け付ける余裕があったのだが、ワゴンがちっとも回ってこなくなったので、退散する事にした。トータルで40$ちょっとだったかな。チップ込みで50$置いて来た。
またもやチャイナタウンを散歩。なんか、凄い門を発見。いったいなんだ?と思ったら、citi bankだった。なんで銀行の入り口がこんな凄い事になっているのだろうか。

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そして、アメリカでは当たり前のストリートを表示する案内板だが、中国語も併記されている。うーん、こういうのを見ると、ここはチャイナタウンだなーと思う。

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お茶屋さんがあったので、お茶のセットを両親への土産に買い、派手な街並みを堪能する。なんか、中国人がSFに移住して何十周年とかのお祝いみたいな派手な字幕が至るところに貼られていた。

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あと、店の中に吊るされていた豚の丸焼き。うーん、美味いのだろうか?

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ガイドブックのmapに「三重の塔」と書かれていた場所があったので、行って見たら、ただの銀行でした。なんで銀行の入り口を「三重の塔」にするのかよく判りませんが…

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チャイナタウンも満喫したので、次はどうするかと相方に尋ねると「ジャパンタウンに行きたい」と言い出す。じゃ、行ってみるかと行き方をmapで確認。先ほど見たケーブルカーを使えば良い事が判明し、またまたケーブルカーに乗る事になったのであった。