Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京で一人暮らしを開始。2020年10月に神奈川に移り住む。生々流転の日々。

サンフランシスコ旅行(6)3日目 フェリーに乗ってSFへ戻り、ライブバーへお出掛け 2009/09/22(火)

2009年9月にサンフランシスコへ出掛けた時の記録。旅行記を書いたのは11年前の話。当時まだ俺も40代前半だった。時間が経つのは早い。

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サウサリートの景色も堪能したので、フェリーでSF(サンフランシスコ)へ戻る事にする。結構な数の観光客がフェリーが港に着くのを待っている。フェリー観光なんてめったに出来るものでもないし、これがSFへ遊びに来たメリットの一つではある。港から見た海の景色も素晴らしいね。

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サウサリートの港から見たSFの街は相変わらず霧に煙っている。不思議な光景だ。どうしてこんなに霧に囲まれるのだろうか?

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ハンバーガーでお腹も膨れて、あとはフェリーを待つばかり。SFへ行くフェリーは1時間に約2本出る計算になる。観光案内所みたいなところへ行って「チケットはここで買えるのか?」と訊くと「船の中で買え」と不思議な事を言われる。まあ、他の観光客もチケットなんか持っていない雰囲気なので、これは船で買えるのだろうと安堵する。と、そこへフェリーが到着。

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船に乗ると入り口でチケットを売っている。一人約9$。そして全席自由席なので、好きなところへ座る。当然皆、デッキの景色の良いところを選ぶので、船内の景色の良くない席は空いている。相方はさすがに歩き疲れたのか、船内の席で休憩。

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俺はせっかくなので、フェリーのデッキから見える景色をデジカメに収める。

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ちなみに、SFとサウサリートを繋ぐ橋は、ゴールデンゲートブリッジとベイブリッジの二つある(他にもあるかもしれないけれど、我々が見たのはこの二つ)。
ベイブリッジはゴールデンゲートブリッジに比べると、派手さは少ないね。それでもやはり景色は素晴らしい。この橋が夜になるとライトアップして、素晴らしい夜景のワンピースとなるのだから、馬鹿には出来ない。

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橋ってのは、どこの国でもなんというか、こういい感じなんだよなあ。

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フェリーは約20分ほどで、SFに到着する。長すぎず、短すぎず、丁度良い感じで景色も堪能出来るいい時間である。

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SFに戻ったが、時間は3時半過ぎくらいである。晩御飯にはまだ早い。と、ここで相方が「ギラデリに行きたい」と言い出す。ギラデリはなんでも日本ではまだ売っていないチョコレートメイカーらしい(日本でも既に売っている種類もあるが、売っていない商品もあるらしいのだ)。ギラデリの販売所がSFにはあるのだ。
ということで、ガイドブックを取り出し、ギラデリまでの行き方を確認する。やはり出番は市バスである。フェリー乗り場からすぐ近くにある10番バスに乗れば、終点近くがギラデリ。ということで、10番バス乗り場へ向かう。

各バス停で感心するのが、それぞれの行き先のバスがあと何分くらいで到着するか判る電光掲示板が付いているということだ。当然、全バス停に付いてるわけではないが、それなりのでかいバス停には、このリアル電光時刻表が設置してある。時々「あと5分」から「あと7分」と時間が逆行したりするのも、お愛嬌というやつだ。

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10番のバスに乗り込み、終点で降りる。海が近い。ガイドブックのMAPが適当なせいか、ギラデリが何処にあるかよく判らない。仕方ないので、しばらく適当に辺りを歩き回る。海の向こうにアルカトラズ島が見える。うーむ、と思わず唸る。

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しばらく歩き回っていると、やっとギラデリを発見。ギラデリは小モールのような感じになっている。

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と、ギラデリの入り口付近のストリートでストリート・ミュージシャンに遭遇。身長190センチ、体重140キロくらいの巨漢の黒人さんがテナーSaxを吹いている。
もう、このルックスだけで、勝ちって感じだよね。例えばさ、黒人演歌歌手のジェロさん(だっけ?)が日本に来て、和服着て日本髪結ってる女性が演歌歌ってるいるのを見たらそれだけで、「ああ、やはり演歌は日本人の心。他の国の人間に歌えるもんじゃないなあ」と思うのではないか。それと一緒だ。
この体型の黒人さんがテナーを吹いていたら、実際の音とは関係なく、日本人は「ああ、やっぱジャズは日本人がやれるもんじゃねえ」と思っちゃうんじゃないかと……

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チップをケースに入れて「自分もSaxやってるんだ。写真撮ってもいいかい?」と尋ねると「勿論、オーケーさ。で、何処から来たんだい?」「日本だよ」と遣り取り。すると黒人さん、いきなり「スキヤキソング(上を向いて歩こう)」を吹きだす。うーん、やられたぜ。やっぱ日本人じゃ、最初から不戦敗って感じだな。

ギラデリでは、俺は会社と現場用にチョコを二種類。相方は会社用、知り合い用にチョコを買う。ちょっと多く買ったかな? といった感じだったが、あっさり会計は95$。チョコで一万かよ、洒落にならん。
ギラデリを出て、海の景色を再度堪能する。この景色を見てるだけで素敵な気分になるんだよなあ。うーん、SF恐るべし。

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チョコの土産物を大量に買ったので、荷物をホテルに置きに帰ろう、ということで又々市バス10番のバス停を探す。と、そこが丁度ケーブルカーと交わる交差点だったので、ケーブルカーのサイドデッキに乗る人達を発見。というか、こういった乗り方は日常茶飯事なのだが。無論、俺もこの乗り方を後に体験した。ちなみにガイドブックによると、この乗り方は「ステップ乗り」というらしい。

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ホテルに戻り、休憩すると7時くらいになっていた。昼のハンバーガーが結構重かったので、まだそれほど空腹を感じていない。どうしようかと相方と相談し、「じゃあ、ジャズバーに行こう」という事になる。ガイドブックにも4件ほど、ジャズバーが載っていた。昨日いった「ビスケット&ブルーズ」はダウンタウンにあるし、いつでも行けるだろう。じゃあ、他の店にしよう、ということで、市バスからの行きやすさ、ガイドブックの案内から一つのライブバーに行く事にする。またもや店の名前は忘れた。が、紹介に「メインストリームのジャズからロックを聴くならこの店」とある。じゃあ、正統派のスタンダードジャズやオールドロックが聴けるかな、と期待して、またもや市バスに乗って目的の店まで。

ちょっと迷ったのだが、運良く店に到着。入り口でチャージを払うのだが「いくら?」と訊くと「12$から20$」という意味不明な答えが返ってくる。「え? いくら払えばいいの?」と再度尋ねると「12$から20$の間なら、いくらでも自由。あとは貴方次第(It's up to you)」と言われる。仕方ないので、15$払う。それにしても、なんで料金がそんな曖昧なんだ、と思ったが、後になってその理由を知る事になる。
店に入ると既に演奏が始まっていた。若い女性ヴォーカルのポップス系の音楽だ。そうだな、喩えるなら、シンディ・ローパーとかそういった系統か。とりあえず、カウンターに行きアルコールを注文。今回はワイルド・ターキーのロック。何故、ブラッディ・メアリにしなかったのか、理由は特にない。

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店はなかなか、ロックバー的な雰囲気を醸し出していて悪くない。ワイルドターキーと相方の飲み物二つで14$。昨日のブルーズバーに比べると若干安め。20$払うと、6$のお釣を全部1$で返してくる(当然、チップを払い易くする為)。なので、2$をチップとして、カウンターに置く。ああ、トムクルーズのカクテルという映画を思い出すね、こういうのは(笑)

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そして、最初の女性ヴォーカル・ポップスバンドが終わると、今度は逆のステージでカントリー・ブルースっぽい弾き語りの30代くらいの男性シンガーの登場(この店は、店の左右にそれぞれステージがあり、片方のステージが終わると、もう片方でショーが始まるといった上手い構成になっていた)。

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このカントリーっぽい歌手も、俺の趣味じゃない。うーん、どうやらこの店は外れかな?とカウンターでさらにお酒のお代わりを。暫くカウンターで店内観察なぞをしているうちにカントリーシンガーが引っ込んだ。ちなみにこの店のカウンター内にはバーテンダーが二人いたが、二人とも若い女性で、なかなか綺麗でした。しまった、お願いして写真撮っておけば良かった(苦笑)
そして、3番目のバンドが登場。ヴォーカルがまたまた女性だ。おまけにドラムも女性。ということで、今回はステージ近くの席まで移動する。とこの時点で気づいた。今日出演のバンドは全部アマチュアだ。というのも、この3番目のバンドがステージで準備を始めたら、客席がどうみてもバンドメンバーと同世代の若者ばかりになったからだ。つまりこのバンドは大学の(日本でいう)軽音楽部のバンドなのだ。客がステージのメンバーに声を掛けるとメンバーが声を返す辺りからも「身内の集まり」といったものが見て感じとれたからだ。

音楽のジャンルは最初のバンドと一緒で、アメリカのヒットポップスをコピーするという典型的なバンドだった。あまり音楽的に惹かれるものはなかったが、まあ世代も違うし、仕方あるまい。それとドラマーの女の子がなかなかキュートでした(笑)

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相方が時々、「あのドラム、走るなぁ(テンポが早くなる事)。下手だなー」と文句を言っていたのだが、普段走る傾向のある下手くそドラマーである俺はあのドラマーの女の子を馬鹿にする気にはなれなかった。だって同じ下手ドラマーの仲間だからね。おまけに向こうは若いから、こっちと違って伸びしろもあるだろうしな。ううむ。
そして、最後に現れたのが、日本で言うところの「オヤジバンド」。どう考えてもアラフォー世代のおっちゃん(つまり、俺の仲間だ)が登場。日本だと「オヤジバンド」って結構上手い人達が多いのだが、この日の「オヤジ」達は、ギターのカッティングもベースのノリもドラムのリズムも全て怪しいバンドでした。ギターのおっちゃんは普段はネクタイビシッと締めて七三で決めてそうな雰囲気。金曜の夜になると、家でエレキギター持ち出して練習してる図が勝手にイメージ出来ました。

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日米の違いはあれど、同じアラフォーのおっちゃんとして、バンドをやっている俺も「よし、俺も頑張るぞ」という気分にはさせてもらった。この「オヤジバンド」の演奏は相当酷かったけどね。ちなみに、このバンドは男女のツインヴォーカル。女性は背が高くて、雰囲気はエキゾチックで最高なんだが、歌声がかなり「がっかり」で残念だった。

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正直、アマチュアバンドを4つも見せられて、これで15$はどうなのかな?とは思ったが、まあそれもいい思い出だろう。それに「ぼられた」という訳でもないし。こんなのもある意味、旅の醍醐味だな。
店を出ると、既に11時過ぎ。ガイドブックは「ライブバーは行き返りはタクシーを利用すること」とあるが、タクシーが捕まらないのと面倒くさいので、歩く事にした。ダウンタウンの中心まで戻れば、市バスかケーブルカーもあるだろう、ということで。
で、街を歩いていたら、とあるアパートの入り口に貼ってあったポスター。いわゆる「ハッテンバ」という奴か?

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途中で、市バスに5分だけ乗ったりして、なんとかダウンタウンまで戻る。途中で歩きながら撮った真夜中のダウンタウン

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さすがに、晩御飯をきちんと食べていないので腹が減った。ということで、ダウンタウンのタイ・ヌードル・レストランで夜食。俺は醤油ヌードル。相方は塩ヌードル。味は、まあ町のイマイチなラーメン屋さん程度の味ではありました。アメリカで食べるヌードル、という点を加味すれば充分に合格点だと思う。

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そして、夜食を平らげ、ケーブルカーに乗ってフィッシャーマンズワーフまで帰ったのでした。

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と言いたいところなのだが、ケーブルーカーが終電で、途中のチャイナタウンで降ろされ、結局ホテルまで20分近く歩く羽目になった。日本でも終電とか終バスは最終目的地まで行かない、それと一緒だ。
夜のSFは怖いかなと思ったが、そもそも人が歩いていない。夜中のチャイナタウンを歩く日本人二人。本来だったら、観光客はタクシーを使ってホテルまで戻るのだろう。こんな時間に歩いている馬鹿は俺達くらいなものだ。
(安全の為、こういった事をするのはやめましょう)

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今日はひたすら歩いた一日だった。明日はアルカトラズ島へ上陸だ!