Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

別れても好きな人

久しぶりの三連休。特に何かをして過ごしたというわけじゃない。土曜日はコインランドリーとクリーニング屋という週のルーティンワークをこなし、昼から酒呑んだら気付くと寝ていた。
日曜は何してたかな、うーん。昨日の事なのに既に思い出せない。つまり記憶に残るような大したことはしていないという事だ。今日、月曜は用事があって昼間は出掛け、午後には部屋に戻って昼寝。なんか、歳喰ってから体力がなくなって行動力が減って来た気がする。というのは言い訳で、原因は判っている。昼間から酒を飲むからだ。

酒を飲むと、明らかに動けなくなるのが判っているのに、このていたらく。でも、なんか現実逃避で酒に逃げちゃう自分がいる。もっと建設的な生活を送らなきゃ駄目のは百も承知だ。だが、人間てのは、そうは理想通りに生きていければ苦労はない。
一つだけ言い訳をさせて欲しい。平日深夜まで仕事をして心がささくれて、週末に一人暮らしの必須作業の洗濯やらをやって、そこで更に私生活を充実させるなんてのは至難の業だ。
それでも今日はやろうと思っていた、新バンドの曲の譜面起こしをやった。譜面起こしなんていうと恰好良いけれども、これは俺がドラムを叩くのに必要な最低限の曲の構成とドラムのフィルインを書きだしたもの。

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「ドラムの譜面てこんなシンプルなの?」と思われる方もいるかもしれない。こんな馬鹿みたいな譜面を書き起こすドラマーは俺くらいだと思う。
他のドラマーはもうちょっとマシなものを書いている筈だ。それにこの譜面は俺独自の譜面なので、他のドラマーが見ても意味不明だろう。別に人に叩いて貰う為に書いているのじゃないから、俺さえ判れば良いのだ。
それに、レパートリー候補は6曲あるのに、まだ3曲しか書いていない。残りは次の週末にやろう(こういう事を言っているから駄目なのだ)。

俺が札幌時代にギターで参加していたファンクバンドは、新しいギターの人を入れて順調に活動しているようだ。俺は所属して抜けた(或いは首になった)バンドのその後を気にした事は過去にない。だって興味を持つ理由がどこにもないからね。
ようは別れた元恋人が何してようが「知ったこっちゃねえ」というのが本音。
でも、ギターで参加していたファンクバンドも、ドラムで参加していたハードロックバンドも、どちらも嫌いになって別れたのとは違う。別れざるを得なかった状況に追い込まれたのである。要は、スザナの為にキャンディと別れたテリュースみたいなものである(意味の判る人だけ、頷いて下さい)。

札幌時代にドラムで参加していたハードロックバンドはまだ後任のドラマーが見つかっていないようなので、活動していないようだ。早く復活して欲しいと思う。
ファンクバンドのグループLINEに俺は今でも参加させて貰っているので、調子づいて「新曲の練習風景とか、アップしてねー」と図々しくリクエストしたりする。すると新ギタリスト参加後の練習風景をアップしてくれたり。

それを見ていると、ああちゃんと活動しているんだな、良かったなと思う自分がいる。俺が突然の転勤で札幌から東京に引越した事で、バンドのメンバーには迷惑掛けた。でも、言い訳じゃないけど、俺だって抜けたくなかった(これはドラム担当のハードロックバンドも同じ)。ずっと札幌にいて、一緒にやりたかった。その気持ちは今でも強くある。

だから、普通にバンド活動をしているファンクバンドを見ていると、ちょっと不思議な気分になる。なんというか、別れた元恋人が新しい彼氏と上手くやっているのをSNSで見た、という感じだろうか。今どきの若者の感覚で言うと。
俺はお前と別れて悲しい気分でいるのに、お前はもう新しい男と楽しい生活をしているのか、みたいな。

過去にバンドを理不尽にクビになったり、色々問題起きて解散したり、バンドの終焉に関してはそういった経験しかしてこなかったから思うのかもしれない。だって、脱退したバンドのメンバーと今でも仲良く連絡取りあえる関係なんて初めてだからね。
元恋人の場合は、元恋人が結婚式を挙げる事になったからといって、そこに参列する訳にはいかない。でも、昔所属していたバンドがライブをやるとなれば、機会さえ合えば見に行ける。メンバーの演奏を楽しむ事が出来る。
そこが大きな違いだ。

よし。俺も早く新しい恋人(=バンド)の自慢をしないといかんな。俺の新しい恋人がどんな感じかはまだ判らないのだけれども。