Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京暮らしを再開。生々流転の日々です。

友と呑む

前回のblogの記事で、なんだか深刻そうな内容を書いたせいか、友人であるAさん(女性、元バンド仲間)から「土曜日飲みに行かない?」と誘いが来た(先週の話)。
ああ、有難いなと思う。今、閉塞感しかなく、平日は楽しい事も一切ない生活を送っている俺からすると、古い友人からの誘い程嬉しいものはない。Aさんは、共通の友人であるSちゃん(男性)も誘うと言う。それは良いな。彼は非常に良い人だ。
この二人とは、俺が二年前に札幌から東京に出張に来た時も一緒に呑んだのだ。飲み仲間かな? 違います、音楽仲間です。

7時半に***駅前で待ち合わせ。俺の家からは徒歩で25分程度。Tシャツに迷彩ハーフパンツにビーチサンダルというリラックス以外の何物でもない恰好(要するに近所のコンビニにいく服装だ)で出掛ける。歩いていると、月がやけに明るい。ハーフムーンだなあ。

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俺はスマホで写真を撮る。俺のしょぼいスマホだと綺麗に撮れない。でも、まあいいや。空を見上げながら、相方もこのハーフムーンを見てるのだろうか、などと思った。I LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳したのは夏目漱石だったっけ? この逸話が本当か嘘かは知らないし、興味もないが、これはなんか眉唾な気がする。いくらなんでも出来過ぎじゃないだろうか。もし本当に夏目漱石がそう訳したとしたら、一言いいたい。
「恰好つけるな!」と。

駅前に到着すると、Aさんは既にいたので、軽くお喋り。そうしている間にSちゃんもやってくる。よく考えると女性を「さんづけ」で男性を「ちゃんづけ」してんだな、俺は。逆ではないだろうか。ま、いいか。

居酒屋に入り、三人でお喋り。最初は俺の仕事の話とかをしていた。毎日残業が23時過ぎまでとか、昼休みも碌に一時間休めずに、パンを喰いながらメールを見てるとか。なんか自分で書いていて(というか居酒屋での話を反芻して)恐ろしくなった。これは人間のまともな暮らしじゃねえな、と。一つだけ言っておくが、俺はワーカホリックじゃない。仕事と納豆とゴキブリは大嫌いだ。

それから話題はAさんとSちゃんがやっているアコースティックギターデュオの話に移行していった。そこでは俺も自分の考えとかを突っ込んだり。音楽をやっていると、各自、色々な拘りがある。むしろ、音楽をやっていて、拘りポイントが一切ないほうがおかしいだろう。
AさんにはAさんの音楽観があり、SちゃんにはSちゃんのそれがある。そして無論、俺にもある。二人のデュオの話は二人の物だから、ここに詳細を記すのは控えておく。

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ただ、二人のバンド(デュオ)に対するスタンスが違って、そこで意見を交わし合うという光景は非常に既視感があった。俺が昔組んでいたアコースティックギターデュオも、やはり色々なスタンスの違いから揉めたから。これはデュオに限らず、バンドでも同じ。そして友人関係や恋人、夫婦でも同じこと。人と人が組んで何かをやろうとすれば、絶対にそこには食い違いがあり、摩擦が発生する。
否、何も起きなかったら、そのほうが不自然である。

俺が音楽に関して唯一持っているポリシーがあるとしたら、「楽しくない事はやらない」だ。偉そうに言っているけれど、これは俺のドラムの師匠の受売り。だから、最近組んだばかりの女性ボーカルバンドも楽しそうなので乗ることにしたのだ。
それに俺達(Aさん、Sちゃん、そして新規バンドのメンバーも)はアマチュアだ。プロじゃない。プロだったら、金の為に我慢して好きでもない音楽を演奏することもあるだろう。
だが、ここがアマチュアの良いところだが、好きじゃないものはやらなければ良いのだ。

Aさん、Sちゃんとは四時間近くダラダラとお喋りに興じた。非常に楽しい時間を過ごす事が出来た。平日の仕事の鬱積を晴らす事が出来た(でも、すぐに鬱積は溜まるのだけれども)。
それでも、こういった時間を持てたことを俺は感謝したい。Aさん、Sちゃんの二人には感謝以外の言葉が見つからない。

そしてきっと、こういった人達との交流がありさえすれば、人はなんとかやっていけるのだろう、例え日々が苦しくても。