Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

東京はアウェイの地だ

東京に舞い戻って、二週間弱が過ぎた。過去に東京に25年住んでいたと言っても、それまで東京の東のエリアに住んでいたのだ。今は西のエリア。さすがに電車の乗換とかは覚えているから不都合とかはないけれども、全てが俺にとって、アウェイでしかない。
仕事は新しいプロジェクト、新しいメンバー。同じ会社の人間とは言え、今まで一度も会った事も話した事もない人達だ。転職と殆ど変わらない。そりゃ、多少は「同じ会社の仲間」的な近しさはあるけれども、まだ違和感しかない。それでも先週の金曜に飲み会に誘われたので、飲んできて結構楽しい時間は過ごせたけれども。
新しい住居に住んで、それなりに新しい街の雰囲気には慣れたけれども、まだ平日は職場と家の往復だ。仕事、住居とまだ自分の中でしっくりしたものが感じられない。当分はまだ出掛ける気分にはなれないだろうな。
引越初日に、アパートの近くに紫陽花が咲いていた。札幌では紫陽花は9月くらいにも咲いているからな。その辺りもだいぶに違う。札幌と東京はやはり違うんだよなあ。

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アパート引越初日もなかなかカオスだった。引越業者が荷物を搬入。荷物が少ないから、30分程度で作業完了。それは良かったのだが、このアパート、クローゼットにスーツやワイシャツを引っ掛けるポールがないのだ。だから、服関係がグダグダになった。

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仕方ないので、パイプベッドを立てかけて、そこにハンガーを引っ掛ける事にした。一時的な措置だ。早く、突っ張り棒を買ってこなくてはならぬ。

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パイプベッドを洋服掛けにしたので、初日は床に布団を敷いて寝た。そういえば、札幌で暮らした最初の4ヶ月もベッド無しだったから、ずっと床に布団を直に敷いていた。それを思い出した。ただ、あの時は2LDKの部屋だったから余裕あったからなあ。今は1Kの狭いアパートだ。なんというか、心侘しくなる。

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ベッドを早く使えるようにしないと、部屋が片付かないので、とりあえず突っ張り棒を買って来た。必要なものは色々あるが、まずは部屋の片づけ。ということで、引越して最初の週末にダイソー(百均の店)に行って、突っ張り棒を買った。これでワイシャツやスーツが片付いた。ベッドも使えるようになった。それだけでも大分に違う。

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これでようやく部屋にスペースが出来て、とりあえず一人暮らしするのに最低の形が整った。まだ、ヤカンも買ってないし、調味料も何もない。外食を除くと、家で食べた物は、サンドイッチとかお握りとかそんな感じだ。相方からは「料理ちゃんとするんだよ!」とは言われているが、果たしてこの狭い部屋の狭いキッチンで料理をするとはとても思えない。そのうちちゃんとした食事処に行って定食でも食べるようにしよう。
東京に来てから、まともにタンパク質を摂っていないような気がする。その代りに酒ばかり飲んでいる。夜、正直言って一人で持て余すんだよね、時間とかを。
まだ仕事そのものも、職場の人間とも、この新しい街の生活とも、いずれも馴染んでいない。まだ、楽器を触るような気分にもなれていない。
東京に戻ったら止めようと思っている煙草もまだ手が伸びてしまう。やっぱり、ある程度自分がこの生活がしっくりくるまで札幌でやれていたような色々な事に、まだ手が出ない。
多分、俺がピアノを弾きたいなあと思えるような気分になったら、それはきっと俺が今の生活で余裕を持てるようになった、ということを意味するのだと思う。
今の俺にとっては、東京よりも、むしろ札幌のほうが懐かしい街なのだ。

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