Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京暮らしを再開。生々流転の日々です。

メキシコ旅行10 2018/11/05 旅行7日目 老舗レストランで美味しいディナー

旅行七日目。
テオティワカン遺跡でのピラミッドも堪能したので、次は胃袋への褒美をやる番。ということで、昨日混んでいて行けなかった老舗レストランへ行く事にした。

メトロ(地下鉄)を出て、一旦ホテルへ戻る。その途中でまた、ストリートミュージシャンに遭遇。フルートとバイオリンのデュオだ。

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ここメキシコシティでは、色々なストリートミュージシャンの音楽を堪能出来るのが楽しい。ジャンルもクラシック、ロック、ジャズと多様。音楽っていうのは、こういうのがいいんだよなあ。
きちんとした音楽ホールやライブハウスで聴くバンドも良いけど、こういったストリートの演奏だって、それはそれで良い。音楽にルールはない。自由で良いのだ。プレイヤーが自由に演奏して、聴くほうも自由に気ままに聴く。それが正解だ。

時間が早いので、まだ外が明るい。さすがにこの時間なら、席が埋まっているという事はなかった。行った店は「CAFE DE TACUBA」。TACUBAというのは固有名詞。地名だ。このレストランのある通りが「TACUBA通り」である事を俺達は翌日知る。

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入り口もなかなか洒落ている。ピントがずれているのは申し訳ない。ちょっと暗くなると、すぐにピントが合わなくなる。これは俺の腕が悪いせいだ(デジカメも安物なんだけど)。一度、夜景とかの撮り方を勉強したいものだな。

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まだ、時間は六時前くらいの筈だけど、店内は結構賑わっていた。さすがに創業100年以上の老舗だ。人気店なんだよなあ。店内の壁に飾られた絵が素敵である。店の雰囲気が今までに食事をしたところよりも、格が一段も二段も上である事がすぐに判った。

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俺達のテーブルのすぐ近くに階段があったが、これは使われていない模様。昔は使っていたのか、或いは貸し切りパーティとかだと使われるのかは不明。

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壁に食器とかも飾られていて、こういったのは女性に受けるんだろうなあと思う。

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相方は、飲み物はレモネードを注文。この時、多分サイズをでかいのにするか、小さいのににするか訊かれたように思う(俺のスペイン語ヒヤリングなので確かではない)。相方は小さいほうを注文したようだ。

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そして俺はマルガリータ。やっぱりメキシコに来たら、コロナビールマルガリータは外せないでしょう、という事で(後でお代わりした)。

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注文する前に無条件で、パンが置かれる。このパンがなかなか美味い。パンそのものが良い味だったのか、空腹の効果によるものかは定かではない。

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俺達は、日本人としても食事量が平均以下だから、メイン一品、サイド二品くらいを注文してそれをシェアするのが海外での食事パターン。勿論、若かった頃はそれなりに喰えたと思うけど、歳くってからは、食事量が悲しいくらいに落ちた。
(尤も、俺は若かった頃からあまり喰わなかったけど。食事の代りに酒ばかり飲んでいたから)

今回注文したのは、メインでステーキ。付け合わせで野菜が見えると思うが、この緑色のやつは、「サボテン」である。サボテンはそれほど特徴がある味というものでもない。日本人だったら、普通に「緑の野菜だねー」って感じで食べられる。

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そして、何故かスープ。このスープに浮いている緑色の野菜もサボテンだ。スープはちょっとサワー(酸味が効いている)な感じで、これもなかなか美味い。

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そしてこれ、なんだったかな? 中身が思い出せない。挽肉みたいなものが入ってたっけかなあ。これもやはり美味かった。

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今回頼んだ三品はいずれも美味かった。外れなし、だ。ある意味で言えば、ビーフステーキが一番見た目通りの味で変哲がなく、相方と「ステーキが一番つまらなかった(期待を上回らなかった)ね」と話した程だ。
ステーキの付け合わせのチーズ料理が非常に絶品で、これが今回の料理で一番美味かったと言ってもいい。相方も俺も「これ、美味しいね、これだけ単品で食べたいくらい」と言った程である。

相方がメニューを見て、「このチーズ料理、単品で頼めるのかなあ?」と言って来たので、「ステーキの付け合わせにあるくらいだから、単品メニューであるでしょ」と俺は返す。とは言ったものの、俺はスペイン語はまるで判らないから、メニュー見ても無駄なんだけど。

相方は俺達のテーブル受持ちのウエイトレスさんを呼ぶ。そして、何か話している。スペイン語だから、無論俺は一言も理解出来ない。
ウエイトレスさんがテーブルを去ってから、相方が言う。
「あの料理はね、チキンか魚をチーズで包んで(グラタンみたいな感じか?)食べるのが良いんだって。で、お薦めは魚だって言うから、魚を頼んだよ」
俺は正直、吃驚したし、感動した。すげえな、それだけの会話をスペイン語で相方はやれるようになったのか。

相方がスペイン語を習い始めたのは三年前だ。三年前、俺達はやはりメキシコに来た。グアナファトという世界遺産の街に滞在して、俺達は非常に楽しんだ。だが、英語が一切通じず、スペイン語だけの街で、それなりに苦労した(その苦労も楽しかったけど)。それが悔しかったのか、相方はそれからスペイン語を習い始めた。

「三年もやれば、レストランで喰いたいものを注文出来るくらいのスペイン語は話せるようになって当然だろ」と思われる方もいるかもしれない。だが、俺達は10代の学生じゃないのだ。普段、仕事をして、その合間に自分の趣味や好きな事、やりたい事に時間を割く。おまけに年寄だから、記憶力もかなり悪くなっている。
そして、スペイン語なんて普段は使わない。皆さんも判ると思うが、日常で使わない言語なんて、ちょっとさぼるとすぐに錆びついてしまう。

相方が注文してくれた、魚のグラタン(のようなもの)が来た。色がなかなか綺麗だ。

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ちょっと塩味がキツメだったが、美味かった。魚は鱈っぽい白身魚。相方が「メキシコ人は魚料理が下手なのかなあ。塩抜きとか知らないんじゃないかなー」などと言う。総じて、北中米の料理は味が濃い。だが、それがきっとこっちでは、スタンダードなんだと思う。だから、日本の出汁を効かせた薄味の料理とかをメキシコ人に食べさせたら、「なんだ、この料理は? 味付けしてないじゃないか!」と言うんじゃないだろうか。
別にどっちが良い悪いの問題じゃない。これは食文化の違いだから、良い悪い、上や下を言っても意味がない。

相方はデザートにプリンと珈琲(喰いかけの写真になってしまった)。

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料金はトータルで1,000ペソ(6,000円)だ。メキシコへはトータルで二度来たが、食事代が1,000ペソを超えたのは初めて。むろん、メキシコでこの値段はかなり高い。だが、この値段には納得した。納得出来る味とそれに見合うだけの料金と言うことだ。
ウエイトレスさんの対応も良かったので、テーブルにチップで100ペソ置いて店を出る。

外はもうすっかり暗くなっていた。店の入り口の飾りつけがお洒落なので、写真に収める。

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レストランを見上げると、いかにもメキシコぽい建物だったので、これも撮っておく。

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今回の旅行はタコス祭りみたいな感じで、タコスばかり喰っていた。が、この夜のディナーは別格でとても美味しかった。やはり人間、美味しいものを食べて、それを楽しむという行為が必要なんだな。