Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

札幌の二回目の夏が終わる

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(写真は、大通り公園である。冬に札幌雪祭りの会場となる場所)

札幌で過ごす二回目の短い夏が終わろうとしている。
去年は、相方と富良野に行ってラベンダーを観たり、積丹半島に出掛けて雲丹を食べたりと色々動き回った。が、今年は殆ど出掛けていない。

何故か。理由は大きく二つある。

一つは、俺達が札幌での暮らしに馴染んできたからというのが大きい。去年の夏は、札幌の初めての夏だったので、色々な事が珍しかったし、行ってみたい場所が沢山あった。
また、相方が慣れない札幌暮らしを始めて数ヶ月しか経っていなかったから、ある意味レクリエーションを提供するという意味でも、札幌近郊の良い観光スポットに出掛ける必要があった。
今は相方も札幌暮らしが一年数ヶ月となり、こちらでの友人も出来た。そうなると、そういった友人達との交流を深める場に週末は出掛ける事が多くなり、わざわざ俺と相方で何処かへ出掛けるという必要性が減って来たのだ。
相方がそうやって出掛けるとなると、俺も気兼ねなくスタジオに行ってドラム練習をしたり、カラオケボックスに篭ってサックス三昧とか出来る。互いに好都合なのであった。

二つ目の理由として、相方の東京出張の頻度が上がって来たのもある。今年の7月は俺も東京出張があったりしたから、余計に週末に遊びで出掛けている余裕がなかった。
春くらいから、相方は定期的に東京へ行くようになった。現状、毎月一回は東京に行くのがほぼ確定となっている(8月は二度も東京出張があった)。そのせいで、週末に遠出しようという流れに成り難い状況になっていた。

基本的に俺はインドアな人間なので、別にドライブとかをあまりしたいタイプじゃないから、不都合はなかった。それでも、北海道は車で走ると気分の良いところが多いのではあるけれども。あと物凄く単純な話として、こちらではマイカーがあるからね。あれば乗って出掛けたくなるのは不思議な事ではない。

思い出したけれども、俺は今年に入ってから、一回くらいしか車の運転をしていない気がする。去年は「せっかくマイカーもある事だし、運転しよう」とか気合いも入ったが、そういった付け焼刃的なものはすぐに駄目になるのであった。
そもそも、俺は車の運転得意じゃないしな。

東京の友人らとLINEで遣り取りしていると、まだまだ東京は残暑厳しく夏モードが続いているのだと言う。ここ札幌では既に秋の虫の鳴き声が聞こえる。
もう9月になって、札幌が気持ちよく過ごせるのもあと数ヶ月だ。そうなると、あの地獄の冬の季節がやってくる。今の季節(東京に比べ、地獄のような暑さもなく、纏わりつくような湿気もない)は最高なのだが、その代償として長く辛い冬が待ち構えている。
だが、そんな先の事を考えても仕方ない。

一年中、天国のような場所なんて存在しない。夏は北海道、冬は沖縄に住めれば、一年中ハッピーな気分でいられるだろう。だけど、そんな二重生活が送れるような人は、一握りだ。
俺のような平凡な貧乏人は、少なくとも地獄の夏を回避出来ているだけでも有難いと思わなくてはいけない。
また、人が幸せを感じられるかどうかは場所に依存するのではない筈だ。自分がどんな心の持ち様でいるかが大事だろう。
隣の青い芝生を観て、羨んでも意味がない。自分が楽園にいると感じられるかどうかは、自分次第だ、結局のところ。

それに9月は、何しろ出演予定のライブが三本もあるのだ! おまけに、ダブルヘッダーもありだ(一日にライブ二本の意味)。相方にそれを言ったら笑っていた。
「北海道は、冬にどうしても動き取れないから、夏とかにイベント事が集中しちゃうからなんだろうねー」
俺もそうなんだろうと思う。
(ちなみに、予定ライブ三本でやる楽器は全て違う。ギター、ドラム、サックスである。ジャンルもハードロック、ジャズ、歌謡曲系となんでもござれだ)

やがて来る冬の事は、冬が来た時に考えればいい。とりあえず今は、夏から秋へと移り変わる札幌の季節を楽しむ事にしよう。