Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

年末年始@札幌

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去年の年末年始(2016~2017)は東京で過ごした。まだ相方が東京に住んでいたからだ。もしかすると、それが東京で過ごす最後の大晦日だったのかもしれない。
そして今年の年末年始は当然の如く札幌で過ごした。もう東京に行く必然性もないし、金もない。時間と金に余裕さえあれば、東京の友人たちと過ごしたいところだが、そうもいかぬ。

と言ったところで、東京と札幌の大晦日や元日に大きな差がある訳でもない。違いは雪と寒さくらいなものだ。室内にいる限りにおいては大して変わらない。
29日に仕事納めをして、30日、大晦日と特筆すべき事もなく2017年が終わった。一つだけあるとしたら、大晦日の夜に、相方の許しが出たので、ビールを2本飲んだ事くらいか。
相方から「ねえ、久しぶりのビールどうだった?」と訊かれたので素直に「滅茶苦茶美味い!」とは答えた。飲んだのはプレミアム・モルツ。実に3カ月振りのアルコール。いやあ、美味かった。しかし驚いたのが2本飲んだだけで、酔っ払った事だ。アルコールって、暫く飲まないと身体が対応出来ないんだな。
そして、確かに炭酸水とは比べ物にならないくらいビールは美味いが、飲まなくてもやっていけるなと実感したのも驚きの一つだった。

元日は相方の作ってくれた雑煮を食べた後は、北海道神宮へ初詣。せっかく、北海道神宮まで電車で10分程度のところに住んでいるのだ。行かない手はない。というか、相方が「家でテレビは詰まらないー」とぶーたれたせいだ。相方は仕事納めが俺よりも早かったから、家でじっとしているのにも飽きたのだろう。俺は家にずっといるのは全然苦痛じゃないんだけどね。
地下鉄を降りると初詣客が多数。

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が、東京での明治神宮浅草寺にお参りする人に比べたら微々たるものだ。もう何年も前に相方と浅草寺に初詣に行ったけど、あまりに混んでいたから、年が明ける前にお参り済ませたからね(年明けてからの初詣の行列が凄すぎて並ぶ気になれなかったのだ)。
神宮までの道で氷柱を見つけた相方が「あんな凄い氷柱、人生で初めて見たー」と喜んでいた。

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北海道神宮の表参道までは、道がアイスバーン化して歩くのが怖かったが(そのせいで微妙に混んでいた)、表参道に入ると、普通に歩けるし、それ程混んでもいない。というか、何度も書いたけど東京は人が多すぎるんだよな。

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さすがに本堂前辺りは混んでいたけれどもね。俺も相方も無宗教論者なので特にお賽銭をして何か新年の祈願をする訳でもなく、神宮を後にする。
相方曰く「こんなに沢山の人の願いを神様が聴いてくれる訳ないよ!」だとか。あと、「雰囲気味わいに来ただけだから、お祈りは不要」とも。

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寒かったので、屋台の甘酒を飲みたかったのだが、生理現象が発生した関係で甘酒は断念。屋台が多く出ていて、熱燗を呑んでいる人達がいて、やはりそれは羨ましかったけれども。

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そのまま札幌駅ビルまで出掛けて、元日早々にケーキを購入して帰宅。なんか酒を止めてからケーキばかり喰っている気がする(相方がケーキ大好きだから、必然的にそうなってしまう、というのもあるのだけれど)。

二日は家でダラダラ過ごして終わった。昼ごはんがパスタで、夜はあまり空腹を感じなかったので、お菓子を食べて誤魔化した。いつもの週末と大して変わらない。年々、年末年始における「ハレ」の感覚が薄れて行っているのを感じる。

三日の昼頃に相方が「そろそろ普通のご飯が食べたいなー」と言うので、家から一番近くにあるイオンに出掛ける事にした。イオンには「大戸屋」という定食屋さん(これは東京にもあるチェーン店だ)が入っているのだ。行ってみると、なんと駐車場が既に入場規制中となっていた。
相方と衝撃を受けて、イオンを後にする。「イオンの駐車場が満杯なんて人生で初めて経験したー」と相方と二人で驚きあう。北海道は冬は動きが取れないから、イオンが遊び場になると札幌のジモティに教えて貰ったが、本当なんだなぁと実感する。
というか、そもそも東京には遊び場も食事処も何から何まであり過ぎるんだよね。
俺も相方も、どうしても札幌と東京を比較して「札幌は(食事するところや遊ぶところが)何もないよねー」と思ってしまうが、これは比較対象がおかしいのだ。
身長175センチの人と190センチの人を比べて、「175センチの人って背が低いよねー」と言っているのと変わらない。

俺は札幌に来てから、久方ぶりに故郷の群馬を思い出して、「そーいや群馬も何もなかったもんなぁ」という感覚を取り戻した気がしている。けれども、半年ちょっと前まで東京で何から何まで揃っていた環境にいた相方からすれば、札幌が色々な面で物足りないのは致し方のないところ。
昼食は結局、松屋の牛丼となりました(笑)

食事を終えて、「そうだ、スキーウエアでも観に行こうか」となって、市内のスポーツショップへ出掛けた。俺は去年の11月末に怪我した左足の足首がまだ治っておらず、いつスキーに行けるのかは判らない。が、相方は「スキー行きたいなー、まずはウエア買わないと」とずっと言っていたのだ。
俺なんか、去年二回会社の人とスキー行った時なんか、ライトダウン+厚手のパーカーとジーンズだぞ。それで全然大丈夫だった(雪質が良かったせいか、ジーンズがびしょびしょになるという事もなかった)。相方は形から入る人間なので、俺みたいな舐めた恰好ではスキーに行きたくないのだとか。勝手にしなさい。
ちなみに相方は札幌で出来た知人でスキーに連れて行ってくれそうな人を物色する気なのだとか。そうしてくれたほうが、俺も有難い(正直、俺は自ら好んでスキーには行きたくない)。

人生で初めてスキーウエア売り場をぶらついたんだけど、高いのね。正規の値段だとウエアが3万くらい、パンツも2万とか普通にする(バーゲン品とかだと1万切ったりするので、ホント値段の相場が判らない)。
相方は6千円のウエアに1万3千円のパンツ、4千円のグローブをカードで購入していた。スキーする人には常識かもしれないのだけれど、ウエアとパンツの模様や色が全然違うのがセットで売っていたり、組み合わせたりしているのも俺には意味不明だった。

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休みなんてあっという間に過ぎて、今日からいつも通りに仕事が始まったんだけど、年末年始なんて毎年そんなもんだよな。
去年も今年もやる事なんて変わらない。そして来年もきっとそうだ。
人生なんて、そうやって淡々と過ぎていくだけなのだ、結局のところ。

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