Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

札幌に来て、一年が過ぎました。

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(上の写真は、北海道道庁前。ここは記念撮影のメッカで観光客がよく写真を撮っている)

早いもので、札幌に来て一年が過ぎた。

去年の11月23日に札幌に来たのだ。祝日だったから、日付はよく覚えている。そして、一年前のあの日の事もよく覚えている。羽田空港で相方に見送られて飛行機に乗り、北海道にやって来た。
不動産屋で部屋の鍵を貰い、地下鉄に乗って最寄り駅に降りた。
吹雪いていた。
あの衝撃は忘れようとしても忘れられるもんじゃない。札幌は東京より寒いだろうからと、ダウンを着ていた。正解だった。とても寒かった。午前中は東京で午後は札幌。寒さが全然違う。その落差に愕然とした。そして吹雪。
勿論、札幌(北海道)が東京より寒く、積雪が多いのも頭では理解していた。覚悟もしていた。それにしても、まさか11月に吹雪。
俺の覚悟は全然足りなかった。

(下の写真はピンボケしているけど、温度計がマイナス1度を示している)

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札幌に来て一番辛かった日が、あの札幌初日だった。おまけに駅からマンションまで迷ってしまい、通常なら7分で行けるところに15分も掛かってしまった。吹雪きの中、自分の住むべき場所を探して彷徨っていたあの15分が、札幌生活で一番辛かった。

12月半ばから4月初旬まで雪が一切溶けなかった。降り積もった雪は溶ける事なく、雪山を作っていった。足場は悪くなり、駅までの道はスケートリンクのようだった。毎日、滑って転ばないように気を遣い、神経をすり減らした。
去年の冬はそれでも二回転んだだけで済んだ。大きな怪我もせずに今年の春を迎える事が出来た。

そして先週の土日、大量に雪が降り積もった。今年の4月からの暑すぎない過ごし易い札幌での日々の暮らしで、あの地獄の冬の事をすっかり忘れていた。
ああ、またあの雪の季節がやってくるのか、愕然とした。
相方が「凄い雪だねー。想像以上だー」と言うので「舐めた事言ってんじゃねえよ。こんなの序の口だ。これからが本番だぞ。滑らないように気を付けろよ」偉そうにアドバイスした。

火曜の夜、仕事帰りに凍った歩道で滑って転び、足首を捻挫した。
這う這うの体で、左足を引きずりながら家まで帰った。相方に「わー、北海道の人みたいだねー」と笑われた。笑いごとではない。今も足が痛い。
相方に偉そうに札幌の先輩面をして、その自分が滑って転んで怪我である。全く、なんだかなーである。

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正直転ぶのは仕方ない。また怪我も仕方ない。何故ならいくら注意していても滑って転ぶ時は転ぶ。そして怪我するのある意味、運みたいなところもあるからだ。
滑った時に、右足と左足がそれぞれ別の方向に滑っていってしまったのだ。こればかりは制御不能。そして左足首を嫌な感じで捻ってしまった。
一つ悔しかったのが、交差点を渡る時に「あ、なんか凍ってるなあ、ここ。気を付けなきゃ」とちゃんと認識していたのに転んだ事だ。ぼぉっと何も考えずに転んだのなら、自業自得だが、あれだけ凍った道を意識していたのに転んだのがなあ。
ま、骨折しなかっただけ良しとしよう。

これで札幌の春夏秋冬を全て体験した事になる。だが北海道で行ってないところも多いし、札幌だってまだ全然把握していない。
だけど東京にいた頃だって、自分の生活圏以外に積極的に出掛けた事もないのだから、慌てても仕方ないのだ、たぶん。

去年の冬は、一人だったからひたすら篭って過ごした。ケーブルTVで映画と時代劇を見ながら酒ばかり呑んでいた。時々、ピアノを弾いていた。
今は相方と二人だし、断酒もしたので、今年の冬の過ごし方は大きく変わるだろう。
きっとスキーにも何回か行かないといけないだろう。相方はスポーツ好きなので。
それにしても、スポーツ好きで外に出掛けるのが大好きな相方と、部屋に籠ってウダウダしているのが好きな自分が一緒にいるというのも不思議な話である。

春から秋の間はイベントも沢山あったし、出掛けたいところがいくらでもあったので、ほぼ毎週がお祭りみたいなもんだった。が、冬が来て雪が降ると、札幌は一気に落ち着いたモードになってしまう。それを俺は当たり前に受け入れていた。
当然、相方と初めて過ごす札幌の冬は去年とは違ったものになるだろう。

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どうなるかは予測は一切つかないが、構わないさ。考えても仕方のない事は考えないのが一番だ(これは相方の口癖)。
足首は痛いけど、札幌の二度目の冬をゆっくりと楽しむ事にしよう。どう楽しむかは、これから考えるさ。

※今日載せた写真はいずれも11月20日に撮影したもの。