Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行3 2017/10/11 1日目昼 ガウディ建築(カサ・ミラ)とカタルーニャ広場を巡る

ホテルを出て、ガウディ建築のある方角へ向かう。相方が言う。
「この先にガウディの建てた家が2軒あるんだよ。今日はまずそれを見たい」
無論、それに異を唱えるつもりはない。ガウディ建築に関しては俺も多少の知識はあった。サグラダファミリアを建築したガウディが建てた家がバルセロナにも何軒かあり、そこには現在も人が住んでいるのだとか。
世界遺産白川郷も多数の観光客が訪れるが、そこには日常生活を営んでいる人もいる。それに似ている。

まずは、道筋的にカサ・バトリョに行く。建物の前には多数の観光客。やはり人気なのだなあ。

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カサ・バトリョの横にも可愛らしい建物がある。それが下の写真。こちらはガウディとは関係ないらしい。だが、人から「これもガウディ建築なんだよ」と言われたら信じてしまいそうだ。こういった本家に優るとも劣らない建物がいくつもあるのだ。
まったく目の保養には事欠かない。

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早速入ろうかとチケット売り場に行く。チケットの値段を見て驚く。一人28ユーロ(≒3,800円)。二人で56ユーロか。ちょっとガウディを舐めてた。去年、スペインバレンシア地方のカテドラル(大聖堂)の入場料金が10ユーロ前後だったから、その程度だと認識していた。これは高いなあ。勿論、見ないという選択はない。
今回の旅行はガウディを見に来たのだから。だが、ちょっとこれは予想外に金がかかりそうだ。

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また、ちょうど団体客がやってきたので相方がもう一つのガウディ(カサ・ミラ)を観に行こうと言う。そちらもここから徒歩3分程度。ホテルから10分もしないで二つのガウディを見る事が出来る。相方はそのロケーションにぴったりのホテルを選んだのであった。こういった自分の見たい物の為には、相方は努力を惜しまないのであった。

カサ・ミラもやはり人が大量にいる。観光客がカサ・ミラの前で記念写真を撮っているせいだ。無論、自撮り棒とかを使っている人も多数いる。自撮り棒を使っている観光客なんて、中国人か韓国人か日本人くらいかと俺は思っていた。が西洋人もかなり使っている。
今は自撮り棒は世界スタンダードなんだなあ(うちらは自撮り棒は持っていない)。

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カサ・ミラは入場料が22ユーロ。ガウディ二つの建造物の入場料金が二人合わせて100ユーロ丁度((22+28)× 2)。げ、14,000円である。びっくり。

こちらのほうが空いている感じだったので、早速入る。チケット売り場では得意の「ドス(2人)」と。各種チケットを買うのは俺の役目なので、日本で言うところの「大人二枚」という意味で「ドス(ドスは2という意味)」は何度も使った。
売り場スタッフが「何処から来たの?(英語)」と訊くので「日本だよ」と答えると「音声ガイド、日本語あるよ」との有難い言葉が。去年のアンダルシア地方は、日本語ガイドが全然なかったからなあ。
早速中に入る。中庭が吹き抜けになっていて、非常に採光性が高く、気持ちの良い空間だ。

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俺達と同じタイミングで入場した他の観光客の人達。やはりバルセロナと言えば、ガウディなんだろうなあ。俺達が京都に行ったら、清水寺南禅寺に行くのと同じ理屈だよな。

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まずはエレベーターに乗って屋上まで行く。そこから階段でゆっくり降りて、色々見て回る形になっているようだ。屋上に上がるとバルセロナの街並みが見える。ぱっと見にはあまり大した景色じゃない。それでもスペインの街だもんなーと思うと、景色も50%増しで良く見えるような気がする。

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屋上にはガウディの作った摩訶不思議なオブジェが多数。これはキノコなのかな。なんか、トルコのキノコ岩を思い出した。

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屋上が日差しが強いのでサングラス必至だ。音声ガイドを聴きながら、色々見て回る。尤も、音声ガイドの情報なんて、建物を出て5分後には綺麗さっぱり忘れた。相方はそういった情報を欲するタイプだが、俺はバックボーンや背景無しで純粋に造形だけで楽しめるタイプだ。

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屋上から下を覗いてみる。見上げた構図も良かったけれど、見下ろすのも悪くない。というか、ガウディ建築に対してはケチをつける気がおきない。勿論、高い入場料を払ってるのだからという損得勘定的な気分もないとは言えない。だが、そんな嫌らしい計算抜きにして、ガウディ建築見て「なーんだ、大したことないね」なんて言えるへそ曲りはそういないと思う。

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丁度、俺達が見て回っている時に若い集団と遭遇した。ガイドというか先生(?)が引率している感じ。いわゆる社会科見学的なものだろうか。
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と、俺が音声ガイドを聴きながらオブジェとかを見ていると、相方が俺の脇をつつく。ね、あっち見て!

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お、なんとガウディ建築の屋上からサグラダファミリアが見えるではないか。これは何という贅沢なのであろうか。ただ、この写真はデジカメのズーム機能を使用したものであって、肉眼だと遠くに見える感じだ。
実際の肉眼だと、下の写真みたいな感じ。小さい(笑)

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そして、通りを見下ろしたのが次の写真。実は俺は高所恐怖症なのでこの絵を撮りながらちょっとびびっていた。こんな大都会なのに、緑が多いのだよなあ。素敵な事である。

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音声ガイドに説明があった。ガウディは割れたシャンパンのボトルとかを利用してオブジェを作ったのだとか。ただ、これはガウディが作ったから「へー、すげー」と思えるけど、そこら辺の無名の建築家がこれ作ったら、果たして「すげー」と言えたかな?

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屋上に満足したので階段を利用して下に降りる。建築物の模型があったり、部屋の内部が覗けたりしてなかなか興味深い。

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部屋とかは特にすげえなって感じはしないんだけど、相方は「この部屋可愛いなあ」と喜んでいた。正直、これが男と女の感性の違いなのか、相方の趣味が変わっているのかは、俺には判らない。

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カサ・ミラは大体一時間ちょっとあれば見て回れる。丁度良い広さだと思う。見終わった後はカサ・ミラに隣接しているカフェでお茶する事にした。ようは「ガウディ建築にくっつているカフェでお茶した」というイベントを無理矢理作り出しただけなんだけど。
去年までの俺だったら、当然ビールを飲むところではあるが、断酒しているので、素直に珈琲。ちなみにスペインはカプチーノやカフェラテばかりじゃない。アメリカーノというのを注文すると、割と薄目の珈琲が飲める。

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カフェは外にもテーブルを出しているので野外でお茶やビール(くそ、羨ましい)を楽しむ人も多数。外でお茶する理由は、景色が良いからというのもあるが、さらに大きな理由として、野外テーブルだと煙草が吸えるというのがある。
バルセロナの飲食店は基本店内は禁煙だ。

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とりあえず、カサ・バトリョは夜行けばいいねという事にして、次にカタルーニャ広場に行ってみようとなった。今日の俺達のミッションはガウディ建築を2軒見る事。既に一つはクリア。となれば、あとはゆっくり街を散歩しながら、バルセロナの空気を味わえばいいのだ。
途中で結構な行列の出来ている店に遭遇。街ではWi-Fiがないので情報を得る事が出来ない。とりあえず写真にだけ収めておいた。帰国してから調べたら、結構有名なイタリアン・レストランだったらしい。

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ただ、残念ながら俺達は旅行中はほぼランチは食べないので、あまりこういった店には縁がない。海外で朝食を摂ると量が多すぎて、夜まで腹が減らないせいだ。

ガウディ抜きにして、街を歩いているだけでも楽しいのだよなあ。見てるだけで気分が高揚するような景色のオンパレードなのだ。

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テレビリポーターらしき人とカメラクルーに遭遇。つい先日、カタルーニャ独立の騒ぎがあったばかりだ。きっとそれ絡みの撮影なんだろう。残念ながら何言っているのかはさっぱり判らないけれども。

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カタルーニャ広場に到着。ここは噴水があって眺めが良いけれども、特に何があるという訳じゃない。「カタルーニャ」という名前が大事なんだろうな。この広場をさらに南下(ガウディ建築のあるエリアと反対側)すると旧市街となり、カフェが多数存在する。

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広場に行くと、多数のカメラクルーが目に入った。相方と「こりゃ独立宣言に絡めてなんかここで起きるのかな。カメラはそれを待ってるのかなぁ」と。

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せっかくなので、カメラスタッフのところに行って「これって今日か夜何か起きるから、それの待機してんの?」と訊いてみた。
すると「いやいや。何も起きやしないよ。これはニュース用のライブ映像撮ってるだけだよ」と。これが一般市民相手なので情報秘匿してんのか、本当に何も起きるアテがないのかどちらなのか真偽は不明。
当然こんなやり取りをスペイン語で出来る訳ないので、会話は英語だ(最初に、英語出来る?と確認してから尋ねたのだ)。

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また、この広場は鳩が異常に多い。何かと思ったら、鳩に餌をやっている「恐怖の鳩男」がいた。なんと餌をばら撒いて餌付けしているのであった。

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途中で女性も餌付けに参加して、恐怖の「鳩カップル」になっていた。鳩多過ぎである。糞の公害が凄いんじゃないかと想像する。

この辺りで2時を回り、ホテルのチェックインが出来るんじゃないかという事でホテルに戻る事にした。相方もそろそろガソリン切れで辛くなってきた模様。

という事で、また長くなりすぎた。続きは次回へ。