Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ありふれた週末@札幌

札幌という街(或いは北海道という場所)は、旅行客にしてみれば、非日常の場所だ。だが、そこに住む人間にとっては、冬になると雪がやたらに降って寒さが厳しいだけのただの地方という名の「日常」に過ぎない。

俺自身、札幌市民になって半年が経った。札幌の街は既に俺にとって「日常」となっている。だが、まだまだ知らぬ物が多数あり、「完全に見慣れた場所」となっているとは言い難い。
東京で暮らし始めてから、何年くらいで俺にとって東京が「日常」となったのだっけか。あまりにも昔話すぎて忘れてしまった。

感慨に耽っても仕方ない。こういったものは時間がかかるのが常だ。なので、新米ジモティとしてやるべき事は、素直に札幌でやりたい事を一つ一つやる事だ。
ということで、ジンギスカンを食べてきた。先週の金曜の事。実は相方と「金曜は外食しよう」と決めたのだ。で、相方に「食べたい物決めておいて」と言うと「ジンギスカンが良い」と答えが返って来た。どこにすると尋ねると、サッポロファクトリーで良いと言う。

サッポロファクトリーは旅行客が観光をして、ジンギスカンを食すのに有名な場所(の筈)。というのも、20数年前、当時所属していた会社の社員旅行で俺は函館、札幌、小樽観光をして、このサッポロファクトリーに来た記憶があるのだ。
かといって、当時の社員達とは既に交流はないし、これといった感慨もないんだけどね。

相方と6時半過ぎくらいにサッポロファクトリーに行く。外でもジンギスカンが楽しめるようになっている

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だが、ここでは風情がないなあ。とりあえず、中庭に入る。相方はこのレンガを見たいと言っていたのだ。

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そうそう、20数年前もこの煙突あったなあ。

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当時、この中庭でミスさくらんぼという綺麗どころの人が何かのキャンペーンをやってた。ミスさくらんぼさんと一緒に写真を撮って貰ったので、その辺りはよく覚えている。後で会社の同僚や先輩から「お前、何ちゃっかり美人と写真撮ってるんだよ」と茶化されたが。

お目当てのジンギスカンの店が下だ。ここサッポロファクトリーは中のレストランが「ジンギスカン用エリア」と「通常レストランエリア(居酒屋的メニュー中心)に分かれている。

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中に入ると、ホール担当の人が「レストランでしょうか、ジンギスカンでしょうか」と尋ねてくる。当然、ジンギスカンだ。

メニューを見ると、ジンギスカン食べ放題(90分)が2,800円程度。正直俺はもう「食べ放題」を選択するほど喰える年齢じゃない。普通に単品メニューでいいんじゃないかなと思うが、相方が「どうせなら、食べ放題のほうが考えなくていいんじゃないかな」と言う。ジンギスカンの単品(野菜付)が1,500円程度。つまり一人一回お代わりすれば、食べ放題と値段が変わらなくなる計算だ。
それにどうせ飲み放題(1,400円。これも90分)もつけるから、面倒がなくていいのにしようと、食べ放題、飲み放題に決定。

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店内が煉瓦造りでなかなか趣がある。先ほどの野外ジンギスカンだとやっぱり雰囲気が足りないよね。

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そしてビールが運ばれてくる。やぱりサッポロ・クラシックという東京にはないビールを注文。これが美味いのだ。まあ、基本的に発泡酒じゃない、正規のビールならちゃんと冷えていて、丁寧に注いであればどのブランドでも美味いのだけれどもね。

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ジンギスカンセット(肉と野菜)が来たので、ジンギスカン鍋に肉と野菜を乗せる。

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この写真にはまだ載せていないけれども、もやしもある。もやしはすぐに火が通るから最後にさっと炒める予定。
そうやって、二人で食べ始めた。肉や野菜は結構すぐに火が通る。ジンギスカンは過去に何度か食べた事あるけど、うん、美味い。
サッポロファクトリーのレストランなんて、観光客向けだから、なんて斜に構えるのは馬鹿馬鹿しい。素直に「美味いね」と相方と頷きあって、肉と野菜を口に運ぶ。俺は飲み放題だから、ビールもガンガン頼む。ビールの問題点は腹が膨れる事なんだが、やっぱり肉に一番合う酒はビールだからなあ。ラムの脂をビールで流す、最高の組み合わせだ。

肉なんて、そう何時間も喰い続けられるもんじゃないからね。それでも、二回お代わりした。肉は一回につき二皿来たから、一人トータルで三人前食べた計算かな。年寄二人にしちゃよく食べた。
もうお腹いっぱいだねと相方と頷きあった頃にラストオーダーが。もう食い物は要らないので、最後にお酒を頼んで〆た。二人で9,000円弱(一人:肉2,800+酒1,400と税)だったかな。
札幌市内でジンギスカンが喰える場所には事欠かない。また新しい場所を探して、ジンギスカンを食べに行こう。

そして週末は札幌市内はよさこい祭りが行われているのであった。大通り公園で行われているとの事なので、昼飯を喰いに行くついでによさこいも見ようという作戦。
土曜は天候が今一つだったので、日曜に観に行く事にした。ランチは大通り公園近くのデパートのレストラン街で、タイ料理。

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大通り公園には特設ステージが設置してあり、そのステージで踊るグループもあれば、その横の道路で移動しながら踊るグループもある(道路は通行止めになっている)。このステージで踊る団体と道路で演じる団体の差異がよく判らなかった。
知り合いとかが出てる訳じゃないから、「へー、よさこいってこんな感じかあ」と雰囲気を味わえればいいかな、程度。

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何組かの踊りを見て、満足して帰宅。相方が「札幌(北海道)は冬が長いから、雪が溶けると、一気にいろいろな事(祭りやイベント)やるんじゃないかなー」と言っていた。それが果たして合っているのかどうかは判らない。

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でも、その考え方は悪くないと俺は思った。耐えるばかりの人生じゃ詰まらないものね。楽しむ事は良い事だ。