Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行9 2016/10/12 旅行6日目 セビリアへ行く

コルドバ三日目。本日は電車に乗って、セビリアに行くのであった。昨日、ホテルのフロントスタッフに「コルドバ駅まで車(タクシー)でどのくらい?」「10分くらいですね」との確認はしてあった。ホテルから歩いてすぐにタクシー乗り場があることもフロントに確認済。俺達が泊まっていたホテルは利便性が高かった。
タクシーに乗って10分しないで、駅に到着。フロントの情報は正しかった。まだ朝が早い。

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ヨーロッパの鉄道を使う機会なんてそうないからね。駅に行くだけで結構楽しい。いわゆる「世界の車窓から」の気分を味わえる。9時44分発のセビリア行に乗るのだ。

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ホームを観ると電車がやってくる。地元民からしたら、当たり前の景色かもしれない。だが俺達観光客からしたら、異国情緒半端ない雰囲気だ。これは楽しい。

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俺達日本人の感覚だと、電車の時間は守られて当然、狂う事なんかまずあり得ない、だ。だが、ヨーロッパの鉄道事情はどうなんだろうね?と相方と話す。少なくとも、ここコルドバに関しては時刻表通りで時間の狂いはなかった。俺と相方は逆にそれに驚いたのだけれども。

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スペインの電車の雰囲気は、日本の急行電車や新幹線に近い。かなり快適な感じ。食堂車もあった。いってみたかったのだけれども、コルドバからセビリアまでは1時間弱なので食堂車に寄っている余裕がなかった。無理してでもいっておけば良かったなあ。

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セビリア駅に到着。なんかヨーロッパの電車利用って、結構楽しい経験だった。

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俺達がセビリアで行きたいのはカテドラル(大聖堂)。ガイドブックを見ると、***行のバスに乗れとある。バス乗り場が見つからないので、駅前にいた警官に尋ねる。警官は英語が話せた。ちなみに警官はサブマシンガンみたいな、凄い機関銃を持っていた。写真撮りたかったけど、とても「写真撮ってもいい?」と訊ける勇気がなかった(実際、許可は下りなかっただろう)。

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無事、バスに乗って目的地で下車出来た。この辺りは、日本で言うところの「蚤の市」とか「フリマ」みたいな雰囲気である。

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ここから「地球の歩き方」の地図を確認しながら、カテドラルまで歩く。この辺りはわりと都会だから地図も正確なので、特に迷うような事はない。

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それにしても、スペインて街の風景が恰好良いなあ。なんでかなあ。これは単なる日本人の負け犬根性なんだろうか。うーむ、日本もこういった雰囲気に負けるなよ、ってしみじみ思う。

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と、歩いていると、トラム(路面電車)に遭遇。くそー、いちいち恰好良いぜ。なんでこんなトラディショナルな街の風景に路面電車がマッチしてんだろうか。

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さらに歩いていると、カテドラル(大聖堂)に到着。相方はこれが見たくて、今日セビリアの電車のチケットを取ったりしていたのだ。うーむ、これは確かに美しいよなー。

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入場口まで行くと、長蛇の列。俺と相方は一瞬めげたが、「今日はその為にここまで来たのだ。避けてはいられぬ!」と列に並ぶ。思ったほど待たずに済んだ。30分も掛からずに入場出来た。

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入場料は9ユーロ(1ユーロ≒120円)とちょっとお高め。だが、これが主目的なのだ。入らない訳にはいかない。

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このカテドラルの売りは「コロンブスのミイラが祀ってある」という事らしい。俺はここに来てガイドブックを開くまで知らなかったのだけれども。とにかくでかくて、見ごたえがあるのは事実。下が祀ってあるコロンブスである。

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大聖堂は観る箇所が沢山あるし、すげーなーって感じになってしまうのだよな。俺みたいに歴史的背景を一切知らない人間ですら感嘆出来るのだから、バックボーンを知ったらもっと楽しめるのだろうな。

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ヒラルダの塔に登ると、さらに街の景色が見られるようなのだが、丁度団体客に遭遇。なので、まずは一旦中庭に出て、小休止。慌てる必要はどこにもないのだ。

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ヒラルダの塔は、とにかくひたすら登る。何階登ったかは記憶にないくらい。36階くらいだったかなあ。延々と登るのだ。これ、10年後に登れっていわれたら、勘弁してくれっていうくらいの高さだった。ただ、登り切るとセビリアの街並みが見えるから、それは最高なんだけれども。

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延々歩いて、やっと塔の最上階(?)まで到着。セビリアの街並みを堪能する事が出来る。いいなあ。

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遠方に見えるのは闘技場かな。この辺りもいかにもスペインっぽい。見ていて楽しくなってしまう。

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この、唐突に見える煙突みたいなタワーは何だろう? 高級タワーマンションかなあ? 確認するの忘れた。

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景色が良いのはとにかく間違いないので、俺達はこの塔からの眺めを堪能した。

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そして次はアルカサルだ。アルカサルは王様の宮殿だ。地球の歩き方に「ここは観るべき!」みたいに書かれていたので、流れで観る事にしたのだ。

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正直言うと、この辺りから俺も相方も色々観過ぎて、消化しきれなくなってきていた。専任のガイドも雇わずにガイドブックだけを頼りに見学していて、消化不良を起こしてきていた(2013年にカンボジアを見た時も同じ状況に陥った)。

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観ていると、「凄いね、素敵だね」とは思うのだけれど、それの背景も諸々もよく判らなかったし、それを理解するだけの脳みそのバッファーの容量もなかった(笑)
ただ、思想的なものは置いといても、純粋な建物の美しさは充分に堪能出来たのだけれどもね。

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すっかり色々な意味でお腹いっぱいになってしまったので、今度は純粋に空腹を満たそうという事になった。セビリアの街を歩く。無論、目当ての店なぞないので「ここにしようか?」というところを見つけて寄るつもり。

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しかし、観光名所近辺の食事処が混んでいるのはスペインに限らない。日本だってそうだもんな。空いている店がなかなか見つからない。
運よく、空いているテーブルを見つけ、そこで休憩する事にした。

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俺はワンパターンでビール。相方は炭酸水。

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腹が減っているとはいえ、そんな大量に喰いたい訳じゃない。軽めのランチで俺達は満たされてしまうのだ。無条件でパンが運ばれる(このパンは日本の居酒屋のお通しみたいなもんで、一人当たり1ユーロ弱取られる)。

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なんかしらんが、相方が俺を撮ったので、ここは載せておこう。背景の建物はカテドラル(大聖堂)だ。

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相方が注文したのは、冷製トマトスープ。俺も分けて貰って食べた。大蒜が滅茶苦茶効いていて美味かった。

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そして、ラムチョップ。2010年にトルコに旅行してラムを食べて以来、相方の中でラムが世の中で一番美味い肉、という認識なのである。俺もそれは否定しない。

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スープが6ユーロくらいだったかな。ラムチョップが12ユーロ程度。スペイン人だったら軽食、俺と相方からしたら、結構充分な食事といった感じ。ちなみに、テーブルの下にリュックを置いていたらホール係のおじさんに「おい、危ないから、ちゃんと膝の上に置いておけ!」と勧告を受けた。やっぱりスペインは掏摸が多いのかな。

観るべきものも観て、食事も終わった。となると、もうやる事は特にない。だが、まだ時間はある。ということで、「地球の歩き方」にある観光スポットを巡る事にした。ひたすら徒歩である。そしてたどり着いたのが、相方曰く「スペインのキノコ」だ。

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割と最近出来た観光名所らしい。俺達は「へー、なんかじっと見てると気持ち悪くなるねー」と身も蓋もない感想で終わってしまったが…
この辺りで、俺達はそろそろ土産物を買わなくてはまずいのでは、という気分になってきていた。旅行も後半戦。職場の人達への消えもの土産を買わないと間に合わないのでは? という事だ。そこで、近くのスーパーへ出向く事にした。
なんとびっくり! 日本酒が売っていた。スペインの人って日本酒呑むのかね? おまけに大関って。あれ不味いぞ。

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このスーパーではあまり収穫はなかった。俺はスコッチウイスキーが8ユーロで買えたので、購入。

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帰りの電車の時間から換算するに、30分程度時間が余った。なので、スタバに行く事にした。相方は海外旅行する度にスタバに寄るのであった。

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俺は、物珍しさから「グリーン・ティ」をオーダー。相方はアイスカフェラテを注文したら、それがなかったので、なんか別のものを頼んだらしい。しかしグリーン・ティは5ユーロ程度した。スタバは世界共通で高いぜ。

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適当な時間になったので市バスに乗り込み、セビリア駅まで行く。この頃になると、大分乗り物にも臆することなく乗れるようになってきていた。

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ちなみにスペインの電車は全て搭乗前に空港のような手荷物チェックがある。やっぱりテロの影響なんだろうな。

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セビリアからコルドバまでは1時間と掛からない距離。なので到着はあっという間だ。
ただ、コルドバに着いた時はもう日が暮れていた。

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タクシーでホテルに戻った時はもう夜だ。まあ、今日はセビリアで楽しんだからな。文句なしだ。ただ俺はちょっと小腹が空いていた。そこで軽く何か食おうよ、と相方を誘い出す。
ホテルから、歩いて10分程度のところにカフェがあるので(ほんと、スペインは軽食を頼むカフェには困らない)、そこで軽く食べる事にした。

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俺は当然、いつでもビールを頼む。相方はビールの小グラスを頼む。俺からすると、料金大して変わらないんだから、ジョッキで頼めばいいのに、と思うけど、それは違うらしい。

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相方はそんなに腹減ってないし、俺も軽く喰えればいいので、ワンプレート料理を頼む。これが8ユーロくらいだったかな。豚肉の炒め物、チョリソ、目玉焼き、サラダ。そんな感じ。かなりアバウトな料理だ。

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これらを食べて、俺らは満足してホテルに戻って休息した。無論、俺はスーパーで買ったスコッチウィスキーを楽しんだのは言うまでもない。

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