Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行5 2016/10/09 旅行3日目 グラナダへ移動なのだ

スペイン旅行三日目。楽しかったミハスの日々は終わりだ。今日はグラナダへ行かねばならぬ。長距離バスに乗って、ミハス(マラガ)⇒グラナダの移動だ。
9時半出発の長距離バスに間に合わせる為、朝の8時にはホテルを出なくてはいけない。まあ、ぎりぎり朝食を摂る時間があったので、ベーコンやらハムやら卵を大量に摂る。普段、朝飯がコーヒー、トースト、ヨーグルトの俺からすると、多すぎる量である。

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昨日のうちにフロントにタクシーを8時にお願いしておいた。相方が「ねえ、ちゃんとタクシー来るかなあ? 来なかったら、間に合わないよ」と不安を口にする。日本でホテルのフロントに何かをお願いした場合、それが通っていないという事はまずないだろう。それだけ日本のホテルの安心感は高い。それに比べて、スペインのホテルはどうなのか? 正直それが判らない。だが8時にホテルをチェックアウトすると、ちゃんとタクシーはホテル前にいた。そりゃスペインだもの。そんないい加減な訳はないのであった。
8時過ぎているのだが、まだ外は暗い。タクシーに乗り込み、「マラガの長距離バス停留所まで」とお願いする(無論、運転手さんにそれを言っているのは相方だ。俺はそんなスペイン語は言えない)。

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30分程走って、長距離バス停留所に到着。料金は32ユーロ(1ユーロ≒120円)程度。今回の旅行は結構、移動代が掛かった。

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日本にいる時に相方に聴いていた時は、「長距離バスだから、トイレとか完備してるから大丈夫だよ」との事だったのだが、実際に乗ってみると、トイレはなかった。泣きたい。俺のようにトイレの近い人間にとって、1時間半、トイレに行けないというのは地獄である。というか、本気で毎回海外に行く度に思うけど、俺のようにトイレの近い人間は海外旅行に行くべきじゃない(笑)

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海外で長距離バスに乗るというのは、結構大きなイベント足りえると俺は思う。だから本来なら、もっと楽しみたいところだった。だが、楽しみよりもトイレの恐怖のほうが大きかった。まったく泣けてくる。
この恐怖を救ってくれたのが、藤原伊織さんの「ひまわりの祝祭」だ。今回俺が持ち込んだ文庫本。車中、この小説を読む事によって、俺はトイレの恐怖から解放された。ありがとう藤原さん。

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無事、1時間半でグラナダに到着。さて、ここからが大変だ。ここから、いわゆる市バスに乗ってホテルまで行かねばならぬのだ。相方は事前に市バスをチェックして「***ナンバーとか***って書かれているバスに乗れば行ける!」と宣言をしていた。俺はうーむ、大丈夫かなーと唸るばかりなり。←ただの役立たずのポンコツである。

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途中で乗り換えねばならぬのだが、無事それも済んで目的地で降りる事が出来た。

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相方がホテルの住所が書かれたメモを広げていると、同じ停留所で降りたスペイン紳士が「どうしたい? どこに行くの?」と英語で話しかけてくれた。結構、やっぱ英語喋れる人多いんだよなあ。相方がホテルの名前と住所が書かれたメモを見せると「おー。そこだったら、その道をまっすぐ行って、最初の交差点を右に行け。そしたらすぐに見える」と教えてくれた。いやあ、助かるなあ。日本は「おもてなし」の精神があるけど、スペイン人だって「おもてなし」の精神はきっとあると思うぞ。
スペイン紳士の教え通りに、すぐにホテルは見つかった。ここグラナダは一泊しかしないのだけれど、まあなかなか雰囲気の良いホテルではある。

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せっかくなので、たまにはホテルの部屋の写真でも

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ここ、グラナダのメイン目的は「アルハンブラ宮殿(もちろん、世界遺産)」を観る事にある。相方はその為に全神経を注いだと言っても良い。
今日、アルハンブラ宮殿の入場チケットをゲットし(既に日本にいる時に予約はしてある)、明日のお昼12時に見学をする! という事が大命題であったのだ。
その入場チケットはとある本屋さんで発券してくれるのだと言う(相方は日本にいる時に調査済だった)。そこで、俺達は散歩を兼ねながら本屋さんを探す。相方がポケットWi-Fiを使ってスマホでグーグルで場所検索をする。目的地まであと1分とか表示されながら、なかなかたどり着けない。

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このグラナダの街のランドマークなんだろうなあと思う交差点にたどり着く。この像はなんでも、コロンブスが航海代金を女王陛下に無心しているものなんだとか。そう考えるとなかなか面白い。

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色々彷徨って、色々な人に訊いた結果、無事にチケットを発券する事が出来た。運が良かったとも言えるし、頑張った努力の報酬とも言える。まあ、結果オーライだ。相方は無事チケットがゲット出来たので一安心といった心持になっている。さて、アルハンブラ宮殿の見学は明日だ。今日はどうしようか?となった。まだ時間は早い。12時ちょっと過ぎだ。
街を歩いていると、カテドラルに遭遇。カテドラル=大聖堂だ。ようするに、凄い教会。これは見なくちゃ駄目でしょう。ということで、相方と入る事にする。

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入場料は一人、5ユーロ。入り口でオーディオガイドがあったのだが、英語とスペイン語しかないとの事で断った。まあ歴史的背景とか判ったほうが絶対に楽しいのだろうけど、純粋に建物を見ているだけで楽しめる(俺は海外いくと、毎回これだなあ)。

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カテドラルは30分程度しかいなかったけど、充分に楽しめた。美しいものってさ、人や物でも絶対に強いんだよね。正直、美人やイケメンが内面関係なくモテるってのは必然なんだよな。人を惹きつける力ってさ、やっぱり偉大なんだよね。
とか言いつつ、色気よりも食い気。腹も減ってきたので、レストランを探す。パエリアはボリューム的にはもう俺達は諦めて、普通に喰いたいもん喰おうぜ、という事になっていた。オープンカフェがあったので、そこでランチを摂る事にした。時間は午後1時半くらい。相方は炭酸水、俺はビール。この店で俺はやっとスペイン語でビールを「セルベッサ」という事を覚えた。(時々発音が怪しくなって、サルベッサとなったり、サルベーソとなったりした。まあでも大抵通じるのだ)

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取りあえず、サラダを注文。俺はハンバーガー、相方はピザ。スペインらしさは微塵もないが、今どきそれにこだわるのもね、といった感じ。

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ちなみに、この店は本当に車道の真横にテーブルがある。だから食事中、横を車がガンガン通り過ぎる。相方が「日本だったら、こんな排気ガスの多いとこだったら、食事なんか絶対出来ないなあ」とこぼしていた。

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食事は全部で、30ユーロ程度。食事がそれぞれ7~8ユーロ。飲み物が4ユーロ程度。やっぱり安いとは言えないよねえ。
食事も終わってどうするか?となった。そこで、ガイドブックを見たら、グラナダの街が見渡せる展望台があると書かれていた。よし、じゃそこに行こう!となった。また長くなりすぎた。一旦ここで切る事にしよう。