Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

メキシコ旅行2 2015/07/01 旅行初日 グアダラハラ散策

俺達の滞在先である、フェニックスホテルへ到着。観光地の丁度中心地辺りということで、都合が良い。四つ星ホテルである。が、日本の四つ星をイメージするとだいぶに裏切られる。かなり古びた感じで、今一つの感は否めない。

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また、ホテルのフロント係が殆ど英語を話さない。チェックインして用紙にサインをすると朝食券を呉れた。食事は7時から11時までね、と簡単な英語で言う。

俺が「どこで朝食摂れるの?」と訊くと「カフェ」と言いながら俺の後ろを指さす。そこには「カフェテリア」の表示が。それにしてもメキシコ第二の都市の四つ星ホテルのフロントがこんなおぼつかない英語で大丈夫かいな、と心配になる。

ボーイが俺達の部屋までスーツケースを運んでくれる。まだペソの小銭がなかったので、仕方なく1ドル札を渡す。ペソのほうが良かったかなとも思うが、10ペソ硬貨はまだ持ってないしな。ボーイはカードキーとTVのリモコンを置いていった。グアナファトのホテルもそうだったのだが、チェックイン時にTVのリモコンを寄越すのが普通らしい。リモコンを持って帰ってしまう客がいるのだろうか。この辺りも日本と違うところだ。

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メキシコ時間は午後の3時。だが、俺達の体内時計は既に夜中の零時過ぎだ。いい加減、ヘロヘロである。ここで昼寝をしてしまうと時差ボケが治らないままになるので、荷物を広げて少ししたら街を散歩しようという事になった。

部屋は窓の外がこのホテルの壁に面していて、薄暗い。他にも景色の良い部屋もあるだろうが、俺達のは外れだったようだ。これが偶々なのか、アジア人だからランクの悪い部屋をあてがわれたのかは不明。

ちなみに、このグアダラハラのホテルでも次の滞在地のグアナファトのホテルでも、俺は寝ている間に虫にさされてひどい目にあった。これがメキシコクォリティという奴だ。相方がムヒを持ってきてくれていたので、非常に助かったが。

部屋の中を確認すると、四つ星ホテルなのに、セーフティボックスがない。仕方ないので、日本円、USドル、そして必要のないペソはスーツケースの中に仕舞って、スーツケースに鍵を掛けて出掛ける事にした。過去の経験からセーフティボックスのないホテルにはよく遭遇するので、別段驚きにも値しない。

ホテルを出て適当に歩くと、楽器屋さんが3軒並んでいた。大都市だからなのかな、楽器屋さんの数がめっぽう多かった。実際に入ってみると、日本の楽器屋さんと品揃えは大して変わらなかった。

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一つ違うのが、俺はメキシコで行動する時はガイドブックとペットボトルを入れる為の肩掛けバッグを持っていたのだが、店に入る時にそれを預けろと言われた事だ。万引き防止なんだろうな。小さいバッグだから、そこに何か入れる事なんか不可能だと思うんだけど。

あと日本の楽器屋との大きな違いは、展示してある楽器に値札がついていない。まさか楽器屋も値段交渉が必要なんだろうか。結局、それを確かめる事は出来なかったけど。

公園のような場所に出る。辺りは屋台が沢山出ていて活気がある。売っているものは、お菓子や煙草(ばら売りしている)、飲み物などなど。アクセサリーも多数売っている。まだ小銭がないし、何しろ値段の相場も判らないのでとりあえず適当に覗き見しながら歩く。

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こうやって異国の地のごくごく当たり前の景色を見ているだけでも充分に楽しい。それにしても日差しが強いのでサングラスが必需品だ。公園で日蔭を探して相方と休憩しながら、どうしようかと相談。

ちなみに下の写真に写っている建物は教会だ。

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グアダラハラの観光の中心地である「アルマス広場」をまず目指そうとなった。さすがにグアダラハラは都会で街も大きいし、デパートや店も多い。

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教会や歴史ある建造物も多く、非常に良い雰囲気だ。ただ、皆さんがイメージしているような、砂漠、サボテン、テキーラといったメキシコの典型的なシンボルは見当たらない。

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日本だって、どこもかしこも京都のような風情でないのと一緒だ。

「アルマス広場」はたくさんの人で賑わっている。観光客なのかジモティなのかは俺達には判断がつかなかった。

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また、メキシコは世界最大の肥満国との事だったが、確かに凄い大きなお尻をした女性も多数いたが、滅茶苦茶細くて痩せる人も多数いて(痩せてる人は観光客なのだろうか?)、その対比が面白かった。

下の写真の黒のタンクトップの女性と水色のTシャツの女性の体格の差を見よ!

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褐色の肌をした美人さんも多数。無論、写真に収めたかったが、そんな事をすると相方に殺されるので、それは涙を呑んで諦めた。

この広場には、メキシコ建国の父、イダルゴ神父の像がある。せっかくなので記念写真を撮る。こういった「建国の父」とか「独立運動のリーダー」という言葉は日本人である我々には無縁の言葉だ。こういう人物が祀られている事を考えると、日本て植民地化された事ないもんなあ…としみじみ思う。そう考えるとやはり日本という国は恵まれていると思わざるを得ない。

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広場を適当に歩き回って、適当に写真を撮っていると、さすがにへばってきた。何しろ夜中の2時くらいの感覚だからな。そこで、一旦ホテルに帰って軽く仮眠を取ろうという話になった。まだまだ陽が強く、この寝不足状態で動き回ると体力を削られる。

途中でセブンイレブンに寄って水を買おうという事になった。札を崩して小銭を手に入れたいというのもあるしね。

セブンイレブンは日本と大して変わらない。飲み物やスナックなどが売っている。が、日本と違うのは、お菓子の棚などに目いっぱい商品が陳列されていない。せいぜい7割程度しか埋まっていない。

そして1番驚いたのが、ビールを売っている冷蔵庫は鍵が掛かっていて、店員に言わないと開けて貰えない事だ。日本のように好き勝手にアルコールの陳列されている冷蔵庫のドアを開けられないというのは新鮮だった。

水3本とお菓子を適当に買って、70ペソ(700円)程度。水の値段は1本、大体8ペソ(80円)くらい。ビールが15ペソ(150円)くらいなので、日本より気持ち安い程度か。500ペソ札を出して崩して貰う。これで小銭が手に入った。

ホテルに戻って水やビールを置いて気付いたが、このホテルには冷蔵庫がない。グアナファトのホテルも冷蔵庫がなかった。これは部屋でアルコールを飲まれないようにする(外のレストランで飲んで貰って売上をあげる為だろう)作戦だからだろう。ラスベガスのホテルに冷蔵庫がないのと同じ理由だな。

2時間程うとうとする。時刻は夜の7時になった。だが、まだまだ陽は高い。メキシコの日没は大体8時半くらい。1日が長いのだよなあ。

せっかくだから、メキシコ最初のディナーを摂ろうと街を歩く。ガイドブックにもレストランは載っているが、まあまずは自分で探してみようという事で先ほどの「アルマス広場」へ再び。

途中で、屋台に遭遇。しかし、何食べてるんだろうか。茹でた芋と卵に謎のソースをかけたりしている。

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正直言って、とてもあれを食べて耐えられる胃袋を持っていないので、チャレンジする勇気はなかった。この写真の女性のお尻は立派ですな。

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又「アルマス広場」へ行くと、先程は見られなかった光景が。青空マッサージだ。石畳の広場にゴザみたいな物を敷いてその上で整体みたいな事をやっている。

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メキシコ版マッサージだね。正直値段も判らないし、どんな事されるかも判らないので、遠目で軽く見るにとどまった。それにしても、この青空整体師は5、6人いて結構賑わっているのにびっくり。メキシコ人もマッサージやるんだね。その整体師の後ろでは、ペルーの音楽隊みたいな恰好の人達が、「コンドルは飛んでいく」を演奏していた。うーむ、イメージのまんまだ。

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相方が気に入ったオープンカフェ的なレストランがあり、入ってみたい感じだったので、そこに入る。

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指を2本立てて「2人だ」と意思表示すると「こっちかそっちか好きなほうへどうぞ」みたいな事をスペイン語で言われる。この程度はスペイン語が判らなくても何とかなる。

席に座るとウエイトレスがやってきて、メニューを見せる。そしてここからが、スペイン語の洗礼の始まりだった。この店のメニューはいくつかは写真が載っている。が全メニューじゃない。

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とりあえずはビールだな。ということで、飲み物を探す。さすがに「コロナ」は読めた。この店は観光客相手の店なのか、わりと値段は高め。コロナ(350ML)が42ペソ(420円くらい)。まあ、六本木とかの洒落たバーだと900円とか取られる奴だな。

やってきたウエイトレスに「英語話せる?」と訊くとノーとの返事。メキシコ第二の都市でも英語は駄目か。

席に着くと、いきなりソースみたいなのを2種類置かれた。トマトが浮かんでるほうが辛い。茶色っぽいほうは見た目程辛くはない。どんな味かは忘れた。

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相方はハイネケン、俺はなんかよく判らない初めて見たビールをチャレンジ(このチャレンジは失敗だった。あまり美味くなかった)。

実際問題、機内食がまだ腹に残っている感じなので、それほど空腹という訳でもない。だから一品頼んでシェアすれば良いだろう、という事になった。が問題はメニューがさっぱり読めない事だ。

メニューにファヒータの写真が載っていたので、ウエイトレスに「これ、これ」と指差しオーダー。そして相方が何かスペイン語を言う。了解するウエイトレス。

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「なんて言ったの?」と尋ねると「これ二人でシェアするからって伝えたの」との答え。すげー、そんな言葉をスペイン語で言えるとは。相方はこの「これはシェアするから」という言葉は絶対に必要になると思って、覚えて来たのだとか。

確かに平均的胃袋以下の俺達二人だと、海外の料理を人数分頼む事はあまりない。大抵メインを一品と前菜またはサラダ、それでお腹いっぱいになってしまう。シェアする、という意図を伝えるスペイン語は必須だよな。

またメキシコではお約束のトルティーヤも当然注文しなくてもついてくる。ファヒータを適当にトルティーヤに包んでソースを掛けて食べればタコスの出来上がりだ。

食事が済んだ頃にお手洗いに行きたくなったが、オープンカフェなのでトイレがない。どこだろう?と思いつつ、相方に「トイレどこ?って何て言うんだっけ」と尋ねる。相方に教えて貰った通り、丁度近くにいたウエイターに「ドンデ・エスタ・ロス・バーニョス?」と訊くと無事通じて、すぐ横の建物の階段を指さされる。どうやら、建物がレストランの内部のようで、中にもテーブル席があった。

俺はトイレが近いから、スペイン語で「トイレどこ?」と訊く回数がやたら多かったから、この言葉をスペイン語で話せるようにしておくのは、必須行為だった。日本にいる間にちゃんと覚えておけば良かった(笑)

レストランの料金は、ビールが1本40ペソ×2+ファヒータが140ペソくらいで合計220ペソちょっと。円にして二千円ちょっとだな。ここは観光地価格なのか、ちょっと高めだった。それでも充分美味かったし、生演奏も聴けたので満足。

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食事が終わり、もう体力的にも限界だったので、ホテルに戻ってシャワーを浴びてダウン。初日にしては、よく頑張ったほうだ。

ホテルに帰る途中で撮った夜の写真などを載せておこう。

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本日は、ここまで。